明日の注目銘柄（３．１４．０７）

新興市場も東証もついにリバウンド終了の反落です。今回のリバウンドがあまり活況を呈することなく終息することになったのは、落ち方がまだまだ足りなかったということが言えるかと思います。特に新興市場は、マザーズを例に取ると、確かに９８７ポイントと１０００ポイント割れはしましたが、この時のＯＳＣが３７％でした。その前２月１３日が３１％です。昨年１１月２１日に２４％を付けた時のことを思うと、いかにも下げが中途半端でした。これは日経平均が思わぬ５００円を越える下げに２度も見舞われ、他の市場と連動しながらのリバウンドに入ってしまったため、新興市場も中途半端に連れ高したということです。日経平均は７日にＯＳＣで３８％という安値を付けておりますが、これは今年の最低値とはいえ、昨年のように３５％前後までの下落にはもう１つの押しが足りませんでした。

さて、マザーズ指数のＯＳＣはまだ－２％の４３％、ヘラクレス指数のＯＳＣは－４％の４１％です。久し振りにヘラクレス指数の落ち込みが大きかったようです。ここから再度の３０％台から２０％台への突入も覚悟しなければならない情勢かと思います。

持株は、明日以降の下落モードへの突入に備えて全部キャッシュにしました。ジリジリ下げる、特に新興市場銘柄へのリバウンド期待での持ち越しは、こういうタイミングではいかにも間が悪いというしかありません。

市場全体が下げを加速すれば、明日の注目銘柄もへったくれもありませんが、一応、下げすぎたと思われるような銘柄を中心に探ってみたいと思います。

【指数値がこのところの最低値】明日の注目銘柄ではありません。

・３７８７テクノマセマティカル
　１００万円割れは必至。１１月２２日の９６５Ｋあたりが下げ目途か。ＯＳＣは２月１４日の２６％に対して、まだ前日同値の３７％と高い。

・３７８３ナノメディア
　５日の１９８Ｋまで後わずか。やはり業績不安（来期未達懸念）でじり安なので、ＯＳＣにして２０％台への突入までの下げは覚悟か。今日はまだ４１％です。

・２４４８イーコンテクスト
　今日は見せ板さえ見せる元気なく続落。ＯＳＣも値段も最低値です。落ちるところまで落ちてから終値がプラ転しＯＳＣもプラ転するまでは手出し無用。

・２１３２アイレップ
　この株はＯＳＣが３３％を付けた３月５日の終値１９６Ｋを下回らない限り、反発期待で買った方々の見切り売りでジリジリと下げるかと思います。筆者も今日は－６Ｋでの損切りでした。ＲＳＩが１０％台に突入することも条件か。今日はまだ３３％です。

・２４９１バリューコマース
　ついに８３Ｋの前半まで落ちましたか。２分割しているので初値が４３３Ｋ（実際は２１６．５Ｋ）だったことになります。半分以下の水準です。致し方ありません。利益も半減です。この株の起点はやはり３月５日のＯＳＣ３４％をマークした時の安値８６４００円です。今日はＯＳＣがまだ３７％です。８０Ｋ割れからどこで止血できるのか？ＯＳＣが２０％台までの下落は不可避かも知れません。

・６２６４マルマエ
　ついに公募価格と同じにまで下がりました。ＯＳＣも３３％で２月１３日のそれに並んでおります。出来高はわずかです。まさに思う存分弄ばれて捨てられた「子猫」のような哀愁感さえ漂います。半導体や液晶の製造措置の切削加工技術には定評があります。日本の物作りの「代表」とまでは言いませんが、底で支えている偉大なる黒子かと。それをこのように弄んでよろしいのだろうか？明日はせめて４５０Ｋ近辺では拾い上げてやらねば。

・３８３５ｅＢＡＳＥ
　昨年末のＩＰＯ銘柄がこの株のように徹底的に売られております。まだ公募の倍はしている銘柄ですので、調整中と言えばそうなりますが、今日でＯＳＣは３２％まで落ちましたが２月９日のＯＳＣ２６％程度までの調整は不可避かと思われます。ＲＳＩは１７％まで下落しておりますので、後少しの辛抱かも知れません。

・３８３１パイプドビッツ
　ｅＢＡＳＥと同じ運命を辿っております。ＯＳＣはまだ３０％です。２月５日の２４％までは下げるかも知れませんが、やはりＲＳＩが１６％まで落ちてきております。２月１４日の１３％以来の低さですので、これも後少しの辛抱かと思います。公募比ではまだ５０％位上です。

・３８１２ゲームオン
　お約束通りに指数値が最低値をマークしている銘柄を徹底的にリストアップします。この株のＯＳＣはまだ３３５です。２月１９日の２１％までの下落はないとは思いますが、まだまだ下げが出るでしょう。利益予想横ばいですが、公募価格からは半値には既になっております。

・８４１１みずほフィナンシャルＧ
　ついに指数値最低値更新です。ＯＳＣも７日の３６％に並びました。くしくも終値も同じ８０２Ｋです。７９３Ｋという３月５日の安値を明日は取りに行くのかどうか。去年の１１月に７９１Ｋというのがありますが、そこを下回ってＯＳＣも２０％台に突入すれば、幾ら何でもメガバンクの意地を見せるでしょう。

・４８４１ダブルクリック
　指数値はやはりこのところの最低です。ＯＳＣは今日で４６％とまだ高め。ＲＳＩの２８％などというのもこの株にとってはかなり低い値です。もう少しの下げからの反発は期待できるでしょう。

・１７６６東建コーポレーション
　一応この株も今日は－１０円で終わったので、指数値を更新中ですので挙げておきます。

・７７０８フォトニクス
　子会社のインネクストの報いがこの株にも来たということでしょう。中間期赤字転落ですから致し方ありません。いずれこの株は抹消しますが、とりあえず今日は羅列しておきます。

・４８３９ＷＯＷＷＯＷ
　２月８日以来の指数値の低さです。ＯＳＣもこの株としては低位水準の４５％です。３７７Ｋという直近の安値まで届くと反発があるかも知れません。

・４２８１ＤＡＣ
　今日も執拗な売り攻勢に晒されておりました。ＯＳＣも３８％となりこのところの最低水準に後１％で到達。どこかで反発に転じるかと思います。要ウォッチ。

・８９２３トーセイ
　これも指数値が最低で３月６日の安値に並びました。

・２３２６デジアーツ
　この株はＯＳＣが３５％程度までの下落は必要です。今日はまだ４２％です。

・６８７７ＯＢＡＲＡ
　ＯＳＣもついに２９％まで下げました。この株、厄払いが必要なようです。何かに憑かれているとしか思えません。この際、小原庄助神社でも探して厄払いが肝要かと。

・３７２７アプリックス
　ＯＳＣは３月５日の２６％に対して今日はまだ３４％です。まだまだ下落するでしょう。マネージメントに問題ありとまで言われてしまってはどうしようもありません。

・４７５１サイバーエージェント
　株の売却益しか利益の源泉がないようだとこの凋落も致し方ありません。行くところまで行って頂きましょう。ＯＳＣはまだ３５％もあります。一度地獄を見る必要があり。

・４３３１テイクアンドギヴニーズ
　まだ削除はしておりませんが、社長の行状からしてここまでの下落は致し方なしといったところ。

・２７５９テレウェイヴ
　これも削除漏れです。２万円割れくらいまで行けば救い主が現れるかも知れません。しかし、ＲＳＩが１９％まで落ちました。２月１４日の１４％以来の低さです。一応気になる方はご参考までに。

・２４１１ゲンダイエージェンシー
　パチンコ業界は構造不況業種入りか？貸借銘柄なので一応の出来高がありますが、あまり手を出さない方が良さそうです。売りならまだ良し。

・４７８８サイバーコミュニケーションズ
　これもついに指数値最低を更新。９４４００円という安値の更新も視野に。売り候補。

・６７６９ザインエレクトロニクス
　液晶ＴＶメーカーなどの容赦ない値下げ要求でここまで下げてしまいました。

・４２９０プレステージインターナショナル
　ついに化けの皮が剥がれたようです。人材派遣の南部氏が絡んだ会社です。第二のテレウェイブ的な株かも知れません。これまで上げすぎておりました。不可思議なことです。

・４８１３ＡＣＣＥＳＳ
　この新興の雄もついに指数値の最低値を更新。どれだけ新興市場が見放されかけているかの象徴です。

・４６８９ヤフー　
　この株もＯＳＣはまだ４０％です。２月７日の３０％を目指して下降中。

・４６８０ラウンドワン
　業績が伸びないのでジリ下げ中。ＯＳＣはまだ４１％です。２月９日の３１％程度までの下落はあるでしょう。


【明日の反発期待銘柄】

・６１５８和井田製作所
　この株２０００円割れは去年の初め以来ありません。今日は出来高も細くＯＳＣの３７％は３月５日に並ぶ値です。相場に影響を受けない銘柄とはいえ、最近の見放されたような出来高はどうしたものでしょうか。ここからズルズルと２０００円割れとなるか、それとも一旦落ちてから切り返すか、とりあえずこんな異端児銘柄にでもご注目下さい。

・８７７２アサックス
　ＯＳＣが最低値の４７％まで低下。初めて乖離幅もマイナスになり－５Ｋです。この株にまだ切り返しの余力が残っていればの話ですが、明日の押し目からの反発が期待できるところです。しかし、既に旬を過ぎた銘柄として放置される可能性も大なので、そこは湧きあがるような買いがあるまでは、中途半端に介入しない方がよいかと思います。

・４２９６ゼンテック
　下方修正懸念から徹底的に売り込まれておりますが、今日はこの株ＯＳＣを＋４％の３３％に伸ばしてのプラス３Ｋ終了と健闘しております。だからといって明日素直に上げるような素性の良い株ではありません。この株でデイトレを完勝するなら、他の株など楽なものです。とにかく腕に覚えのある方、明日も集合。

・９４３８エムティーアイ
　この株も訳が分からない株です。ＯＳＣは＋１％の４２％と順調に伸ばしております。乖離幅もゼロ。チョイと気味が悪い銘柄。

・６８７１日本マイクロニクス
　ＯＳＣがこの地合で＋１％の５３％と４連騰です。明日あたり押し目があるかも知れませんが、３４３０円からの切り返しで地力を見せております。

・２３７１カカクコム
　とにかく３８５Ｋに４２３枚も買い板を並べたお方がいました。そのお陰でこの反落相場にも拘わらず、ＯＳＣが４７％と前日同値です。もしかして、この会社の創業者の方の怨念の買い板かも知れません。もしそうだとすると明日の朝はきれいさっぱりなくなっているかも知れません。

・３３４３チップワンストップ
　昨日このところの安値の２２４Ｋを付けたばかりなので、さすがに今日は反発しました。明日もこの調子で。ＯＳＣは＋３％の４８％です。なかなかこの株はＯＳＣを落としません。

・４８４９エンジャパン
　数少ない新興市場の成長株。ＯＳＣが３５％まで落ちての＋２Ｋ終了のコンバージェンスが明日はどう出るか注目です。６００Ｋ割れからは反発が必至な株。

・６８６９シスメックス
　ＯＳＣは＋２％の４５％とコンバージェンスし、今日は３月６日の安値も下回りました。もう少しの押し目からは反発期待。貸借銘柄なので反発が弱い。

・６６６６リバーエレテック
　ついに高値を更新してきました。ＯＳＣは＋３％の６４％ですが、３月初旬には３日連続７５％まで付けていた株です。独自技術を持つ会社はこういう地合で最高値更新ですか。まだＰＥＲは１９倍少々。完全な右肩上がりの株です。

・４７１９アルファシステムズ
　地味銘柄ですが、ようやく底打ちからの反転気配です。ＯＳＣも＋１％の３５％です。地合が悪い時はこうした銘柄で地道に積み上げるのも良し。

以上です。今日は節目の時期でしたので、自分にも大サービスのつもりで、一気に指数値が最低値を更新している銘柄をすべて挙げました。これらは明日ではなく今回の２番底を目指した動きから、一番反発に近いところに位置している銘柄として、少なくとも今週から来週にかけての注目銘柄として見ることとなります。特に毀誉褒貶が激しい銘柄も挙げておりますが、それらは適宜判断してのこととなります。ご了承下さい。

投資判断には？？

注目銘柄の６７６２ＴＤＫが寄りの気配値でストップ高まで付けていましたが、ニュースは特段のものが見あたりませんでした。ところが、ＧＳが昨日投資判断を中立から買いに引き上げていたことが、この気配値の真相でした。

ＴＤＫは１月末に付けたＯＳＣ４７％から３月７日までは、途中の２月２２日に１月末の高値に迫る場面はありましたが、ほぼ一貫してハイテクセクターの不調と歩調を合わせての下落が続いておりました。そして、３月７日にＯＳＣで４１％という底を付けてからはさすがに切り返しが入り、昨日まで揉み合っていた銘柄です。この揉み合いからの上値脱出がありと見ての注目銘柄への掲載でした。これは推測ですが、ＧＳ証券はこの数日で結構な玉を拾っていたのではないでしょうか。

一方、このところ不可解な株価下落が続いていた１７６６東建コーポレーションのその理由が昨日の９ヶ月決算で判明しました。通期業績予想は変えていないものの、利益達成の進捗率がかなり悪いようです。いくら３月、４月が需要期でありそこに集中するからといって、例年の動向と比較しなければなんとも言えませんが、投資家の不安心理がずっと続いていたということでした。これも一般の投資家はそういう実態がわかりませんので、インサイダ－臭い動きでしたね。

こうした一連の「不透明さ」は、手を代え品を代えて違法行為とはならない範囲で、関係機関やそれにつらなる方々によって行われているのではないかとの疑義がどうしても出てきます。

逆に言うと、業績好調が伝えられる銘柄もその予兆が現れるということです。今日の日経に上方修正が載った３７７０ザッパラスですが、この株は昨日出来高を前日比倍増させての＋５Ｋと最高値を付けて終わっておりました。ＯＳＣも５４％→６１％へと急伸。この株は、去年の３月にも通期の上方修正をしております。そして、中間期も１１月２１日に上方修正、この流れからすると今回の上方修正も予測の範囲だったかも知れませんが、飽和する携帯コンテンツ（しかも、占いサイト）での上昇傾向のサチレーションは懸念としてはあったところでした。

前場は、同じ携帯コンテンツで２月９日に良い決算を出していた２１３２アイレップが特買いから入っていたので、つい落ちてくるナイフを２０８Ｋで拾ってしまいました。しかし、ザッパラスの連想どころかその後は冴えません。まあ、２００Ｋ割れでもない限り、このところの膠着状態の範囲ですので撤退は考えておりません。

持ち越しの６８５５日本電子材料は、窓を空けてのこの２日間で２００円近い上げはチョイと利確の誘惑の方が強かったようです。見事な寄り天でした。途中の＋１０円でとりあえず撤退しました。

５７４２エヌアイシ・オートテックは、下支えしてくれる貴重な「救世主」が前場に現れそのお方のお陰で何とか買値を上回った状態です。一体、この奇特な「救世主」は、どこから現れたのでしょう。後場にこの方の買い（既に半分ほど、食い散らかされております。）が食われてしまうようなら、マルタ島のヨハネ騎士団のような第二の救世主が現れない限り撤退します。全く、自分でもだらしないね。

それにしても、ずっと押されていた４０４３信越化学は強いですね。先物が下落する段階でもマイナスには沈みませんでした。少し先物が戻し始めるとジリジリ上げております。引けまでに仕込むかどうか結論を出したいと思います。