今回の相場ですが、新興市場を始めとする「押されすぎ銘柄」にとっては、3月19日の安値がいわゆる買い場でした。その19日の前場終了時に書いたブログを読み直しておりますが、「そろそろ投げが出始めているか?」とのタイトルで、これから下げ本番が始まると書いております。
このあたりの読み違えというのか、見込み違いを何とか克服しなければ、損はしないにしても大きく勝てるタイミングを外してしまうようです。
この日、筆者は4680ラウンドワンを持ち越しておりましたが、この株のOSCは15日から16日にかけて35%→37%へと理想的に上昇し+1Kで終了しておりました。ところが、新興市場銘柄と同様、こうした右肩下がりの株にとっては、翌日の地合そのものの影響を強く受け、目論みに反して安く始まってしまいました。しかし、マザーズ指数にしても、ヘラクレス指数にしても、そして日経平均までもが、OSCをコンバージェンスさせていたのです。(OSC値を上げながら終値が前日比マイナス)
このシグナルを読み誤ったのが今回の敗因の第一です。
しかしながら更に判断を難しくしたのが、その19日に確かに新興市場は安値を付けたとはいえ、まだマイナス終了でしかも今度はOSCはコンバージェンスではなく、更に最低値を付けていたことです。普通だと、翌20日は全くの弱気で始まる筈でした。ところが、その19日は日経平均を見れば17000円台を回復して終わっていたのです。OSCも前日同値の46%でした。これを受けて夜のNY市場も高くなった結果、20日は安く始まるどころか、新興市場も高く始まって、一度も前日比でマイナスに落ちることなく終了したのでした。少なくとも、マザーズ指数にしてもヘラクレス指数にしても、前日の安値を一度も切ることなく、日経先物の17130円を挟んでの停滞にも拘わらず、プラス圏でのじり高を辿っていた訳ですから、後でブログに書いたように「テレウェイヴ現象」などと特異な現象を冷めた目で眺めるのではなく、じり高を辿り始めるその段階で異変を感じて買いを入れるべきでした。それなのに、細かな利確をデイトレでしていたのが、今振り返ると第二の失敗です。
つまり、2回ほどサインが出ていたのにそれを見逃した上、既に宴が終盤を迎えていたにも拘わらず、今日22日もまた大きく上がるのではと今度は楽観して、持ち越し株の処理に躓いてしまいました。このように、相場との波長が合わずにことごとく裏目に出ております。
このあたりの読みがまだまだ未熟です。いつまで経っても、そのサインが目先の値動きに紛れてきちんと確信を持って読めないという、そうした未熟さですね。今回は、以上のようなパターンを辿りましたが、20日にもしNYが下げていれば、予測通りに下げていた可能性が大です。ちょっとした流れの変化で結果が180度違うことになる訳ですね。結果的には、今回の敗北の原因は上記のように総括できても、次回は同じパターンが繰り返す訳ではありません。
さて、今日の後場を見て分かるように、相場は明らかに下降線です。日経225平均の終値は確かに256円も上げておりますが、チャートの形を見ると後場の終盤にかけて急落です。新興市場も同様に引けにかけての雰囲気は最悪でした。筆者の持株は後場の早めに処分しキャッシュ100%です。
明日は、これでもしNYが停滞ないし下降すれば、この悪い雰囲気を引きずることを覚悟しなければならないと思います。マザーズ指数のOSCは-2%の38%、ヘラクレス指数のOSCは+3%の38%です。
少し力が入りませんが、明日の注目銘柄を厳選してみます。
テクニカル用語の簡単解説
1.6263プロデュース
この株、3月19日に底値を付けることなく490Kあたりを底にして踏ん張ってはおります。貸借銘柄ですが貸株はほとんどない珍しい銘柄です。まだ皆さん恐る恐るこの株を触っております。この株の公募価格が48万円です。3月6日の安値が475Kです。ほぼ公募価格に一致。OSCは37%→40%へと着実な切り返し。
2.6158和井田製作所
あまり相場の影響を受けないこの株に注目。それなりの理由はあります。2000円割れはしぶとくリカバリーし、今日でOSCが+3%の42%と切りかえしました。
3.2462ジェイコム
この株も326Kを3日続けて、今日はOSCも+3%の29%と伸ばしての+4K終了です。一時の勢いが見られませんが、指数値面でもそろそろ反騰する可能性が出てきましたので目を離さずに注目です。
4.6890フェローテック
やっと低迷期から脱する気配あり。今日は押し目らしい押し目がなく引けに最高値です。OSCは+13%の54%までチョイと伸ばしすぎましたので、明日は地合次第では利確の動きが出るかも知れませんので注意。それさえなければ、940円あたりまで伸ばすだけの実力はあります。25MAまで後一息でもあり、ここから突き放される恐れもあります。日足で見るとまさにグランビルの法則に該当するポジションまできております。
5.2306ビック東海
どこかの3流のプロレスラーのような名前ですが、トーカイというCATVと光ファイバーを提供している会社系列です。その親が2百万株も売り出したため、2月8日以降大きく下げてきました。ここにきてようやく出血が止まった感じです。OSCも+2%の32%と低水準。RSIはやっと28%に乗せました。
6.4839WOWOW 逆張り注意
ビック東海と同じような業種のこの衛星放送会社のWOWOW。一時の人気がここにきて離散しております。しかし出来高がそう減ったわけではありません。今日など見切り売りとも言える出来高でした。OSCがわずかですが1%コンバージェンスしての37%です。この株としては「異例」の低さです。ここは明日、更に見切り売りが出きったところからの反転があるかどうかに注目です。
7.4295フェイス
この株、不死鳥のごとく蘇っております。OSCは37%→39%へと、この地合で伸長。再度高値をめざす勢いです。出来高も高水準。明日は25K割れがあれば参入するのも面白いかと。
8.8888クリード 逆張り注意
OSCが31%まで落ちました。崖から転落です。昨年11月20日が30%です。それに次ぐ低さ。RSIはまだ37%あります。明日は押し目で直近の安値の372Kを意識しての参入です。但し、地価公示で不動産系が活況を呈するようなら、寄り付きから相乗りとなります。
9.6877OBARA
眠れる森の美女?のような株です。やっと長期低迷のテクニカル指標からの脱出の気配あり。冬眠から覚めたのか?OSCは+6%の37%となり、直近の数字を越えてきました。RSIも2月14日以来の20%台での25%です。明日また小原庄助さんのように朝酒さえ飲まなければ、なんとか起きあがるかも知れません。
10.4849エンジャパン
上値が重い。しかし何とかOSCを+1%の27%に上げてきました。今日も一旦594Kまで行ってからのじり貧でした。まだ油断禁物です。しかし、いつ糸が天に放たれるのか、そうしたギリギリの攻防ですが、もし下に突き落とされるようなら、昨年12月26日の556Kという安値あたりまででしょうか。その下の11月21日の504Kまで行くなら、これは危機的な状況かと。つまり人材ビジネスが完全に行き詰まるということを意味します。
以上です。
このあたりの読み違えというのか、見込み違いを何とか克服しなければ、損はしないにしても大きく勝てるタイミングを外してしまうようです。
この日、筆者は4680ラウンドワンを持ち越しておりましたが、この株のOSCは15日から16日にかけて35%→37%へと理想的に上昇し+1Kで終了しておりました。ところが、新興市場銘柄と同様、こうした右肩下がりの株にとっては、翌日の地合そのものの影響を強く受け、目論みに反して安く始まってしまいました。しかし、マザーズ指数にしても、ヘラクレス指数にしても、そして日経平均までもが、OSCをコンバージェンスさせていたのです。(OSC値を上げながら終値が前日比マイナス)
このシグナルを読み誤ったのが今回の敗因の第一です。
しかしながら更に判断を難しくしたのが、その19日に確かに新興市場は安値を付けたとはいえ、まだマイナス終了でしかも今度はOSCはコンバージェンスではなく、更に最低値を付けていたことです。普通だと、翌20日は全くの弱気で始まる筈でした。ところが、その19日は日経平均を見れば17000円台を回復して終わっていたのです。OSCも前日同値の46%でした。これを受けて夜のNY市場も高くなった結果、20日は安く始まるどころか、新興市場も高く始まって、一度も前日比でマイナスに落ちることなく終了したのでした。少なくとも、マザーズ指数にしてもヘラクレス指数にしても、前日の安値を一度も切ることなく、日経先物の17130円を挟んでの停滞にも拘わらず、プラス圏でのじり高を辿っていた訳ですから、後でブログに書いたように「テレウェイヴ現象」などと特異な現象を冷めた目で眺めるのではなく、じり高を辿り始めるその段階で異変を感じて買いを入れるべきでした。それなのに、細かな利確をデイトレでしていたのが、今振り返ると第二の失敗です。
つまり、2回ほどサインが出ていたのにそれを見逃した上、既に宴が終盤を迎えていたにも拘わらず、今日22日もまた大きく上がるのではと今度は楽観して、持ち越し株の処理に躓いてしまいました。このように、相場との波長が合わずにことごとく裏目に出ております。
このあたりの読みがまだまだ未熟です。いつまで経っても、そのサインが目先の値動きに紛れてきちんと確信を持って読めないという、そうした未熟さですね。今回は、以上のようなパターンを辿りましたが、20日にもしNYが下げていれば、予測通りに下げていた可能性が大です。ちょっとした流れの変化で結果が180度違うことになる訳ですね。結果的には、今回の敗北の原因は上記のように総括できても、次回は同じパターンが繰り返す訳ではありません。
さて、今日の後場を見て分かるように、相場は明らかに下降線です。日経225平均の終値は確かに256円も上げておりますが、チャートの形を見ると後場の終盤にかけて急落です。新興市場も同様に引けにかけての雰囲気は最悪でした。筆者の持株は後場の早めに処分しキャッシュ100%です。
明日は、これでもしNYが停滞ないし下降すれば、この悪い雰囲気を引きずることを覚悟しなければならないと思います。マザーズ指数のOSCは-2%の38%、ヘラクレス指数のOSCは+3%の38%です。
少し力が入りませんが、明日の注目銘柄を厳選してみます。
テクニカル用語の簡単解説
1.6263プロデュース
この株、3月19日に底値を付けることなく490Kあたりを底にして踏ん張ってはおります。貸借銘柄ですが貸株はほとんどない珍しい銘柄です。まだ皆さん恐る恐るこの株を触っております。この株の公募価格が48万円です。3月6日の安値が475Kです。ほぼ公募価格に一致。OSCは37%→40%へと着実な切り返し。
2.6158和井田製作所
あまり相場の影響を受けないこの株に注目。それなりの理由はあります。2000円割れはしぶとくリカバリーし、今日でOSCが+3%の42%と切りかえしました。
3.2462ジェイコム
この株も326Kを3日続けて、今日はOSCも+3%の29%と伸ばしての+4K終了です。一時の勢いが見られませんが、指数値面でもそろそろ反騰する可能性が出てきましたので目を離さずに注目です。
4.6890フェローテック
やっと低迷期から脱する気配あり。今日は押し目らしい押し目がなく引けに最高値です。OSCは+13%の54%までチョイと伸ばしすぎましたので、明日は地合次第では利確の動きが出るかも知れませんので注意。それさえなければ、940円あたりまで伸ばすだけの実力はあります。25MAまで後一息でもあり、ここから突き放される恐れもあります。日足で見るとまさにグランビルの法則に該当するポジションまできております。
5.2306ビック東海
どこかの3流のプロレスラーのような名前ですが、トーカイというCATVと光ファイバーを提供している会社系列です。その親が2百万株も売り出したため、2月8日以降大きく下げてきました。ここにきてようやく出血が止まった感じです。OSCも+2%の32%と低水準。RSIはやっと28%に乗せました。
6.4839WOWOW 逆張り注意
ビック東海と同じような業種のこの衛星放送会社のWOWOW。一時の人気がここにきて離散しております。しかし出来高がそう減ったわけではありません。今日など見切り売りとも言える出来高でした。OSCがわずかですが1%コンバージェンスしての37%です。この株としては「異例」の低さです。ここは明日、更に見切り売りが出きったところからの反転があるかどうかに注目です。
7.4295フェイス
この株、不死鳥のごとく蘇っております。OSCは37%→39%へと、この地合で伸長。再度高値をめざす勢いです。出来高も高水準。明日は25K割れがあれば参入するのも面白いかと。
8.8888クリード 逆張り注意
OSCが31%まで落ちました。崖から転落です。昨年11月20日が30%です。それに次ぐ低さ。RSIはまだ37%あります。明日は押し目で直近の安値の372Kを意識しての参入です。但し、地価公示で不動産系が活況を呈するようなら、寄り付きから相乗りとなります。
9.6877OBARA
眠れる森の美女?のような株です。やっと長期低迷のテクニカル指標からの脱出の気配あり。冬眠から覚めたのか?OSCは+6%の37%となり、直近の数字を越えてきました。RSIも2月14日以来の20%台での25%です。明日また小原庄助さんのように朝酒さえ飲まなければ、なんとか起きあがるかも知れません。
10.4849エンジャパン
上値が重い。しかし何とかOSCを+1%の27%に上げてきました。今日も一旦594Kまで行ってからのじり貧でした。まだ油断禁物です。しかし、いつ糸が天に放たれるのか、そうしたギリギリの攻防ですが、もし下に突き落とされるようなら、昨年12月26日の556Kという安値あたりまででしょうか。その下の11月21日の504Kまで行くなら、これは危機的な状況かと。つまり人材ビジネスが完全に行き詰まるということを意味します。
以上です。