株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

新興市場は束の間の復活か?

2007-03-20 22:16:58 | 株に出会う
今日の後場はいわゆる自縄自縛というのでしょうか、日経先物の動きが17130円を挟んでの停滞から、いつ動き出すのかに気を取られ、新興市場が後場にじり高の動きをしているのが半信半疑でした。

気がつけば、朝方利確した各銘柄も結局は後場に高値を付けております。4296ゼンテックなどは240K近辺でもみ合っている時に売りを仕掛けようかと思ったくらいです。ところが先物など何するものかという感じで、どんどんと上へ上へと行くではありませんか。

完全に目算が狂いました。これまで押しに押されていた株に買いがどっと入ったようです。これはきっと2759テレウェイヴ現象とでもいえる一種の「疫病」に違いありません。そう言えば、このテレウェイヴ、多分英語ではTeleWaveと書くのではないかと思います。つまり、日本語では電話波とでも訳せる通りに、かなり伝播力が強烈な代物です。以前に雑誌か何かでこの会社の社長を見たことがありますが、なかなかにダンディな外見でした。それにこのフランス語譲りのような社名です。このイメージ戦略にコロッと参った投資家も多かったのではないでしょうか?

そう言えば、同じ激落銘柄(これは筆者の造語か?)のF&Mも、フラワー&メッセージという歯の浮くような社名です。ご存じの通り、生保のおばちゃんに成り代わって、お客さんに花束とメッセージを送り届けるという、誰にでも出来るビジネスからスタートしているようです。両者に共通しているのは、誰にでも出来るビジネスであることです。しかし、相手を惹きつける何かがなければ商売は上がったりです。泥臭くどぶ板営業をしてもたかが知れております。そこで、社名だけでなく、お客さんの心をくすぐるようなメッセージを隅々まで発することで業績を一時的には伸ばしていったのでしょう。

これは、世の男女の機縁についても言えそうですね。外見がスマートそうでいかにも歯の浮くようなセリフを臆面もなくのたまう人間には一旦身を引いて、その人間でなければ持っていないような、ちょっとやそっとでは陳腐化しない何か輝くものがあるかどうかを見分けねばなりません。株の場合はその光輝く株にはどっと「求婚者」が押し寄せますので、その株の価値以上の値段が思わず付いたりします。まあ、あのハンカチ王子に5億円くらいの契約金がつくようなものです。

筆者より少し年上のプロゴルファーの尾崎将司が、その昔西鉄ライオンズに入団した時の契約金が2000万円でした。高卒で入っておりますから、多分1961年くらいの話です。この尾崎、野球では鳴かず飛ばずで、契約金を元手にゴルフに目覚めてプロに転向したのはご存じの通り。しかし「悪銭身に付かず?」で、年老いてからも若い頃からの行状のせいか、再度鳴かず飛ばずに戻ってしまったようです。

またまた無駄話をしてしまいました。要はテレウェイヴ現象に今日は筆者もやられてしまいました。脱帽です。こんな新興市場は久しく見たことがありません。特にマザーズのこの踏ん張りようは一体どこから来たのでしょうか?OSCは9%も上げて40%乗せです。ヘラクレス指数も+2%の35%と、こちらは控えめに切りかえしております。

個別の銘柄については明日までにじっくりと検討しますが、どうもこの勢いだと休み明けの新興市場は一波乱ありそうです。居直ったような感じを受けます。もう一度言いますが、あの赤字転落のどうしようもなくなった似非ダンディ株のテレウェイヴがストップ高なのです。

持ち越し株は3043モジュレのみ。131Kの高値づかみです。テレウェイヴと同じようなフランス語風の社名に思わず吸い寄せられたように、上げの節目の131Kで買ってしまいました。この年になってフェロモンがプンプンと臭う、株の魔法にかかったようでした。他にもっと大胆に上がっている株が幾らもあるのにね。こんな「悪女」に捕まってしまい、もう今日の相場はへなへなでした。何とか明後日までには厄払いの気分転換をしなければなりません。
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2007-03-20 11:23:02 | 株に出会う
昨日17000円を突破した日経平均、今日もNY高を受けて150円高で始まっております。シカゴの日経先物比では40円高です。この程度の始まりは穏当に上げていくというのがこれまでの経験則でした。前場はほぼその通りに10時頃までは上げ基調を継続しております。

そこから前場の引けにかけてはやや落としておりますが、まだシカゴ先物価格よりは少々上のレベルで踏みとどまっております。まだ、この段階では「寄り天」のような兆候を示してはおりません。後場にかけてはやや難しい予想となりますが、このまま17130円の先物の節目を挟んでの一進一退が続くのではないかと見ております。為替も問題はなく推移しております。

ところが全面高というには、まだまだ特に新興市場では銘柄毎に上げ下げの濃淡が見られます。4849エンジャパンなどは停滞中。不動産もこのところ上げていた8924リサや2337アセットMはマイナスに落ち、8902パシフィックMや4321ケネディクスなどはプラス圏に推移といった具合です。

一方、昨日上げすぎていた3812ゲームオンはまさに乱高下もいいところです。しかし押しに押されていた3727アプリックスや4813ACCESSは強気に上昇。癖株の代表格の4296ゼンテックはマイナス圏で息絶えたかに見えましたが、そこから気がつくと不死鳥のごとく天高く舞い上がっていました。阿弥陀如来かキリストでも現れたのかと、不信心な筆者でも思わざるを得ません。この株は、全く一筋縄ではいきません。

そんな中、小刻みに利確はしておりますが、前場終了段階での持ち越しは、勢いが良い2448イーコンテクストと、胎動前の予感がする3343チップワンストップの2銘柄のみです。

メガバンクの一角8411みずほが、一時774Kまで上昇した時は、昨日の1K届かずに買えなかったことを後悔しましたが、この株一気に20Kも上げるほどの回復ぶりを見せている訳ではありません。先物にあわせて神経質に前後してのゆっくりとした下落途上です。この先まだ分かりません。

OSC値については、マザーズ指数が+3%の34%と堅調に切りかえしておりますが、ヘラクレス指数が-3%の30%と低迷継続中です。ここにも市場毎の濃淡が珍しく出ております。当然日経平均やTOPIXはそれぞれ+2%の48%、+3%の45%と堅調です。

後場はやはり先物が今の水準をキープして終われるのかどうか、まさかの17000円割れがあるのかが見物となります。17000円割れが起これば皆さん一斉に、「飛ぶ鳥後を汚して」からどこかに逃げ去ることでしょう。その時の喧噪に巻き込まれて、不覚にも踏み殺されないよう、呉々も注意しながら値動きを見守りたいと思っております。先日の朝青龍のように、倒した相手を足蹴りにして立ち去るような不埒な真似を、皆さんどうかしないように天に祈るばかりです。

こういう神経質な相場では、仕事の合間にトイレかどこかで携帯を覗いて株価をチェックしているような方々は、「寝首をかかれる」恐れがありますので、老婆心ながら、いっそのこと利益が出ているなら今の内に処分をするのも一考に値しますよ。あくまで「恐れ」ですので、慌てて近くの汚い公衆トイレに駆け込む必要はありません。念のため。
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