株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(3.15.07)

2007-03-14 21:09:04 | 明日のモニタリング銘柄
難しい段階に入ってきましたが、日経225平均のOSCはまだ-3%の45%です。3月7日のOSCが38%で直近の底でしたが、その日の終値の16765円を今日は下回っております。3月5日の安値16533円は上回っているので、「底が抜けた」状態ではないという論調がありますが、テクニカルには底抜け状態です。つまり、45%から38%又はそれ以下への下落へ向かっての道程に既に入っていると言うことですね。それでも5日の安値を下回らなければ2番底を確認したことにはなりません。途中から情勢が変わって一旦反発するということはありうることです。しかし、筆者がつけている「真の高値」「真の安値」を勘案した「指数値」では、OSCが38%をつけた3月7日に対して既に今日は16ポイントほど下回っております。ここでも「底抜け」が確認できております。

新興市場ではヘラクレス指数の下落が激しいようです。指数値も日経平均と同じように既に下回っております。不動産関連銘柄の不調が大きいのではないかと見ております。マザーズ指数の指数値もあと10ポイントの下落で3月5日に追いつきますので、似たような情勢です。

こんな中で明日の注目銘柄をどういった観点から挙げたら良いのか途方に暮れます。とりあえず、昨日列挙した「指数値最低値更新銘柄」は引き続き見るとして、今日はそれに加えてOSCが30%以下にまで落ち込んだ銘柄があるかどうかを探してみます。

テクニカル用語の簡単解説

【新規に指数値が直近安値を更新した銘柄】

・8701SBIイートレード証券
・6158和井田製作所
・8789フィンテックグローバル
・3233ファンドクリエーション
・3815メディア工房
・3807フィスコ
・3043モジュレ
・2462ジェイコム(直近安値に並ぶ)
・3237イントランス
・3060マガシーク
・3067東京一番フーズ
・2134燦キャピタルマネージメント
・3064MonotaRo
・8766ミレアホールディングス
・8316三井住友フィナンシャルG
・8306三菱UFJフィナンシャルG
・7267本田技研
・4503アステラス製薬
・3382セブン&アイ・ホールディングス
・2315SJホールディングス
・4764デジタル・デザイン
・6988日東電工
・4822ハドソン
・8894原弘産
・8888クリード(最低値に並ぶ)
・2337アセットマネジャーズ(最低値に並ぶ)
・6432竹内製作所
・8698マネックスビーンズホールディングス(最低値に並ぶ)
・4842USEN
・7873アーク
・4340シンプレクス・テクノロジー
・4849エンジャパン
・6920レーザーテック
・5384フジミインコーポレーテッド
・4303Eストアー
・4835インデックス(最低値に並ぶ)
・6869シスメックス
・4974タカラバイオ
・4543テルモ
・2385総医研ホールディングス(最低値に並ぶ)
・4719アルファシステムズ
・6855日本電子材料
・4666パーク24
・8423フィデック
・8308りそなホールディングス
・5017AOCホールディングス
・8403住友信託銀行


【指数値安値更新+OSCが30%以下】

・1766東建コーポレーション
・6877OBARA
・3727アプリックス

以上です。ウォッチ銘柄254件のうち、今日新たにリストアップされた47件と昨日の27件と合わせると約30%となります。銀行株は軒並み指数値最安値更新です。今回の下落はチョイとやっかいですよ。これから不動産業界やREITにも効いてくると思います。

上記のうちOSCで30%以下の銘柄はたったの3件です。これはまだまだリバウンド高止まりの銘柄が多いことを物語っております。30%台もまだ少ない状態です。昨年の11月の下落局面では少なくともOSCは20%から30%台までは押しております。

今日は、昨日掲載の指数値安値更新銘柄27件のうち、あの今や「ボロ株」を代表するような2759テレウェイヴと4331テイクアンドギヴニーズがプラス引けです。4839WOWOWもプラス引けですが、これは「ボロ株」とは正反対の株です。

このように、一定程度の反発力は押されすぎ銘柄についてはありますので、参考にしたいと思っております。

いずれにしてもこの段階ではできるだけキャッシュ比率を高めて安全圏への避難をお勧めします。まだこれからゆっくりと時間をかけての下落が待っているかと思います。さすがに今日の夕刊の論調も、日経平均を元に戻すのに日柄がかかる、しかしファンダメンタルには今のところ変化はなし、との表現に変えてきているようです。新聞などのメディアはいつも事実の後追いですから、あまり役には立ちませんが、隅っこの方にこっそりと「本音」の記事が出ていたりしますので、筆者はむしろそうした陰に隠れた記事を大事に見ております。今日の引け後のブログに書いた、昨年8月のアメリカ不動産業界のハードランディングについての不動産業界の当事者のコメントなどその例ですね。人間の欲と金が絡むところには、古今東西を問わずに必ず不正と腐敗が醸成され、それを浄化するには日本の住専問題などを持ち出すまでもなく、紳士的な当局の通達・指導などでソフトに行えるはずはないことはどなたも先刻ご承知かと思います。
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NYダウの変調はまだ序の口か

2007-03-14 15:09:40 | 金融全般
アメリカのサブプライム・ローンの焦げ付きで既に2ダースほどの住宅ローン業者が倒産しているそうです。筆者のブログのブックマークの「いちカイにヤリ」さんの最近の「住宅ローン市場の腐敗を暴露」の記事をご参照下さい。

昨年8月のブログで、住宅バブルがソフトランディングしたことははかつて一度もないという、業界人のことを紹介しましたが、いよいよそのハードランディングの芽がボロボロと出てきているようです。

それに金融ディリバティブの問題もつながっているようです。この不正・腐敗にGSもMSも絡んでいるようですので、日本の金融機関も戦々恐々かと思います。

今日の前場でメガバンクの落ち込みが止まりません。後場も結局チョイ上げの目眩ましからのいつもの先物先導の下げに見舞われております。

まだまだ今回の調整は、円のキャリートレード等という瑣末な現象からのみ出ているのではなく、本質的なバブル崩壊の兆しとそれによる世界的な金融不安へのつながりを背景としたものであることがお分かりかと思います。そうなると、日本経済も元禄の大平から一気に大飢饉への転落もいずれ考えられる状況です。後1-2年ほど日柄がかかるでしょうが。その時日経平均が再度1万円割れという事態も現実味を帯びてきます。

今は、そうした波動の中の1つの現象だと見ておいた方が良さそうですね。もちろん、過去の色々な危機の際には、世界の金融当局が何とか手を尽くして世界金融恐慌的なクラッシュを避けてきました。しかし、世界の金融ディリバティブの残高が370兆ドル(4京4千兆円)という未曾有の金額に達しているのは、これまでに世界が経験していないことです。この世界のGDPの10倍にも達した、ヘッジファンドだけではなくどこもかしこもレバレッジを効かせた「帳簿の上だけの世界」が、蟻の一穴でもろくも崩れ去る危険を内包しているに違いありません。その負の連鎖が今回のサブプライム・ローンの焦げ付きで大手金融機関にどの程度波及していくかがこれから数ヶ月の見所かと思います。
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2番底への道程

2007-03-14 11:22:55 | 株に出会う
今日は1時間位してから、売買のシステムを立ち上げていないことに気づきました。一応2つの証券会社のいつものクイックオーダーシステムを立ち上げては見たものの、日経先物は節目の16760円はあっさりと寄り付きで割り込み、その次の節目の16640円から更に前場の終わりにかけては16610円までの下落では、如何ともしようがありません。座して見るのみ。持株は昨日ゼロにしているので慌てることはありません。

さて今の状況ですが、誰が見ても3月5日の底を1番底とすれば、2番底に向かっての道程であると認識していることと思います。一気に底に行くことは稀です。多少の紆余曲折がありながら、基本的な方向としては下を試しに行っているのではないでしょうか。少なくともこのまま後場も推移すれば、明日の前場で最初の「底打ち気配」となると思われます。その証拠に、マザーズ指数、ヘラクレス指数はもとより、このところのリバウンドが大きな銘柄ほど、OSCがコンバージェンス(マイナス下での上昇)をしております。ずっと落ち込んでいた銘柄は更に落ち込んでいることは言うまでもありません。既に2番底を付けているのですね。底なし沼に転落といった趣きです。

一旦明日の底打ちを確認して買い、その後の反発が恐らく弱いでしょうから、引けにかけての上昇局面で売っておくのが今の相場での普通の考え方かと思います。明日の引けにかけていくら強いからといってそこでの持ち越しはやめておいた方が良いでしょう。何らかの幸甚が降り注ぐ可能性にかけるといっても、トレンドそのものはそうたやすく転換しないことは、これまでの市場が示しているところですね。

過去は調整に結構な日柄がかかっております。先日の同時株安の時のブログに書いたように、昨年のゴールデンウィークを挟んだ日経平均の調整は、4月21日の高値17480円が6月14日の安値14046円までの約20%の下落に35日かかりました。今回は2月26日の高値18300円からの下落率はまだ9%弱で、日柄もまだ13日しか経過しておりません。20%の調整はないかも知れませんが、10%程度の調整で終わるとは思えません。一旦16000円割れで、場合によっては昨年11月27日の安値15616円に近づくのではないでしょうか。その場合の下落率は約15%です。まあまあの調整かと思います。それに要する日柄はあと20日(カレンダーで1ヶ月)ほど。

一応そのような短期的な予測をしながら、当面は2番底、そしてその後の駄目押しの3番底までに耐えうるように、トレーディングのやり方をうまく合わせていきたいと思っております。

またまたゴールドも50円強の下げですので、株式の損失回避は出来ているものの、ゴールドの含み損でチャラです。もっともまさかグラム1400円までは下げることはないでしょうから、こちらは将来のハイパーインフレ対策用の長期投資ですので、気にはしておりません。
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