株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(4.4.07)

2007-04-03 19:18:32 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場は高く始まった後での切り返しが顕著でした。前場の流れをそのまま引き継いだものと言えます。この切り返しで明日は上げ基調にある株が続出。新興市場は、ヘラクレスがチョイと心配ですが、マザーズはマイナスながらOSCをきっちりと+3%の46%に上げてきており、日経平均ともども、明日は地合が普通なら一旦切り返すものと思われます。

但し、今日も銘柄毎の濃淡がはっきりとしております。徹底的に押されている株があると思えば、どん底からの切り返しで大きく高値を付けた銘柄や、昨日燃えた銘柄は今日は鎮火していたり、今日の後場に爆上げしたものの、引けにかけては腰砕けとなった銘柄など、まさに悲喜こもごもといった感じです。2日と続かないのが今の相場かも知れません。

そこで慎重に明日出番を迎えるかも知れない株に焦点をあてての明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.3036アルコニックス
 地味系銘柄からこの株。RSIも-21%の20%まで落ちました。VR改は逆に47%→84%へと切り返しです。出来高が少なくまさに地味ですが、5000円割れがなければ切り返すかと思います。

2.9984ソフトバンク
 TOPIXコア銘柄からの1番バッターはこれ。OSCが35%→39%へと上昇。2月13日から14日にかけての動きと似ております。乖離幅も-30円と良好。この株が明日どうなるかで日経の動きも分かるでしょう。

3.8802三菱地所
 不動産銘柄の明日を占う意味では、この株に注目です。昨日2日にこの株としては珍しいOSC値42%を付けての、今日の+6%の48%への復活です。乖離幅も-60円と良好。これで明日の不動産銘柄の動向が占えるかと。

4.5411JFEホールディングス
 鉄鋼株はどれもチャート的にはいい形を作っておりますが、とりわけこの株の復調ぶりを買いたいと思います。新日鐵他の明日の動きと完全に連動しますので、他の銘柄の値動きを合わせて強いか弱いかの判断をしての売買です。

5.5706三井金属
 資源株からはまずこの株。OSCを35%→41%へと切り返しました。明日は押されても613円を割らなければそのまま640円から650円までの上昇を期待。

6.2395新日本科学
 再度切り返してきました。3月29日のOSC48%を抜いての52%での終了です。明日はプラスで始まるかどうかが試金石となります。調子が出れば2000円の奪回も。まだ今日は出来高少なし。

7.4340シンプレクス・テクノロジー
 今日は43Kを抜いて上に行くようなら買いと待ちかまえておりましたが、43Kぴったりでの終了です。まだ綱引きが続いておりますが、これでOSCも前日同値の30%まで回復。RSIに至っては15%まで3%下落。出来高も4000株を越えております。今日の下落で出血が止まったかどうか。明日、高く始まるようなら本復でしょう。3月15日のOSC28%からのダイバージェンスは、終値ベースで何と6750円もあります。明日は押し目となればそこからは切り返しが濃厚です。今日の9888UEXのように。

8.4088エア・ウォーター
 3月19日に経常利益を09年度に245億円から330億円に引き上げる計画と、配当増の発表で1450円まで上げました。昨日は利確の動きで50円下げての、今日の2円高でのOSCは+1%の59%です。こうしたケースは再上昇に転じる確率が高いと見ます。まだPERは20倍弱。医療関係や水素の燃料電池関連で、こうした利益計画もあながち不可能ではありません。日足、週足のどちらを見ても右肩上がりの株。

9.6666リバーエレテック
 999円で立ち会い外分売を発表してから少しもたついておりますが、3月23日のOSC47%を底にして、今日はは+3%の55%と伸ばして、終値ベースでまだ20円のダイバージェンスです。乖離幅も-12円。ここらで1000円越えへの跳ね上がりは十分に見込めるところ。これも典型的な右肩上がり出世株。

10.4282イーピーエス
 この株、やっと長い舌髭の十字線を付けて目覚めたようです。OSCは直近のピーク値の42%を2%上回る44%まで戻してのコンバージェンスです。RSIは+2%の24%とこれもコンバージェンス。VR改にしても32%→44%へと切りかえしての教科書のような反発です。明日は押されてもまさか今日の274Kまでは降りないでしょうから、適当なところで動きと出来高を見ながらの参戦です。今日は出来高も前日の3倍以上です。

11.5727東邦チタニウム
 住友チタニウムと合わせて注目。今日は出来高も伴いながら、昨日の下げをほぼリカバリーしております。OSCは+6%の42%です。5700円あたりまでの押し目があれば参戦か。

12.5541大平洋金属
 このところ押されておりましたが、お陰でチャートの形としては申し分ない状態となっております。OSCはこの株としては低めの45%(前日比+3%)で、乖離幅が何と-23円です。VR改も99%ともうすぐ3桁奪回。今日は13週MAにタッチ寸前からの61円の反発です。いやいや、昔の平金からすると随分と出世したものです。400円前後で売買していた時と比べて4倍近い値段です。

以上です。昨日までの悲観論が嘘のような状況の変化です。単なる自律反発とは思えない動きでしたが、クレディスイス他の昨日の先物への仕掛けの反動といった側面もあるかも知れません。明日が必ずしも楽観できないのが今の相場の特徴です。上がると見せて下げて見せ、下げると見せて上げてみせる、といった調子で、何だか、お多福の仮面をかぶったひょっとこが、相場の縄の上を綱渡りして、無知な投資家を睥睨しているかのようです。何とか、明日はこのひょっとこを引きずり下ろさなければ、どうもこのところの取り逃がしが多い鬱憤が晴れそうにありません。空振りに終わらないことを念じつつ、明日こそ良い日でありますように。
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反発体勢にあり

2007-04-03 11:30:09 | 株に出会う
今日は寄り付きから、昨日の悪い気配を引きずったままの下落基調が続きましたが、10時半を過ぎる頃から、少々様子が変わってきたようです。それまでは一貫して下げてきた新興市場銘柄が反発に転じております。日経平均、TOPIXはともにボックス圏の動きですが、やはり同じ頃から上向きとなっております。

これは新興市場については、再度底打ち感が出たのではないかと思います。マザーズ指数の指数値(真の安値・高値を勘案したもの)は、3月23日の883ポイントを10ポイント下回っての873ポイントまで前場終了段階では押されております。これが10時過ぎから売られすぎのシグナルとしていちはやく感じとった先行者の買いに引っ張られての上昇の理由とみることができそうです。そのため、マザーズ指数のOSCは+2%の45%、ヘラクレス指数のOSCも前日同値の54%まで戻しております。

後場の見所は、新興市場については昨日の安値指数をきちんと抜いてから、更に上を目指すのかどうか。日経平均については、前場終了でのOSCが+2%の43%という切り返しの勢いがそのまま持続しての終了となるのか、といったあたりに注目です。もしこの切り返しトレンドが明白なら、一旦押された銘柄に乗って、引けにかけての動向で判断するということとなります。

筆者がウォッチをかけ下の方で指している2385総医研や9438エム・ティ・アイ、それに2432DeNAも前場の引けにかけて戻しかけております。

相変わらず弱いのが、不動産銘柄と4340シンプレクス・テクノロジーです。シンプレクスファンのために一言添えておきますと、3月15日のOSCの28%、終値の49750円というのが、この株のベースラインです。前場終了段階でのOSCはまだ32%で前日比-1%です。これが少なくとも前日比でプラ転して、もしマイナス終了なら、明日に更に押されて、今日の安値の43050円を防御出来た時に、OSCも更に上昇しているでしょうから、それについていく戦法だと見立てております。いずれにしてもまだ底を試しておりません。4Kほど安値を切り下げてきている銘柄ですので、3月19日の46600円という安値からは後少しです。42K台に突入すればOSCも28%に近づきますので、そのあたりが買い場と見ております。しかし、IPOしたばかりのシステム関連株が馬鹿みたいに需給だけで株価を上げているのに、この東証1部の超安定金融関連システム会社のPERがついに26倍台になっているのは、いささかバランスを欠くものと言えるかも知れません。要するに、昨日筋の方がわざわざ500K台に乗せて今日の値幅制限を10万円にした、3823アクロディアのような話題性に欠けるものと思います。オリックス証券で採用されたとかの個別の受注状況ではなく、モルガン・スタンレーとの業務提携とかのインパクトのあるニュースでもあれば、株がぶっ飛ぶのでしょうね。しかし、10時前に44Kで215枚買った方がおります。小さな投資顧問会社か個人か知りませんが、そのあたり先取りしている方もいらっしゃるようです。

前場は、昨日苦杯を舐めた9888UEXが、奈落の底から這い上がるのを見てはいましたが、その時点ではやなり昨日のトラウマがあり入れず。結局、2500円という大台も突き破る時にやむを得ず参戦。これは高値調整が必ずあると見ての2515円での売りでとりあえずの厄払い。反省は、こうしてOSCが28%にまで落とされていた銘柄は、朝方の押し目から昨日の安値2450円を確実に抜きかかった時こそ勝負所となります。ここで何が何でも参戦が正しい処し方でした。この株の分足をご覧下さい。2450円からピーンと上に跳ね上がっているのが見て取れるかと思います。一度2475円あたりで押されておりますが、それでも5本足を割らずに一気に2500円です。この途中の押し目でも買いだったということですね。相変わらず後講釈がうまいでしょう。何とか、前講釈を自家薬籠中のものにしなければ、この先、株で生きていくのがきつくなりそうです。

コメント (2)
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