株には旬の銘柄があります。その折々のテーマ株です。最近では、ゴアの「不都合な真実」にも触発されてか、原発関連銘柄が賑わっております。しかしそのゴア、自宅の電気代が月16万円にものぼる「豪邸」に住んでいるとやらで、自身の不都合な真実が露呈され、彼の舌鋒もいささか鈍っております。いやはや、世の中不都合な真実だらけです。
ところでこの原発ですが、今のところ宇宙空間に太陽光線を遮る巨大なスクリーンを配置する技術が日の目を見るまでは、地球環境問題を救う唯一のテクノロジーであることは皆さんご存じでしょうか。ガイア仮説で有名なジェームズ・ラブロックが最近書いた本で、彼も原発推進論者に既に「転向」していることが明らかにされました。
筆者はずっと原発には否定的な見解を持っておりましたが、風力や、太陽光発電などの再生エネルギーは規模の点からとても原油の代替え品となることは不可能であることを知るにつけ、もはや猶予がない地球温暖化問題を救うには、原発しかないと思うようになってきました。
何しろ、風力発電で520,162メガワットというアメリカの需要を賄うためには、広大なノースダコダ州の5分の4の土地が必要となり、太陽光発電でもソーラーパネルの面積でニュージャージー州などを上回るスペースが必要ということになります。(これは不可能)原発炉数で433基も必要ですが、これは2005年末段階で運転中の世界全体の数にほぼ相当しますが不可能な数字ではありません。(アメリカは103基、日本は54基既に保有)
しかし、原発にも弱点があります。それは稼働までの年月がかかりすぎることです。そのため、原発しか救世主がいないエネルギー&環境問題は、今の原発の旧設備の更新、新規原発建設のスピードではとても間に合わないのです。
もちろん原発の更なる推進のためには、安全性を高めることと、核燃料の廃棄物処理の技術を高度化することが前提であることは言うまでもありません。原発そのもののリスクはゼロにはなりません。だからといって、そのリスク度と、地球温暖化問題の深刻化で出る天文学的な被害、ひいては、地球の許容可能な枠を越えて人口を増やし過ぎただけでなく、自身の欲望を満たすための文明を進化させ過ぎたことによる、人類の衰退または滅亡といったリスク度と、どちらを取るのかという視点をもっと持つ必要があると考えます。
このままでは現生人類は出現以来わずか30万年程度で滅亡と相成るでしょう。あの巨体を持った恐竜でさえ2億年も生き延びたのです。人類が生き延びるための日本の最適人口は、ほぼ自給自足をとった江戸時代の3000万人です。今でもその倍の6000万人程度に抑えるのが望ましいと考えます。
と言う訳で、原発関連銘柄が旬の銘柄として捉えられることには、いささか疑問があります。これは旬どころの話ではありません。今後10年間ぐらいに亘って、環境問題の世界的な危機意識の高まりとともに、話題となっていくものと思います。なぜ、東芝が巨額をはたいて昨年ウエスティングハウス社を買収したのか、今頃になってようやく納得した次第です。筆者の意識も相当に後れております。
トレーディングの対象とする銘柄についても、なぜ初動の原発関連銘柄の動きに無頓着であったのかは、この意識の後れに起因していることは明らかです。
もっとダイナミックに銘柄を取り込む必要がありそうです。どうしても人はこれまでのやり方の延長線でしか物事を見ない習性にとらわれてしまいます。ましてや、それが成功体験に裏付けられているものなら、更に強力な習性(信念)となってしまいます。世の成功した企業が衰退する理由の最も大きな理由の1つと言えるでしょう。トヨタが最も恐れているのも、実はこの習性です。
さて、いささか遅きに失しましたが、原発関連銘柄を今後トラッキングすることとしました。下記の銘柄群です。
1.7011三菱重工
2.1983東芝プラントテクノロジー
3.1970日立プラントテクノロジー
4.5631日本製鋼所
5.6378木村化工機
6.1968太平電業
7.6486イーグル工業
8.6492岡野バルブ
9.6466トウアバブルグループ本社
10.6502東芝
日立はTOPIXコア銘柄でフォローしております。日立の業績が悪いのに何故上げているのかは、原発関連銘柄としての位置づけからですね。上方乖離幅がどうのこうのも、今のところこれらの銘柄には関係ないことです。
上記の銘柄の日足を見て、やはり唖然とするものがありました。今は相場沈静化の時期になっておりますが、いずれまた噴き出すことでしょう。小噴火ならテクニカル分析の定石通りで何とか予測できそうです。
ところでこの原発ですが、今のところ宇宙空間に太陽光線を遮る巨大なスクリーンを配置する技術が日の目を見るまでは、地球環境問題を救う唯一のテクノロジーであることは皆さんご存じでしょうか。ガイア仮説で有名なジェームズ・ラブロックが最近書いた本で、彼も原発推進論者に既に「転向」していることが明らかにされました。
筆者はずっと原発には否定的な見解を持っておりましたが、風力や、太陽光発電などの再生エネルギーは規模の点からとても原油の代替え品となることは不可能であることを知るにつけ、もはや猶予がない地球温暖化問題を救うには、原発しかないと思うようになってきました。
何しろ、風力発電で520,162メガワットというアメリカの需要を賄うためには、広大なノースダコダ州の5分の4の土地が必要となり、太陽光発電でもソーラーパネルの面積でニュージャージー州などを上回るスペースが必要ということになります。(これは不可能)原発炉数で433基も必要ですが、これは2005年末段階で運転中の世界全体の数にほぼ相当しますが不可能な数字ではありません。(アメリカは103基、日本は54基既に保有)
しかし、原発にも弱点があります。それは稼働までの年月がかかりすぎることです。そのため、原発しか救世主がいないエネルギー&環境問題は、今の原発の旧設備の更新、新規原発建設のスピードではとても間に合わないのです。
もちろん原発の更なる推進のためには、安全性を高めることと、核燃料の廃棄物処理の技術を高度化することが前提であることは言うまでもありません。原発そのもののリスクはゼロにはなりません。だからといって、そのリスク度と、地球温暖化問題の深刻化で出る天文学的な被害、ひいては、地球の許容可能な枠を越えて人口を増やし過ぎただけでなく、自身の欲望を満たすための文明を進化させ過ぎたことによる、人類の衰退または滅亡といったリスク度と、どちらを取るのかという視点をもっと持つ必要があると考えます。
このままでは現生人類は出現以来わずか30万年程度で滅亡と相成るでしょう。あの巨体を持った恐竜でさえ2億年も生き延びたのです。人類が生き延びるための日本の最適人口は、ほぼ自給自足をとった江戸時代の3000万人です。今でもその倍の6000万人程度に抑えるのが望ましいと考えます。
と言う訳で、原発関連銘柄が旬の銘柄として捉えられることには、いささか疑問があります。これは旬どころの話ではありません。今後10年間ぐらいに亘って、環境問題の世界的な危機意識の高まりとともに、話題となっていくものと思います。なぜ、東芝が巨額をはたいて昨年ウエスティングハウス社を買収したのか、今頃になってようやく納得した次第です。筆者の意識も相当に後れております。
トレーディングの対象とする銘柄についても、なぜ初動の原発関連銘柄の動きに無頓着であったのかは、この意識の後れに起因していることは明らかです。
もっとダイナミックに銘柄を取り込む必要がありそうです。どうしても人はこれまでのやり方の延長線でしか物事を見ない習性にとらわれてしまいます。ましてや、それが成功体験に裏付けられているものなら、更に強力な習性(信念)となってしまいます。世の成功した企業が衰退する理由の最も大きな理由の1つと言えるでしょう。トヨタが最も恐れているのも、実はこの習性です。
さて、いささか遅きに失しましたが、原発関連銘柄を今後トラッキングすることとしました。下記の銘柄群です。
1.7011三菱重工
2.1983東芝プラントテクノロジー
3.1970日立プラントテクノロジー
4.5631日本製鋼所
5.6378木村化工機
6.1968太平電業
7.6486イーグル工業
8.6492岡野バルブ
9.6466トウアバブルグループ本社
10.6502東芝
日立はTOPIXコア銘柄でフォローしております。日立の業績が悪いのに何故上げているのかは、原発関連銘柄としての位置づけからですね。上方乖離幅がどうのこうのも、今のところこれらの銘柄には関係ないことです。
上記の銘柄の日足を見て、やはり唖然とするものがありました。今は相場沈静化の時期になっておりますが、いずれまた噴き出すことでしょう。小噴火ならテクニカル分析の定石通りで何とか予測できそうです。