株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(4.12.07)

2007-04-11 17:31:13 | 明日のモニタリング銘柄
今日の新興市場は、これまで栄華を誇っていた直近IPOを中心とした銘柄が、利益確定だか損切りだかの嵐に襲われ軒並み散っていきました。その分、かつての新興の有名銘柄の1部に物色の矛先が向かったようです。

筆者が前場に今日の最低値で損切りした2127M&Aのことを話すのは止めておきましょう。結果はご覧の通りです。慰めとなるのは、ダイバージェンスというテクニカルな見方が、この株の潜在エネルギーの蓄積度合いを計るのに、有効であることが再確認されたということです。後場に損切りした日本風力開発の不発弾とはここが違っておりました。

後場は結局、地味な9438エム・ティ・アイや、先日苦杯を喫した2120ネクストの切り返しに乗じて、何とか通算ではプラスにすることができました。それ以上に、一旦火がつくと取引所のシステムが激しく軋み出します。これは誰でも分かりますが、それが長らく押されていた銘柄の初動の場合は、有無を言わずに成り買いが正解という、当たり前のことを再確認したことが、今更ながらの大きな収穫でした。

そして、一度噴き上がった銘柄は噴き上がってしまえば、後はその日のエネルギーとしては、ストップ高にでも行って、新たなお客さんを呼び込まない限り、そこで終息に向かいます。ネクストがその典型的な例。271K買いの278K売りでしたが、引けにかけては261Kまで落とされる始末。せっかくでしたので、何度かの下での指し買値を、ジョインベストエキスプレスで下に下にと下げましたが、結局最後の262Kの買い板は捕まってしまいました。やむなく微細のリバウンドで+1Kで撤退。

こうしてすばやく指し値を変更できるのが、ジョインプレス・エキスプレスの特長ですので、今日はそれに救われた面があります。但し、取引所のシステムに発注をつなぐためのタイムラグがありますので、1スティック早めの変更をしないと捕まってしまいます。

さて、このように動きがあればそれはそれで相場も面白いものです。お客さんがいない閑散とした銘柄は出来るだけ避けますが、それでも、今日のように昔の銘柄が急に脚光を浴びることもありますので、できるだけ手広く注目銘柄を探してみたいと思います。

テクニカル用語の簡単解説

【継続ウォッチ銘柄】

・3787テクノマセマティカル 
  OSCは+4%の38%とコンバージェンス。30%程度までの下落待ち。安値980K割れがあるかどうか注視。まだ高い。

・2459アウンコンサルティング
 OSCは3日連続37%と粘るも、まだ指数値で10K分ほどの調整が必要か。ダイバージェンス度合いは8Kと進行中。今日の安値239K割れがあるかどうかを注視。

・6672レイテックス
 いよいよ明日12日に決算を迎えます。ジリジリと押されながらもOSCは+3%の44%とコンバージェンス。ダイバージェンス度合いも137円と巨大。849円を割るようだと更なる底抜け。もし決算がよければぶっ飛ぶでしょう。そういう意味では博打株。

・4321ケネディクス
 不動産銘柄の変調が続きます。ダイバージェンス度合いは今日で何と28Kにも拡がりました。RSIも22%まで下落。1月15日に指数値で最低値を更新しておりますが、後23K程の下落でそこに到達します。その時のRSIも22%でした。いずれにしても底値は近いでしょう。しかし、OSCにして後1%以上落とすようなら、更なる奈落の底への転落と相成ります。果たして、地獄で仏に巡り会えるのか?ケネディクスなどと言う西洋風の名前では、現れるべき救世主も一番最後になるのかも知れません。他に、ダヴィンチとかリサとか同じ西洋風の社名を持つ株連中も一蓮托生かと。この株上がるなら、リサも一緒です。何せ洋風夫婦(みょうと)ですから。

・4849エンジャパン
 この新興の雄、どういう訳か冴えません。上がると見せて停滞の繰り返しです。長年新興銘柄にしては上げてきましたので、いささか蓄積疲労があるのかも知れません。明日はまだまだ下げるつもりのようです。556Kという12月26日に安値までリーチをかけないと気が済まないのかも知れません。OSC面からはそこまでの下げ余力は十分にあり。ダイバージェンス度合いはただいま9Kです。

【底値狙い銘柄】

・2121ミクシー
 じれったいほどの値動きですが、これは膠着状態に陥っているためです。OSCのダイバージェンスがたったの10K分しかありません。1860Kがこのところの底ですが、OSCも30%前後での低位安定。思い切って下げない限り大幅反発はなさそう。一応、調整を挟まずに上放れもあるかも知れませんので要監視。

・9984ソフトバンク
 この株、指数値では3月5日に比べてまだ140円ばかり高めです。OSCは前日同値の36%、RSIも16%と最低値水準ですが、明日2770円という今日の安値を突破されたら、これは3月5日の2550円という安値まで突き落とされる可能性が大きくなります。土俵際でかろうじて残している段階。新興の星だけに何とか踏ん張って貰いたいものです。

・2395新日本科学
 今日もマイナス終了ですが、OSCは+3%の40%です。かろうじて底値割れ回避。1888円という値段を楽々越えて出来高が増えるようなら、復活の狼煙が上がる筈です。指数値は昨年11月の安値水準は割り込まずに切りかえしてはおります。1861円割れがあるかどうかに注目。また出来高にも注目。少ないうちは捨て子状態です。

・3724ベリサーブ
 地味系の貸借銘柄です。1月末に上方修正して722Kまで上げました。以後、出来高低迷してのじり貧。RSIは今日で11%。500K割れも視野に。これが人気投票の株というもの。しかし、今日の3811ビットアイルの例もあります。ビットアイルは10日にOSCを62%まで上げての+3K終了と前兆はありました。この株は、OSCを+3%の35%にコンバージェンスさせているのがサインです。ということは、明日は、509Kという今日の安値を死守できるかどうかが運命の分かれ目です。もうここから売り込む勇気のある方はいないでしょう。しかし、同業のタコ部屋銘柄の3722ベリサインも今日は崖から奈落へと転落です。もし救い主が現れるとすれば、両方に手を差しのべるかと。それが仁義というものです。

・4080田中科学研究所
 この株、そろそろ仕込んで置いてもいいのではないでしょうか。OSCは+10%の35%まで上げました。今日の安値の949円が死守できるかどうかが更なる下落に見舞われるかどうかの分かれ目となります。RSIも29%まで下落。この株にしては珍しい低さです。世界同時株安の時でも920円を一瞬付けましたが、989円まで切りかえしております。ニッケル・リチウム電池の正極材料を作っております。ハイブリッド車にも使われる技術です。業績は問題なし。環境銘柄の一環とも言える銘柄で筆者は高く買っております。だから何だと言われても言葉に詰まるばかりです。

【順張り銘柄】

・3241ウィル不動産
 やっと出来高を伴い+14K。明日の上値は340Kあたり。OSCは+3%の58%にも達しています。不人気株故、後が続かず反落のリスクもあり。下げて始まるようなら見送りも。3239総和地所も同様。

・9437NTTドコモ
 普通の個人は神経が持ちません。結局210Kを死守しての引けにかけての4355株の成り買いです。10億円近い金額です。OSCもこれで+5%の49%です。ダイバージェンスはまだ5Kあります。1日5K稼ぐのにこの株の値動きを見ていると気が狂いそうです。(機関投資家向け)

・9432日本電信電話
 これも機関投資家向け。OSCは+7%の40%まで上昇。明日は610Kより下でしか個人は買ってはいけません。大波に翻弄されるだけです。個人投資家はスーパータンカーの側に浮かぶ枯れ葉のような存在です。

・6787メイコー
 昨日の引けに買いそびれたこの株。今日は押し目もなく順調に上げております。OSCは+5%の48%です。既にダイバージェンス度合いは20円にまで迫っております。ここで3月30日のように一気に上に行くのか、それとも力尽きるのか注目。

・7873アーク
 先日損切りしたこの株、貸借倍率も何するものぞ、今日は寄り天になることなく切り返しました。OSCは10%も上げての39%ですので、明日はまた裏切られるかも知れませんが、ここまで明確な反転を示されると、チョイと取り上げないわけにはいきません。まだOSCダイバージェンスには16円ほどあります。明日は1321円という今日の安値がたやすく防御できるようなら1373円までの上昇はあるかと思います。しかし、癖株もいいところです。腕に自信のない方は近づかない方が身のためかも知れません。

・4357ラ・パルレ
 順張りの本命。今日は押し目なし。155Kで指していましたが徒労に終わりました。さすがにここまで落ちると、いくらこの世に咲いたあだ花とも言うべきエステという業態でも、株価的には魅力が出るもの。老人が死の床でエステを受けて、あの世逝きの準備が万端整った時に限って、少し快方に向かうようなものです。明日は死に神を蹴散らしてでもこの世に執着するかどうか注目です。やはり高めで始まるかどうかが、この世に留まれるかどうかの分岐点かと。とにかく魑魅魍魎が跋扈する世界です。

・2389オプト
 この株、今日はきちんと切り返しております。OSCは+9%の44%での+4K終了です。よって、明日の地合が悪くとも、231Kという今日の安値を巡る攻防を凌ぎきれれば、そこからは反転するかと思います。地合がよければいきなり244Kあたりから始まり上は252Kあたりまで。何せ、社員一人一人が社長の会社です。破天荒な会社です。普通の感覚では先が読めません。

以上です。今日のオセアニア地方、夕方から雨です。体力増強のトレーニングに行かない代わりに少々力を込めてのブログの早書きでした。
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的はずれ

2007-04-11 11:22:47 | 株に出会う
今日は8時50分の機械受注統計が芳しくなく、発表直後に先物が気配値を切り下げるのを見て、基本的には下落に向かう相場と予想。

寄り付きから少し戻したものの、その後は一度上げた銘柄も下落へ。その過程で、2127M&Aセンターが678Kで約定。また、9438エム・ティ・アイも171Kで約定。しかし、その後がいけません。M&Aは昨日安値の675Kを下回ったら切ろうと思っておりましたので、結果としては最悪ですが、今日の最安値の674Kで損切り。エム・ティ・アイも174Kを越えていかないのに痺れを切らしての173K売りでした。

そんなことに時間と気を取られているうちに、6466トウアバブルが372Kの昨日安値を崩されることなく上昇。既に気がついた時は390Kの攻防となっており買いは断念。そして、あの重い9432NTTまでが昨日安値の609Kを底にして、あっという間の切り返しを演じているではありませんか。

今日の勢いがよい4357ラ・パルレは、昨日の安値ではなく昨日終値の155Kで朝から指しておりますが、こちらは一度も近寄りもせず。

どうもちぐはぐです。

1つ言えそうなのは、このところ上り調子にあった株が押されていたケースは、寄り付きの始まり方にもよりますが、概ね前日の安値付近での攻防を経てから激しく上昇すること、逆にM&Aやエム・ティ・アイのように最近押されっぱなしの株の場合は、寄り付きで安く始まった場合は、仮に前日安値付近でつかまえても急上昇はしづらいこと。むしろ、昨日までのエム・ティ・アイのように前日安値割れのリスクが残ること。といったことが教訓として残りそうです。

そこで、前場の終わりにこのところの登り馬の2766日本風力開発がにわかに動意付いたので、292Kで慌てて乗りました。今、ゆっくりとこの株の今日の値動きを見てみると、朝は+2Kで始まり、安値は前日安値の+2Kの282Kで底打ち。そこから1弾ロケットがまず発射され前日終値を攻略。しばらく揉み合っていた後、二段ロケットが発射され295Kまで上昇。しかし、4月6日の安値の296Kまでは届かず、多分1段目のロケットに乗って上空に舞い上がった方々の利確売りにあっての、前場の引け値291Kでの終了といった痕跡が見て取れます。筆者は1段目のロケットに相乗りすべきでした。

このあたりの売買タイミングを是非とも今後のトレードに生かさなければなりません。

影響を受けるのは、①その日の地合 ②寄り値が前日より高かったかどうか ③上げ潮銘柄か下降銘柄か、といった3つのファクターのようですね。この連立方程式を寄り付き段階で一気に解いて、売買銘柄を絞り込むためのトレーニングがまだまだ必要なようです。
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