明日の注目銘柄（４．２６．０７）

＝夕方に一度アップロードしましたが、もう少し絞り込みました。＝

しかし、何という破天荒な相場なのでしょう。ヘーゲルのミネルヴァの梟の話をご存じの方は、今の相場にピッタリだと納得出来るはずです。値動きを予測するよりも先に現実が行ってしまっており、予測した時点ではその見方は既に現実から遅れていて無効だった、といったことの喩えです。過去の足跡から現実をつかまえようとしても、現実はスルリと先を行っておりつかまえることがままなりません。それほど難しい相場です。

２３日にＯＳＣも待望の２５％を付けたので、今度こそリバウンドの動きが本格化すると思いきや、今日はまたまた押されっぱなしです。

要するに２３日の安値を思い切って掴んだ人か、昨日２４日の朝一番のほんの一瞬の押し目で安値を拾った方以外は、途中から参入して今日持ち越した人で、利益をたたき出している人は少ないのではないでしょうか。

こうなると、恐らく更に底を見に行く可能性が高まってきました。昨年の１１月のように日経平均のＯＳＣが３０％台そこそこまで下落しないと、相場全体の底上げにはならないのではないかと思います。今日の日経平均のＯＳＣはまだ４１％（前日比－９％）です。

明日以降は、今日の日経も含めてのだらしない動きから、更に底を窺うとの前提での押し目買いの候補を選んで見ました。

【今の相場に合わせて銘柄選定方法を変えます。徹底的な逆張り戦法です。名づけて「ミネルヴァの梟戦法」】

テクニカル用語の簡単解説

１．３７８７テクノマセマティカル
　引けに８０３Ｋまで突き落とされました。ＯＳＣは２３日の２７％が底で、今日は３０％です。この２７％が死守できるかどうか、明日の注目です。死守できて終わることができれば、その後の反転に脈あり。この株、今年の２月にはＯＳＣが２６％まで落とされております。このあたりの水準までの下落を待っての買いでしょうか。ちなみにＲＳＩ１２％は２月１４日の６％に次ぐ低い水準です。どうしても６％まで待たなければならないようです。しかし厳し～い！！５月１８日決算。

２．２１２６ＧＣＡ
　ＯＳＣは２３日に並ぶ３５％です。終値ベースで１６Ｋのダイバージェンス。しかしギリギリの攻防。明日７３３Ｋ割れをするとすれば、その下は７２３Ｋから７０４Ｋあたり。そしてもし７００Ｋ割れを起こすようなら、後は６２０Ｋの奈落しかありません。まさかそこまでは落ちないかと思いますが、７０４Ｋまで下落があれば一旦反発に転じるかと思いますので、そこで姑息にも拾う手です。ＯＳＣにして２８％程度までの下落を覚悟。５月１０日決算。

３．３８４５アイフリーク
　筆者が今日４９１Ｋで損切りした銘柄。何とかリベンジを果たしたいものですが、テクニカルには底値圏で揉み合っておりかなり難しい位置取りです。一応４５７Ｋという安値はキープできているようですが、これが明日は破られることを覚悟しなければならないかと思います。その場合は上場来安値の４２６Ｋまでの下落が視野に入ってきます。まあ、そのあたりまで来れば幾ら何でも反転するでしょうから、明日はそのあたりを見極めての買い参入です。５月１１日決算。

４．３０７３ダイヤモンドダイニング
　今日の日経で外食産業の業績が持ち直してきているとの記事がありましたが、この株には何の御利益もありませんでした。引けは－２２Ｋの６０７Ｋです。しかしＯＳＣは＋３％の４０％と更に上昇。明日は６００Ｋの攻防で防御できれば、底打ちが更に確認されたということで買い安心感が醸成されることでしょう。

５．４７５７インテリジェンス
　今日３０７Ｋで仕込んだ銘柄です。全くこの株の値動きは読めません。急に売り板とか買い板が涌いてきます。そこは額面通りにインテリジェンスそのもの。今日はゼロ終了しましたが、これでＯＳＣは＋１％の４５％と絶好な切り返しです。明日は３０３Ｋという今日の安値が死守されれば、後は３１６Ｋから３２１Ｋあたりまでの飛翔が見られるかも知れません。逆に３０３Ｋを下抜ければ、３００Ｋ割れは確実となり、ＯＳＣで３７％程度までの下落からの反転に乗る形となります。

６．３７２７アプリックス
　この株、いかにも落ちましたが、ＯＳＣは２６％で３月１９日の１８％という記録的な水準からするとまだ高いようです。しかしＲＳＩで見ると１９％程度が下値ですから、今日の２１％というのは結構な底に近づいております。明日はずばり押し目からの地合の反転の追い風が吹いてからの買い。５月１５日決算。

７．４８１３ＡＣＣＥＳＳ
　ＯＳＣはついに２５％です。ＲＳＩも１９％と最低値ラインへ到達。４３３Ｋという３月１９日の安値がターゲットに入ってきました。この時のＯＳＣも２５％でした。いずれにしても、明日は４４２Ｋ以下で買うことです。４３３Ｋを割り込むことも十分に意識し、どこで打ち止まるかを慎重に見極めて、できるだけ下で拾うチャンス到来です。

８．８６９７大証
　来期の伸びがないという決算でここまで売り込まれました。ＯＳＣは２９％です。まさに前代未聞。さて、明日は当然３月５日の５７３Ｋが意識されるところです。これに近づけば近づくほど、買い場が訪れます。その時はこの優良株のＯＳＣが２０％そこそこまで落ち込んでいるのではないでしょうか。そうなると自律反発の域に達します。

９．４０８８エア・ウォーター
　明日は１２３３円の攻防でＯＳＣが３６％を割らなければ買い。１月の安値の１２１７円に近づけばなお良し。５月１６日決算。

１０．８９１３ゼクス
　今日は出来高を伴って下げました。１２日に決算は終わっておりますが、あまり上げることなく公募増資の影響からか失望売りが出たようです。ＯＳＣは３６％です。３０％程度までは下げる可能性あり。明日以降に更に下げてからの反発局面が狙い目。

１１．３７７４インターネットイニシアティブ
　この株、絶対額は下がっておりますが、まだＯＳＣが４６％と高めです。３月５日には３４％まで付けました。このあたりまでの下落待ちです。４００Ｋそこそこまでくれば反転するはず。

１２．６８５５日本電子材料
　地味系ではこの株です。できれば２５２０円以下で仕込みたいところ。２５００円割れがあればなお良し。５月１６日決算。

１３．８４１１みずほフィナンシャルグループ
　メガバンク全体が悪いようです。８３０８りそなホールディングスとここがその中でも双璧かと。ＲＳＩはついに１０％です。りそなはまだ１９％です。どこで下げ止まるのか検討もつきませんが、３月中旬頃の下げの具合からいくと、最低限でＯＳＣのコンバージェンスを示現して、翌日にプラス終了することが必須です。７００Ｋ割れも視野にいれての底入れを注意深く見守る時期に来たようです。５月２２日決算。

１４．８９２５アルデプロ
　明日は３７５００円あたりでの底堅さを確認するか、思い切って３６Ｋあたりまで降りれば突っ込み買い。機は熟してきております。

１５．６３７９新興プランテック
　明日、もう一押しあって１０００円にできるだけ近づけば買いか。とにかく今日の終値近辺での中途半端な位置では拾わないこと。ＲＳＩは２日連続１８％まで下落。原油相場も持ち直しつつあります。貸借倍率が２０倍を越えているのがネックか。５月１４日決算。

１６．４６１３関西ペイント
　自動車業界の一環として、この株も沈んでおります。まだ下げるつもりです。そうなると昨年の１１月２１日の９２１円というのが当然に意識されます。ＲＳＩは今日でまだ３９％です。この株の底は２０％台ですので、ちょうどそのあたりまで降りれば間尺にあいます。このまま沈みっぱなしの株ではありません。５月１８日決算。

１７．８０６１西華産業
　原発関連銘柄ですが、ＯＳＣが４０％台で膠着しながらの下落で、今日で４２％となりましたが、指数値は３月５日以来に落としております。明日は４２５円を巡る攻防からの上昇ないしは４１４円までの下落での買いチャンスの到来か。６３７８木村化工機も今日は粘りに粘っての＋３円ですが、やはりこの株も５１１円あたりまでの押し目を待ちたいところ。

以上です。持ち越しは２４５９アウンコンサルティング、３０７３ダイヤモンドダイニング、３９７１東セロ、そして４７５７インテリジェンスです。いずれも風前の灯火です。

ひと息ついているのか、後が続かないのか

今日も日経の下げにも拘わらず反発するなら、新興市場は本物のリバウンドだったのですが、そこまでのエネルギーは残っていなかったようです。それでも、これまでなら結構な下げを演じていたのが、まだマザーズ指数でも１０ポイント以下の下落で踏みとどまっております。ＯＳＣはマザーズ指数が３４％で前日同値、ヘラクレス指数が－３％の３８％です。

まだＲＳＩが－５％の１８％（マザーズ）＆－５％の１０％（ヘラクレス）と下落基調であり、切り返すにはあまりに押されすぎて疲れが激しい状態のようです。

今日の後場のポイントは、このままの微調整で済むのか、それとも、昨日の上げを一過性のリバウンドと見て、売り優勢が強まり２桁の下落に再度落ち込むのかです。

個別では、いちはやく下値模索に入った３８４５アイフリークを－９Ｋで処分。その他の持株も含み損状態ですが、まだ耐えられる範囲です。追加は下で指していた３９７１東セロと４７６７インテリジェンス、それに３０７４ゴルフパートナーの１６１Ｋでの追加です。３８４０イーキャッシュの含み損がもっとも大きく、やはりＩＰＯ仕立ての銘柄の値動きは少々神経質です。

ところで、今日上場の６２５６ニューフレアテクノロジー。ジョインベストで１つだけ当選していたものですが、初値が２６０Ｋ（公募比で＋４０Ｋ）がついた後に２６４Ｋで売却。結果論としては早売りでしたが、これはこれで満足。昨日の３０７８ユニバースの２０Ｋほどの損失を一応リカバーしました。やはり業態のイメージと成長度合いがＩＰＯの人気度に大きな影響を与えることを、改めて認識しました。ユニバースのＰＢＲは１倍なので下値も限定的とは、Ｆスコのご託宣でしたが、何のことはありません。今日も７０円の下げです。公募割れで寄りついた時は５分程度の様子見から上げ圧力が続かない時は、悪い方へとドンドン押し込まれるというのも、もう１つの教訓でした。どうりで皆さん逃げ足が速かった訳です。昨日からの分足を見ると、見事な二段ロケットの「逆噴射」です。急転直下の２つの崖がよく見えます。