株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.22.07)

2007-11-21 21:06:42 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場はまるで底なし沼の様相でした。あっ、違いますね。前場のブログのテーマとなった砂漠に、底なし沼などある訳はありません。あるとしたら、蟻地獄、いや、蠍(サソリ)地獄でしょうか。

のっけから、あまり不吉な話は止めましょう。

しかしお金は債券に一時避難しているようです。日本国債先物価格の今日の高値は137.43円です。また高値更新(金利は低下)。借金まみれのこの国の国債がここまで買われるとは、この世の中、他に頼るものがなくなってきていることの証左かと。しかしよく考えると、国債ほど頼りにならないものはないのに、と思います。

国は唯一、自らの国民を合法的に死に至らしめることができる存在です。過去の戦争を見れば誰でも分かる事実です。国債を紙くずにすることなど屁でもありません。このことだけはよ~く、肝に銘じておいた方が良いのではないかと思います。いざとなれば、国民が持っている金(ゴールド)を、国の言い値で召し上げる法律まで準備しているのですから、その国の発行する紙切れなど筆者は決して信じません。

さて、また脱線すると余計な時間がかかりますので、早速明日のモニタリング銘柄に入ります。

えっ、モニタリングどころの騒ぎではない? そうは言っても、長いこと続けている習慣ですから、いくら円高が進行しようが、株が下落しようが、戦争にでも突入しない限り、また病気にでもならない限り、この地道な努力を途中で放棄する訳には参りません。

ところで、日経平均も新興市場もまだ下げそうですね。OSCが40%台にまだ留まっており、いわば能天気な状態です。春先からさんざんこのブログでも言ってきた、サブプライムローン問題の深刻さがいよいよ本領を発揮しているといったところでしょうか。しかし、これからが本番ですから、あまり楽観的な見通しを持たない方が良いかと思います。筆者が言ってきた日経平均1万円割れもあながち大法螺とは思えなくなってきているでしょう?

テクニカル用語の簡単解説

1.7718スター精密
 今日の後場に右肩上がりの分足チャートを刻んだ銘柄は数少ないのではないでしょうか。これはその1つ。明日の押し目があればそこを狙うこと。そのまま、す~っといけば付いていくだけ。

2.5108ブリヂストン
 RSIが7%まで落ちました。日足をよく見ると、断崖絶壁からの急降下のようです。モルガンスタンレーが20日に目標価格を2450円まで300円引き下げたのが追い打ちをかけたのか?しかし、ここで何とか意地を見せて貰いたいもの。

3.4548生化学工業
 出来高少なく、全く精気がない1日でした。売り枯れているとも言えます。もう一段の押し目が欲しいところ。1200円割れが理想的。出来高を伴うかどうかが1つの目安。

4.9433KDDI
 OSCを+2%の54%にまで上げながら、株価は下げ続けている希有な動きです。743Kは去年の11月以来。その前の底を調べてみたら705Kというのがありました。ということは後少しで到達です。その前に一旦戻しにかかるかどうか?

以上です。

今日はどれもこれも似たような落ち目の傾向となっておりますので、「少数精鋭主義」でいきます。沢山出しても野垂れ死にすると目もあてられませんから。

他に面白そうなのは、6929日本セラミック、5563日本電工、それに6779日本電波工業あたりです。
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蜃気楼に目が眩む

2007-11-21 11:24:40 | 株に出会う
やはり株式市場には魔物が潜んでいるようです。

昨日のあの後場の上げは、FRBの緊急利下げの噂話だか、流言飛語だか知りませんが、それが飛び交ったためと判明。その夜のNYではFOMCの議事録が公開され、先だっての利下げ判断は実はきわどい決断だったとのことで、今後の利下げに対する慎重な見方が広まって、一時はマイナス圏に落ち込みましたが、かろうじて51ドル高まで回復しての終了でした。

いかに市場参加者が浮き足立っているのか、この出来事を見れば明らかですが、それほどに今の相場は不安定ということでしょうか。いってみれば、砂漠に彷徨い出たクリック1つでこの世を生きている流浪の旅人が、あまりの日照り続き(下げ続けることの砂漠語)に体力を消耗しているところに、先頭を行く砂漠のプロ商人の、「あっ、オアシスがあそこにある!!」との一言で、我先にとその方向へと駆け参じた様とでも言えるでしょうか。

体力がないところに、無理をして駆け参じたため、今日の日経先物は、昨日のイーブニングセッションの値段よりもさらに100円も下げて始まりました。俗に言う「反動安」というものです。

筆者も、昨日仕込んだことは後悔しないと宣言しておきながら、朝方の急落場面ではやはり後悔しました。しかし、ここはじっくりと一旦反発に転じるのを待って、損を抱えた持株を処分し、更に下げたところからの他の銘柄の買い上がりで、何とか前場終了段階でプラスに持って行くことができました。

もう、今の相場は一寸先は闇ですので、持ち越しは基本的にはしないこととします。

ところで、今日の日経に出ておりましたが、さる長期投資の国内機関投資家の言として、「昨日はまだ買いに入らなかった。日経が昨年の6月の安値に届いてから動いても遅くはないと思っている。」との記事がありました。ひょっとすると澤上ファンドかも知れません。彼らは14000円そこそこまで下落するのをじっと待っているのです。いやいや、さすが長期投資家は息が長いというのか、気が長いというのか、我々短期トレーダーとは次元が違うことを考えていますね。

まあ、それも1つの立派な見識です。筆者が今更ゴールドが800ドルを割っても売る気には一切ならないのは、それが長期投資の視点で持っているためです。むしろ落ちたところではドル・コスト平均法の御利益で重量が沢山買えるので、気が付いたらまた総額が増えていたということになっております。それと同じようなことをやっているのだと思います。

さて、前場終了までに先物は15000円ギリギリまで落とされました。後場の寄り付きで安く始まるようだと、昨日の安値の14750円が当面の抵抗線として機能するかどうかが焦点となってきそうです。

今日こそ、砂漠の蜃気楼に目が眩むことがないようにしなければなりません。そうしないと、ここで無理すると心身共に干上がるかも知れません。なるべく日陰を選んで砂漠の隊商についていく以外に、弱小投資家は生きる道はなさそうです。
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