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日経平均と国債先物価格との逆相関性

2007-11-23 11:00:55 | 株に出会う
日本の長期国債価格と日経平均の相関性を調べていたら、面白いことに気づきました。比較は両者のOSC(究極のオシュレーター)を使ってのものです。

一般的には、今回のような日経平均の大幅下げ局面では、質への資金の逃避とやらで、長期国債の金利は低下します。(価格は上昇)これはアメリカも同様です。

日本の国債先物価格は、ある意味で非常に安定していて、過去何度か外国のヘッジファンドが揺さぶりをかけて、大儲けを企んでは挫折したほどの歴史があるそうです。

それは、今年のOSCで見ると、30%台程度から50%台前半程度の振幅で安定していることにも現れております。

ちなみに、8月以降の日経平均のOSCとの比較をしてみます。

 日付    国債先物  日経平均 
8月17日   54%   30%(ピークから下落)
9月7日    54%   57%(ピーク値をマーク)
9月28日   35%   68%(ほぼピーク値)
10月17日  43%   53%(ピークから下落)
11月5日   32%   53%(ピーク値から少し下落)
11月13日  53%   35%(ほぼボトム値)
11月20日  33%   47%(ボトム値より上昇中)
11月22日  37%   47%(ボトム値より上昇中)

現在進行中の直近の2つのデータは除いて、残り6つのデータにご注目下さい。国債先物価格のOSCが低い時は、9月7日の例外はありますが、日経平均のOSCは高いという逆相関の関係が「普通のこと」なのです。

注目すべきは、今の国債先物価格のOSCが30%台とまだ低いにもかかわらず、日経平均のOSCはあまり上昇していないことです。

国債先物価格のOSCは、2004年4月からの記録を見る限り、2007年1月10日の24%、2006年5月15日の28%、2005年12月12日の28%、2005年10月4日の27%、2005年8月11日の29%、2005年2月15日の29%、2004年11月1日の29%、そして、記録的な低さとの2004年6月17日の23%いう異例の値を含めて、3年半の間に20%台はたったの8回しかマークしておりません。それ以外は、30%台前半がボトム値なのです。

なぜ、こんな記事を書いているかというと、もうお分かりのことと思いますが、国債先物価格のOSCは、まだ現在水準の30%台から少なくとも50%台へとあげる余地を残しているのではないかということです。(ちなみに国債先物価格のOSCの最高値は2005年3月30日から3日連続でマークした77%です。ここまではまず行かないでしょうが、60%台への突入はあり得るかと。)

昨日は137.53円という高値を更新しました。(金利は低下)2006年1月18日の138.56円、それ以前には2005年9月2日の140.22円。そして、2005年6月30日の141.24円が控えております。

これらのデータからの結論は、日経平均がほぼ底を打ったと考えるのは早計ではないかということです。

ここから先の予測は、筆者の経験と知識では何の根拠もない(これまでもブログの気軽さから勝手なことを言ってきておりますが。)数字ですが、14500円には早めに到達し、そこで多少のもみ合いがありながらも、その先に14000円前半に近づき、そこで一息つく、といったシナリオが考えられそうです。


コメント (3)
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