株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.07.07)

2007-11-06 21:54:14 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場後半からの新興市場の下げっぷりは、これまでの強気一辺倒からは想像も出来ないものでした。以前のチョイ上げしてからの新興市場の様子がよく似てきました。まあ、ここら辺が調整に入るには良いところではないでしょうか。

しかし、今の時間、ユーロ・ドルが1.4543ドルと高値を付けております。ドルは円を除いて他の通貨に対しても軟調です。ユーロ・ドルに連動する金価格はついに820ドルです。先ほどのNHKのクローズアップ現代でも、穀物価格、特にトウモロコシの高騰が大豆などの他の穀物の高騰も招いているとの話がありました。

これでも政府・日銀はデフレからまだ脱却出来ていないという方便を使い続けるつもりでしょうか。パソコンや薄型テレビ、それに携帯の電話料など、技術革新や競争激化に伴い下げた品目を意図的に物価指標に取り入れ、その結果金利を上げようにも上げられない環境を作ってきたのが日本です。もっとも金利を上げれば、金利を下げる方向にあるドルの弱体化が更に進行しますので、日本と同様に、アメリカに安全保障を頼っている湾岸諸国や香港などドルペッグ制をとっている国々はやむを得ず、自国通貨の利下げに追い込まれインフレを昂進させております。これが限度に達した時、ドルペッグ制が崩壊します。その臨界点が刻一刻と近づいているのが、歯止めのないユーロ高、金高、原油高、穀物高に現れているということですね。

さて、日経平均の方もOSCを4%下げて49%となっております。10月25日の安値の16200円ラインを今日は割り込みました。明らかに下落トレンド入りです。

新興市場はマザーズ指数だけ例にとりますが、OSCは-13%の40%まで下落です。これは9月25日の39%以来の低さです。今回の新興市場の逆襲は、思えばこの9月25日を起点にして怒濤の10連勝を成就して888ポイントという縁起のよい数字をマークし、その後一呼吸を置いてから979ポイントまで到達しピーク打ちをしたのが10月30日でした。

2006年1月16日に2800ポイントという高値をマークしてから、まさに半値八掛け2割引の数字が896ポイントでした。888ポイントというのはちょうどそのあたりの節目だったのですが、勢い余って苦なく(979)オーバーランしてしまい、今日は、気がつけばもう舗装された滑走路はないことに皆さんが気づき、慌てて逃げ惑ったという風情だったのかと思われます。

筆者は、後場に持ち越しの5491日本金属も早々と-3Kで投げ、後は下落一途の相場に手出しが出来ず、この下降トレンド入りではあえて何かを掴むこともせず、持ち越しゼロのさっぱりとした状態です。

明日のモニタリング銘柄ですが、そういう訳で新興市場銘柄はいくら下げていても、まだ調整度合いが足らないと思いますので、基本的には外します。それ以外の主力市場銘柄で押されすぎの銘柄を中心にスクリーニングをしてみます。これらの押されすぎは、今日の鉄鋼や造船のように、地合が悪い場合には朝方の悲観的な投げからのリバウンドは期待はできますが、相場全体が総悲観状態の時は、8月17日のように幾ら待ってもリバウンドらしいリバウンドが到来しないこともあり得ますので、そこは地合の動きに注意下さい。節目は、16200円、16000円、そして15670円の黄金分割値と見ております。

1.6378木村化工機
 このような雰囲気の相場には、この仕手株が暗躍するかも知れません。OSCは何と-8%の30%です。8月10日の29%以来の低さです。思えば日経平均が大きく下げた8月15日に143円も上げた株です。市況にはあまり関係がないのも仕手株の1つの大きな資格です。RSIも18%にまで下落。15%が底でしたからこの点からも資格十分。あくまでも最初の押し目狙いですが、1000円割れまで持っていきたいところ。

2.5631日本製鋼所
 これも明日以降の押し目に注目。OSCは何と28%です。記録を取りだしてからは初めての30%アンダーです。RSIも22%でこれまた資格十分。何せ、原発はこの会社の技術なくしては作れないとの思惑からのM&Aのターゲットにされる程の会社です。1600円割れは買い場かと。

3.5711三菱マテリアル
 600円割れからの反発狙い。非鉄に物色の矛先が回ってきたらの話です。

4.7236ティラド
 今日の後場に来期経常利益を38億から50億へと上方修正。これまでの前期比1.8倍から2.3倍への修正となります。約30%は株価修正が必要かと思います。今日は急伸した後ジリジリと押されておりますが、今回の相場下落局面での一時的な下げに対してはリバウンド候補の1つ。

5.4689ヤフー
 割と素直にテクニカルには反応する株です。しかし、ザラ場は出来高も多く目眩ませにあいます。適当に買ったら放置するのが一番です。地合に押されれば、ここからは4万円台の前半まで持って行かれるかも知れませんが、一旦反発するなら49K割れどころかと思われます。

6.8924リサ
 1日に上方修正してから売られておりますが、後4K~10Kまでの下落があれば見直し買いがあるのではないかと期待。日足の一目均衡表の雲の下限値にも注意。

7.6217津田駒工業
 後場は執拗に440円で拾われておりました。ちょうど調整が完了した形です。明日も押し目があれば422円近辺で待つ戦法。

8.9681東京ドーム
 9月20日に上方修正してからは破竹の勢いで521円から749円まで上昇。もう少しの下落調整があれば、一旦切り返しに転じるかと。その理由は今回の上げ基調のなかでもOSCを最も低くしての48%終了となっているためです。690円あたりまでの下落があれば拾いどころか?

9.4617中国塗料
 これも上方修正済の株。1317円の安値までは下りてこないかも知れませんが、OSCを7%も落としておりますので、押し目があれば拾う玉の1つ。

10.3315三井鉱山
 もう1日この株。引けに押されはしましたが、何とかOSCは+1%の41%で凌いでおります。一旦大幅な調整があれば言うことありませんが、400円の前半というのは拾われるという株になりかけているようです。これも東電のお陰か?

11.6727ワコム
 この株も不思議な動きをする株です。OSCは39%と久し振りに30%台に落ちました。241Kの安値までくれば反発に転じるかも知れません。

以上です。
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つい、予断を持ってしまうこの癖を

2007-11-06 11:23:09 | 株に出会う
なんとかしないと、こうした下降相場でのチャンスを逸してしまいますね。

NYダウがじり安で、大幅下落の8月中旬の再来ではないかとの懐疑心から、しかも先物がシカゴのCMEよりも安く寄りついたことで、今日はやはり駄目かと思い、売りの方に神経が傾いておりました。

従って、4238ミライアルは同値撤退をして、それはそれで正解だったのですが、問題は、それ以外のまだ勢いの良い銘柄、それにこの地合で押されていた銘柄の押し目からの急反発をまたしても見逃してしまいました。

相変わらず、新興市場にも目が行ってしまい、IPOで少しばかり良い思いをしたからといって、今日も落ち目の8728M2Jに手を出してしまいました。もっとも、これは上には頑としていかないのを見て、-1Kで早めの撤退をしましたが、その後のこの株の今日の3番底の198Kからの脱出過程では、もう乗る気が失せておりました。しかし、この下落基調の株でも、25本の移動平均を抜いた段階ではセオリー通りに買い目だったのですね。それまでは抜けておりませんでした。但し、この株に関しては買いチャンスはこの1回だけです。

ところが、上り竜的な株である3315三井鉱山は、最初の押し目でこの25本MAを切って430円まで落ちました。ここが大きな買い場でした。その後再度切りましたが、そこでも買いでした。このようにチャンスに大きな開きがあります。

これを冷静に一瞬のうちに判断して買いに入らないと、こうした相場では乗り遅れとなりますし、買い急ぎとなってしまうものですが、こうした性癖とも言える人間の心理面の弱さを克服することは、一体どうすれば叶うのか?

さて、相場の方は確かに1部市場は切り返しました。しかし、前場終了にかけて、いわゆる上げすぎの兆候があります。ここで強気に攻めるのが良いのか、それとも再度の調整局面を予想して、様子を見るのが良いのかは、昼休みの先物の状況でひとまず判断したいと思います。強気なら、今の持株を適当なところで利確するのが良いかも知れません。

一方、新興市場は完全に資金が退避し始めているようです。それはOSCでみて歴然です。マザーズ指数は-7%の46%に、ヘラクレス指数は-4%の47%へと大幅後退です。しかもマザーズ指数は一度もプラ転できず。資金は1部市場の出遅れ株、造船や資源、鉄鋼などに一応向かっているようです。多分、短期資金でしょうが。

と言う訳で、後場は主力市場を中心に値動きを見定める予定です。持ち越しは、5491日本金属の356円の買いのみ。
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