株に出会う

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明日のモニタリング銘柄(11.30.07)

2007-11-29 21:03:47 | 明日のモニタリング銘柄
今日はいつもの高値掴みの癖が後場に出てしまい散々でした。

元々高く始まっている相場は、一旦落ちるのを待っての買いということは、頭に叩き込んでいた筈ですが、4617中国塗料の前場の強烈な上昇の有様が目に焼き付いていて、先物が切り返し始めた時に1225円で掴んでしまいました。ところがその時点では、そこがほぼ頂点でした。14時前のこと。その直後に縦に長い陰線が見えますが、その篩い落としにあってしまったのです。しかし、悪いことに手放したタイミングは後場の最低値付近です。その後じり高ですので、少なくとも買値では撤退できた筈。

その他、5310東洋炭素でもうまくいかずに-100円で撤退といいところがありませんでした。

まるで支離滅裂な動きをするように見えるため、目先の値動きに翻弄されてしまったようです。

こうした上昇日ですが、ふと引け際に8728M2Jを見れば、寄り天からの安値更新中でした。あやうく手が出そうになりましたが、「右肩下がりの株に手をつけるのは御法度」ということを思い出し、かろうじて191Kあたりで買うのを止めました。結局引けは188Kです。

かと思うと、例えば3823アクロディアなどは今日も続伸。ほぼ寄り付き買いが正解でした。8701イートレもそうです。しかし、2432DeNAの場合は、今日は勝つのが少々難しかったと思う分足のチャートでした。

アクロディアとイートレに共通していることは、今日がちょうど直近の高値を抜くタイミングにあったということです。こうした上げ潮に乗っている銘柄にうまく乗らないと、こうした地合の良い日でも、逆に逆に出てしまいます。

いくつか持ち越しも考えたのですが、こういう失敗トレードの日ですので止めました。

明日は仕切直しです。よほど自制しないとうまく事が運ばないということを思い知りました。そもそもうまく運ぶと思いこむ、そのことが間違っている訳ですが、上げる株や下げる株にどのような理由があったのかを検証しないことには、いつまで経っても進歩はありません。

さて、トレンドは短期では反転したかに見えます。それを踏まえての明日のモニタリング銘柄ですが、「テーマ」を決めてのモニタリング銘柄のスクリーニングを行ってみます。

1.8728M2J
 今日も引けに最安値を付けて、OSCも1%下げての188K終了と最悪の状態で終了。さて、今の状態をどう見るかですが、明日は27日に高値で買った方々(189K~206K)の見切り売りがどこで終息するかにかかっているかと思います。その前日の安値は181Kですので、そこまでの下落があれば一旦終息するものと思います。よって、待ち伏せポイントは、地合にもよりますが182Kあたり。地合が悪いとその前日の173Kあたりまでは覚悟。もし地合が良い場合は、201Kという今日の高値が抵抗線となると想定し、買い時を計った方が良さそうです。

2.6255エヌ・ピー・シー
 地味な銘柄ですので気が付きませんが、着実に上値を切り上げてきております。明日も3390円という今日の安値を切り上げ、上値を3550円よりも伸ばすのかどうかに注目。3450円近辺なら買いか。いずれにしても3600円以下で仕込むこと。

3.7826フルヤ金属
 ずっと低迷中でしたが、ようやく出来高も増え、明日は12700円を窺う位置にまできております。

4.6502東芝
 11月14日の894円が間近に迫っております。これを抜けて更に上に行くのかどうか?新聞によると、このところの下落は、次世代DVDの劣勢が業績見通しに陰を落としているとのこと。

5.7003三井造船
 やっと節目の472円を超えて来ましたが、明日は再度500円を目指す動きとなるのかどうか。OSCが直近では最も高い50%をマークしており、セオリー通りの切り返しとなるのかどうか注目。

6.5302日本カーボン
 これもOSCを+11%の52%まで伸ばして、500円そこそこからの脱却を成し遂げた様子。この勢いが続くのかどうか、今日は引けにかけて最高値をマーク。

7.8934サンフロンティア不動産
 170Kあたりの底を脱した感があります。今日は187Kまで戻しておりますので、後は196Kから200Kを明日窺うのかどうかに注目。

8.3774インターネットイニシアティブ
 これはもうエベレストの頂上近くまで来ている超強気銘柄です。今日はほぼ一直線での上昇。ここまでくれば480Kは固いかと思いますが、OSCは既に72%です。

9.6804ホシデン
 今日はさすがに反発し、OSCを+8%の50%にまで伸ばしました。1750円あたりまでの押し目待ち。

10.4617中国塗料
 この間の低迷から抜け出したのかどうか、明日が正念場。上り調子が続けば1250円をまず奪還し、その後1300円に戻す筈。OSCは+15%の50%は上げすぎですので、明日の押し目狙い。

11.9110新和海運
 果たして抜けたのかどうか?まだPERは9.21倍。乾や第一汽船は約12倍。と言う意味では売られすぎか。そのためか、今日は引けにかけても上げが衰えず。

今日は、相場が反転したとの判断から、M2Jを除いて、今日の寄り付きよりも引け値が高く終わっている銘柄で、OSCがピークを越えた銘柄を中心に選んでおります。

この想定で明日の結果を検証したいと思います。

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こういう日は買い時が難しい

2007-11-29 11:23:40 | 株に出会う
寄り付きの気配値を15000円以下に朝方は抑えておいて、いざ場が始まるとほぼシカゴCMEの15535円近辺で寄りつかせるところなど、やはり先物市場は一筋縄ではいきません。そこから15550円まで押し上げられましたが、この11月9日の安値ラインの突破はなりませんでした。

当然11月15日の高値ラインの15600円までは今のところ届きそうにありません。

しかし、これで一時的にせよ流れが変わったのではないでしょうか。ドルの減価を防ぐためにアラブ諸国はシティに75億ドル出しただけでなく、産油国全体としては隠れオイルマネーを4兆ドルは持っているだろうと言われております。2007年全体でも石油で稼いだお金は6880億ドルにも達します。(この2ヶ月間での原油の急騰分は未反映)マッキンゼーは10月に、オイルマネーの投資額は2006年末ですでに3.4兆円から3.8兆円に達しているとの計算をしております。

この産油国の潤沢な資金は1970年代から2001年までは先進国の長期国債のような債券に限られておりましたが、2001年に石油価格が暴落。手持ちのドル資産を激減させたと言われております。

これが、今回の行動の背景にあるようです。それがシティへの投資という形で象徴的に表面に出てきたに過ぎません。

これらのオイルマネーは、バレル100ドル近辺になるにつれ、これまでより遙かに大胆な方法で投資をせねばと舵を切ったようなのです。

以上は、アメリカのヘラルド・トリビューンの11月28日付けの論説です。

さて、後場は先物が再度15550円に挑戦し、これを突破して終了するようなら、もう一旦底打ちでしょうが、そうでない限り、まだこのようなオイルマネーの動きに対して信頼を寄せることが出来ない市場は、まだ疑心暗鬼が払拭されておらずに一進一退を繰り返すかもしれません。しかし再度の15000円割れはかなり遠のいたようです。

前場は先物の分足を見ながらトレードするも、思ったように反発せずわずかな負けトレードです。後場の雰囲気を見てから参戦しても遅くはないと思っておりますが、今のところ、どうも日本市場は今晩のNYダウの「シティ効果」のメッキがはげ落ちるのを警戒しているようにも見て取れますね。

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