株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.09.07)

2007-11-08 22:00:30 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場からの新興市場の強さには少々戸惑いましたが、OSCがマザーズ指数で31%、ヘラクレス指数も34%と前日に相当に押されていたことから、今日の前場での押し目からの自律反発狙いの買いがあったものと思います。ちょうど9月18日に大きくOSCを下げ翌日反発したケースに似ております。その時は日経平均も9月19日には579円も上げるほどの状況でした。FRBの0.5%の利下げを受けての特殊要因でした。

今回は、まさか日経平均がそこまで明日上げるとは到底思えません。いよいよアメリカが変調をきたしているためです。中国が外貨運用を米ドルだけでなく他の通貨にも行うことは以前から言われていたことですが、そのことを再度中国の高官が話しただけでこれだけのドルの下落です。GMの巨額赤字決算も影響したでしょうが、要するに基軸通貨としてのドルがこれ以上下がらないよう、WSJもファイナンシャルタイムズも、これ以上の利下げに対しての牽制球を投げざるを得ないほどにドルが弱体化しているということでしょうね。対外証券投資は、8月には何とマイナスです。これはアメリカにとって非常事態と言えます。

まあ、9.11の謀略説と同様に、あえて石油利権を守るために謀略のイラン戦争に突き進んだブッシュ政権を、2期連続で選んでしまったアメリカ国民自身の問題でもあります。自業自得というやつですね。

日本も人ごとではないと思っております。そのうち、インフレ昂進で財政破綻に進み、年金生活者を直撃することは目に見えております。今の政治社会構造そのものを代えないことには何事も変わらないのに、その年金生活者のお年寄り中心に今の政権を支持する勢力が未だ多数であることに、筆者は、この国の未来に暗いものを見続けざるを得ません。

対抗軸としての民主党も、政官業の癒着を断ち切るために政権交代をとずっと訴え続けてきた小沢代表が、大連立構想に心を動かしたというのも解せないことです。自民党と一緒になって、一体どうやって政官業の癒着構造が断ち切れるのか?ここだけは首尾一貫して欲しかった。

さて、またまた余談なことを書いてしまいましたが、明日のモニタリング銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.3845アイフリーク
 11月13日は中間決算日です。今日のフリービットの切り返しを見て、指数値があまりに押されたところからは反発もありと判断。OSCも38%と低くなっております。190Kが底と認識されれば、ここからの切り返しはあるかと思います。

2.2459アウンコンサルティング
 新興の優良銘柄はネット証券などを除いて、どれもいい形になってきております。これもその1つ。

3.7974任天堂
 急激な調整でOSCは-3%の43%に。これはこの株としては、8月17日以来の低水準なのです。但し、この株は円高進行で下げます。明日はひとまず円高が終息に向かうことが条件です。

4.6486イーグル工業
 ずっと上昇を続けていたこの株も、さすがに調整の度合いを強めてきました。12日が中間決算ですが、それを見越して明日の値動きがどうなるか注目。OSCの42%は9月4日の39%以来、RSIの17%は記録にありません。

5.5631日本製鋼所
 OSCを26%→29%へとコンバージェンスさせ、RSIは20%と前日同値。指数値では5月18日以来の低さ。ここまで条件が揃えば、明日も押し目から1600円割れを確認しての買いか。もっとも、原発関連銘柄は軒並み苦戦中ですが。

6.4644イマジニア
 これも2000円割れからの+8円終了で、苦境を脱した感があります。中間決算は21日。OSCは33%→38%へと切り返し途上。

7.4080田中化学研究所
 13日が中間決算。OSCを33%→35%へとコンバージェンスさせ、他の指標も良好。何もなければ好決算の筈ですが、こればかりは何とも事前には分かりかねますので、持ち越しは多少リスキー。

8.7003三井造船
 OSCが34%→37%へとコンバージェンス。本来なら切り返すポジション。

9.6503三菱電機
 これも単に地合に押されただけ。自律反発する体勢にはあります。

10.4062イビデン
 OSCが33%→36%へとコンバージェンス。これも地合次第で自律反発か。

11.6330東洋エンジニアリング
 OSCが35%まで押されました。10月26日に中間期大幅増益予想を出して700円越えまでいった株です。もう一度押し目を形成してからの反発に期待。

12.6779日本電波工業
 10月31日の安値に並ぶ安値を付けてから切り返しております。もう一度仕切直しとなっておりますが、この株の反発力はやはりありそうです。

13.7897ホクシン
 ダイバージェンスの強さから注目。RSIも14%まで調整。指数値も6月11日に記録を取りだして以来の最低値。15日に中間決算。仕手資金が舞い戻るか?4098チタン工業もある程度の投げが出たかと思います。あわせて注目。但し、明日が中間決算につき注意。PER600倍強の仕手株。火傷注意。

以上です。結構魅力的なテクニカルポジションの銘柄が多くなっております。今晩のNYダウは、13250ドルというサポートラインを死守できるかどうかに注目。ここまで到達しないうちに反発する可能性もあります。プラ転すれば、明日の日経と新興市場は結構賑わうのではないでしょうか。

なお、今日のモニタリング銘柄の3856リアルコム、6378木村化工機、6502東芝、5726大阪チタニウムは引き続きモニタリングします。
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ドルの崩落とインフレ懸念

2007-11-08 09:00:11 | 株に出会う
今日は、前場終了後に出かけますのでブログは書けません。

昨日のドルの下落とNY市場の360ドル安の激震で、寄り付きの雰囲気は最悪です。

寄り付きがかなり安く始まるようだと、これまでの例の多くで見られたように、20-30分程度経ってからは反転していることが多いのですが、今日は特にその頃までの見極めが大事ですね。例外的に寄り付きの底から少し反騰した後に、再度の下落を開始しているケースもあります。

今回の大幅下落は何度目かのパンチですので、意外とボディーブローのように効いているのかも知れません。安易な寄り付き買いは危険かも知れません。少なくとも10時頃までの様子で判断しても遅くはないと思います。

その理由は、タイトルに書いたように先日のFRBの利下げがもたらした副作用である、ドルの崩落がいよいよ現実のものとなりつつあるからです。利下げによる資金がコモディティや原油、金には向かっておりますが、これはFRBと欧州中銀がつぎ込んだ巨額のマネーがその行き先を求めて、短期での利益追求にヘッジファンドなどを走らせているためです。

このようなボラティリティを求めざるを得ないほどに、住宅関連証券の毀損の程度が大きいということを再度顕わにしております。

こうしたことを考えると、いよいよ株式市場の調整は本番を迎えるものと思いますので、そう簡単にリバウンドして底打ちからの再上昇は考えにくいと思います。

一応、今日の安値の目安は黄金分割比率の15670円をまずは意識したいと思います。

----前引け後の感想----

やはり、今日の相場は騙しの上げが少しあってからは下落基調です。迂闊にリバウンド狙いは危険です。後場は15670円を下回って推移するようなら、それは8月17日の再来となりますが、果たしてその前後で切り返しを見せるか注目です。
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