株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

渋い相場

2009-02-27 11:23:46 | 株に出会う
今日の誤算は、3770ザッパラスの押し目からの反撃、6744能美防災の打ち上げ花火のような棒上げ、そしてコスモス薬品の怨念のこもった反撃、この3つでした。

反省点は、能美やコスモスのように、それまでのいじめっ子が、寄り付きから真顔で特買い攻勢をかけた時は、寄り付きの値段を下から抜く時に、有無を言わさずに買いに入れなかったこと、そして、ザッパラスのような、上げると思って上がらない銘柄は、そこで見放さず、じっくりと反転の時期を待つことが出来なかったこと、この2つです。

ザッパラスのように安く始まれば、その反転のさなかでも、一瞬、絨毯爆撃が襲います。一挙に5Kほど押された時が分足で見えますが、この時はマイ転しない限り、素直に乗りというのが正解のようですね。

もう1つ、4756CCCはトリッキー株の代表格だけあります。昨日の勢いに任せて、寄り付きから高く始まったのは良いのですが、その後はそれを抜けずジリジリと下げ、10時頃には、690円の厚い壁が攻防線になっておりました。

この壁に、村上春樹よろしく突進していった勇気ある株戦士もいたようですが、これが突破されて、更に一瞬の押し戻しにも屈せなかった時に突進した戦士だけが、いわば名誉ある戦士になれたのに、と思います。この株も痺れを切らしたお方が10時20分頃に投げました。これで昨日来の680円が割れないと見て、ここで拾うのが、後方部隊に配属された、真の戦士かと。

何だか、途中から「戦士論」になってしまいましたが、これも、村上春樹のことをふと思い出し書いてしまったためです。あのイスラエルでああいうスピーチをしたことが評価されておりますが、あれは文学者だから許されることですね。ターバンでも頭に巻いた政治家がスピーチしたとすると、ひょっとして「禁固30年」などという酷刑を喰らっていたかも知れません。

それがないのは、賞を与えたイスラエルの面子と、文学者故の「寛大なる処置」だったのでしょう。

それに引き替え、例えば、大江健三郎はノーベル賞は受賞しても、日本の文化勲章は辞退しております。多分、文化勲章を貰っても、イスラエルのように、皇居で演説をする機会が与えられないからでしょうね。せいぜい、天皇陛下から、「今度の作品、どういう心境で書いたの?」とか何とか言われて、「はい、日本の民のこの苦境を思って書きました。」と、紋切り型の返事をするしかなく、その後の陛下のお言葉である、「あっ、そう」というのを聞くことに耐えられなかったのでしょう。

あっ、そうそう、

と言う訳で前場はうまく例のデイトレ手法が決まらず失敗。しかしCCCで罠に嵌らずに済んだのは収穫か??

1つだけ、チョイと切り返しに気がつくのが遅かった4521科研製薬で少しだけ稼ぎました。これからもガードを固めながら、根気よくチャンスを待つこととしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(2.26.09)

2009-02-27 08:24:39 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は27日朝の更新

2月26日(木)の市場概況です。

◆日経先物:7430円(-50円)、OSC46%(-4%)2月19日の30%から切り返し中。
◆日経平均:7458円(-3円)、OSC44%(-1%)2月18日の25%から切り返し中。今日は一応程よい押し目の日。
◆日経平均指数値倍率:134(+-0)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:742.53(-3.1) OSC46%(同値)よく踏ん張ったが。
◆マザーズ指数:296.99(+6.11)、OSC38%(+5%)2月23日の26%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:454.14(-3.1)OSC47%(+1%)2月20日の31%から切り返し中。
◆国債先物:139.64円(+54銭)OSC41%(+10%)2月25日の31%にからやっと切り返しに転じる。
◆ドル・円:98.48円(1円8銭の円安)OSC76%(+1%)99.6円まで一気に行くのか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:7470円(大証終値比+40円)
◆シカゴCME日経先物:7385円(円建て)大証終値比45円安。更新
◆NYダウ:7182ドル(-89ドル)OSC38%(-1%)2月23日の36%からまだ底割れ回避中。更新

後場は結局NYダウの引け安を案じてかじり安に転じました。わずかとは言え、マザーズ指数を除いて、その他の市場はマイナス引けです。しかも、TOPIXの同値以外は、OSCもマイナス。ここは持ち越し厳禁の形となりました。

従って、引けにはいくつか買ってみたい銘柄もありましたが、ぐ~っと我慢。

明日のチャンスを待ちます。うまく、切り返し局面を捉えれば勝てる手法は何とか分かりかけているので、ここしばらくはこのテクニックを磨くことに専念します。

今日は木曜日で、近くの公民館で「少女バレイ団」の練習があります。先週から、二階の部屋へと移動したようで、隣の犬が楽しみに窓の外からせっかく覗いたのに、いつもの場所に佇んでいたのは、少女バレイ団ならぬ、シニア・ダンサー練習生でした。姿勢は良いのですが、顔をみてがっかり。隣の犬もがっかり。

さて、今日はシニアバレイ団か少女バレイ団のどちらに会えるのか、これが明日の相場を占うことでしょう。

もちろん、少女バレイ団にお目にかかれば、日経は反発します。何せ未来があります。

逆にシニア・ダンサー練習生が跋扈しているようなら、明日の相場は悲観的にならざるを得ません。何故なら、もはや幾ら背筋を伸ばしても、細胞分裂の回数を制御する酵素、テロメラーゼが、悲しいかな、彼らにはあと数回分しかありません。

-------27日朝のコメント-------

アメリカの経済指標は予想通りの、いや、予想以上の悪化でした。にも拘わらず、市場はいかにも平然としております。もう、慣れっこになってしまったのでしょう。悪妻の毒牙を含んだセリフを一身に浴び、あのソクラテスをして、「良妻を持つと人は幸せになれる。悪妻を持っても人は哲学者になれる。」と言わしめたのとよく似ております。

市場は、まさに打たれ強い「哲学者」に変貌しつつあるように見えます。

その「哲学者」の陰で、こっそりと蠢いているものがあります。それは原油です。1月30日の朝のコメントで、どうも一部の投機マネーがタンカーを用船して「備蓄」に走っているらしいと書きましたが、世界景気がここまで減速して需要が増える訳もないのに、何時の間にやらバレル45ドルを越えております。

これは一種の現物資産への回帰の動きの一環だと思います。

そういえば、昨日イブ・サンローランの遺産のオークションが開催され、何と総額460億円を超える高値で落札されました。お金があるところには当然ながらあるのですが、そのお金が、こうした「現物資産」へと向かっているようです。

金の上昇もこの流れに乗っているものですが、如何せん金の市場は非常に小さいので、金先物は乱高下がつきものです。筆者も細々と続けている純金積立は、こうした乱高下の隙間を縫ってうまく買えるからこそ、世の中が不穏な時には意味があります。

ところで、NYのマーケットはオバマ大統領の予算教書なる「哲学書」に少々酔って、予想以上に悪化した経済指標のマイナスポイントを一時は取り戻したようです。例によって言葉だけが踊っておりますが、アメリカの10年度の予算は3.55兆ドルで財政赤字は1.17兆ドルと発表されております。(09年度の赤字は1.75兆ドルの見込み)

アメリカの実質GDPが1125兆円で日本の540兆円のおよそ倍ですが、OECDの対GDP比の財政赤字の控えめな予測値は8%となっております。つまり、90兆円分=1兆ドルですので、ほぼその範囲の見込みですが、果たしてこれで賄えるのかが問題です。

しかし、賄えなくても、これ以上の借金(国債発行)は国債価格の暴落=金利高騰=ドルの暴落を招きできない。そのため先日のガイトナー長官の包括的金融対策案も、民間資金の活用などという非現実的な手法を駆使しての苦肉の内容となった訳です。

市場はそこを見透かして、ダウを強烈に昨年来安値水準まで引き下ろしました。段々と出口がなくなり打つ手がなく行き詰まっている様が見えます。

この行き詰まりが、何をきっかけにして市場の次なる崩落へと導くのか、これが次の焦点かと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする