株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(2.19.09)

2009-02-18 20:11:47 | 明日のモニタリング銘柄
ダウの先物は午後7時前の段階で+32ドル、欧州株も平穏にスタートしております。今晩のアメリカの経済指標は、住宅着工件数と鉱工業生産のともに1月分です。

アメリカの場合中古住宅が主流ですので、新築住宅着工件数はあまり重要視されませんが、それでも2008年は6月にマークした108.4万件の最高値からすると12月は55万件と、ほぼ半分にまで落ちております。2006年1月には227.3万件も着工していたのに比べると4分の1です。初めて100万台の大台を割ったのが昨年3月のベア・スターンズの危機の時でした。

こうしてみると、こうしたマクロな数字も大きな流れで見ると、昨年3月に異変のサインを世に送り出していたことになります。

さて、明日2月19日(木)のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補

1.1963日揮(1123円)
 今日の1200円台回復の勢いが続くか?

2.7956ピジョン(2025円)
 そろそろ内需株受難の呪縛から解き放たれるか?

【モニタリングB】 底値からの反発狙い

1.2503キリンHD(918円)
 今12月期の営業減益17%にしては売り込まれました。OSCコンバージェンス。

2.3626ITホールディングス(1174円)
 まだ押されておりますが、1月15日の1121円にどこまで近づくか?

3.4901富士フイルムHD(1750円)
 緩やかな回復軌道には乗っております。1746円という昨年10月28日の安値を防御したことを記念して。

4.8802三菱地所(1037円)
 4日連続OSC31%の膠着からの脱出なるか?

以上です。

銘柄毎の濃淡が激しすぎますね。9時半ぐらいまでにその日好調なセクターをまずチェック。そして地合との兼ね合いを計っての売買ということになりますが、これが思い通りには行かないものです。
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リターン・リバーサルとは言うけれど

2009-02-18 11:27:56 | 株に出会う
目の前の株価が異なる動きをするため、トレーダーの心はいつも攪乱されます。

同じワインを飲んでも、飽食の後、大量の風邪薬を飲んでからワインで駄目押ししたお偉方と、この寒空の下で空きっ腹で暖を取るように飲んだ庶民とでは、その後の効き目がまるで異なるように、株の世界でもこれまで良い思いをしてきた株は、今日のような日にでも少しは遠慮をしないと、更に上げるためのエネルギーは溜まりません。

その摂理に反してこのような日でも上げようとするなら、それこそ市場参加者全員がいわば「酩酊状態」にでも陥って貰う以外にはありませんが、如何せん、政治の世界と違って、株式市場は真剣勝負の場です。参加者全員を首尾良く騙すといった離れ技は誰もできません。

となると、まちまちな動きをするのは、昨日までの来歴が異なっているため、もっともなことですね。これが株価の自然の摂理に基づく自動調整メカニズムのようなものでしょう。

このゆらぎがあるからこそ、金融危機から実態経済がここまで一直線に落ち込んでも、株価は決して一直線には落ちない、その道理を支えているのです。それを下手に政府が空売り規制などを行えば、このダイナミズムが失われ、徐々に市場参加者の値動きに対する興味が薄れ、市場そのものが閑散としてきます。

等々、いつもながらに御託を並べるのが上手な筆者ですが、持ち越しの9766コナミは結局1424円で損切り。この株、昨日はプラス終了で控えめながら良い思いをしておりましたからね。但し、ずっと虐げられていたところでの束の間の良い思いでした。従って、前場の終わりにはそれなりの反発を見せております。しかし、虐げられた者どうしの「連帯」はいかにも弱い。

一方、9104商船三井は、さすが大砲巨艦だけあります。昨日、あれだけ怒濤の理不尽な売り攻勢に黙ってはおりませんでした。いち早く、値段を付けたことからもその反発心が窺えました。少し押しても、昨日とは様相を一変させて、買いまた買いの連チャンです。

かと思えば、ずっとこの3日間ほど良い思いをしてきた5423東京製鐵は今日は調整日のようです。但し、前場終わりからジワリと上げを狙っている勢力が芽生えつつあります。後場は要注意。

市場全体は相変わらず転機が見いだせません。いっそのこと、あの酩酊大臣が辞任したように、GMとクライスラーの2社が踵を揃えて破産法でも申請して貰うと、返って灰汁抜けとやらで市場が反転するかも知れませんが、今のところそのようなニュースは伝わっておりません。

日経平均のOSCは更に下がって26%です。ダウのOSCは44%ですが、これが30%台に落ちないと自力反発にはならないと思いますので、もう少し下値がありそうです。

しかし、その日の上がり馬を見つけるのは難しいですね。参加者が気づいて殺到した暁には、もう利確の嵐に後続は見舞われて、後ろ足でこっぴどく蹴られるのがオチかと。

とかくこの世は生きづらい。
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市場概況(2.17.09)

2009-02-18 07:36:07 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は18日朝の更新

2月17日(火)の市場概況です。

◆日経先物:7640円(-80円)、OSC31%(-4%)1月21日の30%に収斂中。崖から転落中。救い主は何処に?
◆日経平均:7646円(-105円)、OSC29%(-2%)1月15日の29%に並ぶ。崖っぷち。求む、大量の公的資金。
◆日経平均指数値倍率:131(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:756.53(-14) OSC26%(-3%)10月10日の25%以来の低さ。底抜け。乞う救援隊。
◆マザーズ指数:305.57(-5.45)、OSC27%(-2%)昨年10月8日の22%以来の低さ。底抜け継続。求む重装備のレスキュー隊。
◆ヘラクレス指数:473.18(-3.41)OSC33%(-2%)10月10日の29%以来の低さ。底抜け継続。求む救援隊。
◆国債先物:139.38円(+38銭)OSC47%(-1%)2月4日の40%から切り返し中。
◆ドル・円:92.41円(67銭円安)OSC61%(同値)2月13日の62%から下降傾向だが、円安方向へと二枚腰を発揮するのか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:7610円(大証終値比-30円)
◆シカゴCME日経先物:7425円(円建て)大証終値比-215円。午後7時30分現在。更新
◆NYダウ:7553ドル(-298ドル)OSC44%(-10%)1月14日の39%以来の低さ。ついに滑落。更新

後場は13時前後に先物が安値を付けて、引けにかけてはジリジリと戻したにも拘わらず、個別株はむしろ押されておりました。4063信越化学は地合に素直に反応してじり高の傾向でゼロ値まで戻しております。

引けに、プラ転を見込んで1455円で買ったのが9766コナミです。安値、高値ともにやっと切り上げ、OSCも+4%の30%に戻しましたので、買いルールに基づく仕込みです。RSIとVR改は前日同値の21%のまま。かろうじて、泥沼の中から3センチほど首を出しただけです。嵐が襲ってこなくとも、何かあればまた泥沼に沈没する位置ですが、こういうポジションに戻した時に掴まえるのが、今のOSCを使ったやり方なもんですから、いわば自動売買ですね。

但し、市場そのものは陰の極みに突入しつつあります。

今晩のGM、クライスラーの救済劇の行方を皆さん気にしているのでしょうね。全くといってよいほど買いエネルギーがありませんでした。

しかし、日経平均のOSCが20%台へと落ちるのは異例のことです。2005年5月以来の記録では、たったの5回です。去年3回。今年は今日を入れて既に2回。

最低値は昨年10月10日の20%です。まあ、このレベルまで今の状況では落ち込むのはチョイと考えにくいと思います。あの時と同じつるべ落としを演じないとそこまでは行かないですからね。

-------18日朝のコメント-------

NYダウは全面安、まさに寄り天、引け底での一直線の滑落でした。これまで異常なまでに踏ん張ってきましたがついに力尽きたといった風情です。

というのも、オバマ大統領が景気対策法案に署名し成立した(これで円安が進んだ)こと以外に、何も良いニュースがないからです。NY連銀の製造業景気指数の2月度は、-24ポイントの予想に対して-34.65ポイントと大幅に悪化。但し、構成項目の1つ、6ヶ月先の景況指数は-6.56ポイントとさほど悪くありません。(ゼロが中立点)相変わらずアメリカ人は生来の楽天的な気質ですね。これは見習わねば。

NAHB住宅価格指数が1ポイント増えて9ポイントだったようですが、これは50ポイントという中立レベルからすると、麻生内閣の支持率が8%から9%に上昇したようなものです。この1%の増加で欣喜雀躍するお方は、当の麻生氏以外には世間にはいないでしょう。

なお、GMとクライスラーの再建計画発表は市場が終わってから予定されております。日本時間で午前8時半と7時からですので、日本の市場のオープンには間に合います。

注目データの1つ、対米証券投資の12月度の結果が発表されております。それによると、+348億ドルとなり3ヶ月ぶりに黒字を回復。しかし前回データは39億ドルほど赤字を増やして-256億ドルに修正しております。まだ今のところ資金の流入は途絶えていない模様。
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