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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(2.2.09)

2009-02-01 06:39:26 | 明日のモニタリング銘柄
日米の株式市場は8000のドルと円を挟んだ攻防となっておりますが、日経平均の方が、年始の1月7日に9325円までの買い上がりがあった分、調整の度合いが進んでおります。

これはひとえに、年初の1月6日に円安が94.59円まで進み、その後一時的には90円を回復するも、どうもそれ以上の戻しはないという円高傾向が悪さをしているようです。

各社の第3四半期の決算を見ても、円高の進行による損失の計上分がかなり悪さをしております。

そこで、今後の展開の鍵を握るのはやはり為替ですので、もう一度ドル・インデックスの現状を振り返っておきます。

ドル・インデックスは年末に78ポイント近辺まで落ちた後、現在は81.4ポイントまで戻しております。これが「驚異的なドルの粘り」と業界関係者に言わしめている現実です。

それだけ、アメリカ国内へのドルの環流、いわゆるリパトリエーションの流れが続いていることになります。それはつまりアメリカの金融機関やヘッジファンドが、如何に資金繰りに苦慮しているのかを現しております。

その反動としてのドル紙幣の市場での氾濫が、将来のインフレの種になろうとも、それはアメリカドルにとっては、国および国民の借金を考えると、むしろ人為的にインフレを引き起こすために行っているのだと、益々考えざるを得ません。

2007年末のアメリカの対外資産の17.6兆ドルの48%を占める株式と直接投資分の8兆5千億ドルの約半分の4兆ドルの取り崩しが終わるまでは、ドル・インデックスそのものが下落に転じることはないものと思います。

ドル・円については、例外的にドルの弱体化(円高)が進んでおりますが、これは金融システムでの日米の相対的な毀損度によって発生している事態です。日本の金融機関も株式の評価損の計上などにより、徐々に赤字決算のところが増えつつあります。農林中金など巨大な損失を抱えたままです。これが表面化すれば、イギリスのロイヤル・スコットランド銀行(RBS)のような脆弱性を、日本の金融システム抱えていることが世界に明らかとなることでしょう。

こうした段階で、円安へのチェンジとインフレへの導火線が切って落とされ、かつてない日本の苦境が始まるのではないでしょうか。

そうしたマクロ経済の動きはともかく、明日の飯の種のための、モニタリング銘柄です。( )内は前日安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

該当銘柄なし。

【モニタリングB】 底値確認銘柄(いきなり立ち上がることもあるので注意)

1.2685ポイント(3910円)
 何とかプラ転。安値の3910円は1月7日のそれをも下回っており、ここから再度切り返すのかどうか。まだよちよち歩きの状態。4200円近辺の壁は厚そう。

2.7956ピジョン(2240円)
 かろうじて安値は防御。まだOSCは42%と押されております。最後ッ屁からの反転がなるのかどうか?

3.6581日立工機(850円)
 TOB価格が1300円ですが、GSによるレーティング引き下げ(目標価格620円)の爆弾によりここまで下げましたが、ここで下げ止まるのかどうか?

4.3402東レ(393円)
 四半期決算は2月6日発表です。中間期までの進捗も40%程度ですので、更なる下方修正が警戒されているのかも知れません。350円あたりまでの安値に抜けてしまうことも十分にあり得ますので、そこは注意。

【モニタリングC】 強気買い銘柄候補

1.2413ソネットエムスリー(325K円)
 金曜日は程よい一押しだったのか、それともこの株の指定席の閑散相場に戻るのかの分かれ目。

2.2440ぐるなび(241500円)
 また戻してきました。明日の押し目が再度のチャンスか?

以上です。

ご覧のようにこれといったモニタリングAはありません。それだけ地合が、一旦ピークをつけてから明らかな下降曲線に向かっております。
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