テクニカル用語の簡単解説 赤字部は25日朝更新
2月24日(火)の市場概況です。
◆日経先物:7290円(-90円)、OSC42%(+4%)2月19日の30%からコンバージェンス中。
◆日経平均:7269円(-108円)、OSC40%(+2%)2月18日の25%から切り返し中。ダイバージェンス拡大。そろそろ反発か?
◆日経平均指数値倍率:137(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。昨年10月27日の139ポイントに一時並ぶ。
◆TOPIX:730.28(-5) OSC43%(+5%)2月17日の26%からコンバージェンス継続。ダイバージェンス拡大。
◆マザーズ指数:286.72(-2.6)、OSC30%(+4%)2月23日の26%からコンバージェンス。
◆ヘラクレス指数:444.01(-9.18)OSC36%(-4%)2月20日の31%から切り返し途上ではあるが。
◆国債先物:139.58円(-3銭)OSC32%(-2%)方向感なし。昨年10月20日の31%以来の低さ。
◆ドル・円:96.65円(1円99銭円安)OSC74%(+2%)2月19日に並ぶ。RSIの79%は昨年5月2日の82%以来の高さ。97.2円が次の目標。
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◆日経先物イーブニングセッション:7270円(大証終値比-20円)
◆シカゴCME日経先物:7445円(円建て)大証終値比+155円。
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◆NYダウ:7351ドル(+236ドル)OSC35%(同値)踏ん張る。
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後場は引け際に少し上げていきましたが、それまでは実にフラットな難解な相場でした。円安は進行しているにも拘わらず、任天堂やGSユアサなど今日の強気銘柄以外はあまり反応せず。
それでも監視銘柄の5802住友電工や6305日立建機は地合に合わせて上昇。
引け際に6326クボタを買ってそのまま持ち越し。
地合は、今日の安値を日経平均、先物、そしてTOPIXは共にクリヤー。とりあえず、最悪の状態での終了は免れております。
後は、今日の安値を明日防御して、そのまま高値を抜いていくようなら復活となるのですが、それにはNYダウの戻しが条件です。
そのダウですが、底なしにまで落とされており、これで何かのニュースでも一発出れば大幅反発(売り筋の踏み上げを伴いながら)ということになりそうですが、その肝心のニュースが、シティとAIGの国有化決定では、灰汁抜けとなるのか、それとも総悲観となるのか、少々微妙なところではあります。
-------25日朝のコメント-------
ダウ平均は各種経済指標は悪化の一途だったにもかかわらず、ドット上院議員が「銀行国有化について言及した事、後悔している」との懺悔発言やら、バーナンキ議長の「米国の主要銀、現時点で管理下に置かれるような状況にはない」との火消しコメントで、銀行の国有化の可能性が後退したとやらで、金融株を中心に反発。
しかし、バーナンキ議長は、「大手金融機関を決して破綻させない」とは確約できないとも述べながら、一方では、大手金融機関を破綻処理するには技術的にも大きな困難があるとも述べ、システミックに大手銀行を破綻させる際の指針を米議会が策定する必要があると述べております。
要するに、今は破綻させると大混乱に陥るが、そうならないための指針が出来たら破綻させることもある、と言っております。この指針なるものが一体どういうものかは不明。
ケース・シラー住宅価格指数の12月度は、依然として前月比でプラスに転換した地区はありませんでした。これで4ヶ月連続でゼロ。全米20地区の前月比の下落ポイントは、3.05ポイントで10月の3.2ポイント、前月の3.08ポイントからは若干低下。過去最高は2008年2月の4.3ポイントの下落でした。(逆に、過去最高の上昇は2004年6月の2.64ポイントです。)
定点観測地点のロスアンジェルス地区の下落幅は3.12ポイントとなり、過去23ヶ月間の連続下落局面の平均値である4.32ポイントからは緩和しておりますが、まだ下落スピードが落ちておりません。142ポイントまでの下落を筆者は想定しておりますので、171.79ポイントという現在地点からはまだ29.79ポイントの下落が必要です。3ポイントの下落が続くとして、後10ヶ月です。今年の10月ですね。もし、差し押さえ急増などで、過去の平均値の4.32ポイント(最高の下落幅は2008年2月の8.83ポイント)の下落が続けば7ヶ月弱で到達です。これは最速ケースでしょう。
従って、今年の夏から秋にかけて落ち着くと現時点では予測します。春は近いが、まだまだ秋は遠い。それまで世界の金融機関が持つだろうか?
しかし、バーナンキ氏から、「信用市場の拡大と破裂の規模、誰も事前に理解していなかった。」と今頃になって言われても困ります。
少なくとも、信用市場の拡大については、「World is Curved」の著者によれば、①サブプライムローンバブル(143兆円)②クレジットカードバブル(236兆円)③商品先物バブル(850兆円)④外為デリバティブバブル(5290兆円)⑤新興国バブル(472兆円)⑥CDSバブル(5480兆円)⑦商業用不動産バブル(2500兆円)と言われている通りの空前の規模に拡大していたのは、統計的にも明らかです。
破裂の規模についても、拡大の規模が空前なら破裂も空前でしょう。何も、ゴム風船を膨らませてあえて実験するまでもありません。恐らく、「理解していた」とは、口が裂けても言えないのでしょうね。言えば、「何故、それをFRBが放置した?」との質問が返ってくるからです。
要は、マエストロ、グリーンスパン氏も含めて、無責任に全員がバブルに酔っていたのか!?では、一体誰が酔いが醒めた後の、この激しい悪寒を救済できるのか?
どうも、世界はまた、大量の紙幣のばらまきにより、アルコールを飲ませる方向へと行っているのかも知れません。行き着く先は、ショック死か(インフレ)狂乱かどちらかしかあり得ません。
いずれにしても、今より体調が良くなるためには、糖尿病患者のような厳しい節制が必要かと。しかし、ものは考えようです。これで地球環境が良くなれば言うことないではありませんか。このままバブルによる先進国や中国・インドなどの奢侈が昂じたら、2050年頃には世界は破滅するところでした。その意味では、オバマ大統領のグリーン・ニューディールは正しい。