株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(2.10.09)

2009-02-10 15:17:11 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は11日朝の更新

2月10日(火)の市場概況です。

◆日経先物:7950円(+40円)、OSC32%(-2%)1月21日の30%に収斂中。
◆日経平均:7946円(-23円)、OSC36%(-1%)1月15日の29%に収斂中。
◆日経平均指数値倍率:126(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:778.1(-0.8) OSC32%(同値)1月15日の30%に収斂中。
◆マザーズ指数:320.51(+0.94)、OSC30%(-1%)昨年11月20日に並ぶ。底抜け。
◆ヘラクレス指数:482.07(+1.07)OSC37%(同値)昨年10月10日の29%以来の低水準。2月9日から切り返したか?
◆国債先物:138.42円(-14銭)OSC48%(+3%)2月4日の40%から緩やかに上昇中。
◆ドル・円:90.48円(98銭円高)OSC55%(-6%)2月6日の62%から下落中(円高へ)。更新
◆日経先物イーブニングセッション:7990円(大証終値比+40円)
◆シカゴCME日経先物:7730円(円建て)午前10時現在。更新
◆NYダウ:7889ドル(-382ドル)OSC50%(-8%)2月9日の58%から下降に転じる。更新

後場は先物も日経平均も8000円割れのまま低位停滞。

引けに2159フルスピードを76800円で仕込んで持ち越し。

他に注目していたのが2702マグドナルドや9020JR東日本。4756CCCはまだ不安定。引けに一旦退却。

8604野村ホールディングスが意地で強さを見せつけました。カマキリ婦人の本領発揮か。いずれにしても今晩のアメリカのガイトナーの声明内容次第か?

これから最寄りの税務署に税の還付申請に行ってきます。早めに還付を受ける方が気持ちが良いので。

-------11日朝のコメント-------

結局、米金融安定化策は、バッドバンク構想も会計基準の施策も盛り込まれなかったことから、市場は失望してNYダウは大きく反動安。華麗なるフィギュア・スケートでの4回転ジャンプを期待して、固唾を飲んで見守っていた観衆に、くるりとたったの2回転半、それも中年のおじさんのジャンプとあっては、ブーイングが出るのもやむを得ません。

思い切った処置を取らないと、日本の失われた10年の二の舞になるとの、事前のオバマ大統領のメッセージに期待感が高まっていただけに、市場は落胆した様子。

なお、金融監督当局が、均一の金融基準・ストレス試験を大手金融機関に課すとの見慣れない表現まで出現。これで金融セクターは全面安へ。

ストレス試験の詳細は不明ですが、まるで、金融機関を暴れないように檻で囲った上に、ドル紙幣を天からばらまき、当該CEOの邪悪?な視線がドルにどれだけ向かうかどうかのストレステストを課すかのようです。これは当事者にとってはある種の拷問でしょう。

こうした「ストレス」といった表現が出てくること自体、ある種、ナチスの細菌部隊の創設のような、嫌な雰囲気を醸し出していることは間違いありません。これが、民主国家のアメリカで行われるべきことかと。

集中治療室に隔離中の身分とはいえ、金融機関も人の子です。このストレステストに自暴自棄となり、もうこれ以上、お上にお布施を乞うのはご免だとばかりに、この寒空の中に無理やり立ち上げって飛び出すようなことがあれば、それこそ「金融崩壊」が現実のものとなります。その予兆はAIG株の92セントに現れているのか?
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いかにも弱々しい身体

2009-02-10 11:33:57 | 株に出会う
ダウがこの有様では、日本株だけ元気が出る訳はありませんが、このところ円・ドルの表記の違いはあっても、ダウの値段と日経平均の値段が同じ数字ということが続いておりましたが、ダウが8200ドルをキープして終了しても、日経平均は8000円が割れております。

それは日本企業の方が、これまで成長軌道に乗って戦線を拡げすぎていたことの証ではないかと思います。トヨタなどの自動車メーカーが典型的ですね。

日産のゴーン社長は、円高、需要減、そして金融危機の3重苦に見舞われたのは初めての事態と言っておりますが、今の事態は3重苦ではありません。

全ての問題の根源に横たわっているのは金融危機(恐慌)です。そのため、ロシアがデフォルト寸前に陥るなど、世界の投資資金の回収が進み、需要が激減して、結果として円キャリートレードの巻き戻しが今なお続いているための円高現象です。

ゴーン社長がこの連鎖原因を正確に認識しておれば、もっと早く戦線の縮小に動けた筈ですが、トヨタと同様、日産もイケイケドンドンの世界経済に酔ってしまっていたことになります。

この意味では、巷間言われているように、今回の金融恐慌は元を正せば、日銀の量的緩和政策に遠因があります。そして、その日銀が量的緩和を止めてから、最初にレバレッジをかけていたヘッジファンドが段々と真綿で締め付けられるような状態に陥り、サブプライムローン問題が危機の端緒を開いたのです。

一昨年のノーザンロックの取り付け騒ぎまで遡らなくても、まともな経済分析が行えている会社であれば、昨年夏の段階で戦線の縮小に動くべきでした。

リーマン・ブラザーズの破綻が起こってからのアクションでは遅かったのです。

ここまで体力が消耗してしまえば、株式市場が元気を出すことは至難の技です。日経平均は昨日の安値を一時下回ってしまいました。マイ転寸前です。OSCも37%と前日同値。TOPIXはOSCを+1%の33%に上げており、安値もまだ下回っておりませんが、風前の灯火ですね。

新興市場は引き続き小幅ながら下落中。

前場は4756CCCと9020JR東日本で少し取るも、2159フルスピードの最後の篩い落としに少し損切り。(その後半分だけ高値買い増し)

引けまでの状況で、いい形で終わっている銘柄をひょっとすると、ここまで落ちておりますので、日経平均がプラス終了する限り持ち越すかも知れません。
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市場概況(2.9.09)

2009-02-10 06:38:27 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は10日朝の更新

2月9日(月)の市場概況です。

◆日経先物:7910円(-150円)、OSC34%(-7%)1月21日の30%に収斂中。
◆日経平均:7969円(-108円)、OSC37%(-7%)1月15日の29%に収斂中。
◆日経平均指数値倍率:125(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:778.9(-12) OSC32%(-8%)1月15日の30%に収斂中。
◆マザーズ指数:319.57(-12.56)、OSC31%(-6%)昨年11月20日に並ぶ。底抜け。
◆ヘラクレス指数:481.13(-7.71)OSC37%(-10%)昨年10月10日の29%以来の低水準。底抜け。
◆国債先物:138.56円(+21銭)OSC45%(+2%)2月4日の40%から緩やかに上昇中。
◆ドル・円:91.44円(43銭円高)OSC61%(-1%)2月6日の62%から下落に転じたか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8030円(大証終値比+120円)
◆シカゴCME日経先物:8145円(円建て)大証終値比+235円。更新
◆NYダウ:8271ドル(-10ドル)OSC58%(+7%)2月4日の47%から切り返し中。更新

後場後半に所用で出かけましたが、いやいや、結構押されたままで終わっております。場が閉まってからは、多少円安へと振れたせいもあり、先物はまた8000円を回復してイーブニングセッションを終了しております。

ご覧のように各市場ともに、OSCを大きく落としております。その意味では底は近い状態ですが、この先、2番底からの立ち上がりまでは一気の反転がないのは、この間の経験で学んでいることですね。

日経平均にしてもOSC30%割れからは、底値を切り上げてプラ転した後に、再度上昇気流に乗る感じだと思います。

-------10日朝のコメント-------

ガイトナー財務長官の金融安定化策の発表が明日に延期されました。銀行救済策についてはマイナーな変更になるとのこと。もっと長期的視野に立った計画の提示となるようです。

まあ、差し迫った離婚の危機(ドルを見放す動きなど)に際して、小手先の懐柔の言葉で反発を喰らうより、10年後のお互いのライフプランの「夢」でも語り合った方が、局面の打開が図れると思ってのことでしょう。

しかし、この感覚はどこかずれておりますね。妻は明日食糧を買うお金がないと言っております。住宅から追い出されるかも知れない恐怖におののいております。夫は明日職を失うかも知れないのです。マイナーな救済策である、当面の食料費としての12000円の支給程度で、後は貘のように夢でも喰っておいてくれ、と言われても、これはカッと来るのが普通の人間の感覚ではないでしょうか?

にも拘わらず、市場は平静を装っております。しかし、ダウはいつでも下げに転じることが出来るよう、OSCを7%も上げてのマイナス終了です。明日発表の内容への懸念が見事に出ている結果です。ダウのOSC59%というのは、1月7日から今日までの最高値です。その1月7日の終値は8769ドル。500ドルも乖離があります。ここで一発、とんでもないニュースが出れば500ドルもアップする位置取りですが、それは今日の10年後の夢計画の発表予想から、もろくも崩れ去る危険を内包しております。
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