株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(12.22.08)

2008-12-24 06:30:56 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は23日朝更新 青字部は24日朝更新

12月22日(月)と23日(火)の市場概況です。

◆日経先物:8740円(+140円)、OSC55%(+-0%)12月5日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8724円(+135円)、OSC55%(+1%)12月19日の54%から切り返しに転じたか?
◆日経平均指数値倍率:115(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:848.72(+14.3)、OSC53%(+1%)12月19日の52%から切り返したか?
◆マザーズ指数:328.54(+6.08)、OSC56%(+6%)12月19日の50%から切り返したか?
◆ヘラクレス指数:486.35(-4.59)、OSC46%(+1%)12月12日の45%からまだ切り返し中か?
◆国債先物:139.73円(+5銭)OSC47%(-3%)12月17日の37%から切り返しに転じたか?
◆ドル・円:90.32円(87銭円安)OSC51%(+5%)12月17日の36%から切り返し中。更新
◇ドル・円:90.93円(61銭安)OSC50%(-1%)12月17日の36%からまだ切り返し中。(円安巻き戻し)24日朝更新
◆日経先物イーブニングセッション:8620円(大証終値比-120円)
◆シカゴCME日経先物:8625円(大証終値比-115円)更新
◇シカゴCME日経先物:8565円(大証終値比-175円)ドル建て、円建ては8445円24日朝更新
◆NYダウ:8520ドル(-59ドル)OSC54%(+3%)19日の51%から小反発中。更新

◇24日のNYダウ:8419ドル(-100ドル)OSC47%(-7%)反発ならず、12月16日の58%から下落中。24日朝更新

今日は各市場ともOSCも切り返し、ヘラクレス市場以外は上昇しておりますが、どうも最後ッ屁のような予感がします。

その予感からか、先物のイーブニングセッションでは、今のところ90円安。GLobexのダウ先物も-14ドルと、日中とは様変わりです。

昨年の日経平均は12月26日までは好調に上げて、その後は年末の掉尾の一振どころか、今年の最悪の相場を予感させるような下げで終わっておりました。

その1つの要因である為替ですが、一時78ポイントあたりまで急落していたドルインデックスが、81.08ポイントまで切り返しております。このところの下げがつるべ落としでしたので、自然反発の状態かと思います。ドル資金の米国への環流の動きは一段落しているようです。

後場は2時半頃から出かけたため、本気でトレードする気にはならず、持ち越しもゼロでした。

-------23日朝のコメント-------

NY市場は完全なる薄商い、つまり、これまでの緊急処置で患者は半分眠りこけての小康状態です。そのうつらうつらの眠りの中で、世界の患者達にはかつての楽しいクリスマスの情景が去来しているようです。

ところでNYは雪景色になったのだろうか?小売り各社の販売状況は思わしくなく、サンタは現れなかったともっぱら囁かれております。

為替もドル円が90.2円に乗せ、これは陰ながら街中の少ないサンタに配慮しております。こんなとき、暖を取ろうと原油を買う人はあまりいないようです。2ドル超下落して40ドルを切って終了。

ユーロ圏の鉱工業新規受注が前年比-15.1%(予想は-9.8%)となり、欧州株は1-2%下げております。

アメリカの10年債の利回りは2.121%と低いまま。

ところで、昨日取り上げた楽天。一般医薬品のネット販売継続の署名活動を展開しているようですが、その中で、「対面販売でないことを起因とする健康被害の実例は1件も報告されておりません。」と説明しているそうです。

これに対して、これは事実に反すると全国薬害被害者団体などが署名活動を中止するよう求めております。現に楽天市場で催眠鎮静剤を大量に買った少年が服用自殺を図り、一命は取り留めたものの後遺症が残った事例があるそうです。

楽天は、この要望により、この鎮静剤の販売を即刻中止する旨のコメントを発表しております。

だったら、どういう根拠で健康被害の実例は1件もない等と触れ回ったのか?

多分、「三木谷社長の耳に届いている健康被害の実例は1件もない」、とのことだったのでしょう。当該鎮静剤だけの販売を即刻中止するのも場当たり的か。

筆者は大衆薬のようなものをネット販売する利便性は確かにあると考えますが、こうした鎮静剤のようなものを含め、一度に大量に買うことができる「システム上の怠慢」をそのままにしてはまずいと思っております。同じIPアドレスから、或いは同じ納入住所へのオーダーで一度に大量の薬を買えたり、時間をおいて買えたりするのをシステムで防ぐなど簡単な対策でしょうに。誰かと「共犯」するならこれは防ぎようはありませんが、自殺を図る様な人間がそんな面倒なことをする確率はかなり低いものと思います。

今年、世界の株価は半減したそうですが、最高はアイスランドの99.37%の下落だったとのこと。2番目がアイルランドとロシアの69.86%の下落でした。

どうやら、寒い国ほどやられたようです。それだけ世界が「冷え切っていた」ということか。。。

-------24日朝のコメント-------

アメリカの住宅関係の指標は予想よりも更に悪く、ミシガン大学消費者信頼感指数が、原油安の恩恵から、予想より3ポイントほど上回った分も帳消しにして、ダウ平均は妥当に続落。小幅安が連続しているのはクリスマス休暇のせいですね。誰も休暇中に社からの呼び出しなど受けたくはありませんから、また相場をやっている若僧が大きなポジションで勝負はできませんから。

つまり、この数日のダウは、落下途上で小さな枯れ木に引っかかっては止まり、引っかかっては止まりしている状態です。助け船のロープを強く引き上げるお方もおらず、重みに耐えかねて更に下へとずり落ちている情景かと。

そんな中、ドル・円は、連日でロンドンフィックスで円買いポジションの巻戻しの動きがあり、終盤にかけて91円間近まで円安が進行しております。筆者も久し振りにドル・円が戻したところに売りをかけようと、91.2円と92.5円の2ヶ所に仕掛けをして寝ましたが、まだこの水準までは戻しておらず。91円半ばあたりに売り玉が滞留しているようですね。

ドルインデックスは、78ポイント割れからはこちらも巻き戻して81.21ポイントまで戻しております。
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明日のモニタリング銘柄(12.24.08)

2008-12-23 12:59:02 | 明日のモニタリング銘柄
明日はクリスマス前夜でNY市場は半日、25日は1日休業となります。今晩23日夜のアメリカ住宅価格指標の発表には注意。

明日24日のモニタリング銘柄です。

せっかく、全部書き終わりセーブしようとしたら、パスワードを入れろと来たので入れたら、全てお釈迦となりました。これまでは問題なかったのに。申し訳ありませんが、少し簡単にします。

1.4756カルチュア・コンビニエンス・クラブ
 膠着状態から抜け出すことが出来るのか、それとも800円に近づくのかに注目。

2.4403日油
 鳥インフルエンザウィルス関連と機能性フィルム関連で暴騰。これが続くのかどうか?過去は1日天下でしたが。

3.6379新興プランテック
 原油が下がっているのが気がかりですが、736円の11月21日の安値近辺からの反発があるのかどうか?

4.9793ダイセキ 
 ついにOSCは29%へ。まだ反転の芽は見えません。1500円割れも視野に。そろそろ底が近いのですが、この下げに何か「爆弾」があるなら、少々怖い銘柄。いわゆる法的規制リスクということも、中間決算短信には書かれております。

5.7581サイゼリヤ
 BNPバリパとも縁を切ったことだし、社長も7割報酬カット(何も痛くはないでしょうが。)だし、そろそろ許してやっても良いのではないでしょうか。明日は1200円に近づくまでの押し目狙い。

以上です。

他には、2121ミクシィがグリーの向こうを張って意地を見せるのか、1721コムシスホールディングスの押し目からの切り返しにも注目。
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片肺飛行

2008-12-22 11:25:45 | 株に出会う
楽天証券がまた不具合(この言葉はソフトウェア会社がよく使う嫌な用語です。)とかで、役立たず。QUICK社のシステムだけでは、目の前の動きしか見えず、寄り付きからの相対比較が出来ませんので、片肺飛行どころか、ブラインドパイロットのようなものでした。

その楽天、社名の通り今回も楽天的でした。この不具合は、何と「情報配信ベンダーのトラブルであることが判明致しました。」と開き直る次第。(後で確認すると、ロイター系の情報配信を受けている証券会社は、楽天に限らずトラブルに見舞われていたようです。)

情報配信に下請けを使っていようがいまいが、そんなことを言い訳にするその神経がまたこの会社のたちの悪いところですね。

この楽天、楽天市場で一度でも買いものをした方はよくご存じでしょうが、迂闊に買い物をすると、何とその後のメール配信のしつこいことったらありません。配信停止をリクエストしようにも、インターネット歴がかなり長く慣れている筈の筆者でも、そのやり方がうまく行かないいやらしい作りとなっております。

それでクレームを付けようにも、一切の電話サポート窓口は公開しておらず、メールの苦情窓口も容易には見つかりません。仕方なくあちらからのメールに対する返信でクレームを入れても当然ながら無視。

一体、これは三木谷社長の指示なんでしょうかねぇ。こんなことしていると、この会社の未来はありませんよ。

社会的に受け入れられないビジネスを続けていては、企業が永続する訳はありません。

TBS問題で色々と膠着しているのは、これは会社の戦略の話ですから、全く問題はありません。失敗しても立ち直れる範囲でやっているものと思います。しかし、企業の信用というのは、こういう些細なところから崩れ落ちるということを、よ~く、理解しておいた方が良いですね。この会社、筆者の直感ですが、何年後かは分かりませんが、いずれ行き詰まると思います。(あのイーバンクに肩入れしているのも理解し難い。)

何だか今日は、単なる愚痴だけになってしまいましたが、度々のシステムトラブルに対して、何も抜本的に手が打てないネット専業証券会社は、ポジションを持っているユーザーに対しては、どう申し開きをするつもりでしょうか?

もし痛みを少しでも感じているなら、「情報ベンダーのトラブルであることが判明致しました。(よって、我が社の問題ではありません。と言いたいのだろうか?)」というような、セリフは吐けないものと思います。
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明日のモニタリング銘柄(12.22.08)

2008-12-21 06:28:13 | 明日のモニタリング銘柄
明日、12月22日のモニタリング銘柄です。

NYダウもほどほどの下落の留まっており、円高もその後は進んでおらず、クリスマス前で大きな波乱はないものと思われます。

1.4043トクヤマ
 このところすっかり大人しくなっております。そのため、OSCは-6%の39%にまで低下。こうなると、12月3日に筆者が篩い落とされた675円が意識されますが、とりあえず、25日MAの698円を割り込むのかどうかに注目しながら。

2.6417SANKYO
 またしても取り上げますが、まだ底抜けはしておりません。この株、8月中旬以降はOSCで40%を切ったことはありません。直近では15日の42%が最低値ですが、このところ40%台で膠着しております。目途としては10月10日の4150円あたりが下値抵抗線になると思います。ここは指数値倍率もいい値まで落ちてきておりますので、もう一段の押し目狙いか。

3.9793ダイセキ
 金曜日の押され方は尋常ではありませんでした。これでもか、これでもかという執拗な売り蓋の下押しに、安いと思って思わず拾った方々の投げを誘い込みながらの下落でした。テクニカルには、これまでの膠着状態から一歩あか抜けしたいい形になりましたが、果たして何か材料が隠れているのか、それとも単なる「いじめ」だったのか?明日、それは判明するはずです。

4.2914日本たばこ産業
 やっとプラ転。OSCも+3%の34%です。この株、一旦戻し始めると連チャンが続く癖があります。明日もそのジンクス通りの反転を見せるのかどうか。

5.2440ぐるなび
 これは数少ない新興市場の成長株です。やっと買いタイミングが来ているようです。230Kを再度割り込んでも227Kが当面の底と認識されれば、そこからは買いが入る筈。 

以上です。
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マクロ経済状況から見た当面の投資対象銘柄候補

2008-12-20 14:21:38 | 金融全般
パナソニック、信越化学、そして日本電産、これらに共通することは何でしょうか?

それは、リーマン・ブラザーズ破綻後も、業績好調が伝えられていたことです。

しかし、昨日の日本電産の営業利益約30%減の下方修正で、この好業績期待はついに剥離してしまいました。日本電産を追っかけていた筆者の不覚でもあります。

何しろトヨタが70年ぶりの赤字転落になった世の中です。そのトヨタもなりふり構わず、スバルとのスポーツ車共同開発、そして、いすゞとの新型ディーゼルエンジンの共同開発まで延期しました。スバルは別にしても、いすゞの件は将来の環境対策車の大きな目玉になるはずでした。試作車まで出来ておりました。

この3ヶ月で環境は激変しております。当事者の企業ですら、ほんの1-2ヶ月で見通しを下方修正しております。こういう事態は初めてのことです。

そうした中でも、大きな痛手を被らずに資金を投じることが出来る銘柄を厳選しないと、安いからといって手を出しても、先に挙げた3社のように下方修正の連発となりかねません。

そこで今日は、マクロ経済からみて来年にかけて少なくとも下落懸念が相対的に低い業態と銘柄を絞ってみました。ほとんど、皆さんも先刻ご承知のことばかりです。そこで、このブログの読者へのおまけ?として、具体的な銘柄も厳選して附記しました。

【下落懸念が低い業態】

1.景気変動を受けにくい業態:

  生活必需品(食べもの、衣服、日用雑貨、など)
  命と健康にかかわるもの(医療関連・健康関連)

  銘柄例:4536参天製薬、7956ピジョン、8178マルエツ、8113ユニ・チャーム、4541日医工、2413ソネットエムスリー、

2.需要シフトを受けやすい業態:

  高級品から普及品への流れの受け皿(コンビニ、カジュアル衣料など)
  ディスカウント業態(例:米・ウォルマート)

  銘柄例:3333あさひ、9983ファーストリテイリング、2651ローソン、2702日本マグドナルド、

3.生き甲斐や楽しみを高める業態

  エンタテインメント関連(ゲーム、娯楽、ネット関連)
  生き甲斐関連(ペット、教養・文化)

  銘柄例:4756カルチュア・コンビニエンス・クラブ、4661オリエンタルランド、9766コナミ、2059ユニ・チャーム・ペットケア、7974任天堂、2440ぐるなび、3770ザッパラス、2371カカクコム、

4.社会インフラとして需要減を受けにくい業態:

  電力、瓦斯、輸送などの公共社会インフラ関連

  銘柄例:東京電力、東京瓦斯、9432日本電信電話、1721コムシスホールディングス、9020東日本旅客鉄道、8410セブン銀行、8697大阪証券取引所、

5.持続可能な社会に必要な先進技術を有する業態:

  環境・クリーンエネルギー関連
  バイオテクノロジー関連

  銘柄例:5631日本製鋼所、6268ナブテスコ、9793ダイセキ(注)、6937古河電池、
  
6.円高歓迎銘柄:

  コストに占める輸入品比率が高いもの(紙パルプなど)

  銘柄例:3861王子製紙、3893日本製紙G本社、9843ニトリ、

7.安全・セキュリティにかかわる業態:

  防犯、防災銘柄など

  銘柄例:6744能美防災、

以上です。

注:最近の下落は異常です。何か、環境関連での「噂」があるのかも知れません。そこは、株価が何かを物語っていることもあり得ます。もし何もなければ、必ず値を戻す筈の優良企業です。
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