映画俳優って一番大事なこと何って言ったら、その感受性のとこだけ

昨晩　録画しておいた「高倉健さんのインタビュースペシャル」を視ました。
高倉健さんは今までこのようなインタビューを受けることはしなかったが、そろそろ語っておくべきではないかということで引き受けられたということでした。

一番本音が出ていたと思ったのはフランスのシャンソン歌手イブ・モンタンさんの話です。
彼の最初の奥様は年上の方で、最後の奥様は自分の秘書をされていた若い奥様と結婚された。
「うらやましい！自分は縁がなくてそうならなかったのだが。」と言われていたのが本音が出ていて人間らしく思えました。
この辺りは私とかわらない男性ですね！（笑）

前回のブログでも高倉健さんは現場で立ち続けられているということを書きましたが、「なるべく現場で見て居たい！」という思いがあるからだとのこと。

「現場スタッフのそばで見続けたい、本当にあの人たちの努力ですよね。一番やってる人たちが一番お金もらってない人たちなんだよね。おかしいんですけど。反省しますね。本当は後ろの人たちの力なんですよね。そういうの分かるのに何十年もかかるよね。え～ってぞくぞくするのが。何十年もかかりますよ。ぱっときても分からない」

「一番働いている人達がお金をもらっていない！」分かります、世の中そんなところがあります。
それを分かってくれている高倉健さんと仕事ができるスタッフはうれしいですよね！
意気に感じると思います。こんな上司となら喜んで仕事をしますね！（笑）

「映画俳優って一番大事なこと何って言ったら、その感受性のとこだけなのかなっていう気がしますね。それはもう、自分の感性、感じられる心を大事にする、それしかないんじゃないのって。」
「感受性を磨くために良い映画を見たり、自分が感動できる小説を読んだり、あとは絵をいろんな美術品を見る。」と言われています。

高倉健さんは実生活を表に出さない、出してはいけないと思ってみえます。そんな映画俳優にフランスの俳優ジャン・ギャバンを上げられていました。神父もできればギャングもできる。
実生活は不幸だったらしいが、微塵にもそれを出さない。
大仰な芝居を好まない。大きな声を出さない！静かに語る。「気持ちは映らないっていうけど、でもやっぱり映るんですよ。どこかでそういうのがあるんだよ。それがない奴は、きっとちょっとキラっと光らないんだよね。」

ビート・たけしさんが言ってました。「健さんは孤独な人ですよ！だれも健さんの悪口を言わないし、言える人がいない！」
トップの辛さは孤独かも知れませんね、注意する人がいないんですから。
奥様がいれば注意されるでしょうけど。（笑）

まだ映画に出演されたいと言われていました。健さんのすばらしい演技を視たいです。


喫茶店でこの歌を聴いた時、感動が襲いました。♪会いたい ♪ / 沢田知可子