中日新聞の「妻と夫の定年塾」という連載で、今回は「家庭内別居」というタイトルで西田小夜子さんがコラムを書かれています。
「あなた、今日も一日中家にいるの。たまには遊んできたらどう」
「今日は病院へ行く日だ。帰ってすぐ昼めしを食う。文句あるか」
「血圧の薬もらうだけでしょ」
「見たいテレビがあるんで、早いとこめしを作っといてくれ」
「どうして私が毎日あなたの命令で、炊きたての昼ごはんをと味噌汁まで準備するの。
大盛りご飯三杯の食欲、見るだけでストレスがたまる。
定年退職後二年間も毎日家にいて、飽きないのかしら」
「他人と関わるのが面倒だし、俺は自由人でマイペース人間なんだ。
誰かに迷惑かけてるわけじゃないだろうが」
「そんなことよく言えるわね。
大迷惑なのは私の方だわ。
朝は七時、昼は十二時、夕飯は六時にきっちり用意しないとイライラ起こり出す。
グータラ昼寝してテレビを見てるうち、二年たっちゃったのよ。
つまんない人生だ、と反省したくならないの?」
「うるさいなあ。
俺は四十年働き通しでやっと解放されたのに、
趣味がどうのこうのとか、よけいなお世話だ」
「わかったわ。私はもう夫のためにご飯を作ったり、掃除、洗濯その他の家事も
一切やりません。テレビと昼寝で勝手に生きてください。
私はサークル活動と高齢者施設のお手伝いで楽しく暮らすわ。
他人に内緒で家庭内別居してる夫婦は多いのよ。知らないの?」
「俺はどうなる。
このまま朽ち果てるのか。訳が分からん!」
以上です。
身につまされます、私もかみさんにこのように宣言されないようにしなければ。(苦笑)
「あの日にかえりたい」 Ken Hirai 平井堅
「あなた、今日も一日中家にいるの。たまには遊んできたらどう」
「今日は病院へ行く日だ。帰ってすぐ昼めしを食う。文句あるか」
「血圧の薬もらうだけでしょ」
「見たいテレビがあるんで、早いとこめしを作っといてくれ」
「どうして私が毎日あなたの命令で、炊きたての昼ごはんをと味噌汁まで準備するの。
大盛りご飯三杯の食欲、見るだけでストレスがたまる。
定年退職後二年間も毎日家にいて、飽きないのかしら」
「他人と関わるのが面倒だし、俺は自由人でマイペース人間なんだ。
誰かに迷惑かけてるわけじゃないだろうが」
「そんなことよく言えるわね。
大迷惑なのは私の方だわ。
朝は七時、昼は十二時、夕飯は六時にきっちり用意しないとイライラ起こり出す。
グータラ昼寝してテレビを見てるうち、二年たっちゃったのよ。
つまんない人生だ、と反省したくならないの?」
「うるさいなあ。
俺は四十年働き通しでやっと解放されたのに、
趣味がどうのこうのとか、よけいなお世話だ」
「わかったわ。私はもう夫のためにご飯を作ったり、掃除、洗濯その他の家事も
一切やりません。テレビと昼寝で勝手に生きてください。
私はサークル活動と高齢者施設のお手伝いで楽しく暮らすわ。
他人に内緒で家庭内別居してる夫婦は多いのよ。知らないの?」
「俺はどうなる。
このまま朽ち果てるのか。訳が分からん!」
以上です。
身につまされます、私もかみさんにこのように宣言されないようにしなければ。(苦笑)
「あの日にかえりたい」 Ken Hirai 平井堅