中日新聞の「気まぐれ定年塾」という欄に「鍵がない」というタイトルで作家の西田小夜子さんが投稿されていました。
大人だって、動物園は面白い。
祥代さんは前日遊びに来た娘と孫を連れ、町外れの動物園へ行くことにしていた。
歩いても20分ほどで着くが、暑いのでタクシーを呼んだ。
準備が整い、「おっと、鍵を忘れた」と寝室に戻った。
定位置のコーヒーカップの中に鍵がない。
時々、ポケットに入れたまま忘れることがあるが、すぐ見つかる。
鍵はどこにもなかった。
「何で。どうして」と息苦しくなってくる。
15分くらい捜し回った。
こんなことは初めてだ。
タクシーが来た。
娘に「鍵を見つけたいから先に行ってて。気持ち悪いもんね。
家の中にあるに決まってるし」と頼んだ。
予備の鍵はあるけれど、不安がこみ上げる。
玄関と裏口のドア、門の入り口と、三本の鍵は金属の輪にがっちりと束ねられ、
色とりどりの小さな鈴で飾ってあった。
1時間、2時間と捜し回っているうち、娘と孫が帰って来た。
おいしいランチを楽しみにしていただろうに、祥代さんは食欲がない。
娘がスーパーでお弁当を買ってきて、孫と二人で食べた。
3日目の夕方、娘は迎えに来た夫の車で帰ってゆく。
新しく鍵を作るしかない、と祥代さんは思う。
玄関の靴入れ棚から、白いハイヒールを出した時だ。
3本の鍵束がかわいい鈴の音とともに登場した。
ヒェー、靴に鍵。
何が何やら、と祥代さんは腰を抜かした。
以上です。
実は私も玄関の鍵をなくして捜し回ったことがあります。
喫茶店から自宅に帰って、玄関を鍵で開け、いつものプラスチックの箱に鍵を戻そうとして、
ズボンのポケットを探したところ、鍵が見つからないのです。
今使ったばかりなのにないのです。
再び玄関まで戻り、探し回りましたが見つかりません。
周りも探しましたが、見つかりません。
思い当たるところがなく、もう一度外へ出て廊下周辺を捜そうと思い、
靴を履こうとしたら、なんと靴の中に鍵がありました。
どうやら玄関を鍵で開け、ポケットに仕舞おうとしてそのまま落ちてしまって、
偶然脱いだ靴の中に入ってしまったようです。
このお話と同じ結果でした。(苦笑)
愛のくらし テレサ・テンTeresa Teng
大人だって、動物園は面白い。
祥代さんは前日遊びに来た娘と孫を連れ、町外れの動物園へ行くことにしていた。
歩いても20分ほどで着くが、暑いのでタクシーを呼んだ。
準備が整い、「おっと、鍵を忘れた」と寝室に戻った。
定位置のコーヒーカップの中に鍵がない。
時々、ポケットに入れたまま忘れることがあるが、すぐ見つかる。
鍵はどこにもなかった。
「何で。どうして」と息苦しくなってくる。
15分くらい捜し回った。
こんなことは初めてだ。
タクシーが来た。
娘に「鍵を見つけたいから先に行ってて。気持ち悪いもんね。
家の中にあるに決まってるし」と頼んだ。
予備の鍵はあるけれど、不安がこみ上げる。
玄関と裏口のドア、門の入り口と、三本の鍵は金属の輪にがっちりと束ねられ、
色とりどりの小さな鈴で飾ってあった。
1時間、2時間と捜し回っているうち、娘と孫が帰って来た。
おいしいランチを楽しみにしていただろうに、祥代さんは食欲がない。
娘がスーパーでお弁当を買ってきて、孫と二人で食べた。
3日目の夕方、娘は迎えに来た夫の車で帰ってゆく。
新しく鍵を作るしかない、と祥代さんは思う。
玄関の靴入れ棚から、白いハイヒールを出した時だ。
3本の鍵束がかわいい鈴の音とともに登場した。
ヒェー、靴に鍵。
何が何やら、と祥代さんは腰を抜かした。
以上です。
実は私も玄関の鍵をなくして捜し回ったことがあります。
喫茶店から自宅に帰って、玄関を鍵で開け、いつものプラスチックの箱に鍵を戻そうとして、
ズボンのポケットを探したところ、鍵が見つからないのです。
今使ったばかりなのにないのです。
再び玄関まで戻り、探し回りましたが見つかりません。
周りも探しましたが、見つかりません。
思い当たるところがなく、もう一度外へ出て廊下周辺を捜そうと思い、
靴を履こうとしたら、なんと靴の中に鍵がありました。
どうやら玄関を鍵で開け、ポケットに仕舞おうとしてそのまま落ちてしまって、
偶然脱いだ靴の中に入ってしまったようです。
このお話と同じ結果でした。(苦笑)
愛のくらし テレサ・テンTeresa Teng