中日新聞の「くらしの作文」に「夫と谷川俊太郎さん」という」タイトルで、79歳の女性が投稿されていました。
令和6年11月10日、夫は82歳の生涯を閉じました。
1年前、癌であることを告げられ、辛い闘病生活に耐えてきました。
その朝は子、孫らに見守られ、苦しみから解放され、穏やかな顔をしていました。
夫は、学生時代に谷川俊太郎さんの「GO」という詩に出会い、以来ずっと自分の生き方の指針にしていました。
「さあ いこう ひとまずいこう とにかくいこう」
壁にぶつかるたび、幾多の困難に出会う都度、このフレーズを思い、乗り越えてきました。
今年の1月7日、学区主催の新成人を祝う式典で、主催者側の代表としてたった式辞の中で、自ら病を公表しました。
谷川さんの詩を紹介し、自らのよりどころとし、希望を持って治療を受ける決意を新成人の餞(はなむけ)の言葉としました。
夫の告別式の翌日、谷川さんの訃報に接し、偶然のタイミングに驚きました。
「お父さん、谷川俊太郎さんも、そちらの世界に行きましたよ。会えるといいね」
静かに遺影に語りかけました。
仕事でも、定年後のボランティア活動でも、常に活動的であった夫に、声を大にして伝えたい。
「私も『GO』で残りの人生を精いっぱい生きるよ。いつまでも私たち家族を支えてね」と。
以上です。
谷川俊太郎さんの詩集を2冊ぐらい読んだ事がありますが、この「GO」という詩は知りませんでした。
「さあ いこう ひとまずいこう とにかくいこう」。
このフレーズは、いいですね。
私も勇気づけられます、このフレーズしっかり覚えておこう。
投稿者さんのご主人は、活動的な人だったようですね。
「さあ いこう ひとまずいこう とにかくいこう」の指針に添い、人生を精いっぱい生きられたように思います。
【Stage Mix】中森明菜 / スローモーション 【1982】