長々と書いてきた5月4日の神仏霊場めぐり。この日は奈良のメインともいえるエリアを回り、朱印をいただけなかったり、あるいは朱印をいただくのに1時間以上並んだりといろいろあったが、近鉄奈良駅に戻って来た。
さて夕食は藤井寺の実家に戻っていただく予定にしているが、せっかく奈良に来たので軽く一献とするか。以前奈良に来た時に見つけていた「蔵元豊祝」。豊祝とは奈良の地酒で、ここは蔵元直営の呑み処の一つである(他に大和西大寺、大阪難波、天王寺にも店がある)。店内のカウンターは立ち飲みスタイル。
セットメニューをいただくが、やはり最初は生ビールである。料金は品物と引き換えのキャッシュ・オン・デリバリー方式。「角打ち」の雰囲気を近鉄奈良駅のコンコースに持ってきている。腰を据えて飲むというよりは、帰りの列車に乗る前にちょっと一杯ひっかけて・・という客のほうが多いだろう。この日の私もその部類だ。
生ビールで落ち着いた後、きき酒セットをいただく。「純米吟醸 無上盃」、「純米酒 豊祝」、「本醸造辛口 貴仙寿」という、蔵元・奈良豊澤酒造の代表的な銘柄。いずれもすっきりしており、広く受け入れられる味と思えた。
本来なら他にアテもいろいろ頼めばよいところだが、ここはサクッと引き上げることにする。神仏霊場めぐりではまた奈良に来る必要があることだし、その時に改めて楽しもう。
近鉄で奈良を後にするが、ちょうど到着の神戸三宮行きは国内外の観光客で満員。元々外国人観光客の多い奈良だが、コロナ禍以降、円安によるところも多い。
5月の連休は翌5日が父親の一周忌法要、そして6日の午前中に広島に向けて移動した。この大型連休期間中、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全列車全座席指定だったが、それで乗る列車があらかじめ決められたためか、新幹線も思ったほどの混雑もなかった(広島止めということもあった)。この先当分5月の連休は法要もあることだから、関西で過ごすことになりそうだ・・・。