今日はクラリネット吹きのステュアート氏の伴奏で、ウェーバーのコンチェルトNo.1を全曲演奏するため、マンハッタンの音楽学校の演奏ホールに行きました。
演奏会は金曜日から三日間連続で行われることになっており、出演者は皆、その音楽学校で学んでいる生徒さん達なのでした。
ステュアートとわたしは三日目の最終日のトリを飾るべく、12時から2時までの演奏会で演奏することになっていました。
金曜日の朝、最終合わせをした時に、「1時までには着くようにするから」とわたしが言うと、彼も「それで充分だと思う」と言いました。
そうして今朝、最後の自主練習をして、舞台用の服に着替え、例のごとく旦那に車で送ってもらい、マンハッタンに到着。
今日は日曜日ということもあって、なかなか駐車する場所が見つかりません。
でも、12時を少し過ぎただけだったので慌てる必要もなく、グルグルと通りを回りながら、無料で停められるスポットを探していました。
12時20分頃にたまたまその音楽学校の前を通り過ぎた時、人が大勢扉から出てきて、それを見た旦那が「もしかしたらもう終わったのかも」とつぶやきました。
「そ~んなわけないやん!12時からやねんで。もしかしたら、前の部のが延長して遅く終わったんかもね~」
なんと……旦那が正しかったのでした……


ちょっと早めだけど、まあいっかと思いながら、学校の門に向かって歩いていると、階段の踊り場で立ちすくんでいるステュアートの姿が見えました。
「ハイ、ステュアート」
わたしが彼に声をかけると、いつもの笑顔が消えた彼が降りてきて、「まうみ、ほんとにすまない、もう演奏会は終わっちゃってる」と言いました。
「へ?」
彼の話を聞いてもまったくよく分からないのですが(彼も怒りと失望でかなり取り乱していたので)、とにかく演奏会は終わっちゃってた、のです。
前日の土曜日は、予定時間より1時間遅れて始まり、今日は予定時間を1時間近くも繰り上げた???のだそうな……。
そして、まさにあの時間、旦那とわたしが通りかかった12時20分に、会は終了していて、お客が外にどっと繰り出したところなのでした。
でも、どうしたらそんなことになるのか、わたしにはさっぱり分かりません。とりあえず、目の前の怒りに体を震わせている彼を慰めることにしました。
だって彼は、このコンサートのために、数ヶ月も毎日毎日練習してきたし、毎週わたしから言いたい放題の宿題をもらっては、頑張って良くしてきたんですから。
とりあえずもう終わってしまったことをどうのこうの言っても何も始まりません。せめてじゃあ、AMCAの演奏ミーティングで演奏できるように話をつけるから、と彼に言うと、少し気が治まったようでした。
それにしても、ほんと、これってなに???
わたしもそれなりに練習し、緊張もし、準備もしていたんだよね~
。
今回のお詫びをしたいからと、なにやら怒りながらもマンハッタンデートを企てようとしている気配がしたので、丁重にお断りし、携帯で旦那に来てもらい、明るく速やかにお別れをして車の中に退散!
なんとなぁ~くけったいな気分のまま、チャイナタウンでローストダックヌードルを食べ、リトルイタリーでカフェオレとカノーリを食べ、
天仁(てんれんという台湾のお茶屋さん)で烏龍茶と龍井茶を買い、漢方屋さんで乾燥デーツを買い、ソーホーの散歩デートを楽しんできました。
ほんま、今日はわたし、マンハッタンになにしに来たんやったっけ
?
この国ではたまぁ~に、キツネかタヌキに騙されたような気分になることがあります。今日はそういう日だったのですね
。
演奏会は金曜日から三日間連続で行われることになっており、出演者は皆、その音楽学校で学んでいる生徒さん達なのでした。
ステュアートとわたしは三日目の最終日のトリを飾るべく、12時から2時までの演奏会で演奏することになっていました。
金曜日の朝、最終合わせをした時に、「1時までには着くようにするから」とわたしが言うと、彼も「それで充分だと思う」と言いました。
そうして今朝、最後の自主練習をして、舞台用の服に着替え、例のごとく旦那に車で送ってもらい、マンハッタンに到着。
今日は日曜日ということもあって、なかなか駐車する場所が見つかりません。
でも、12時を少し過ぎただけだったので慌てる必要もなく、グルグルと通りを回りながら、無料で停められるスポットを探していました。
12時20分頃にたまたまその音楽学校の前を通り過ぎた時、人が大勢扉から出てきて、それを見た旦那が「もしかしたらもう終わったのかも」とつぶやきました。
「そ~んなわけないやん!12時からやねんで。もしかしたら、前の部のが延長して遅く終わったんかもね~」
なんと……旦那が正しかったのでした……



ちょっと早めだけど、まあいっかと思いながら、学校の門に向かって歩いていると、階段の踊り場で立ちすくんでいるステュアートの姿が見えました。
「ハイ、ステュアート」
わたしが彼に声をかけると、いつもの笑顔が消えた彼が降りてきて、「まうみ、ほんとにすまない、もう演奏会は終わっちゃってる」と言いました。
「へ?」
彼の話を聞いてもまったくよく分からないのですが(彼も怒りと失望でかなり取り乱していたので)、とにかく演奏会は終わっちゃってた、のです。
前日の土曜日は、予定時間より1時間遅れて始まり、今日は予定時間を1時間近くも繰り上げた???のだそうな……。
そして、まさにあの時間、旦那とわたしが通りかかった12時20分に、会は終了していて、お客が外にどっと繰り出したところなのでした。
でも、どうしたらそんなことになるのか、わたしにはさっぱり分かりません。とりあえず、目の前の怒りに体を震わせている彼を慰めることにしました。
だって彼は、このコンサートのために、数ヶ月も毎日毎日練習してきたし、毎週わたしから言いたい放題の宿題をもらっては、頑張って良くしてきたんですから。
とりあえずもう終わってしまったことをどうのこうの言っても何も始まりません。せめてじゃあ、AMCAの演奏ミーティングで演奏できるように話をつけるから、と彼に言うと、少し気が治まったようでした。
それにしても、ほんと、これってなに???
わたしもそれなりに練習し、緊張もし、準備もしていたんだよね~

今回のお詫びをしたいからと、なにやら怒りながらもマンハッタンデートを企てようとしている気配がしたので、丁重にお断りし、携帯で旦那に来てもらい、明るく速やかにお別れをして車の中に退散!
なんとなぁ~くけったいな気分のまま、チャイナタウンでローストダックヌードルを食べ、リトルイタリーでカフェオレとカノーリを食べ、
天仁(てんれんという台湾のお茶屋さん)で烏龍茶と龍井茶を買い、漢方屋さんで乾燥デーツを買い、ソーホーの散歩デートを楽しんできました。
ほんま、今日はわたし、マンハッタンになにしに来たんやったっけ

この国ではたまぁ~に、キツネかタヌキに騙されたような気分になることがあります。今日はそういう日だったのですね
