ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

桜と女

2011年04月06日 | ひとりごと
「なんで桜には女がいるん?」

旦那が突然こんなことを聞いてきました。
うむむ……。

桜はわたしの心の花。
4月生まれの、しかも子供の頃に住んでいた町の電車の駅に、誕生日の当日に必ず満開になる大きな桜の老木があり、同じ誕生日の大好きだった祖母から、「この桜はまうみとわたしの木やで」と言われたこともあって、桜は特別中の特別な花になりました。

けれども、なんで女という字が入っているのか……。
さっぱりわからないので調べてみました。

「桜」は「櫻」の略字で、木へんに「嬰」と書き、「嬰」は(みどりご)、「生まれたばかりの赤ん坊」のことで、「守るべきもの」のことも指します。
古来、サクラの木は花王と称せられ、国花とされて、花と言えばサクラを指されたようです。
そういうところから、守るべき木、守られるべき木、ということで、木へんに「嬰」の字が付けられサクラとなったようです。

「嬰」に「女」が付くのは、勿論、女が赤ん坊を産む意からきていると思います。
では、「嬰」が何故、「女」と「貝」かというと、貝には宝や装飾品や財の意味がありますから、赤ん坊は女の生む財産の扱いの意味に相当すると思われます。

俗説で、「櫻」の漢字の覚え方として、「二階の女が気にかかる」(2貝の女が木にかかる)というのがありますが(←そんなんありましたっけ?)、
いずれにしても、桜って魅力的ですよね。女を連想する花には違いないですよね。

という解答を書かれた方がいらっしゃいました。

嬰は、音楽の世界ではシャープ(♯)のことで、書くたびに「かいかいおんな」と口ずさみながら、たまにはお尻とか掻きながら書いたものです。
嬰が『みどりご』という意味だと考えたこともありませんでした。嬰児だったらわかるのに……。

守るべきもの。守られるべきもの。
今年の花王は、まだ固い紅色のつぼみをつけたままです。
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余震の中で新聞を作り伝えること

2011年04月06日 | 世界とわたし
かわちゃんが教えてくれた、地元新聞のウェブアドレスです。

『被災地の新聞は地震直後からがんばってはる。
HPのバナーをクリックするだけでも応援になるそうです』

河北新報
「被災地のジャーナリズム」河北新報編集委員の記録
デーリー東北
岩手日報
福島民報
福島民友
茨城新聞


大手の新聞社の報道には無い、地元の、現場の、そして同郷の目が見つめる映像と言葉は、心にしんしんとしみ込んできます。
どうかみなさんも、HPのバナーをクリックして、もちろん記事を読んで、どんどん応援してあげてください。
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思い出のたったひとつの遺留品

2011年04月06日 | 世界とわたし
河北オンライン新聞『避難所いま』に、各避難所の様子が掲載されています。

宮城県の石巻中学校に避難されている方達の記事を読むと、おにぎりとパンのみの食事が今だに続いているようです。
せめて一椀でも、温かいお味噌汁だけでも供給できないのでしょうか。

少しずつではあるけれど、プライバシーが守られつつある避難所。


思い出の品や写真を探す人達。


ようやく届き始めた支援物資。いつも読んでいたのと同じ絵本を見つけた子供達が、歓声をあげていたそうです。

 


遠く離れた所で、いくら自分のことのように思っていても、いつもの暮らしをいつものように続けられているわたしにとってはやはり、他人事なのでしょう。
産経のウェブ新聞に掲載されているこの、がれきがすっかり撤去された様子を写した航空写真を見て、単純にすごいなあ、早いなあと感心したものです。
でも、このすっかり更地になってしまった広大な土地には、人々の暮らしがあり、たくさんの命が存在していました。
それを根こそぎ、あっという間に押し流してしまった悪魔のような濁った波。
いったいあれは、なんだったんでしょう。
本当にあったことなんでしょうか。
今でも信じられないのは、海が何事もなかったかのように、あまりにも穏やかで、きれいな青い色をしているからでしょうか。


けれども、実際に災難に遭われた人達、避難所や自宅で、寒さや不便さを辛抱しながら暮らしている人達にとっては、この撤去でさえも、じりじりと、まるでスローモーションを見ているような歯痒い行程だったのだと思います。

それでもなんとか自分で自分を鼓舞して、前向きに歩み出そうとしている人達。 

 
その一方で、自宅に植えてあった松の木が、うんと遠くまで流されていたのを見つけ、自宅があった場所に植え、途方に暮れる人もいます。


思い出のたったひとつの遺留品。
そう書かれた板が、亡くなった家族の方々の墓碑のようにも見え、切なくてなりません。


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米国部屋も懐も寒いです事情

2011年04月06日 | 米国○○事情
計910ドル。
いたたたたっ!
毎週水曜日に通っている虫歯の治療代の、今日までの合計であ~る!
昨年末から冷え込んでいる我が家の家計を、思いっきり無視した無謀な行動なのであ~る!
いったいわたしの歯に、まともなんが残っているのか?
いや、はっきり言って、総虫歯っぽい。
しかも、外から見た感じは別にどうってことがないのに、掘り出すと底が深くてえらいことになっている曲者ぞろい……。
わたしの人柄とは正反対なのであ~る!
旦那ははじめ、「もう長いこと我慢し過ぎてきたんやから、思うようにしたらええやん」などと言っていたが、
最近は、「別に毎週毎週行かんでもええんちゃうん?」と牽制する。
気持ちはすご~くわかる。
けど、今回ばかりはきちっとケリをつけようと固く誓ったので、虫歯を全部治し、歯茎の膿包除去手術が終わるまではやめない。
もう決めちゃったのだ!


さて、昨夜からうちの中がとても寒い。
とうとう、オイルタンクが空っぽになってしまったからだ。


では、我が家の、ホラー映画の撮影にぴったりな、オイルタンクが設置されている地下室にご案内しよう。


このタンク、いったい何年前のものか、見当もつかない。
この家が100才を超えているので、かなり古いと思われる。
この、サイのような巨大なタンクの右端にデッカイネジ式の突起がある。
オイルの残量を示す目盛が、どうもいい加減だと疑っていた旦那。
ついこないだ足したばかりなのに、もう空っぽに近い。
そこで、このネジを外し、そこから長い棒を突っ込んだら、残りの容量がわかるかも、と旦那は考えた。
モンキーレンチを買ってきて準備万端。


全身を細かく震わせて頑張るも、ネジはビクともしなかった。


そして……残量メーターはとても正しかった……。

仕方がない。
もうあと数日で暖かくなるはずだし、オイルは今非情~(この漢字を使いたい気分なので)に高い!
前に入れてもらったオイル分の支払いがまだ済んでいないので、加えて注文し辛い。
じゃあ支払えばいいのだけれど、なかなかそうは簡単にはいかない。
現金はわたしの虫歯に吸い取られていくし、だからといってクレジットカードは使いたくない。
とりあえず電気のスペースヒーターで頑張ってみようではないか。ということになった。


厚着をして、湯たんぽに足を乗っけ、それでも昨夜は寒過ぎたので早寝をした。
避難されている人達に比べたら、こんなんまだまだ贅沢だと思いながら。
現在の気温は10℃、夜には3℃に下がる。
今一番の問題は、今日家に来てくれる生徒達と親御さんに寒い思いをさせないこと。
お日様のおかげで、部屋の中は15℃にまで上がってきている。
あともう少し。あともう5℃、お日さん、頑張れ!


今日のポンちゃん。


うずうずしている紅色のつぼみと、待ちきれなくてはじけてしまった花。



コメント (5)
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