ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

海水汚染犯罪国の民

2011年04月20日 | 日本とわたし
『高濃度汚染水、500立方メートル超か』2号機取水口付近の流出推計-東電

東京電力は21日、2日に海への流出が見つかった2号機取水口付近の高濃度汚染水について、1日から流出が始まっていたと仮定した場合、止水に成功した6日までの流出総量は計520立方メートルに達すると推計されると発表した。
この場合、含まれる放射能量は4700テラベクレル(テラは1兆)と算定されるという。




520立方メートルなんて言われたって、4700兆ベクレルなんて言われたって、
それがどんだけの分量で、どんだけの危険をはらんでいるものなのか、想像ができません。
もしかしたら、そんなことをやろうと決めてしまった東電の人間も、それを許可した政府の人間も、想像できてないのかもしれません。
その意味を知っていたら、結果がわかっていたら、きっとできないことだったと思います。

こんなことを言うと多分、あの状態でああしかなったら、もっと酷いことになっていた!と抗議するだろうけれど、
世界中から知恵や技術を貸そうという提案が、事故後すぐからあったのに、それを大丈夫だからと全部断って、あの状態までに至ったのだから、やっぱりこれは、あなた方のせいの他のなにものでもありません。

夜中にこそこそと、誤摩化し程度のお粗末な会見をして、外国はおろか、近隣の国々の許可も得ず、垂れ流しを始めた日本。
これをもし、韓国が、台湾が、もしくは中国がやったとしたら、日本はどんな反応をするでしょうか?

もう海はとんでもなく汚れてしまいました。
いくら減っていく汚染であっても、流れに乗って、いろんなところに広がりました。
この罪の大きさと重さを、日本はこれからずっと、何年も何十年も背負っていかなければなりません。

これをやってしまった今の会社の役員、原発関連の役員、そして決定に関わった政治家は全員、『国際的海水汚染犯罪者』として、無期懲役の刑の代わりに、
この先、国内外から起こるであろう訴訟の対処と、謝罪と、殺してしまった土地と水の回生に向けての肉体労働を、生涯病に倒れるまで続ける、というのはどうでしょう。

原発を増やし続けさせた。原発を推進する人間を政治に関わらせた。便利で豊かな暮らしを満喫してきた。
政治家やマスコミが言うことになんの疑問も持たずに信じて、無知に、能天気に、平和ボケしていた。
そういう意味では我々もその罪の一部を背負わなければならない、と言う人もいます。
そうかもしれません。

規模や意味合いが違うけれど、アメリカの多くの人間は、2000年から2008年の8年間、なんとも言い様のない、引け目とも、罪悪感ともいえる負の感情を持ち続けていました。
なぜならば、ウソをついてまで戦争を始め、罪の無い市民をたくさん殺して、それを正義などという言葉で頑なに正当化していた男を、大統領と呼ばなければならなかったからです。
どんなにたくさんの市民が、どんなにたくさんの場所で反対しても、結局は止められなかった愚行。
外国に旅行しても、なんとなくうつむいて歩いていたり、「アメリカから来た、とは言えなかった」と、何人もの人から聞きました。

わたしはこれから先、日本人であることを言いにくくなる事態になるかもしれないと、最近思い始めました。
日本人であることを恥じているのではありません。
けれども、あんな愚行を重ね、ウソとでたらめを垂れ流し続ける人間を、どうすることもなく結局は眺めているだけの自分が情けないのです。
東電に関わらず、日本の国土上に建つ原発が、とても大きな地震や津波に遭い、多かれ少なかれ事故を起こすことになる可能性はゼロではありません。
間があけば、少しでも改善するか、廃炉にするか、なにかできるからいいけれど、あかないかもしれない、続くかもしれない、同じ場所に起こるかもしれないのです。
原発のような世にも恐ろしいものを持つ資格も甲斐性も、そして立地条件も、もともとそんなものはひとつも無かった日本。
なのに、無知で強慾で無謀な人間が寄り集まって、とんでもないことにしてしまいました。
こちらの高校生でさえ、「どうして日本は、あんなに地震が多い国なのに、あんなにたくさん原発なんか作ったの?」と、理解不可能といった顔で聞いてきます。
最近は皆、大人も子供も、どこまで放射能の汚染が広がるのか、このことを心配しています。
それはまた、本来支えられるべき、思いを寄せてもらうべき被災者の人達への気持ちを、そらせることにもなっています。


これはものすごく大きな罪です。
それなのに、
東電の社長が辞めるんですって?
辞めて隠居でもするんですか?
冗談じゃありません。
東電歴代の役員と一緒に、そして歴代の原子力関連の役員、そして原発推進に関わった政治家達とも一緒に、あなた方の可愛い『創造物』の周りの片付けをしなさい。
しっかり片付けて、創造物の周りに家を建てて、そこで家族一緒に暮らしなさい。
ただちに影響は無いのでしょう?
杞憂する必要も無いのでしょう?
半径何十キロだか知らないけれど、せっかく広々となにも無くなった土地なのだから、本社や支社を建てなさい。社員寮も建てなさい。
そして他の、すべての電力会社のモデルになって、他の会社も同じようにするよう、模範例になりなさい。
原発をやめるか続けるか。
そろそろ真面目に考えたらどうですか?
コメント (2)
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ありがとうポンちゃんまた来年

2011年04月20日 | ひとりごと
桜餅に変身したポンちゃん。


今日も曇り空。お日様はどこだべ~?


少し明るくなったぞ。チャンス!


きれいな花をたくさんありがとう!


 
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『自然エネルギー財団』設立宣言

2011年04月20日 | 日本とわたし
『ソフトバンク孫社長が脱原発財団設立 個人で10億円拠出へ』

ソフトバンクの孫正義社長は20日、民主党の東日本大震災復興ビジョン検討チームの会合に出席し、原発依存から脱して自然エネルギーによる発電を推進するための政策提言を行う『自然エネルギー財団』を設立することを明らかにした。

孫氏によると、社長を離れた個人の立場で、財団に少なくとも10億円を拠出する。

孫氏は会合で、津波による甚大な被害を受けた地域の復興計画として、太陽光と風力による発電設備を大々的に整備する『東日本ソーラーベルト構想』を提案。
自然エネルギーで発電された電力の買い取り制度の大幅拡充も求めた。

孫氏は財団設立に関して「原発事故で多くの国民が不安を抱いている。安心、安全な自然エネルギーを日本にもっと増やせるように、世界の科学者100人くらいの英知を集めたい」と説明した。
財団は数カ月以内に設立する。

財団は、太陽光、風力、地熱発電などの研究に取り組む各国の科学者や企業の研究成果を収集・発信するとともに、政府に対して自然エネルギー普及に向けた提言をしていく。


この素晴らしいビジョンに基づいて設立される財団を、バカどもの妨害や陰謀や阻止から守るのは、わたし達国民。
彼の勇気と意志、そしてお金と集められた英知が葬り去られないよう、とにかくどんな形でもいいから応援したい。

 
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