ドイツの脱原発政策についてという、環境先端都市ドイツ・フライブルク市在住の環境ジャーナリスト村上敦氏のブログ記事を紹介します。
どうしてこの記事を紹介したくなったかというと、わたし自身も、脱原発を声も高らかに宣言したドイツに対し、『間抜け過ぎて笑えない質問』を持っていたからです。
彼の言う、勉強不足の日本メディアから、彼に投げ掛けられる質問というのは、こういうものです。
「ドイツ政府は脱原発を決めましたが、それに対する市民の反応はどうですか?」
この質問の中に、誤りが1点、そして間抜けすぎて笑えないポイントが1点あるのだそうです。
その点について、おおまかに少しだけ抜粋させてもらいます。
ドイツ政府は、2000年に電力事業者との協議の末、契約書を交わし、その後、2002年には原子力法を改正する形で、すでに脱原発を決めている。
このときの脱原発期限は2021~23年。
その後、いろいろな政局の変化が起こり、いろいろな駆け引きがあり、福島事故の当時のドイツであっても、2035年前後に脱原発という政策を保持脱原発をしないとは全く言っていないわけだから、いまさら、脱原発を決めたというのは事実ではない。
そして、間抜けすぎて笑えないポイントというのが、市民の反応についてで、
「ドイツ市民は一刻も早い脱原発を訴え続け、その力に政府は屈服する形で脱原発期限の短縮を余儀なくされましたが、ドイツ政府の反応はどうですか?」であるべきだということ。
なんでも自分の国の、自分の知識範囲だけの、自分の認識だけの世界に留まったまま、
少なくとも、ジャーナリストとして、それで飯を食っている人間が、
いくら邦人のよしみとして油断があったにせよ、下調べも勉強もせずに、まるで金太郎飴のように、来る人来る人が同じことを聞いてくる。
これが今、辛口の人達から、マスゴミと揶揄されている理由のひとつなのかもしれません。
知らないことが山ほどあって、わくわくドキドキの毎日です。
これからもどんどん、知らなかったことが出てくるだろうけど、生涯学べることは幸せなのだから、おおいにびっくりしていこうと思います。