ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

あらためまして、みなさまへ

2011年06月16日 | 日本とわたし
我が家のビギナーズ畑から採れたブルーベリーです。


ほんまは一個、旦那にはナイショで食らっちゃっているわたし。
何事も無かったように、これが最初の収穫だよぉ~んと、貞淑妻を装いつつ、ふたりで一粒ずついただきました。
今日はちょっと気温も上がり、まずまずのお天気です。

さて、ついさっき、いつものように、記事を書こうと編集画面を開いてみたら……、
とんでもないことが起こっていることに気がついて、これはどうしたものか、と考えているところです。
このブログに遊びに来て、記事を読んでくださっている方の人数は、普段は300人から500人、
記事の内容によって増減はありますが、そのあたりを行ったり来たりしていました。
それがなぜか昨日だけ、いきなり一万人を超えてしまっていて、わたしはその数字を見て仰天してしまいました。

心当たりとしては、昨日記事として載せた、広瀬氏のメールか?ぐらいなのですが、
その記事を読んでコメントを下さっていた*さんという方が、いろいろと角度を変えて掲示してくださったことが、この数字の意味なのか、と漠然と思ったりもしています。

もし、なにかの流れでこのブログに到達してくださった方々の中で、わたしが広瀬氏の広報のような役目を担っている者だと思われている方がいらっしゃるのなら、それは全くの誤解です。
わたしは広瀬氏の存在を、あの原発事故が起こる前には、全く知らなかったぐらいに、
世の中の事象について、事なかれ主義とまでは言えないまでも、自分の生活さえきちんと守れていたらそれで良し、人様に迷惑をかけなければそれで良し、と思いながら生きていた人間です。
けれども、広瀬氏や小出氏のように、核の恐ろしさを何十年も前から警鐘し続けていた人達がいたことを知り、
また、原発の誘致に選ばれて尚、生活を犠牲にしてまで反対運動をして闘っている村や島の人達の存在を知り、
自分の無知さと、知ろうとしなかった、知らないふりをしていたことを恥じ、もうそんな自分ではいたくないと強く思い直しているところです。

もちろん、そこかしこで起こっている差別や迫害、事故や事件の報道を見聞きすると、眉をしかめ、胸を痛め、しばらくの間はその地域や人々に心を寄せてはきましたが、
だからといって、なにか支援をしようとしたり、仕組みを変えるための運動をしたり、直接そこに身体を運んでボランティアをする、などというようなことも、できればいいがなあと思っていただけで、実際に行動に移したことがありません。
その理不尽な物事について、いったいどのような利権や陰謀や隠匿が為されているのか、それによって直接関わっている人達がどのような思いをされているのか、
そういうことを徹底的にしっかりと調べたり学んだこともありません。

そういう生き方で終わることを、良いとは決して思ってはいませんでしたが、それはそれで仕方がないじゃないか、と思っていました。
原子力(核)が、地球に及ぼしている害をおぼろげながらに知っていながら、それはそれで仕方がないじゃないか、と思っていました。

そして3.11がやってきて、自然の猛威の前に絶句し、原発の事故の前に驚愕し、
今までにない大きな後悔と、怒りと、反省と祈りが、突如わたしの心の中にドスンと宿ったのでした。

わたしはこのブログを、43年間日本で、11年間こちらで生きている、ある小さな町のピアノ教師としての、米国人と再婚した妻としての、ふたりの成人した息子達の母親としての、12年半一緒に暮らしている猫の飼い主としての、その日々の暮らしの記録を残したくて書き始めました。

その記事に、たまたまなにかのきっかけで興味を持ち、遊びに来てくださった方々との会話をとても楽しみにしながら、毎日なにか、ブツブツとつぶやいてきました。
そのブツブツの中心になっているのが、今のところは『核の撲滅に対する願い』、ということなのです。
ただそれだけです。

今までの人生の中で、こんなにも電気のことや核のこと、そして自然エネルギーのことについて、調べたり学んだりしようとしたことはありません。
それぐらいの素人です。
まだまだ途中の、知らない事だらけの、けれども新聞を読んで嬉しがったり悔しがったり、そして頭のてっぺんから湯気が出るくらい怒ったり、そんな普通の市民です。

これから先も、そのスタンスを変えるつもりはありません。
これから先も、こんなところでよかったら、ぜひぜひ遊びに来てください。
大歓迎です。嬉しいです。

今日のブルーベリーは、ちょっぴり酸っぱいのもあったけど、お日様のあたたかみが感じられるすてきな味でした。






コメント (10)
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