ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

心配することに飽きてはいけません!

2011年06月13日 | 日本とわたし
ジャーナリスト・木下黄太氏のブログを紹介します。

≪緊急事態≫喉、鼻、眼、皮膚、下痢、だるい等、異常の有無を周りの人と直ちに話して下さい!

以下は、木下さんのブログに投稿された方の、切実な体験談です。

『まだ最終的な結果が出るまではと思い書くのをためらっていましたが、やはり今東京で起きている現実のひとつとして書かせて頂きます。

4月の半ばに娘の喉が腫れているのに気づき、先月念の為甲状腺機能の検査を受けさせました。
正直大げさな親だと思われる事に若干の抵抗もありつつ、放射線の影響が心配なのでとはっきり先生にも伝え、エコー検査もお願いしました。
その時の見解では腫れも酷くないし大丈夫じゃないかなぁ…的な先生からの言葉があり、少し安心していました。

ところが一昨日私1人で検査結果を聞きに行った所、甲状腺機能に異常が発見されました。
更に詳しい検査が必要な事と数値的に恐らくまだ全然初期段階な状態ですが、正直かなりショックで泣きながら家に帰りました。
そして、原発の翌日からかなり気をつけていた我が家ですらこの様な状況に陥った事に、尚更恐怖を感じました。

今回私に多少なりの知識があった事で早めの対処が出来発見しましたが、甲状腺の異常は自覚症状がほとんどありません。
だからこそ怖いのです。
検査して何もなければ安心料だと思って、血液検査とエコー検査を(血液検査だけでは発見されない事もあるので)ぜひ受けて頂きたいと思います。

私と娘は甲状腺だけではなく腎臓の機能にも異常が出ました。
それが何を意味するのかは、これから毎月検査を受ける事で明らかになっていくと思っています。
これは煽りでも何でもなく、検査結果として明らかになった事実なのです』


これを受けて、木下さんが専門家にこの投稿内容を伝えたところ、典型的な急性の内部被曝症状ではないか、という推測が為されたようです。


喉、鼻、皮膚、お腹、下痢、体がだるいなどの症状が自分の、地域的に近い、身のまわりでおきていないのか、話して確認しはじめてください。
家族や近くの知人、同じ学校、同じ幼稚園、近所の人、行動パターンが似ている人たちの間で何かおかしなことがおきていないか、相互確認をはじめてください。
少しでもはやくはじめてください。

 

と、木下さんは訴えています。

東京の地下水の汚染も、公表されていないだけです。とんでもない汚染が刻々と進んでいます。
事態はなにも好転していません。
それを絶対に忘れないでください。
心配することに飽きてはいけません。
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4号機建屋が倒壊すれば、破局が訪れる。 もしそうなったら、日本の皆さん、逃げなさい。

2011年06月13日 | 日本とわたし
ガンダーセン氏の、被曝から逃げるためのアドバイス

ダンディ・ハリマオという方の、素晴らしいブログ『カレイドスコープ』を紹介します。

ガンダーセン氏は、原子力工学界の生きた伝説というべき方です。
39年以上にわたって原子力産業とその監視に携わり、原子力の安全性に関する問題で、連邦政府や民間企業から、たびたび専門家の証人として発言を求められてきました。

以下は、ふたりの方が、この膨大なインタビューの発言を、こつこつと翻訳してくださった文章から、大文字、あるいは色文字で書かれてあった部分を数個抜粋したものです。

このインタビューの中には、ものすごく大切だと思えること、知っておかなければならないことがたくさん語られています。
どうかみなさん、時間を作って、ハリマオさんのブログを読んでください。お願いします。


*福島原発事故はわれわれが考えるよりはるかに危険。

*福島第一原発は「設計上の想定が甘すぎる」と、10年前から言われ続けていました。

*福島第一原発で臨界が起きているとすれば、ヨウ素131が依然として検出されているので、その可能性は十分にあるのですが、それは1号機の炉心からでも、2号機の炉心からでもありません。
どちらも塊になって格納容器の底に落ちているからです。

*3号機は、まだ底が抜けていないでしょう。
だから、余計に危険で、一気に底が溶け落ちるようなことがあれば、水蒸気爆発があります。

*1号機から4号機までのどの燃料プールでも、臨界が起きる可能性があるのです。

*高濃度の放射性ヨウ素が、たびたび検出されていることから考えて、4つの燃料プールのどれか、または3号機の原子炉が、ときおりひとりでに燃え始め、高温になりすぎると自動的に停止する、というサイクルを繰り返しているのではないか、と私は考えています。
いうなれば「原子炉が呼吸をしている」のです。

*上から水を注いだくらいでは、原子炉の10分の1の熱も除去することはできません。
しかも3号機にはもうひとつ問題があって、NRCも昨日初めてそれに言及したのですが、先ほどもお話しした海水と鉄の相性の問題です。

*NRCは、(3号機)原子炉の底が割れる恐れがある、と見ています。
文字通り、割れて中身を全部ぶちまけてしまうおそれがある、と考えているのです。
というのも、高温の鉄が塩に触れたら、スティールが腐食するのに最適の状況ができてしまうからです。
ですから、3号機で非常に恐ろしいのは、原子炉の底が割れて中に残っているものがすべて、それが炉心全部であれ何であれ、何もかもが一気に落ちるかもしれないということです。

*そうなったら「水蒸気爆発」が起きる可能性があります。

*原子炉に水を入れすぎると重くなりますが、原子炉というのは(水が満たされたような)重い状態で、余分な水が何十トンも入った状態で、地震のような大きな揺れに耐えられる構造になっていません。

*私はこれまで、今回の福島の事故はチェルノブイリよりひどい、と言い続けてきましたし、その考えは今後も変わりません。

*事故後の2、3週間で膨大な量の放射性物質が放出されました。
もしも、風が内陸に向かって吹いていたら、日本は滅びていたかもしれません。

*ですが、今では風向きが変わって南に向かっています。
東京の方角です。

*今、私が心配しているのは大きな余震が起きて4号機が倒れること。

4号機建屋が倒壊すれば、破局が訪れます。
もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。これまでの科学はいっさい通用しません。

核燃料が地面に落ちて放射能を出している状態など、誰も分析したことはないのです。

*主にセシウムとストロンチウムが南に向かっていきます。
台風が来ても来なくても同じこと。

*風向きによって、今は南に流れていきます。
これから気をつけなければならないのは、ガイガーカウンターで測れるような総被曝量ではなく、高放射能粒子です。

*放射能の雲は曲がりくねって流れたり、雲が大きな放射線計の数百メートル脇を通ったために検知されなかったりということはあるものです。
意外ではありません。
数値に現れないから存在しないのではなく、ただ単に検知されなかっただけなのです。

*作業する人がいません。すでに福島第一原発にはアメリカからの作業員が入ってきています。

*私は日本の人たちにも話をしてきたのですが、原子炉のまわりに堀を巡らせるのがいいと考えています。
岩盤に達するまで20mくらいの深さに掘り、幅は1.5m程度。そして堀をゼオライトという物質で満たします。
ゼオライトは放射性物質を吸着する能力が高いので、放射線が外部に放出されるのを防いでくれます。
なぜまだそうしないのか、理解に苦しみます。

何より恐ろしいのは内部被曝。なんとしてでも避けるよう最大限の努力をしなければなりません。

*ウッズホール海洋生物学研究所によれば、福島の海はチェルノブイリ事故時の黒海の10倍も放射能に汚染されています。
彼らは10倍以上の汚染だと言っています。
たしかに太平洋は広大です。
でも10倍というのはまだ現時点での話であり、私たちがまだ危機を脱していないことを忘れないでください。
チェルノブイリが終わった時点より10倍多く、しかも福島からの放射能の放出にはまだ終わりが見えません。
なのにすでに10倍なのですから、心配です。



マスコミはもう、熱が冷めてしまったのか、福島原発の実情をあまり伝えなくなりました。
他の国では、心配して、わずかな情報から必死で分析し、事態の収集になんとか協力しようと躍起になっているのに、いったいどういうつもりなのか……ガンダーセン氏ではないけれど、本当に理解に苦しみます。

どうか油断をしないでください。
あの事故は全く終わりには近づいていません。
いったいどうなっているのか、それすらもまだちゃんとわからないままです。
そんな状態で、おびただしい汚染だけが毎日、毎時間、毎秒続いているのです。
そのことの意味を、日本中の人達が、もっと自分のこととして考える必要があると思います。
考えるだけではなく、どうしたらいいのか、新しく何かが起こった時に、どういうふうに行動するのか、家族できちんと話し合っておいた方がいいと思います。
地震を止める事ができたら別ですが……。
わたし達は、それができないことも、これから先、大きな地震が来ることも、どちらも知っているのですから。
なにひとつ、喉元を過ぎてはいないのです。
飲み込んだつもりになってはいけません。
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わたしはあの日、流された命です

2011年06月13日 | 日本とわたし
わたしはあの日、たくさんの家や車や船や畑の作物や木と一緒に流された命です。

あの日を境に、わたしの世界はすっかり変わりました。
だからわたしも変わらざるを得ず、その急激さ、そして心の準備もできていなかったことに、大きな戸惑いを感じています。
命が心を持っているだなんて、そしてものを言うだなんて、信じられないでしょう。
わたしだって同じです。
だから大丈夫ですよ。信じなくてもいいのです。
ただ耳をすませて聞いてくださればいいのです。

あの日、三月十一日、地球の小さな小さな部分が、ほんの少し動き、それによって海が盛り上がり、当たり前のことだと言わんばかりに、小さな島に流れ込んできました。
自然は自然を創造し、維持し、破壊します。
そこには企画会議や交渉や癒着や思いやりは全く存在しません。
ただただあるがまま、そのまま。
人間という生き物が、大切にしようが、ぞんざいに扱おうが、破壊しようが、感謝もなく報復もありません。
人間はそのことをいいことに、ずっと長い間、物言わぬ自然界にのさばり、好き放題のことをし続けてきました。
特に、経済大国と呼ばれている国の人間の中には、自然を蔑ろにし、事もあろうに、自然を管理したり挑んだりもできる能力があると思い込んでいる者もいます。

自然の猛威の前には、人間がいかに非力であるか、わたし達多くの命が証明したことを、どうか一生わすれないでください。
そしてその事を、あなたのまわりにいる、大切な人達に伝えてください。

今、わたしの、命の目は、日本の空に漂っている、恐ろしい物を見ることができます。
ああ……。
わたしにもし、ただ見えるだけ以上の力があれば……それは叶わないことだと知っていますが、そう願わずにはいられません。
せっかく命を永らえた幸運を、どうかもっと、喜びをもって受け取ってください。

せめてわたしに、うっすらとでも、その、世にも恐ろしい物に色をつけることができたら。
それが見える特別な眼鏡を開発できる知恵があったら。
無数の、先が鋭利に尖った恐ろしい物が、種類によって光りを変えながら、空気中から地面に落ちたり、葉の上に漂着したり、
そして、人々の口が息を吸い込むたびに、ものすごい勢いで姿を消していきます。
もし色がつけられたら、マスクはあっという間に、前衛の画家が描いたような絵が一面に現れることでしょう。

わたし達はほんの三ヶ月前まで、もしかしたらいつか起こるかもしれない惨事に巻き込まれる恐怖の存在を無視することで、かりそめの安心を得ていました。

自然の営みの中に、人はあまりにも非力です。
というより、人は力など持ってはいけないのです。
寄り添うこと、共存することはまず、そのことを理解し、敬い、認めることです。
挑むなど、最も愚かなことなのです。

核を発明したことは、人間にとっての不幸でした。
核によってどんな便利が得られても、どんなに物事の効率が良くなっても、消し難い恐れを、生きている間中持ち続けなければならなくなったからです。

核を持つ国も持たない国も、いつかなにか、とんでもないことが起こるのではないかと、四六時中心配しています。
そんな馬鹿らしいことを、人間はずっと何十年も続けてきたのです。

先日、ある有名な方がおっしゃってましたね。
日本はこの地球上で唯一、核爆弾の攻撃を受け、何十万という、とんでもない数の命が、それによって奪われた国だったと。
けれども、戦後の混乱もあったのでしょう。
敗戦国だから仕様がない、戦勝国が有無をいわせてくれない。そういうこともあったのでしょう。
復興と経済成長に欠かせない、などと信じ、使いたいところに湯水のように金を注ぎ込む政治家や大手企業の役員の好き放題を、黙って見過ごしてきたわたし達。

今回、わたしをはじめとする、とてもたくさんの身体の命が、あっという間に奪われたのは、誰のせいでもない、自然の営みの中のひとつに巻き込まれたからです。
そして、その営みは、いくらあの日のものが巨大だったからといっても、あれが最後ではありません。
もしかしたら、もっともっと大きいものが現れるかもしれません。
どんな優秀な人間が寄り集まって、知恵を絞り合っても、そこには完全も絶対もありません。
自然は、自然の必要な分を動かすのですから。
予想も分析も歯がたちません。それを自然は見せてくれたのです。
だから今度は、残ったあなた達、それを目撃したあなた達が学ぶ番です。
そうやって、謙虚になって、賢い行動を起こしてくれることが、わたし達命にとって一番の慰めになるのです。

今まで生きてきた間に、いつも知らないふりをしてきた、なにか心の奥底で引っかかっていたこと、得体の知れない怖れ。
それらはみな、あなたが目を覚まし、気持ちをしっかりと支え、踏み出す一歩がもう二度と誤った方向ではないことを確かめ、なんにせよ、前を向いて歩み始めたら、
少しずつ、少しずつ、消えていきますよ、きっと。

そしてこのことを覚えていてください。
歩み始めたあなたの行動は、それがどんなちっちゃなことであっても、とてもすばらしいのです。
なにかにつながっていって、とても役に立つのです。
言葉も同じです。
表に出ること、出すことだけが行動ではなく、表現でもありません。
あなたの心の中であっても、きちんとした気持ちで決めたことであれば、それはきっといつか、形になって人に伝わります。

あきらめないで、疲れたら休んで、自分のことをちゃんと褒めてあげて。
そして、わたし達のことを、ずっと覚えていてください。
なによりも、自分の身体を大切にして、元気でいてください。
あなたが元気に生きて、覚えてくれている間、わたし達は生きられるのです。
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Happy Birthday Dad!

2011年06月13日 | 家族とわたし
旦那が、父の誕生日のコーディネイトをした。
わたし達家族にとって、なにかと支えになってくれている父に、せめて子供達で料理をして、祝おうではないか、ということで、
またまた彼の姉の家(うちから2時間教、父の家から1時間弱)がある、ペンシルバニアに出かけた。

まずはガソリンを入れて……14ガロン入れて57ドル?!泣ける……。


パーティ用のワインを買い忘れていた。日曜日は酒屋が12時からしか開かないので、辛抱強く待つ。


高速道路の路肩に、なにやら怪しい物が点々と置かれていた。旦那によると、道路脇のゴミを掃除して、回収を待っているらしい。


げげっ!竜巻かっ?ただの雲だった。最近はおかしな自然現象があちこちで起きるので、つい過敏に反応してしまう。


日曜はおやすみの、スクールバスの集団。


アードリィの家の前庭に、どっかと根をおろしているビーチツリー。こんな実が生っていた。


玄関前には元気な黄色。


出迎えてくれたオリバー、17才。すっかりおじいちゃんになったけど可愛い!水戸の黄門様の面影が……。


アードリィの旦那さんエリックは建築家。この家の改築改装は、すべて彼の手で行われている。ただ今台所を改装中。
彼はこだわりまくりマンなので、ひとつひとつの物を時間をかけて吟味し、これだ!と思った物しか買わない。
新しいガスコンロ。6口。換気扇は日本製。KOBEという商標が刻まれていた。


キャビネットもなにもかも、すべて寸法を計り、板を選び、送られてきた大きな板を裁断する。家のガレージは作業所に変身。


彼が今回惚れ込んだという、竹の合板。その表面に、この薄い竹のベニアを丁寧に貼付けていく。


エリックの作業過程を見学しているうちに、本日のバースデイボーイが到着。


アードリィが作ってくれたランチを、ポーチに出ていただく。


このポーチがまた気持ちいいったら!なんと、理由は定かではないが、蚊が一切寄り付かないのだそうな。
 

芸術家エメラの、最近凝っているお皿のお絵描き。


ついでに、彼女が幼稚園で書いた絵も。



ケーキタィ~ム!!もちろん今年も、母手作り、愛情満点アップサイドダウンケーキ。


お腹がいっぱいになったら眠くなってきた。誰ですか?ボブスレーの練習か、なんて言うのは?


姪とくつろぐ中年男。


ハンモックから見える緑。このポーチももちろんエリックが改装した。


お散歩から帰ってきたおじいちゃんと孫。池でカエルが泳いでいたそうな。


やっぱり緑は陽の光に似合う。


自作のプレゼントを渡すエメラ。ほんと、おっきくなったね。


帰り道の途中で寄ったガソリンステーションの、周りの土手一面に咲いていたレンゲ草。
田んぼのレンゲ畑に座り、甘い香りを吸い込みながら、首飾りや指輪をいっぱい作った時のことを思い出した。
そして、こんなことを思い出すたび、こういう遊びがもうできなくなってしまった、汚染された所に住む子供達のことを思う。


まだ薄暗い空に、少し膨らみ始めたお月様。


71才の誕生日、おめでとうおとうさん!
これからも、今までのように、元気に、長生きしてください!



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