ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

原発どないすんのん?

2011年06月20日 | 日本とわたし
原発どうすんのんアンケートが始まってます!

どうする原発 NHKスペシャル「“フクシマ後”の世界 ~私たちは原発とどう向き合うのか~」

7月9日(土)19時30分~総合テレビ
NHKオンライントップ

原発への依存を続けるのか?
それとも、新たなエネルギーの可能性を信じ、舵を切るのか?
“フクシマ後”の今、日本は、そして世界は、大きな選択を迫られている。


7月、私たちは最初の岐路に直面する。
定期点検を終えた各地の原発を運転再開するのかどうか……。
想定以上の津波や新たな活断層の危険性に対して、安全は確保できるのか。
この大きな問いに政府は、国民が納得できる回答を示せていない。

一方、いち早くドイツやスイスは“脱原発”を決めた。
アメリカは、原発維持という政府の方針に対して、電力会社が不採算を理由に新規建設を中止するなど、その「選択」は揺れている。

“フクシマ後”の日本の原発と、世界各地の現場をルポ。
その実態を受け、有識者による徹底討論で、日本の原発の行く末を考えていく。



↑以上の企画とともに、NHKではアンケートを行っています。
青字のアンケートのところをクリックしてください。アンケート画面に移ります。
みなさんそれぞれの考えを、ぶつけてみてください。
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いっそのこと、米国政府を訴えたったらどない?

2011年06月20日 | 日本とわたし
毎日新聞『風知草』:株価より汚染防止だ=山田孝男

そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。
福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。
この大事と無関係に政局を展望することはできない。

京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。
原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。

その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。

「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。
一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」

さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。

ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。

原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。
ダム建設に1000億円かかる。
国が支払う保証はない。
公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。

筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。
6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。
バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。
プレスは記者発表をさしている。

対処方針は5項目。
要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。

応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」

記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。

福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。
株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。
その判断もつかない日本政財界の現状である。

(敬称略)(毎週月曜日掲載の毎日新聞より転載しました)



最近まで、電力会社や国や政府やと、一括りにして怒ってたけど、
電力会社の中にも国の中にも、ほんで政府の中にも、まともでええ人はいる。
その人達はきっと、一括りにして非難されたり恫喝されたりすることに、ほんまに傷ついてはるやろなあ。
と思うようになった。

ほんでもやっぱり腹は立つ。
そやし、これからは、記事ひとつ書く時も、電力会社がなんか決める時も、議会でなんかまとめる時も、
いったい誰と誰が◯◯に賛成してて、誰と誰がそれに反対してるんか、
いったい誰が、△△をどないしても推薦してて、誰がそれを、なんとしても妨害しようとしてるんか、
そこんとこはっきり、名前入りで報道するっちゅうふうに決めてくれへんやろか?
名前が出るとなったら、決める人かてもうちょっと、頭と心使て決めはるんちゃうやろか?
名無しで、国を救たりひっくり返したりするような大事なこと決めるのは、ちょっとおかしいし卑怯やと思うわ。

日本の電力会社も、原発作ることになった発端はアメリカにあるんやろ?
その当時の、日米両方の政治家や、大手新聞社の役員やら、電気メーカーの関係者が、各々の欲と野望抱えて、えらい勢いで建てたんやろ?
 
『窮鼠猫を噛む』っちゅうことわざもあるやん。
まあ、東電かて、欲得に目がくらんだ独占企業のお仲間さんやから、ちょっと意味はハズレてるけど……。
いくら何十年も前のことやっちゅうても、地震だらけの国やってことぐらいは知ってたんちゃうん?頭のええ人いっぱいおってんから。
そやし、それにもかかわらず、あないに危ないもんを建てろ~建てろ~と言うてきた米国政府とかGEとか、
もうちょっと規模のちっちゃいとこで中曽根氏とか正力氏とか、まあ、じいさんではあるけど、訴えてみたら?
もしかしたらお金入って、その分でダムの資金、ちょっとは払えるかもやで。

アメリカかて、やっぱええ加減なもんや。
3.11っちゅう日がいろいろと教えてくれたから、今国のど真ん中で起こってる原発事故も、隠し切ることはできんかった。
今までやってきたみたいにはいかんようになった。
国が阿呆で、どうも核と一緒に心中したいらしい。
そんなことにようやく勘づき出したわたしらが、自分自身にどこまで力をつけることができるかが、このアホらしい心中を止めるカギになる。
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これ書いたん誰?パート2

2011年06月20日 | 日本とわたし
この記事書いた記者さんへ。
いちいち突っかかってかんにんね。
けどな、わたし的に、あんたの書いた文章の、隅から隅までがひっかかりまくるねん。
どないしてもスッと読まれへんねん。
ほな、無視しといたらええやんって思うかもしれんけど、そうもできん複雑な性格やねん。
あんたの呼びかけを、ふんふん言うて読んでしまう人のこと想像しただけで、お腹ん中の湯がぐつぐつ沸騰してくるような気がすんねん。
そやし、言いたいこと言わせてもらいました。はじめに謝っときます。


『原発再稼働 首相は誠意をもって語れ』←原発再稼働?もしかして前の記事書いた阿呆?首相は常識をもって語らなあかんのとちゃう?
2011.6.21 02:49 産経新聞

東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、定期検査の完了後も運転できない原発が増えている。←はい、それがニッポンの常識やん!それに、定期検査がどんだけええ加減でインチキやったか、それがバレた後に検査言われてもなあ……さぶ過ぎ!

海江田万里経済産業相は、原子力発電所が立地する自治体に対し、健全な原発の再稼働への理解と協力を求めた。←健全な原発への再稼働って……不健全の親玉みたいなんがいきなり健全になれるかいな!それに、どんだけ頑張っても、おっきな地震と津波には叶わんねん。建てたこと事態が間違うててん。そんなアホらしい間違いを、どないしたら理解して協力できるん?こっちが理解と協力を求めたいわ!

国が全国の電力会社に指示していた安全対策の実施状況を確認した上での要請だ。←これってマジ冗談やろ?今な、この世でいっちゃん信じられへん言われてるんが『国』と『電力会社』やねんけど。そんな最強の怪しい連中が、安全対策の実施状況確認してくれても……。

だが、自治体の反応は硬い。←これ、芝居の台詞かいな?

強い反発の声さえ上がっている。←いや、もっとえげつない声も上がってるで!

国への不信感が強いためだろうが、先進国の姿には程遠い秩序の喪失ぶりといえる。←あかん、人生初めて怒り笑いっちゅうのを経験してしもた!うがぁ~はははは!
あんたやあんた!先進国の記者には程遠い常識の喪失っぷり!もしもう一回こんなん書くことあったら、ぜひぜひ顔写真と名前教えてや!


定期検査後の原発は、国による安全性の確認を経て運転を再開できると法律に定められている。←3.11まではそれでよかったんやろな。けどもう騙されへんで!そんなクソッタレの法律、もう無いも一緒や!なにひとつまともなことできん国に、安全性なんか確認できるかいな!国もそれぐらいはわかっとるわい!

それが通用しない状況は、諸外国にとって理解不能と映るだろう。←あんたの記事が理解不能じゃ!

ウィーンでは、今回の事故から原発の安全性向上への教訓を引き出すことに主眼を置いた国際原子力機関(IAEA)閣僚級会合が始まった。←ああ、あの、ほぼ癒着と隠匿にまみれてたってことをさらけ出してしもた機関ね。あのグループの中にもまともで良心の残ってる人いはるみたいやけど、閣僚級のタチの悪い輩がわやくそにしてしもて……そういう意味では気の毒やね。え?ほんで、そこがなにしてるって?

国によって事情は異なるが、多くの国が安定したエネルギーを原子力に求めている。←求めてへん!専門家ちゃうけど、めちゃ自信持って言える!ほんで、全然多ないし。

日本の原発の安定的な運転継続は、事故国として、世界の原発利用国に対する責務でもある。←ど阿呆!日本の原発の完全な廃炉は、事故国として、世界の原発利用国に対する警鐘と模範じゃ!

電力各社が講じた安全強化策には、水素爆発の防止措置も含まれる。←せやし、電力各社に安全という文字は無し!ゼロ!ゼロに何掛けてもゼロ!それぐらい算数で習たやろが!

先にIAEA調査団が日本政府に示した一項目だ。←それがどないしたん?

同調査団は津波の過小評価も指摘したが、これについては既に非常用の電源車の配備などを終えている。←あんたは地震と津波の神さんか?非常の意味わかってんの?人間に手の打ち様がなくなることを非常っちゅうねん!

その他の安全対策もIAEA調査団の指摘に即している。←IAEA調査団の人らが、いったい日本の何をわかってんねん?災害にやられては立ち上がり、またやられては立ち上がりしてきた日本に、いっぺんやられたら、なんぼ頑張っても二度と立ち上がることもできんような化けもん、ドンドン建てまくる手伝いした連中に!

にもかかわらず、自治体の長の多くが原発の再稼働に背を向ける姿勢はいかがなものか。←もう黙っといて!耳腐る!

「脱原発」は耳に心地よく響くかもしれないが、現実を顧みずに直進すれば「貧エネルギー社会」に突き当たる。←あんたの頭、古っ!!

電力不足で経済や社会の機能が停滞すれば、東日本大震災の復旧・復興の致命的な障害ともなりかねない。←ふ~ん、また停電ごっこするん?ほんでまた、人殺すん?

安全対策の適正実施が国によって確認されたことで、健全な状態で停止中の原発の再稼働に向けての手順は、おおむね整った。←適正実施ってなに?再稼働に向けての手順て……誰も頼んでへんのにおおむね整えてどないすんのん?

欠けているのは、菅直人首相の誠意であろう。←欠けてんのはあんたの脳みそ!それと、菅首相の度胸!

事故後、国民の間に原発への不安感が増したのは、首相の場当たり的な言動によるところが大きい。←あんたら新聞社がウソつかんと、情報隠したり操作したりせんと、まともな仕事しとったら、ここまで疑うてへんわ!

インターネット対話で、再稼働の方針を追認するだけでは不十分だ。←それ以外でどないして追認できるん?あんたら事故からずっと日曜日しとるやん。

中部電力浜岡原子力発電所を止めたときと同等の意気込みで、停止中の原発の再稼働の必要性を国民に語りかけてもらいたい。←そやそや、同等の意気込みで、停止中の原発は廃炉に、稼働中の原発は停止に、その必要性を国民に語りかけてちょんまげ! 
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アメリカの良心・日本の良心

2011年06月20日 | 日本とわたし
毎日新聞に掲載されていた古い記事です。
古いといっても、3.11以降のものですから、ほんの数ヶ月前のものです。
あの日から後、日本国内では、原発に関する議論が熱心に行われるようになりました。
なにひとつまともに関わることも、考えることもしてこなかったわたしには、
まるでよくできた大長編のドキュメント映画を、目を凝らして見続けているような毎日になりました。
日本の原発のことを調べているうちに、自分の暮らすこの原発大国、そして日本に原発というものをもたらした張本人、いや、張本国アメリカの、原発状況はどうなのか、という疑問がわき始めました。
日本政府の対応を、酷い、あんまりだ、阿呆だと非難しているけれど、じゃあ、もし同じ規模の原発事故がアメリカで起こったら、米国政府はどんな対応に出るだろうか、というようなことも考え始めました。

うちからほんの数十マイルの所にある、インディアン・ポイントという原発は、今年、操業35年を迎えました。
周辺の地域では、操業元年より、電力会社GEとの闘いが続いているのだそうです。
情報の隠匿、放射能漏れ、周辺地域の子供達の白血病、倦怠感、知能低下などの発症確率が、平均のそれよりも多いという事実。
どんなことを訴えても、毎週、毎月のようにデモを行っても、まるでなにも聞こえない、見えないかのように無視が続き、
さらに、あと20年の操業延長の要請が、議会で通りそうなので、それだけはなんとしても阻止したい、と運動家達は言っていました。

作らせてしまったらもうおしまい。
そこには良心がつけ入ることができない、とてつもなく頑丈で頑固な要塞が出来上がってしまうから。
それでも闘わずにはいられない。人間として、子供や、子供達に受け継がせる世界を、このままにしておくわけにはいかない。
今、日本の良心が、再び力を蓄え始めた。
アメリカが犯した罪を背負った日本が、アメリカの良心が勝てないままでいる闘いに挑もうとしている。
今までの良心は、ほんの一部の研究者や特別な立場や現場に居た者、あるいは、自分の人生を破壊される危機に直面した者のものだったが、
今の日本には、そういう者以外の、今まで全く関わったことも、そういう物事が存在していることすら知らなかった者の良心が目覚め始めている。
その力の大きさと強さが、どれほどのものなのか、世界が息をひそめて見守っている。


アメリカ人の運動家と、ずぶ濡れになりながらマンハッタンの街中を歩き、GE本社の正面玄関に大きな折り鶴を置いた時、
これはもう、アメリカだ、日本だと言っている問題ではない。
原発という化け物を許した、すべての国と地域の問題なのだ。
途方もないエネルギーと気持ちの持続を求められる闘いなのだ。
そんな思いをひしひしと感じたのでした。


福島第1原発:設計に弱さ GE元技術者が指摘
 
【ロサンゼルス吉富裕倫】東京電力福島第1原発と同型の、原子炉を設計した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社の元技術者、デール・ブライデンバーさん(79)が、毎日新聞の取材に応じ(この際彼は、同月18日に本人が撮影した顔写真を提供している)、
原子炉格納容器について「設計に特有の脆弱(ぜいじゃく)さがあった」と指摘し、
開発後に社内で強度を巡る議論があったことを明らかにした。

東電によると、福島第1原発はGEが60年代に開発した「マーク1」と呼ばれる沸騰水型軽水炉を6基中5基使っている。
 
◇議論封印「売れなくなる」

GEでマーク1の安全性を再評価する責任者だったブライデンバーさんは75年ごろ、
炉内から冷却水が失われると圧力に耐えられる設計ではないことを知り、
操業中の同型炉を停止させる是非の議論を始めた。

当時、マーク1は米国で16基、福島第1原発を含め約10基が米国外で稼働中。
上司は「(電力会社に)操業を続けさせなければGEの原子炉は売れなくなる」と議論を封印。
ブライデンバーさんは76年、約24年間勤めたGEを退職した。

ブライデンバーさんは退職直後、原子炉格納容器の上部が小さく、
下部と結合する構造が脆弱で万一の事故の際には危険であることを米議会で証言。
マーク1の設計上の問題は、米原子力規制委員会の専門家も指摘し、GEは弁を取り付けて原子炉内の減圧を可能にし、格納容器を下から支える構造物の強度も改善。
GEによると、福島第1原発にも反映された。

しかし、福島第1原発の原子炉損傷の可能性が伝えられる今、
ブライデンバーさんは「補強しても基本設計は同じ。水素爆発などで生じた力に耐えられる強度がなかった」とみる。
また「東京電力が違法に安全を見落としたのではない」としながらも、
「電気設備の一部を原子炉格納容器の地下に置くなど、複数の重大なミスも重なった」と分析した。

ブライデンバーさんはGE退職後、カリフォルニア州政府に安全対策について助言する原発コンサルタントとして約20年間働き、現在は引退している。

毎日新聞 2011年3月30日 10時49分(最終更新 3月30日 12時32分)



米原子力規制委:耐震不安「無視」…福島と同型のマーク1
日米のマーク1


東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の1~5号機と同型の原子炉格納容器「マーク1」の安全性について、
米原子力規制委員会(NRC)が80年に再評価した際、原子炉格納容器の圧力上昇を抑える圧力抑制プールの耐震強度が十分でない可能性を予測しながら、
米国内の電力会社の意見を参考に「無視できる」と結論づけていたことが、毎日新聞が入手したNRCの「安全性評価報告書」で分かった。
日本の原子力安全委員会もこの報告書と同様の国内指針を作成していた。
しかし、米国のマーク1は地震の少ない東側に集中しており、日本の安全基準のあり方を根本的に検証する必要がありそうだ。【吉富裕倫】
 
◇米原子力規制委、80年に結論

米国の原発の安全性を監督するNRCの内部文書から、マーク1の問題点が明らかになったのは初めて。
開発した米ゼネラル・エレクトリック(GE)社などによると、マーク1は世界5カ国・地域に38基あり、
米国24▽日本10(廃炉決定の中部電力浜岡原発1,2号機を含む)▽台湾2▽スイス1▽スペイン1。

マーク1の世界的販売開始後の70年代、圧力抑制プールの設計が十分な強度を想定していなかったことが、GE社の技術者の内部告発などから発覚した。

報告書によると、同プールは、格納容器内に高温高圧の水蒸気が充満した時に冷却、圧力を下げて爆発や炉心溶融などを防ぐ役割であることから、
危険情報を知ったNRCは安全性の異例の再評価を決定。
再評価チームは、地震で圧力抑制プールの内壁への振動圧力や水面の揺れによる水蒸気管の露出などから、
水蒸気が冷やされることなく過度の圧力がかかる可能性を指摘した。

しかし、プール内壁に対する最大圧力を「最高95%の確率で0.8PSI(1平方センチあたり56グラム)以下」とする推計値をもとに、
電力会社側は「地震による冷却水の揺動を無視するよう」提案。
NRC側も最終的に「無視できる」とした。

この報告書に基づく形で、日本の原子力安全委員会も、
87年決定の「BWR(沸騰水型軽水炉)・MARK1(マーク1)型格納容器圧力抑制系に加わる動荷重の評価指針」で、圧力抑制プール内の地震揺動を検討項目に含めなかった。

◇日本に10基 技術者「調査必要」

報告書について、福島第1の建設を請け負った東芝で、マーク1の設計を担当した渡辺敦雄・沼津工業高等専門学校特任教授(環境工学)は、
「原発の技術は確率論。冷却材喪失と地震、余震の同時発生は無視できると考えられていた」と語り、
「(日本の指針は)米国の考え方を輸入したもの。私もNRCと同じ意見だった」と明かした。

一連の事故原因と報告書指摘の問題点との直接の関係は明らかになっていないが、
渡辺氏は「地震で圧力抑制プールの水蒸気管が水面から露出して格納容器全体の圧力を高めた可能性がある」と指摘、
事故との因果関係を含めた強度調査の必要性を訴えた。
しかし、東電広報部はマーク1の安全性について「(原子力安全委員会の)評価指針に従った」と、対応に問題なかったとの見解を示した。
NRCのスコット・バーネル広報担当官は、「報告書は米国の原発に対するもので、日本の原発に対するものではなく、米側が見直す必要はない」と述べた。

【ことば】マーク1

米ゼネラル・エレクトリック社が40年以上前に開発した初期型。
電球のバルブのような形状で、沸騰水型軽水炉を収める上部と下部にあるドーナツ形状の圧力抑制プールが特徴。
80年代以降、上部と下部を一体にして容積を増やすなどしたマーク1改良型、マーク2へと移行した。

毎日新聞 2011年6月9日 2時31分


そしてこれは、今や全く役立たずとなった、一日遅れの、どの新聞もきちんと伝えようとしなかった情報です。

★東京電力が19日夜、福島第1原発2号機の原子炉建屋の二重扉を開けはじめ、20日午前に全開します。
そのため、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質がさらに外に出ます。
東電は「環境への影響はない」と判断、経済産業省原子力安全・保安院も周辺への影響は「十分に小さい」としていますが、
8時間で18億ベクレルの放射性物質が放出されると推定。
 
今日の外出は避けるか、マスク着用を、と呼びかける団体もあります。
風向きによっては、都内の線量も多少増える可能性があります。


わたし達は、わたし達の良心にもっと栄養と力を与えなければなりません。それも早急に。
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