ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

怒ってもいい、泣いてもいい、だけど20分だけにしよう!

2011年06月06日 | 日本とわたし
久しぶりに気功のクラスに行った。
4月の末に、気功と太極拳フェスティバルがあり、気持ちのいい公園に集まり、大勢の人達と一緒に気功をした後、一回クラスがあり、その後、講師のミリアムの家族に不幸があって、そうこうしている間に、今度はわたしが忙しくなり過ぎてずっと休んでいた。

エネルギーを身体の中心に集め、それを手の平や指先、それから足の裏から放出させる。
その動作をしている間に、自分の身体や心の中から、負の要素を外に出すことによって、自己治癒の練習をする。

今日はクラスの終わりに、ミリアムから少し話があった。
彼女はこう言った。
「この三週間の間に、命の終わりとしてはあまりにも唐突な父の死がありました。
もちろん父親の死は悲しいことではあるけれど、今回のことでわたしは、母を亡くした4年前の自分を思い出しました。
イスラエルとここアメリカと、遠く離れて暮らすようになって随分長い年月が経ったにも関わらず、哀しみが思いの外激しくて、たくさんのことを後悔し、一日中そういう感情の中にどっぷり浸かってしまっていました。
自分でも、これではいけないと思うのだけど、どうしても抜け出せず、夫はそんなわたしを随分心配していました。
ある日、イスラエルの姉にメールをしたら、姉がこんなことを言ったのです。
『ミリアム、あなたが悲しんだり後悔したり腹を立てたりする気持ちはわかる。そういう気持ちになるな、なんて言わない。
けれども、どうだろう、時間を決めてみない?そうね、例えば20分だけ、みたいに。
そのかわり、その20分は思いっきり悲しんで、思いっきり後悔して、思いっきり腹を立てるの。本当に思いっきりにね』
その言葉が、なぜかわたしにはストンと腑に落ちて、だんだんと気持ちをコントロールできるようになりました。
感情を抑えろ、とは言いません。
感情はとても素晴らしいものです。
けれども、悲しみや後悔や怒りや恨みの感情は、その人を取り込み、がんじがらめにし、その人の一日をその感情一色に染めてしまいます。
そうなると、その人の周りに居る人、その人の仕事、その人の環境に、じわじわとその負の感情がしみ込んでいきます。
その人の一日がそうやって、陽の光が届かない、深い深い穴蔵の中に沈みこんでいくと、それに巻き込まれた人や動物や物も一緒に沈みます。
人の死は悲しい。親の死は特に悲しい。
けれども、悲しみを一日中感じることをやめ、時間を決めて、たとえば20分、もう少し長い間浸りたければ2時間とか、自分で納得できる時間を決めて、気持ちを大切にしてあげることを覚えると、
これまでとは違ったふうに、死そのものを受け取ることができると、わたしなりに学びました」

その話のすぐ後に、瞑想があった。
瞑想の間中、わたしは原発のことばかり考えていた。
これでは瞑想にならないじゃないか!と自分で自分に注意しても、どうしてもいろんな言葉や考えが浮かんできて止められなかった。

瞑想の後、「まうみ、あなたとクラスの後でちょっと話したいことがあるので残って」とミリアムに言われた。

「どうしたの」
「どうしたのって?」
「瞑想中にあなたが苦しんでいるようだったから」
「……」
「なにか難しいことを抱えているの?」
「日本のことが頭から離れなくて、それでインターネットに費やす時間が急に増えて、でも、だからってわたしはなんの力にもなれない」
そう言った途端に、涙がポロポロとこぼれてしまった。
「わかるわ。だってわたしはイスラエル人だもの。
わたしの国は、問題を抱えていない時が無い。いつも争っていて、同じ国民同士で殺し合いをしたり、国を追われたり、他の国から武力干渉を受けたり、いつもどうしようもなくバカバカしい問題を抱えている。
わたしもね、もうずいぶん前のことだけど、アメリカに暮らしながらそんな祖国をなんとかしたい、と思って、あえいで、苦しんで、努力して、けれども何も変わらなくて、何も変えられなくて、それでくたくたに疲れて悲しくなって、随分夫に心配をかけたことがあった。
だからまうみの今の気持ちが、手に取るようにわかるの」
「でも、わたしは43年も日本に居て、何も知ろうとしなかった。何も知らなかった。知っても多分、何もしなかった。
そのツケを今、小さな子供達が払わなくてはならない。
あんな地震だらけの地面に、あんなにたくさんの原発を建てて、核のゴミだらけにして、それを止めようにも止められない」
「まうみ、世界には、もっと酷い所が数えきれないほどあるの。
9才の子供にライフル銃を与え、人殺しの訓練をしている。
5才の子供に売春をさせて、お金をむしり取っている大人がいる。
この世に生まれても、臓器を売るだけ売って死んでいく子供達がいる。
きれいな水が飲めない子がいる。それどころか食べ物が無くて餓死する子供が大勢いる。
政府に楯突いてデモしたら、すぐに撃たれて死んでしまう国がある。
何人もがそうやって死なないと、デモもできない国がある。
インターネットで言いたいことが言えない国がある。
それに比べたら、日本はとても恵まれている。
なんとか頑張れば、市民が立ち上がれば、殺されずに改革が可能かもしれない。
放射能は、本当は知らないだけで、もう世界のそこら中を汚染している。そうでしょ?
国の頂上に立とうとする人に、正しい人はいない。それがこの世の一番の不幸よね。
正しい人は政治の世界で一番上に立とうなんて思わない。ましてや軍人として人の上に立つ人に、正しい人など絶対にいない。
だからこそ、世界はこんなにいつも混沌としているのだと思う。
正しいことをしようとするのはいつも市民の側で、それを正しくない連中にさせるためには、ものすごく大きな力がいるの。
そのものすごい力はいつも、まうみのような、たったひとりの人から始まるのよ。
だから、あきらめないで。飽きないで。長い闘いを覚悟して頑張らなくてはならないのだけれど、
さっきわたしが言ったこと、それを守らなければ闘ってはいけない。
時間を決めなさい。
あなたが怒りを感じる日本の政治家や学者、その他のいろいろなことを考えるのは、◯分、あるいは◯時間だけ。そう決めなさい。
そうしないと、ビルが困っているわ。
怒りにまみれたまうみを、どうしたものかと心配しているはず。
もう当分、今までの穏やかな、ふたりの時間を持てないのかと、がっかりしているはず。
まうみは多分、ふたりの時間もちゃんと作っていると思っているかもしれないけれど、
それはきっと、そうしなければならないから作ってあげている、そんな気持ちでいるはずで、それは彼にもちゃんと伝わってしまっているの。
こんなことを続けていると、きっとおかしくなってしまう。
あなたはあなた自身をしっかりと守り、あなたらしい今までの生活を保たなければならないの。
そうやって心と体を鍛えて、強い人にならないと、他の人なんて助けられない。
弱っている人は、他の誰も支えられないし助けられない。そうでしょ」

泣きたい時はワアワア泣け。
怒りたい時は石っころを掴んで、どこか当ててもいい所にぶつけまくれ。
思いっきり泣いたり怒ったりした後は、そんなこと無かったかのように、いつものあなたに戻って、いつもの生活を送りなさい。

ありがとうミリアム。お父さんをたったの2週間で亡くしてしまったあなたに、心からお悔やみと感謝の意を捧げます。
そしてわたしは、旦那と相談して、だいたい何時間だと適切か、という数字をふたりで出そうと思います。
旦那に甘え、自分に甘えて好きなように、感情にまかせて過ごした時間を償うためにも。

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送電線の国有化を願う1000万人の短冊署名!

2011年06月06日 | 日本とわたし
日本が大きく変わる、1000万人の署名ついに開始!

てんつくマンさんのブログより。

夜分遅くごめんなさい!
今日、6月6日はなんの日か知ってる?
そう!

「JAPANESE DRWEAM!送電線の国有化を願う1000万人の短冊署名!」の始まりの日やねん。

送電線を国有化して自然エネルギーを推進しましょう!を願う署名を一ヶ月で1000万人分、集めるねん。

日本の自然エネルギーの技術は世界トップレベルやのに、自然エネルギーの自給率がめっちゃ低いねん。
その原因の一つが電気を家庭に送る送電線を電力会社の一企業が独占していたから。
一企業が独占していると送電線は自由に使われへん。
だから、企業や都道府県、市区町村などが大量の電気を作ったとしても、公正な価格で販売することができてない。
その結果、一方に電気があるのに、社会全体では電気が足りないという現状が生まれてしまうんよ。

じゃぁ、『送電線が国有化されたならば、どうなるか?』

送電線が自由利用の原則に基づいて接続自由になると……、
そうです!
企業や都道府県、市区町村が独自で電気を創りはじめるんよ!
そして国有化された送電線を使って、地域で作った電気を地域の人が使えるようになるねん。

電気の地産地消よ!

今みたいに東京の電気をまかなうために、新潟や福島や青森で電気を作るなんてロスがなくなる。

もう多くの人が気付いているように、需要をちゃんとコントロールしたら、原発が全部止まったとしても電力は足りる。
ちなみにこのまま定期検査した原発の再稼働を国民が認めなければ、来年の春には日本にある原発54基が全部止まるねんで。
そしてデマンドサイド・マネジメントって言うて電力消費に関して、消費者側が管理制御に関わることを実行したら、限りなく電源を開発する必要はなくなる。
結果、割高な原発からの電気は抑制され、電気代は安くなる!

そう、電気代は安くなる!

というわけで、それぞれの地域が独自でエネルギーを生めるように、送電線の国有化を望む署名を集めます!

『一ヶ月で1000万署名に向けて具体的にやる事』

今回、日本中に一気に送電線国有化という風が吹くように一ヶ月という短期間で署名を集めたいと思います。

喫茶店とかで普通に送電線のことが話題になるように短期でやる。

ぜひ、この一ヶ月、一緒に超ハイパワーで署名を集めてほしい。
6月6日に署名を集めはじめ、7月5日までに神戸のMAKE THE HEAVEN事務所に送ってもらう。
その署名を仲間の加藤秀視ちゃんが7月7日の七夕に、みんなの思いをのせた短冊署名をトラックに積んで国会に持ってゆく。

その日、これがみんなの願いなんやって分かりやすいように一本の竹にはみんなの署名を短冊のように飾って、すでに送電線の国有化をしようと声をあげてる国会議員さんに渡すねん!

一ヶ月で一千万署名を集めるのは至難の業!
高い高い壁!
しかし、すべてはやらなきゃ分からない!
奇跡を起こすにはどれだけの人が腹をくくるかにかかってくる。

例えば単純に計算すると、
1000万署名を47都道府県で割るならば、一つの都道府県が集める署名数は21万2765人になる。
ぞっとするね~。

これを日割り(30日)で計算すると一日に集める数は7092人分。
まだぞっとするね。

でも、それは一人でやった場合ね。

これが10人で集めたら1日709人
まだハードル高いね?

100人で集めたら1日71人
行けるかもじゃない?

1000人で集めたら1日7人
これならいける!

1000人という仲間を集めるのは大変と思ったら500人なら1日14人。

単純に計算したらどんどんリアルになってくるやろ。
電子署名もやるから、それがどこまで伸びるかもキー。
感覚的には超本気の人が100名出て来てくれたらいけると感じてるねん。
1000名いたら凄い事になると思ってる。


今後、正式に募集するのはこちら


「都道府県リーダー(5名~10名)募集!」
署名を集めたい人がこのリーダーに連絡し、その人達がチームを作って連絡をとりあい署名が弱い地域に振り分けてゆく。

「インターネットチーム募集!」
このチームは100万電子署名を目指す!
そこで、
ツイッター担当
ミクシー担当
FACEBOOK担当
アメブロ担当を募集する。

「政治家の呼びかけ人募集!」
これは参議院会館や衆議院会館に訪ねていき、議員さんに呼びかけ人になってもらい300文字のコメントをもらってくる。

「呼びかけ人募集!」
署名を集めるよ~っていう人は呼びかけ人になるので
あなたの名前、肩書きを送ってきてほしい。
ホームページに名前が載るからね。

「イラストレーター募集!」
今日、立ち上がるホームページはまだ花で言えば芽が出たぐらい。

これをあなたのイラストでどんどんワクワクするホームページにしてほしい。

こんなイラストを描いてほしいねん。

○町中のビルに太陽光パネルや風力がある。
○川に水車のような小水力発電機がついているのどかな感じ。
○車の上がソーラーになってて走る車。
○海に浮かぶ風力発電。

すべての正式な募集はもうちょっと待ってて、今、事務所が引っ越しなどでバタバタなんで。
今日、北海道に行って、担当スタッフとどんどん話を詰めていくからね。
今日は署名用紙がダウンロード出来るところまでは持って行くからね。
プリントアウトしてどんどんコピーして友達に配って。

さぁ日本を愛するサムライ、撫子!
一緒に絶対無理に挑戦しよう!

尚、この署名の呼びかけ人さんになって下さる著名人の方も募集しています!
魂系の仲間のみなさん!
ぜひ、呼びかけ人になってほしいです!

連絡待ってます!


尚、すべての募集はもう少し体制が整ったら開始するので、今のうちに自分はどの担当をしようか考えてもらえたら嬉しいです!

それじゃ~今、できたてほやほやのホームページをご覧あれ!

送電線の国有化を願う1000万人署名!        

尚、携帯用のホームページは少々お待ち下さい!
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この人が福島の市長であってくれたなら

2011年06月06日 | 日本とわたし




以下は、ある方が市長の発言を抜粋して、まとめてくださったものです。

20Kの避難より30Kの避難。
ヨウ素剤を投与した方が良い。
50Kmの範囲で大気汚染の注意、乳幼児・妊産婦はヨウ素剤の投与で内部被爆を避ける。

3つの点で注意する。

1.マスクをする。
汚染された放射性の降下物、浮遊物が鼻から気道に入り肺に吸収されて血液に入って身体に吸収される。

2.肌は露出してはいけない。
皮膚から吸収されて身体に入る。

3.口から入る。

経気道、経皮膚、経口、この3つの経路で身体に取り込まない。

放射性ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどが体内に取り込まれると大変な事になる。
現在の事ではなく、5年後、10年後、30年後まで注意しなくてはならない。(放射性物質の半減期が30年くらいである為)

チェルノブイリで甲状腺癌が急激に増えたのは5年後だった。
事故前の子供の癌の発症率は100万人に1人か2人だったのが、汚染地では100倍や、酷い場合は130倍の発症率になった。

原発汚染地の生産者には申し訳ないが、風評ではなく事実として冷静に聞いてもらいたい。今の時期は食物摂取を控えてもらいたい。

現在、土壌汚染、水の汚染、食物汚染が既に有り、次は経口的な事実としての被爆で、体内に取り込まないよう注意を促したい。

レントゲンで浴びるといった一時的な外部被爆しか政府では言わないが、体内被曝で沈着して体内から排出されない放射能沈着、それが一番危険である。

大気中にある放射性物質が落ちてきて、葉物などに降下したものを牛や羊が食べ、お乳として放射性物質が濃縮されて出る。
そのお乳を人間が飲む。
又、家畜が出した濃縮された糞などが土壌を更に汚染する。
この食物連鎖の悪循環が繰り返される。

セシウムなどの汚染物質が次には根菜類が根から吸収されていく。
特にセシウムなどは消化管から殆どが吸収されてしまう。

5年、10年と将来には悪性の新生物が日本で増えてくる可能性があるので、今から出来るだけ身体に取り込まないように注意するべきである。

ポーランドではチェルノブイリの事故から4日目に放射能の許容レベルとして、100ベクレルパーキログラム以上の食物汚染は摂取しないよう、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる事、
子供や妊娠・授乳中の人には出来るだけ新鮮な葉物の摂取を控える、といった対策をとった。

生産者にとっては非常に気の毒ではあるが、これから生まれてくる子供や小さい子供に対して、この場合は政府が最大限に保証して、汚染が収まるまで注意するべきである。

1987年、ヨーロッパなどでは食品の放射能の安全許容量がネイチャーという雑誌において書かれていた。
乳製品(バター・ミルク・チーズ・アイスクリーム)はセシウム1000、ヨウ素が500、ストロンチウム500、プルトニウム20ベクレルパーキログラム。
乳製品以外の食品としてセシウム1250、ヨウ素3000、ストロンチウム3000、プトニウム80。
飲料水がセシウム800、ヨウ素400、ストロンチウム400、プロトニウム10。
家畜の飼料がセシウム1500、といった基準が設けてある。

チェルノブイリの場合には、ホットスポットといって、雨や雪などで重点的に放射性物質が落ちてくる場合があった。
そういった場所の食物は汚染されてしまう。
今回の日本の場合では、茨城がなぜ高濃度に汚染されているのかといった事は、このホットスポットによるものである。

政府の記者会見では、ほうれん草を大量に摂取しなければ安心、といった事は外部被爆についてであって、内部被爆ではない事を注意して欲しい。



この会見は3月22日に行われたものです。もう二ヶ月半も前のことです。

この松本市長が、福島の市長であってくれれば、今の福島の不幸は起こらなかったと思います。
事故は起こってしまいました。その事実はもうどうしようもありません。
けれども、それ以降、市民の命を一番に考えた対策がまるで成されていないこの不幸を、原発を受け入れたその時から、福島県民の皆さんは、受け取らなければならないと決まっていたのでしょうか?
原発の事故が起こった場合は、こんな酷い目に遭いますよ。見放されて汚染まみれになりますよ。避難したけりゃどうぞ。そのかわり、戻ってきたら村八分ですよ。国は全く面倒見ませんよ。
そういう約束書きがあったのでしょうか?

天災も人災も起こります。人間がすることなんて、不完全なことが多いですから。
けれども、上に立って人を導く人間の良し悪しで、ここまで人の幸不幸が決まってしまうことの理不尽さ、不公平さ、
それがどうしても納得できないのです。

だから人は、上に立つ人間がダメ人間だと察したらさっさと見切りをつけ、自分の頬と尻を叩いて行動に出なければなりません。
それが、今回の震災と事故が教えてくれた、一番大きなことなのでした。
コメント (5)
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