ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「大飯原発3・4号機を止める。玄海も止める。そしてすべての原発を止める!」断固として闘っていく!

2013年04月16日 | 日本とわたし
Koji Naganoさんのおかげで、『玄海原発プルサーマル裁判の会』(Facebook)と出会うことができた。



そのページに、大飯原発3・4号機運転差し止め仮処分裁判の判決の結果を受けての、怒りの声明が載せられてた。

いったいどうしたことなんやろうと、心の底から不思議に思う。
大飯原発を動かすのは、なんも電気が足りんからとちゃうというのは、けっこうみなさんも知ってはるんちゃうのん?

原発動かさんかったら、あっちゃこっちゃからオモロいように入ってきてた金が滞る。
研究のため未来のためと誤摩化して、吸い取り続けてきた金も入らんようになる。
原発の発電コストがいっちゃん高かったこと、原発のせいで電気料金がつり上げられてたこと、原発がウハウハ儲かる手段やったこと、処理コストがハチャメチャに高いこと、
そんなこともいっぺんにバレてまう。
それに加えて、廃炉となったら、どんだけ金がかかるか。
まったく意味の無くなった、そやけど、ものすごい放射能やから、作業にめちゃくちゃ手間と注意と時間がかかるお荷物を抱えなあかんのやから。

そやから、なんとしても原発の息の根は止めとうない。
損するだけやもん。
止めさえせんかったらええねん。
ただただそれだけやねん。
電気のことなんか知ったことか。
原発を動かしてる。それだけで金がガッポガッポ入ってくるように法律で決めてんから。

そんなつまらんこと、許さんとこうな。
それでのうても、福島をはじめとする被災地、放射能で汚されてしもた地域から、大勢の人達を逃がすのに、ものすごいお金がかかるねん。
もう無駄遣いさせんとこうな。
一日になんぼ無駄になってると思う?
すごい金額やで。
こんな判決、クソくらえや!

↓以下、転載させていただきます。

「大飯原発不当判決に対する怒りの声明!
私達自身の力と、仲間にたよって、この国の酷いあり方を変えていきましょう!」by Kojiさん。



怒!
大飯原発不当判決に対する、「おおい原発止めよう裁判の会」原告団からの声明です。
また、私達「玄海原発プルサーマル裁判の会」でも、声明を出しました。以下、順に掲載します。

*****************************

●声明
大飯原発3・4号機運転差し止め仮処分裁判
不当判決糾弾!
-福島原発事故の教訓から学ばず-
大阪高裁に即時抗告して闘う


大阪地方裁判所は本日(4月16日)、大飯3・4号の運転差止を、却下する判決を下した。
余りにも不当な判決である。
このような判決を出したことに、強い憤りをもって抗議する。
この判決は、福島原発事故の教訓から学ばず、多大な犠牲者の心を踏みにじるものである。

判決は、
「現時点では、3連動の地震が起きる可能性があるとして、安全性を検討するのが相当である」として、3連動については認めつつも、
それによる当然の結果については、ことごとく関電の主張を認めた。
現行2連動では、1.88秒の妥当性を肯定し、基準値2.2秒は定めでない、とまで判断した。
さらに、大飯原発敷地内の断層は、「地滑りによる可能性が高いと認められる」と、勝手に決め付けた。

裁判の経過では、裁判長自らが、制御棒挿入性問題に焦点を絞り込み、関電に、文書で求釈明を行ったが、あれはいったい何のためだったのか。
福島原発事故では、制御棒が、規定どおりに挿入されても、あれだけの大惨事になった。
大飯周辺の活断層の3連動評価は、福島原発事故を起こした3.11東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を踏まえている。
活断層が3連動する巨大地震は、明日にも起こる可能性がある。

判決は、緊急安全対策、ストレステスト、4大臣基準について、
「現在の科学技術水準に照らして、合理性を有するというべきである」とまで述べている。
「2.2秒は一応の目安であり、債権者らが主張する許容値には該当しない」と、基準値であることを否定している。

このような不当判決があるだろうか。
私たちは、強い憤りをもって、この不当な判決を糾弾する。
あくまでも、大飯原発3・4号の運転を停止させるために、全国の同じ憤りをもつ人たちとともに、闘い続ける。
まずは、大阪高裁に、即時抗告して闘うものである。


2013年4月16日
おおい原発止めよう裁判の会
連絡先:美浜の会気付 大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 
TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581


*****************************

●大飯原発3・4号機運転差止仮処分裁判
 
不当判決に対する声明

本日、国内で唯一稼働している、関西電力大飯原発3・4号機の、運転差止を求めた仮処分申請で、
大阪地裁は、関西一円の、原告住民からの申し立てを却下しました。

大飯原発付近の、3つの活断層が連動する地震が起きた際に、制御棒の挿入が間に合わないことが、裁判でも明らかにされてきたにもかかわらず、
関電の苦し紛れの言い分だけを根拠として、「安全基準を満たしている」と、裁判所はごまかしの判断を下しました。

新たな「活断層」についても、まだ調査中であるのにかかわらず、「地滑りの可能性が高い」などと、ことごとく関電の言い分を採用したのです。

福島原発事故で崩れ去ったはずの『安全神話』から、抜け出していない不当判決に対して、
同じく、玄海原発の稼働を裁判で闘っている市民として、私達は強い怒りを表明いたします。

そもそも、福島事故を踏まえた新しい安全基準が決定されていない下で、原発を稼働することが大きな間違いです。
大飯はもとより、玄海や、全国すべての原発の、再稼働はありえません。

判決後、「おおい原発止めよう裁判の会」に結集する原告団のみなさんは、大阪高裁に即時抗告することを、力強く表明されました。
玄海原発裁判においても、九州電力を相手に、具体的危険性を徹底して追及する上で力をお借りしている、「おおい裁判」の弁護団のみなさん、原告団のみなさんの怒りとともに、
私達も、「大飯原発3・4号機を止める。玄海も止める。そして、すべての原発を止める!」ために、断固として闘っていくことを、ここにあらためて表明いたします。


2013年4月16日
玄海原発プルサーマル裁判の会
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原発への警鐘は鳴らされ続けてきた、ガンガンゴンゴンと!それを無視してきたのはいったいだれ?

2013年04月16日 | 日本とわたし
フェイスブックの『福島原発告訴団・九州』


そのページに掲載されていた、若松丈太郎さんの詩を紹介させていただく。

原発への警鐘は鳴らされ続けてきた、ガンガンゴンゴンと!
それを無視してきたのはだれ?
人のせいにできん問題を、人のせいにするのはもうやめよう。
誰かが子どもを助けてくれるやろうと、人に任せるのはもうやめよう。

『原発も怪物だが、巨大なエネルギーを食う人間は、それに輪をかけた怪物である』(若松さん、1971年の言葉)

怪物のまま滅するか、人間に立ち戻り未来を作るか。

考えどころやと思う。

↓以下、転載はじめ

【みなみ風吹く日】 若松丈太郎
原発への警鐘を鳴らし続けてきた南相馬市在住の詩人・若松丈太郎さん。
告訴人の一人でもあります。
あらゆる警告が無視され、起きてしまった福島原発事故。
それでも、人々の犠牲を足蹴にして、原発再稼働へと突き進もうする推進勢力。

「われわれが視ているものはなにか-」
「原発も怪物だが、巨大なエネルギーを食う人間はそれに輪をかけた怪物である」(若松さん、1971年の言葉)。

2月17日の告訴団九州報告会において朗読した詩、『みなみ風吹く日』を紹介いたします。
*報告集会における朗読シーンは下記動画1:09:50からご覧になれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yoKlRWZgcNQ


【みなみ風吹く日】 若松丈太郎




岸づたいに吹く
南からの風がここちよい
沖あいに波を待つサーファーたちの頭が見えかくれしている
福島県原町市北泉海岸
福島第一原子力発電所から北へ25キロ
チェルノブイリ事故直後に住民13万5千人が緊急避難したエリアの内側

たとえば
1978年6月
福島第一原子力発電所から北へ8キロ
福島県双葉郡浪江町南棚塩
枡倉隆さん宅の庭に咲くムラサキツユクサの
花びらにピンクの斑点があらわれた
けれど
原発操業との有意性は認められないとされた

たとえば
1980年1月報告
福島第一原子力発電所第一号炉南放水口から800メートル
海岸土砂 ホッキ貝 オカメブンブクからコバルト60を検出

たとえば
1980年6月採取
福島第一原子力発電所から北へ8キロ
福島県双葉郡浪江町幾世橋
小学校校庭の空気中からコバルト60を検出

たとえば
1988年9月
福島第一原子力発電所から北へ25キロ
福島県原町市栄町
わたしの頭髪体毛がいっきに抜け落ちた
いちどの洗髪でごはん茶碗ひとつ分もの頭髪が抜け落ちた
むろん
原発操業との有意性が認められることはないだろう
ないだろうがしかし

南からの風がここちよい
波間にただようサーファーたちのはるか沖
2艘のフェリーが左右からゆっくり近づき遠ざかる
気の遠くなる時間が視える
世界の音は絶え
すべて世はこともなし
あるいは
来るべきものをわれわれは視ているか



1978年11月2日
チェルノブイリ事故8年まえ
福島第一原子力発電所第3号炉
圧力容器の水圧試験中に制御棒5本脱落
日本最初の臨界状態が7時間30分もつづく
東京電力は29年を経た2007年3月に事故の隠蔽をようやく認める

あるいは
1984年10月21日
福島第一原子力発電所2号炉
原子炉の圧力負荷試験中に臨界状態のため緊急停止
東京電力は23年を経た2007年3月に事故の隠蔽をようやく認める

制御棒脱落事故はほかにも
1979年2月12日 福島第一原子力発電所5号炉
1980年9月10日 福島第一原子力発電所2号炉
1993年6月15日 福島第二原子力発電所3号炉
1998年2月22日 福島第一原子力発電所4号炉
などなど2007年2月まで隠蔽ののち
福島第一原子力発電所南南西へはるか200キロ余
東京都千代田区大手町
経団連ビル内の電気事業連合会ではじめてあかす

2007年11月
福島第一原子力発電所から北へ25キロ
福島県南相馬市北泉海岸
サーファーの姿もフェリーの影もない
世界の音は絶え
南からの風が肌にまとう
われわれが視ているものはなにか


~詩集『北緯37度25分の風とカナリア』(2010年)より~
「1」は1992年に、「2」は2008年に発表。

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「一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ、その賢明な終局に英知を結集して下さい!」by高木仁三郎

2013年04月16日 | 日本とわたし
自然の脅威が世界に向けて剥がしとった、近代文明が生み出した巨大科学技術の化けの皮。
そして、近代文明やの、最先端の科学技術やのと、己の力を過信してたニンゲンさまの、なんとも無力で阿呆な実態。

けども、もっともっと無力で阿呆なんは、
せっかく目の当たりに見せてもろたにも関わらず、それを見んかったことにして、これまで通りの生活にしがみついてるニンゲンら。

長年、何十年もの間、いろんな人が警告してきたのに、それをええ加減に聞き流し、無視し、時には邪魔やからと冤罪ふっかけたり脅かしたりして、
原発原発原発と、一心に推し進めてきた政党を、政治の舞台に復活させてしもた日本。
陰謀やら誤摩化しやら不正やら、そこにはありとあらゆる根回しと悪巧みがあったにせよ、復活後の支持の様子を見てると、まんざらでもなかったんかと思えてくる。

あんたをだまそうとしてる人間なんか、数えきれへんほど、この世の中にはいる。
そんな世の中に生きてて、せめて自分で自分をだまさんとこうな。
ほんまのほんまは、気になってるやろ?
ほんまのほんまは、こんなんではマズいなって思てるやろ?
ほんまのほんまは、めんどうやし、なにしたらええかわからんけど、それでもなんかした方がええと思てるやろ?

そんなこと思てもしゃあないから、自分ひとりの影響力なんか、あってものうても変わらんから、自分にはできそうにないからと、
自分で自分に暗示をかけるのはやめような。


『原子力市民委員会』という会が、設立されたという知らせを見つけた。
紹介させてもらいます。

2013年4月15日

「原子力市民委員会」の設立にあたって

認定NPO法人 高木仁三郎市民科学基金
代表理事 河合弘之

東日本大震災と福島第一原発事故から、2年が経ちました。
自然の脅威とともに、近代文明が生み出した巨大科学技術である、「原子力発電」の本質を目前にし、多くの人々が、一日も早い脱原発への政策転換を、望むようになりました。
しかしながら、事故炉の安定の確保にはほど遠く、多くの被災者が故郷に戻れぬ一方、生活再建の見通しも立たないという過酷な状況にある中で、
長年多くの警告を無視して、原子力政策を推し進めてきた政党が政権につき、事故の責任を不問に付したまま、
福島原発事故から目をそむけ、あるいはなかったものとして、原発再稼働への動きを強めています


すでに破綻を来している原子力政策を、再び政府が推し進めようとするのであれば、
われわれ市民は市民の手で、多数の民意に立脚した、脱原子力政策をつくり、実現してゆくよりほかありません

高木仁三郎市民科学基金(高木基金)では、これまで助成活動を通じてつながりのあった、市民グループや自然科学・社会科学・人文科学にわたる幅広い科学者、技術者、弁護士などの方々とともに、
この局面において、市民が取り組むべき課題について検討を行い、
この度、脱原発社会を構築するにあたっての課題を、把握・分析し、政策をつくる場として、「原子力市民委員会」を立ち上げることになりました。
原子力市民委員会では、次の4つの課題に取り組み、今後1年かけて「脱原子力政策大綱」をまとめ、その成果を広く市民に伝えるとともに、
関係機関(主に復興庁、原子力委員会、総合資源エネルギー調査会、原子力規制委員会)等に、提言を行います。


<原子力市民委員会が取り組む4つの課題>:
・東電福島第一原発事故の被災地対策・被災者支援をどうするか
・使用済核燃料、核廃棄物の管理・処分をどうするか
・原発ゼロ社会構築への具体的な行程をどうするか
・脱原発を前提とした原子力規制をどうするか


 
これらの政策をまとめる過程では、市民が現状を認識し、幅広い人々による、民主的な議論が行われる場を、設けていきたいと考えています。
また、緊急的な課題については、随時提言を行っていく予定です。
福島原発事故の収束と、被災者の方々の一日も早い生活の再建、そして脱原発社会の道筋を拓くための政策をまとめ、
その実現をめざすには、あらゆる分野の専門家・研究者、ならびに市民の英知を結集することが不可欠です。
原子力市民委員会の活動に、多くの人々が関心を寄せ、参加してくださることを願っています。

この取り組みは、高木基金の従来の助成活動(調査研究助成、研修奨励、委託研究)の枠組みを超えた、特別事業として実施します。
今後、高木基金は、原子力市民委員会に対する資金、及び運営面での支援を行いますが、
委員会での決定や活動内容は、高木基金から独立して行われます。

脱原発社会の実現の過程では、厳しい議論や提言を、避けて通るわけにはいきません。
この委員会では、全ての子どもたちや将来世代に、「原発のない、豊かで持続可能な日本社会」を手渡すために、
それぞれの立場や意見の違いを超えた、民主的な議論を重ね、知力・知恵を絞ることに力を尽くしたいと考えています。

高木仁三郎は、「友へ」と題した最後のメッセージで、次のように書き残しました。

「原子力時代の末期症状による大事故の危険と、結局は、放射性廃棄物がたれ流しになっていくのではないかということに対する危惧の念は、
今、先に逝ってしまう人間の心を、最も悩ますものです。
後に残る人々が、歴史を見通す透徹した知力と、大胆に現実に立ち向かう活発な行動力をもって、
一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ、その賢明な終局に英知を結集されることを、願ってやみません」


福島原発事故を受けて、高木基金には、多くの市民の方々から会費や寄付が寄せられ、大口の寄付をくださった方もありました。
こうした支援がなければ、原子力市民委員会の発足はありませんでした。
心から感謝を申し上げるとともに、今後とも、原子力市民委員会の活動への、多くの方からのご賛同、ご支援、ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

■高木仁三郎市民科学基金(高木基金)とは
高木基金は、原子力時代の一日も早い終焉をめざして、生涯をかけた核化学者・高木仁三郎(1938-2000)の遺志に基づき、
2000年に発足した、民間の助成団体です。
現代の科学技術がもたらす、負の影響や脅威に対する、科学的な考察に裏づけられた批判のできる、「市民科学者」の育成・支援を目的に、
原発や核の問題にとどまらず、廃棄物や有害化学物質など、現代社会が抱える様々な問題の解決をめざす、調査研究・研修への助成活動
を行っています。
その財源は、一般の市民からの会費や寄付に支えられています
2001年9月、NPO法人として法人格を取得後、2006年4月に、認定NPO法人となりました。

http://www.takagifund.org/
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