応援しているたくさんの人の中に、鎌田慧さんがいる。
超多忙な鎌田さんやけど、今年の2月から、ご友人の勧めもあって、公式ブログを書き始めはった。
その名も『鎌田慧 公式ブログ』。
記事を読ませてもらいながら、また自分なりに調べたり、メモに書き留めたりしてきた。
ここに、ふたつの記事を転載させてもらう。
わたしが心から願う、『脱原発』と『憲法改悪』の阻止。
そのことについて、とてもわかりやすく、心に届く言葉で綴られた文章を、ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思う。
『故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安』
『将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない』
こんな、無い無い尽くしの世界に身を置いて生きてたら、そらおかしなってしまうやろ。
それでも人間は希望を見つけ出し、前向きに生きていける生きもんや、と言う人はおるやろう。
けどもその世界には、放射性物質による深刻な汚染が存在してる。
目に見えんから、影響は後から出てくるから、いやな匂いも味もせんから、その恐ろしさを感じることができひん。
それがいちばん恐ろしい。
ほんでもっと恐ろしいのは、成長過程にある子どもらが、大人よりもぎょうさん、その毒による攻撃を受けてしまうっちゅうこと。
せやのに、この国の、大人社会の長に立ってる人間どもが、その毒から少しでも子どもらを遠ざけようとも、守ろうともせず、
こともあろうに、逃げた子たちまで戻そうとしたり、毒入りの食材を学校給食に混ぜ込んだり、毒を寄せ集めて公園の土の下に埋めたり、煙突から毒の混じった煙を吐き出させたりしてる。
国の経済っていったいなんなんやろ?
つい最近まで、それは国の人々を豊かにして、喜ばせるものやと勘違いしてた。
ちゃうやんね。
国の経済っちゅうのは、ほんの一部の、元々金持ちの連中を、さらに金持ちにさせ続けるためのもんで、
そのために、国の人々が苦しもうが病もうが死のうが、そんなこと全然どうでもええどころか、積極的に苦しめたり殺したりして笑てるのが国の経済。
そんなやつらに、この先ずっと、今までみたいな調子で社会を乗っ取らせてたら、わたしらほんまに殺されてまう。
そんなやつらの汚い手を、これ以上日本の憲法や法律に触らせてたまるか!
気合いや気合い!
数や数!
脱原発は憲法の使命
2013/4/22
福島第一原発事故直後の春、人影のない田んぼで、耕越されることなく、むなしく腐敗している、前年に刈り取られた稲株の列を目撃したとき、残酷な感情に襲われた。
田植えの時期だったのだ。
いま、立ち入りが制限されている警戒区域に、建ち並んだ家がそのまま残されていて、すぐにでも住めることができそうなのだが、視えない放射詑の壁が阻んでいる。
年老いた主たちは、遠く離れた仮設住宅で、自宅へもどることもなく、貴重な残りの生を終えようとしている。
2012/03/08 AFPBBnewsから
故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安。
日本の政府は、どれだけ子どもたちの健康といのちを大事に考えているのだろうか。
「経済」のために、「日本の成長」のために、「生活」のために、と言って、まだ原発をつづけようとしている。
放射能被曝にもっとも弱いのが、子どもである。
子どもを経済のための犠牲にする国に、未来があるはずがない。
政府が日本の未来を自分でつぶすようなものだ。
安倍首相は、野田政権が市民運動に押されて、ようやく決意した「原発ゼロ」を「ゼロにする」と見得を切っている。
このひとには、子どもや人間の未来にたいする想像力がない。
ひとにたいする優しさがない。
強い国家、美しい日本、「強靭化」国家。
空スベリする言葉の羅列。
ひとびとがひとのことなどにかまっていられないほどに疲弊し、過労死や自殺者があとを絶たなくても、なんとも感じないかのようだ。
安倍首相や石破自民党幹事長は、アメリカとの軍事同盟を強め、核武装の「潜在的基盤の維持」のために、原発政策をまだ進めようとしている。
これから大きな地震に襲われるのが予想されている。
原発があるだけで危険なのだ。
濃縮ウラン工場、核再処理工場、高速増殖炉。これが核武装の物質的基盤である。
核政策は人間を破滅させる。
わたしたちは、「恒久の平和を念願する」「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と誓った憲法とともに、生きてきた。
脱原発運動と自然エネルギーの追究は、「専制と隷従」から脱却する、日本国憲法の精神である。
(2013年4月22日)
未来への伝言「本音のコラム」
2013/4/23
「放射能でがんになる心配よりも、今はストレスでおかしくなりそう」
子どもを抱え福島県郡山市に住む伊藤智恵子さんの不安を、島田恵監督のドキュメンタリー映画『福島 六ケ所 未来への伝言』が伝えている。
将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない。
結局、伊藤さん一家は新潟へ去った。
島田監督の映画は、放射能汚染を受けた異常な事態のなかでも、ふつうの家庭生活を願っているいくつかの家族を柔らかな目線で紹介する。
政府は微量放射線の恐怖を語ることなく、子どもの将来など気にかけない。
4月26日は、チェルノブイリ事故から二十七年。
被害はまだ続いている。
事故のころ、青森県六ケ所村に住み込み取材したい、と島田さんから相談を受け、わたしは決意の固さに驚かされた。
六ケ所村では、隠されていた「核処理工場」の建設計画が発表されたばかりだった。
村ぐるみの開発反対運動は分裂、不信感がみなぎっていて、二十代の女性が気楽に入れるような状況ではなかった。
それでも、まもなく、アパートを借りたとの知らせを受けた。
それから島田さんは、十二年も居続けて村の変化を撮影した。
福島事故のあとは、放射能に追われた母親と子どもたちに寄り添うようにして、その言葉を伝え、記録している。
【東京新聞】 4月23日
島田恵監督『福島 六ケ所 未来への伝言』
上映会のスケジュール 詳しくは、http://www.rokkashomirai.com
4月20日(土)~4月26日(金) 青森県 フォーラム八戸
4月21日(日) 大阪府 エルおおさか大ホール 「ノーモア・ヒバクシャ関西のつどい」
4月27日(土) 岐阜市 ワークプラザ岐阜
5月 4日(土) 経産省前テントひろば第2テント
5月11日(土) 京都府 ウィングス京都イベントホール
5月12日(日) 愛知県豊橋市
5月14日(火) 神奈川県横浜市 スペースオルタ
5月18日(土) 東京都あきる野市 あきる野ルピア
5月19日(日) 埼玉県新座市 にいざほっとぷらざ 4F
5月19日(日) 東京町田市 玉川学園コミュニティセンター ホール
5月24日(金) 愛知県日進市 にぎわい交流館
5月25日(土) 東京都日野市 七生公会堂
5月26日(日) 経産省前テントひろば第2テント
6月14日(金) 千葉市美浜文化ホール 音楽ホール
6月15日(土) 東京都八王子市 ハカルワカル広場
6月23日(日) 東京都中野区 中野サンプラザ 研修室
6月28日(金) 岐阜市生涯学習センター ハートフルスクエア-G
6月29日(土) 東京都 カタログハウス(新宿)
7月 7日(日) 愛知県岡崎市 みかわ市民生協 岡崎北店
7月 7日(日) 中津川市 蛭川公民館
7月21日(日) 長野県松本市 Mウイング 6F大ホール
8月予定 新潟県柏崎市 etc.
呼びかけ人からのメッセージ
加藤登紀子
これは21世紀人類が直面している最重要課題だ。
核のゴミを無限に作り出す原発をそれでも建設し続けようとする国のあり方に大きな疑問をなげかけるために、本当に起こっていることを伝えてください。
鎌田慧
島田さんは、六ヶ所村でもっとも長く生活した取材者である。
その粘り強さと優しさが、六ヶ所村の姿をよく伝えてきた。
こんどは映画に挑戦するという。
これ以上の期待はない。
広瀬隆
島田恵さんは、12年も六ヶ所村に住んで、地元の人たちと生活をしてきた本物の写真家です。
彼女が六ヶ所の映画製作に乗り出したと聞いて本当に心強く思っております。
超多忙な鎌田さんやけど、今年の2月から、ご友人の勧めもあって、公式ブログを書き始めはった。
その名も『鎌田慧 公式ブログ』。
記事を読ませてもらいながら、また自分なりに調べたり、メモに書き留めたりしてきた。
ここに、ふたつの記事を転載させてもらう。
わたしが心から願う、『脱原発』と『憲法改悪』の阻止。
そのことについて、とてもわかりやすく、心に届く言葉で綴られた文章を、ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思う。
『故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安』
『将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない』
こんな、無い無い尽くしの世界に身を置いて生きてたら、そらおかしなってしまうやろ。
それでも人間は希望を見つけ出し、前向きに生きていける生きもんや、と言う人はおるやろう。
けどもその世界には、放射性物質による深刻な汚染が存在してる。
目に見えんから、影響は後から出てくるから、いやな匂いも味もせんから、その恐ろしさを感じることができひん。
それがいちばん恐ろしい。
ほんでもっと恐ろしいのは、成長過程にある子どもらが、大人よりもぎょうさん、その毒による攻撃を受けてしまうっちゅうこと。
せやのに、この国の、大人社会の長に立ってる人間どもが、その毒から少しでも子どもらを遠ざけようとも、守ろうともせず、
こともあろうに、逃げた子たちまで戻そうとしたり、毒入りの食材を学校給食に混ぜ込んだり、毒を寄せ集めて公園の土の下に埋めたり、煙突から毒の混じった煙を吐き出させたりしてる。
国の経済っていったいなんなんやろ?
つい最近まで、それは国の人々を豊かにして、喜ばせるものやと勘違いしてた。
ちゃうやんね。
国の経済っちゅうのは、ほんの一部の、元々金持ちの連中を、さらに金持ちにさせ続けるためのもんで、
そのために、国の人々が苦しもうが病もうが死のうが、そんなこと全然どうでもええどころか、積極的に苦しめたり殺したりして笑てるのが国の経済。
そんなやつらに、この先ずっと、今までみたいな調子で社会を乗っ取らせてたら、わたしらほんまに殺されてまう。
そんなやつらの汚い手を、これ以上日本の憲法や法律に触らせてたまるか!
気合いや気合い!
数や数!
脱原発は憲法の使命
2013/4/22
福島第一原発事故直後の春、人影のない田んぼで、耕越されることなく、むなしく腐敗している、前年に刈り取られた稲株の列を目撃したとき、残酷な感情に襲われた。
田植えの時期だったのだ。
いま、立ち入りが制限されている警戒区域に、建ち並んだ家がそのまま残されていて、すぐにでも住めることができそうなのだが、視えない放射詑の壁が阻んでいる。
年老いた主たちは、遠く離れた仮設住宅で、自宅へもどることもなく、貴重な残りの生を終えようとしている。
2012/03/08 AFPBBnewsから
故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安。
日本の政府は、どれだけ子どもたちの健康といのちを大事に考えているのだろうか。
「経済」のために、「日本の成長」のために、「生活」のために、と言って、まだ原発をつづけようとしている。
放射能被曝にもっとも弱いのが、子どもである。
子どもを経済のための犠牲にする国に、未来があるはずがない。
政府が日本の未来を自分でつぶすようなものだ。
安倍首相は、野田政権が市民運動に押されて、ようやく決意した「原発ゼロ」を「ゼロにする」と見得を切っている。
このひとには、子どもや人間の未来にたいする想像力がない。
ひとにたいする優しさがない。
強い国家、美しい日本、「強靭化」国家。
空スベリする言葉の羅列。
ひとびとがひとのことなどにかまっていられないほどに疲弊し、過労死や自殺者があとを絶たなくても、なんとも感じないかのようだ。
安倍首相や石破自民党幹事長は、アメリカとの軍事同盟を強め、核武装の「潜在的基盤の維持」のために、原発政策をまだ進めようとしている。
これから大きな地震に襲われるのが予想されている。
原発があるだけで危険なのだ。
濃縮ウラン工場、核再処理工場、高速増殖炉。これが核武装の物質的基盤である。
核政策は人間を破滅させる。
わたしたちは、「恒久の平和を念願する」「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と誓った憲法とともに、生きてきた。
脱原発運動と自然エネルギーの追究は、「専制と隷従」から脱却する、日本国憲法の精神である。
(2013年4月22日)
未来への伝言「本音のコラム」
2013/4/23
「放射能でがんになる心配よりも、今はストレスでおかしくなりそう」
子どもを抱え福島県郡山市に住む伊藤智恵子さんの不安を、島田恵監督のドキュメンタリー映画『福島 六ケ所 未来への伝言』が伝えている。
将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない。
結局、伊藤さん一家は新潟へ去った。
島田監督の映画は、放射能汚染を受けた異常な事態のなかでも、ふつうの家庭生活を願っているいくつかの家族を柔らかな目線で紹介する。
政府は微量放射線の恐怖を語ることなく、子どもの将来など気にかけない。
4月26日は、チェルノブイリ事故から二十七年。
被害はまだ続いている。
事故のころ、青森県六ケ所村に住み込み取材したい、と島田さんから相談を受け、わたしは決意の固さに驚かされた。
六ケ所村では、隠されていた「核処理工場」の建設計画が発表されたばかりだった。
村ぐるみの開発反対運動は分裂、不信感がみなぎっていて、二十代の女性が気楽に入れるような状況ではなかった。
それでも、まもなく、アパートを借りたとの知らせを受けた。
それから島田さんは、十二年も居続けて村の変化を撮影した。
福島事故のあとは、放射能に追われた母親と子どもたちに寄り添うようにして、その言葉を伝え、記録している。
【東京新聞】 4月23日
島田恵監督『福島 六ケ所 未来への伝言』
上映会のスケジュール 詳しくは、http://www.rokkashomirai.com
4月20日(土)~4月26日(金) 青森県 フォーラム八戸
4月21日(日) 大阪府 エルおおさか大ホール 「ノーモア・ヒバクシャ関西のつどい」
4月27日(土) 岐阜市 ワークプラザ岐阜
5月 4日(土) 経産省前テントひろば第2テント
5月11日(土) 京都府 ウィングス京都イベントホール
5月12日(日) 愛知県豊橋市
5月14日(火) 神奈川県横浜市 スペースオルタ
5月18日(土) 東京都あきる野市 あきる野ルピア
5月19日(日) 埼玉県新座市 にいざほっとぷらざ 4F
5月19日(日) 東京町田市 玉川学園コミュニティセンター ホール
5月24日(金) 愛知県日進市 にぎわい交流館
5月25日(土) 東京都日野市 七生公会堂
5月26日(日) 経産省前テントひろば第2テント
6月14日(金) 千葉市美浜文化ホール 音楽ホール
6月15日(土) 東京都八王子市 ハカルワカル広場
6月23日(日) 東京都中野区 中野サンプラザ 研修室
6月28日(金) 岐阜市生涯学習センター ハートフルスクエア-G
6月29日(土) 東京都 カタログハウス(新宿)
7月 7日(日) 愛知県岡崎市 みかわ市民生協 岡崎北店
7月 7日(日) 中津川市 蛭川公民館
7月21日(日) 長野県松本市 Mウイング 6F大ホール
8月予定 新潟県柏崎市 etc.
呼びかけ人からのメッセージ
加藤登紀子
これは21世紀人類が直面している最重要課題だ。
核のゴミを無限に作り出す原発をそれでも建設し続けようとする国のあり方に大きな疑問をなげかけるために、本当に起こっていることを伝えてください。
鎌田慧
島田さんは、六ヶ所村でもっとも長く生活した取材者である。
その粘り強さと優しさが、六ヶ所村の姿をよく伝えてきた。
こんどは映画に挑戦するという。
これ以上の期待はない。
広瀬隆
島田恵さんは、12年も六ヶ所村に住んで、地元の人たちと生活をしてきた本物の写真家です。
彼女が六ヶ所の映画製作に乗り出したと聞いて本当に心強く思っております。