ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ネトウヨ発の情報を使って朝日新聞を皮肉り、自分が強行配布した布マスク「アベノマスク」を正当化した安倍首相。ここまで下劣な首相が今までいただろうか?

2020年04月19日 | 日本とわたし
17日に行われた記者会見で、朝日新聞の記者から、「各世帯に2枚ずつ配られた布マスクについて、受け取った市民の多くから批判が続出している」と指摘された安倍首相。
何をどう思ったのか、それともはじめから予想して答えを用意していたのか、それは定かではありませんが、
「御社のネット(通販)でも、布マスクを3300円で販売しておられたと承知している。つまりそのような需要も十分にある中で、2枚の配布をさせていただいた」と皮肉ったのでした。

えらく細かいところまで知ってるな。
しかも、いかにもその販売が布マスク配布に至った理由の一つ、みたいな言い方だしな。
またいつものネトウヨ仲間からの、朝日憎し情報の受け売りじゃないのかな。


一部引用:
実は、朝日新聞社が運営する通販サイト「朝日新聞SHOP」で布マスクを販売していたという話は、
4月5日に、ネトウヨニュースサイトの「アノニマスポスト」が記事にし、ネトウヨが一斉に攻撃を仕掛け、「朝日新聞SHOP」が休止に追い込まれていた
その後、『週刊新潮』4月9日発売号も後追いし、さらに騒ぎは大きくなっていた。
 
つまり、安倍首相は、ネトウヨ発の情報を使って朝日を攻撃し、自分が強行した布マスク「アベノマスク」を正当化したわけだ。

会見後、ネトウヨは朝日攻撃をエスカレート
朝日新聞が販売する布マスクを製造している大阪・泉大津市内の繊維会社までが、炎上にさらされている

朝日が販売した布マスクは、大阪府泉大津市の「日本一の毛布のまちのマスクプロジェクト」から生まれた商品なのだが、
この「マスクプロジェクト」は、泉大津市の南出賢一市長が、“毛布の生産技術を生かしマスク不足解消の一助にしたい”と企画し、商工会議所が市内の業者に参加を呼びかけて始まったもの。
つまり、マスク不足解消と地域おこしという目的で市が音頭をとった、かなり公的な意味合いの強いプロジェクト。

朝日新聞はこの公的プロジェクトの一部の商品を、自社の通販サイトで取り扱い、販売予約を受け付け始めた。
つまり、朝日はこのプロジェクトに賛同し、販売ルートを提供したにすぎないのだ。

ところがこれを、ネトウヨがあたかも「コロナにつけこんで、高額マスクを売りつけている」ように歪め、さらには一国の首相が便乗したのだ。

酷くないですか?
つい先日も、ネトウヨ系メディアでネトウヨ連中がしゃべっている話を真に受けて、それをそのまま会見や国会で口にしてしまっている安倍首相のことをツイートしたところなのに…。
ここまで程度が低いって本当にダメじゃないですか?


さてその泉大津市プロジェクトの逸品マスク、一体どんな物なのでしょうか?

正直言って、繊維の町泉大津市が主導し、地元メーカー6社が長年培った技術を駆使して手作りした、150回も再利用ができる布マスクを、一枚1500で買えるなら買いたいです!

そんなことは一切知らないのでしょう、新聞記事の「“布マスク批判”を指摘の朝日記者に首相が反撃」というタイトルに、「安倍応援団」がワラワラと集まってきました。

ちょっとぐらい調べたらどうかと思いますが…。
比べ物にならない品質のアベノマスクをどうして庇いたいのかそこが全く分からないのですが、この人のツイートはいけません。許されるものではありません。

結局事の真相などどうでもいい、という態度でここまでエスカレートするのですから酷いものです。
さて、アベノマスクはどんなものなのか。

まだ配布が始まってから少ししか経っていないのにこれ?!
「変色している」
「髪の毛が混入している」
「虫が混入している」

しかも一回の洗濯(それも注意書通りに気をつけたそうです)でこんなに縮みました。


もう言葉が見つかりません。
一体どんなふうに、どんな場所で、どんな人たちによって製造されたものなんでしょうか?
まさか、小学校の給食用に、長い長い間どこかに備蓄されていた、もうどうしようもないマスク、みたいな酷い話ではないですよね…。
そんな劣悪なマスクと一緒に括られてしまった泉大津市のプロジェクトマスクが気の毒でなりません。


さらに、これはアベノマスクとは別物ですが、こんな社会もどうなんでしょう?
危険から身を守るよりも見た目が大事?規則が大事?面子が大事?
臨機応変というのは死語なのでしょうか?


一方で、愚鈍で無能な政府をもうこれ以上待てないと、自治体が頑張ってくれています!

マスクだけじゃなく、
コメント
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