ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

感染者数を聞かれただけで、なんでそこまで狼狽えるんですか、安倍総理?

2020年04月30日 | 日本とわたし
とにかくこのツイート上のビデオを観てみてください。
こんなの絶対にあり得ない、あってはいけないことのはずです。

森議員:
そんなに検査してますか?
感染状況が一つの要素だって、さっき言ってましたけど、一体どれぐらいの国民が感染してるんですか、このコロナウイルスに?

ここで信じられないことが起こりました。
なんと、1分5秒もの沈黙があったのです。
誰も答えようとしない、微動だにもしない、誰かが答えるのを待っている、無能無策の安倍政権の可視化です。

そしてやっと、後ろの人間から何やら指導を受けた安倍首相がやっと答弁を始めたと思ったら…。

「それはそうですよだって、こ、これに書い、これに書、これにこれに書いてないじゃないですか」
と、手持ちの紙束(多分事前通告書)を何度も指差しては、不満そうな口調で、そして焦った時の癖で盛んに吃りながら、結局は何人の感染者がいるのかという質問に答えられない首相、という現実を見せつけられたのでした。

なんなんですかこれ?
国の感染対策本部の本部長たる人物が、毎日都道府県からの感染状況を聞いていないんでしょうか?
感染状況を数字にして送らせるよう指示していないんでしょうか?
送られてきた数字に目を通し、どういう対策を立てるべきかに頭を悩ませていないんでしょうか?

この人間に感染対策本部の本部長を任せなければならない不運は、後から悔やんでも悔みきれないはずです。
安倍晋三は、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃の中国から、積極的に観光客を招き入れ、
それから2ヶ月間、周りからの説得でオリンピック開催を渋々諦めるまで、感染の実態を誤魔化そうとしていました。
安倍内閣総動員で、学者までもが右に倣えをして、感染の有無がわからず、けれども体調はすぐれず、不安と恐れを抱えている人たちに、検査のチャンスを与えてきませんでした。
適当な数字と条件をつけて、PCR検査を受けにくくしてきた政府と感染研連中が占めている専門家会議は、今回の感染拡大の犯人だと言えます。
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岡村隆史のグロテスク VS 糸井重里のグロテスク

2020年04月30日 | 日本とわたし
今日は、二人の著名人が発した、わたしには到底受け入れ難いメッセージを紹介します。
今面白くなかったとしても、コロナが収束したら絶対おもしろいことあるんですよ
コロナ明けたら、なかなかの可愛い人が、短期間ですけれども、美人さんがお嬢(性的サービスを提供する店員)やります
これ、なぜかと言えば、短時間でお金を稼がないと苦しいですから
3ヶ月の間、集中的に、可愛い子がそういうところでパッと働きます。
そしてパッとやめます。
それなりの生活に戻ったら、その3ヶ月のために頑張って、今は歯食いしばって頑張りましょう。
ぼくはそれを信じて今頑張っています。

今日のダーリン 4月26日

スポーツというスポーツが中止になっていて、もともとスポーツを熱心に見ていた身としては、大きななにかが欠けてしまったような気持ちでいる。
録画だとか再放送を楽しめばいいとも言えそうだが、それがそうはいかないんだなぁ。
スポーツ中継では、いま、じぶんたちと同じ時間に、どこかでがんばっている人たちのことを見ていたのだ。
観客席やテレビの前にいて、無力で熱心なじぶんの前で、いまあのチームが、あの選手ががんばっている。
そういう「ナマモノ」の活動が見たくて、ぼくらは声援を送ったり感動したりしていたのだ。
のっぺりとしたぼくらの日常に、全身全霊でなにかしている姿を見せてくれる。
これが観戦スポーツのおもしろさの真髄だったと思う。

そう考えてみると、ひとつの極端なプランだけれど、いま、ほとんどが自粛であり停滞であるような日々に、全身全霊ではたらいてくれている人びとがいる。
ちょっと想像するだけで、たくさんの人たちがいる。
医療関係の皆さん、保育に関わる皆さん、インフラを守ってくれている皆さん、ぼくらが感謝を伝えたいたくさんのはたらく人びとは、いまも、生命の危険や過労の渦のなかにいる。
批判されてばかりだけど、行政に関わる人たちだって、この状況のなかで必死にやっていると思う。
この人たちは、ライブな行動を禁じられたぼくらにとって「全身全霊でなにかしてくれている」選手なんだと思う。

テレビ局の皆さん、人を減らしたスタジオで限られた情報を元に床屋政談をしているより、「いま懸命にはたらいている前線」のようすを、ステイホームしている人たちに、伝えてくれないか。
都庁だって、病院だって保育園だってマスク工場だって、運送会社だって脳炎だって水道局だって…ぼくは見たい。
取材が邪魔になる場所については、うまく話し合って最小限の人数で、その現場の人たち以上の衛生管理でね。
「今日、いまも、こんなふうにはたらいています」という「警察24時」的な方法で、番組作れないかな。
ライブではたらいている人たちへの、さらなる敬意にもきっと繋がってくれると思うんだ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
席を離すだけでなく、行くべき場所に行く報道番組を求む。

という糸井氏の言葉に対して、高橋宏和医師がこう述べています。

医療現場の片隅で働いている者として、2020年4月26日『今日のダーリン』で書かれている<都庁だって、病院だって保育園だってマスク工場だって、運送会社だって農園だって水道局だって…ぼくは見たい。>、なぜなら<スポーツというスポーツが中止になっていて、もともとスポーツを熱心に見ていた身としては、大きななにかが欠けてしまったような気持ちでいる。>から、というのはあんまりにもひどいと思いました。
 
ぼくら医療現場の人間は、感動ポルノのコンテンツではありません。
「ライブな行動を禁じられ」、スポーツ中継が中止になって「のっぺりした日常」を送っていて、誰かがんばっている人に「声援を送ったり感動したり」したいテレビの前の人のために働いているのではありません。

みなさんはどう思われましたか?
ぜひ、どちらの記事も、全体を読んでください。
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