ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「地獄のお隣、医療の現場より」by 四谷三丁目さん

2020年04月20日 | 日本とわたし
この方の叫びを読んでから1時間ほど経ちましたが、まだ言葉が見つかりません。
部分的に引用させてもらいながら紹介しようと思っていましたがどうしてもできません。
全文を転載させてもらいます。
書き手の方から削除の要請が来た場合は、下記のURLだけ残します。
長い文章ですが、どうか最後まで読んでください。

医療の現場から②

気が狂いそうなのでしたためておく。
私は首都圏の「けっこう大きな病院」に勤める看護師だ。
今回の新型コロナウイルス感染症の蔓延を受け、行政からの要請を受けて、最大80名の陽性患者を受け入れることが決定した。
80床の空床確保のために入院患者の大移動、新規入院や手術の制限が始まったのが4月の初め。
そこから2週間が経過した。
ちなみに3月末より現在まで、全職員、マスクは3日に一枚の使用制限がかけられている。
4月の2週目。
新型コロナウイルス感染症陽性患者の受け入れ拡大が決定してからの混乱は、収まってないがなんとなく慣れてきた。
混乱していることに慣れてきた。
大騒動だった患者の大移動は完了し、3日間使いまわしたマスクの臭さに辟易しながらも、通常業務は続く。
丸1日患者さんと喋り倒したあとのマスクを3日間保管すると、あんなに臭うなんてことは一生知りたくなかったが、とにもかくにも2週間も同じ状態が続けば、なんとか慣れようともがくようになった。
昼飯をカレーにした翌日、盛大に後悔して以来、もっぱら蕎麦を食べ続けている。

ちらほらと陽性疑いの患者が現れ、CTとPCR検査を実施することも“日常”となり、なんとなく、みんな「こんな調子が続くのかな」と思っている気配があった。
「怪しい」患者さんも、PCR検査陰性1回で通常対応可になるのは未だに解せないが。
解せないが、2回3回やる余裕がないことは分かる。
分かるので仕方がない…のだろうか。
うん。

同じころ、上層部から、「職員はなるべく公共交通機関を利用せずに通勤してほしい」とお達しがあった。
「市民を守るためにも」、という文言にけっこうビクッとする。
そうか。
「私たちが感染源になる」ことを懸念しないといけないのか。
まあ、そうか。
そうなのか。
そうか…。

通勤中にソシャゲができなくなることに葛藤したが、しょうがないので車通勤に切り替えた。
これも医療従事者の務めかな、と思うくらいの調子は取り戻していた。
渋滞を覚悟していた職場最寄りのインターは、自粛要請のためかびっくりするくらい空いていて、想定よりもかなり早めに着いた。

看護師駐車場の片隅で、泣いている子がいた。
目が合ってしまい、うろたえつつ、じろじろ見るのも悪いだろうかと思ってそそくさと脇を通過した。
4月に入職したばかりの子だろうか。
たった2週間で泣かせるなんて恐ろしい病棟だなぁ…どこだろう…なんて考えながら職場につくと先輩がいたので、思わず話題に出した。
「ああ多分ね、A病棟の看護師じゃないかな…。みんな毎日泣いてるんだって」
驚きを通り越して肝が潰れた。
40床全てが新型コロナウイルス感染症陽性患者で埋まる予定のA病棟は、今年新卒入職者が配属されなかった。
当たり前だが、新人を受け入れられる状況ではない。
元々いた2年目以上のスタッフと、新卒者の不足分を補うために、中堅やベテランスタッフが何人か異動したと聞いていた。
泣きながら仕事をしているとは???
いや、その通りだ。
泣きながら仕事をしているそうだ。
みんな泣いているらしい。
私が見たわけではないが。
事実、みんな泣いているらしい。
みんな泣いているとは???
文字通りだよ。
みんな泣いているらしい。
過酷な業務に耐えかねて、泣きながら出勤し、いつまでも終わらない業務を泣きながらこなしているらしい。
こなす、こなすとはなんだろう。
泣きながら???
それはこなせてないんじゃないか???
考えれば当たり前だ。
レシピ(人工呼吸器)付きの患者なんて、1病棟に一人いるだけで業務は逼迫する。
呼吸器の管理、頻繁かつ気を遣う吸痰に、2時間ごとの体位交換、全介助の清潔ケア。
点滴タワーはシリンジポンプまみれだろう。
それが何人?
しかも全員、新型ウイルスの陽性患者だ。
「来週の私たちかもね」
先輩がポツリと零した。
肝がつぶれた。
私はまだまだまだまだ甘かった。
この期に及んで甘かった。
「新型の感染症が世界中に蔓延するフィクション」の中で、対応する看護師が泣きながら仕事している描写があったら、私は、「医療現場の描写にリアリティがないな~」とか言うかもしれない。
「看護師=女=すぐメソメソする、みたいなイメージで書いてない?現実の看護師なんてメンタルゴリラばっかりですけどw」とか、調子よくこき下ろす自分が想像に容易い。

現実が、私の想像できる「リアリティ」を超えている。
次の陽性患者受け入れ病棟が、B病棟に決まった。
当然ながら、収容予定は80床なので、2病棟分必要になる。
エレベーターのA病棟とB病棟の階数ボタンは、ビニールテープで×が貼られ押せなくなった。
ちょっと前までは他病棟からヘルプに行くこともあったが、もうそれもない。
完全な隔離病棟だ。
受け入れが始まるとすぐに、「B病棟のスタッフも泣き始めたって…」と聞くようになった。
かき集められた精鋭部隊ではない。
たまたま配属されていた職場に、白羽の矢が立ってしまっただけのスタッフたちだ。
たまたま配属されただけの職場が、ある日突然地獄になる。
理不尽だとすら思う。
いや理不尽だろうこれは。
他病棟だって、A,B病棟から転棟してきた患者の対応でいっぱいいっぱいで、易々と人手を回せる状態じゃない。
A,B病棟全体を隔離する規模になってしまったので、手が空いたからと一時的なヘルプをするのも、感染制御の観点から不可能だ。
どん詰まっている。
医師たちが、「最終的には100床受け入れるってね」「そうなるよな」「そのうち2割が重症者か…」と立ち話しているのを聞いてしまった。
80床のはずでは???
20床、ICUまるまる一つ分だ。
誤差の範囲じゃないぞ。
何が何がどうなってるんだ。
次、地獄に落ちるのはどこだ。
来週の私たち。
先輩の言葉を思い出し胃が冷える。

テレビで我が県の知事が、「感染症指定病院に要請し、受け入れを拡大予定」と話している。
突然20床増えた意味が分かった。
当然それを責めるわけではない。
いくら増やしても足りないくらいじゃないだろうか。
責めはしないが、受け入れるのは我々である。
ただただ事実として、地獄が広がっていく。

4月3週目。
当然のごとくN95の在庫が切れた。
分かってた。
もう分かってました。
イタリアでもアメリカでも、どこでもかしこでも尽きていたN95が、当然のごとく尽きた。
何もかもが、「前例」通りに突き進んでいく。
2か月前のイタリアに右へ倣えだ。
右へ倣えだ。
この国の医療現場は、他国が2か月前に通っていた道を丁寧になぞって、地獄へ突き進んでいく。
N95は、滅菌室で再滅菌して使いまわすことになった。
書いていて発狂しそうだ。
陽性患者対応に使用したウイルスたっぷりのN95を、滅菌室に運んで、常駐の滅菌委託業者さんが滅菌する。
使い捨てのマスクを。
「絶対に入ってこないで!!!」と、滅菌室から全部署に連絡があった。
そうですよね。
ウイルスたっぷりのマスクを滅菌中なので。
気が狂いそうだ。
滅菌室のスタッフが可哀そうでならない。
滅菌のプロフェッショナルたちも、新型の感染症陽性患者に使った使い捨てマスクを再滅菌する未来なんて、想像してなかっただろう。
なんなんだこれは。
再滅菌したマスクは、該当の病棟に返っていく。
たまたまそこに配属されていたスタッフが、使い捨てのマスクを延々と使用し、未知の感染症患者に対応していく。
泣きながら。

その彼らに、ポリ袋がかぶせられる日も近いんだろうきっと。
ねえ。

気が狂いそうだよ。

私は、陽性患者100名を収容予定の感染症指定病院に勤務していて、毎朝緊張しながら体温測定をしていて、サージカルマスクは3日間使いまわしていて、コロコロ変わる手術予定に振りまわされていて、疑陰性なんじゃないかとヒヤヒヤしながら患者対応をしていて、自分が感染源になる可能性にビビって車通勤に切り替えて、昼食にカレーは控えるようになって、でも、
まだまだまだまだ全く「大丈夫」な看護師だ。
私がいるのは地獄じゃない。
こんなもんじゃない。
こんなもんじゃなかった。
こんなもんじゃないんだよ。

考えるだけで気が狂いそうだよ!!!!!!!!!!!!!!
死人が出るよ。
患者さんのことじゃない。
院内感染の話でもない。
自殺者が出るよ。
知ってください。
お願いです。
知ってください。
最前線は地獄の底だ。
駐車場で泣いていた子。
新卒と間違えるほど若い子だった。
人目につくところで泣いていたのは、SOSだったんじゃないか。
思い切って話しかけるべきだったんじゃないか。
後悔し続けている。
毎朝駐車場で探してしまうが、あれ以来見かけたことはない。
怖くて仕方がない。
うちはまだ院内感染が起きていない。
どう考えても時間の問題だとしか思えないが、とりあえず最大の爆弾はまだ爆発していない。それでこれなのだ。
すでに院内感染が発生している病院は、どれほどの苦境にいるのだろう。
想像するだけでキツい。
怖い。

言葉にするだけで気が狂いそうだ。
この国のどこかで、すでに命を絶った医療従事者がいるかもしれない。
最前線はそういう状況だった。
とっくのとうに地獄の窯の底だった。


4月18日。
NHKで新型コロナウイルスの特集をしていた。
右上に出ている見出しには、「差し迫る医療崩壊!」とある。

とっくに崩壊してんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

見て分からないのか?!?!?!?!?!?!?!

NHKに限らない。
メディアさんたち、いつまで「差し迫った」だの、「どう防ぐ」だの、「瀬戸際」だの言うつもりだ???
1か月くらい前からずーーーーーーっと迫り続けてない???
今どの辺まで迫ってるの???
瀬戸際の瀬戸際の瀬戸際くらい????
来週は瀬戸際の瀬戸際の瀬戸際の瀬戸際か???????

「ついに訪れた医療崩壊」くらいのさ!!!!!
見出しをつけるくらいのさ!!!!!!
そんくらいの気骨を見せてよ!!!!!!!!
伝えてくれよ!!!!!!!!!!
視聴率とれるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

医療現場は崩壊してます。
毎日泣きながら働く最前線スタッフの苦しみと、底が尽き果てた医療資材と、ベッドを増やしても増やしても溢れ続ける患者と、もう防ぎようのない院内感染と、何をとっても崩壊しきっているとしか思えない。
意地でもそれを認められないらしいメディアさんのおかげで、最近テレビそのものが苦痛でしかたない。
どうして???
何なの???
「これもう崩壊してるよね」って言ったらどっかから怒られるの???
ここは北朝鮮か??????
(4月20日 サンデージャポンで「ついに崩壊か?!」という見出しを確認。サンジャポにいいね!する日がくるとは)


4月16日。
日本看護協会が厚労省へ要望書を出した。

とても失礼ながら、こんな強く声を上げる団体だと思っていなかった。
毎年給料から年会費2万円を強制徴収する団体、という認識しかなかった。
表参道のエルメス(ヴィトンだったかもしれない)の隣に立つビルを見るたびに、「私たちの年会費で建てたビル」「埼玉に引っ越せ」と野次っていてすまん。
びっくりした。
危機に際して、所属する団体のトップが、自分たちを守ろうと毅然と声を上げてくれることが、現場の声をくみ取って動いてくれることが、こんなに安心感を与えるものだと思わなかった。
体験したことがなかったので。
ねえ内閣総理大臣。

要望書を見た友人が、心配してLINEをくれた。
医療職ではない人が見てもギョッとするくらい、逼迫するものを感じたのだろう。
「お願いだから、自分の身を最優先にしてね」の言葉にちょっと泣いた。
私も本当に、本当にそう思う。

これを読むかもしれない看護師さんに伝えたい。
医師にもコメディカルにも、委託業者さんにも、クラークさんにも、助手さんにも伝えたい。
声を上げる気力もないほど追い詰められている、崩壊しきった医療現場のあなたに、どうかどうか届いてほしい。
逃げていい。
逃げましょう。
絶対に身を粗末にしないでほしい。
死なないでほしい。
お願いだから。
心が潰れそうな思いでいる。
同僚が、友人が、私の大切な人が、誰かの大切な人が、地獄の底にいるかもしれない。
医療資材が次々に底を尽きる現場で、泣きながら働き続けて、心身を壊してしまうかもしれない。
命を絶ってしまうかもしれない。
気が狂いそうだ。
本当にお願いだから、絶対に死なないでほしい。
誰も死なないでほしい。
逃げてほしい。
あなたも私も、生活の糧に医療職を選んだだけの、ごく普通の人間だ。
専門職としてのプライドも信念も、たぶん奉仕精神みたいなもんも持っているけども、それは生業の範疇の話であって、食べていくために必要だから身に着けたのであって、言うなれば職業人としてのプライドだ。
絶対に殉じるようなものじゃない。

ポリ袋かぶせられる前に逃げて何が悪いんだよ!!!!!!!!!!!!

何でこんな目に合わないといけないんだ?!?!?!
私はまだ地獄には落ちていない。
まだ怒ることができる。
声を上げる気力がある。
その私でも、怒りよりも絶望感に心を浸され始めている。
なんでそのまんまイタリアと同じことになってるんだ?
この世界難を前に、2カ月間何をしていたの?
オリンピック開催に躍起になり、サージカルマスクを自分のパーティーで何百枚も配り、横流しし、466億円をかけて不良品入りの布マスクを配ってました。
あと、犬を撫でてる動画を公開した。
そうですか、ハイ。
あんたらがポリ袋被ってくれ!!!!!!!!!!!!!!!
「先手先手」の意味知ってるか??????????

そしてマジで気を失いそうなんだけど、不良品の話は本当なの???
もうね、さすがにデマであってほしいと願うレベルだよ!!!!!!!
不良品が事実だとして!!!!!どこで作ってんだそのマスク!!!!!!!!
ねえ、まさか新型コロナウイルス付いてないよね?????
本当に冗談じゃないんだけど?????
ここが最底辺だろうと思うたびに、「最低」の底が軽々とブチ抜かれていく。
本当に怖いよこの国が。
現政府が。
おかしいだろ。
普通に考えて何もかもおかしいだろ。

466億円かけて虫付きの布マスク配る国だぞ!!!!!!!!!

正気でいられないよ!!!!!!!!!!!!

こんな政府のせいで死にたくない。
医療現場だけでなく、と言う余裕はもうなくなってしまった。
建前は吹き飛んだ。
私は我が身の安全と、同じ医療現場で苦しんでいる仲間のことしか考えられない。
あなたのことが心配だ。
お願いだから、命を絶たないで。
サージカルマスクもプラスチックガウンもN95も、何も間に合わないし、金がもらえたとしても先の話だろう。
4/17に発表された、新型コロナウイルス診療への診療報酬倍増は、久々にブチ切れないニュースだった。
だけども、残念ながら、これはスタッフの手に渡る金ではない。
具体的に、どこの部分が何点上がるのか発表されないことには、病院に入る利益だってどんなもんか分からない。
今まで散々、お金を取りやすいところから、手がかかりやすいところから、狙い撃ちするように診療報酬を削り取られ続けてきたので、信用ができない。
これはまた、別の怒りが噴き出してしまうからやめておくが。
看護協会が、「危険手当て」と明言したのはここだろう。
地獄の底で苦しんでいるスタッフ全員の手元に行き渡る報いが欲しい。
「命がけ」が文字通りである現実に、国や行政からの具体的な報いがほしい。
エールはもういい。

逃げような。

朝起きて、「無理だ」と思ったらすぐ逃げてほしい。
スマホの電源を切って、鞄にパンツと歯ブラシだけ詰めて、堂々と公共交通機関を使って、安らげる場所に逃げてほしい。
できれば、友人とか家族とか恋人とか、あなたを大切にしている誰かの元に。
真面目な方ほど、患者さん思いで、真摯で誠実な“医療従事者”ほど勇気がいるだろう。
患者さんや他のスタッフの顔が浮かんでしまうだろう。
よくよく分かる。
でも勇気を出して、逃げてほしい。
心からのお願いだ。

私はそうするつもりだ。
叩くなら叩けばいい。
知ったことか。

身近に医療従事者、および病院スタッフがいる方、ちょっとでも不安があったら、連絡をとってみてください。
できれば電話をして、声を届けてください。
思いもよらぬところで、全く予期せず地獄に落ちているスタッフがたくさんいる。
「心配しすぎだよ」と笑われるくらいならそれでいい。
取り返しのつかない悔恨が生まれてほしくない。

これは私が目にしているそのままの現実だ。
書き記す気力があるうちに、見たものを、この感情を残さねばと思い書いている。
感情の中でも、特に「怒り」は、抜きんでて鮮度が命だから。
フレッシュな怒りを持ち続けるのは不可能だ。
だけど、言葉を使って真空パックしておくことはできる。
この渦中における感情をそのまま書き写した言葉は、きっと、後々自分の中で価値あるものになる。
忘れてなるものか。
まだ気力がある方たち。
「自分がこんな苦境に立たされている」と言葉にしてほしい。
声を上げて、残しておいてほしい。
「もっと大変な人がいる」とか、建前なんか立てなくていい。
矛先が鈍るだけだ。
他でもない“あなた”が苦しめられていることに怒っていい。
声を上げていい。
当たり前のことだと思う。
自分のために声を上げるということが、「わがまま」とか「欲張り」と混同されて委縮していくのが、見ていてとても辛い。

みんな自分を大切にして。
第一にして。
「もう無理」と思ったら、着の身着のままで逃げよう。
そんで国から貰えるお金をぜーーーーんぶ貰って生き残ろう。
お金が足りなかったら、「足りない!」とまた声を上げよう。
声を上げて、もらえたらラッキーだ。
とりあえず声を上げたらいい。
それでいい。
「今ここにいる人」なら、誰でもみんなその権利がある。
人権ってやつが。
諦めずに、うるさく、しつこく、声を上げよう。
そして生き残ってほしい。
お願いだから。

駐車場で泣いていたあの子の姿が、目に焼き付いて離れない。
どうしたの?と一言、声をかければよかった。
後悔し続けている。
あなたに届いてほしい。
その一心で、今、これを書いています。
地獄のお隣、医療の現場より。
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