ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ブログでデート!

2011年02月19日 | 友達とわたし
びゅーびゅーと冷たい風が吹き荒れる、昨日とは思いっきり逆の寒い日に、コネチカット州から四人のお客さまがやって来ました。
ミューレの掃除機つながりで知り合ったはとこちゃん。
彼女のブログを覗いてみたら、コネチカット州の住人だとわかりました。
彼女の記事を昔のんから読んでいるうち、ギャグのセンス、興味を示す物事なんかがわたしのツボにハマりまくることを発見。
もうその記事の多くが可笑しいのなんのって、大ファンになって通っているうちに、コメントを入れている人達もフツウでは無いことを知り(←褒めてるつもり)、いっぺん会おうやないの、ということになったのでした。

その強者コメンテーターの中のひとりで、うちから車でものの15分ぐらいの所に住んでいることがわかったグーちゃんとコネチカット四人組、まずはフォートリーにあるコリアンマーケットで買い物を済ませ、お昼ご飯を食べに『チゲ鍋』で有名なお店に。
そこに約束の時間よりちぃっと遅れて(近いのに……)わたしも合流いたしました。

店内はすごい人です。


チゲ鍋はどの種類も一律9ドル。十年前にこのお店を教えてもらった時は6ドルだったのになあ……。
でも、韓国式に、いろんなキムチや野菜のおかずが所狭しと並べられ、おかわり自由。それを考えるとまあ許せるかな?


今日は初めて、骨付きカルビもいただきました!ハサミでチョキチョキ切っていただきます。


ご飯は石焼。みんなにつぎ分けた後、ざっとお茶を入れて、おこげのところをいただくのだそうです。このご飯がまたうまい!


さて、チゲ鍋。
わたしは辛いのが大の苦手なので、お子ちゃま仕様。はとこちゃんもこれを注文して、ちょっと物足らなそうでした。


グーちゃん、emiちゃん、すみれちゃんは中辛。色が途端に変わります。


ひとりだけ、kikiちゃんが大辛を注文。勇気あんなあ~……。


グツグツと煮えたぎっている鍋の中に、生卵をパカッと割り入れ、ふうふうしながらいただきました。うまっ!

わたしが断トツの年上で、それぞれひとまわり、ふたまわり違う若者でしたが、みぃ~んなとっても素敵で楽しい、たまに大ボケをかましてくれる女性達。

チゲ鍋の後は、日本人が経営するパン屋さんに行き、普通に買う人、ダンベルでも入れとんのか!とツッコミを入れたくなるほどに重い袋を両手にぶら下げている人、ビアード・パパのシュークリームを大人買いする人、いろいろでした。

そして本日のメインイベントのひとつ、鍼のグループセッションを受けに、我が家まで移動しました。

お土産にと、持ってきてくれた抹茶ケーキや黒豆せんべい、手焼きのアップルケーキを、旦那がいれてくれたコーヒーと一緒にいただきながら、ここでもツボにハマりまくりの笑談三昧。
特にスゴかったのがkikiちゃんの大ボケだったのですが、これは多分、書いても伝わらないと思うので、無念ながらあきらめます。

顔はブログに載せないで!というみなさんのご要望にお応えして。


鍼師ビル、美女達の足元にかしずくの図。


みんな、とってもリラックス。眠くなった人、指先が温かくなった人、お腹がグルグル言い始めた人、鍼を打った腕が怠い感じになった人、肩こりや頭痛が軽くなった人、それぞれに良い反応が出て旦那も一安心。よかったよかった。

石けん作りの先生、グーちゃんが、皆にと作って持ってきてくれた石けんとクリーム、なんかとっても肌に良さそうなんで、作り方を教えてもらいに行きたくなってきました。
kikiちゃんも、可愛い鍋敷きをありがとう!
ほんでもって、コネチ産のめちゃ高級そ~なトリュフをありがとう!どっかに隠して、1個ずつ、楽しみながらいただきます!イヒヒ。

ついさっき、ナビがトチ狂ったのか、逆の案内をされてしまって、今家に着いたところだと、はとこちゃんからメールが送られてきました。
気の毒過ぎ……。
今日は遠くから来てくれてありがとう!これに懲りずに、また来てね♪



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満月ディナー

2011年02月18日 | 家族とわたし


去年、ある生徒の親御さんがくださったクリスマスプレゼント、ジオットでの50ドルのお食事券。
ジオットは、隣町(前に住んでいた町)一番のイタリアンレストラン。
それを、ヴァレンタインディナーまで残しておいた。
ふたりとも、今日だと仕事が少し早めに終わるので、少し遅れたヴァレンタインのお祝いをすることにした。

この二ヶ月間、旦那の患者さんがすごく減り、久々にキュウキュウの毎日を送っていたので、
こういう本格的な、ちょっと豪勢(あくまでもちょっと)な食事はとても久しぶり。
なので、かなり楽しみにしていた。

がっ!

なんと、突然のピーピー!
最初のふたりの兄弟を教えている最中に、その第一接近遭遇は突然やってきた!
なんとか歯を食いしばり、レッスンを見学している兄弟の父親にもバレないように取り繕っていたのだけれど、
二人目のお兄ちゃんの番になった頃には、第三接近遭遇までにコトは進んでしまっていた。
それで、最初の10分が過ぎた頃、これはもうかな~りやべえ、動くだけでもやべえぞ~みたいな状態になってきたので、
「ちょっ、ちょっと一分だけわたしにくれる?」と笑顔で告げてダダッと二階に。
はぁ~~~間に合うた……。

まるで原因不明のピーピーに焦るわたし。
今夜は、少なくとも25ドル分は食うぞぉ~!と意気込んでいただけに、なんだかとっても哀しくもあり……。
でも、予約までにまだ2時間ばかりあったので、気で治すことにした。

で、ギリギリまで怪しいままにレストランに。
気迫でいただきました、デザートまでしっかり
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米国今日だけ春事情

2011年02月18日 | 米国○○事情
ふぇ~!20℃
二月のど真ん中でこの暖かさ
そして明日は……5℃だそうです。

ならば、この一日をおおいに外で楽しまにゃ!
まずは、雪で隠れてた落ち葉や枯れ枝集めから。

お日様に照らされて、キラキラ光る雪の小山。


ずっと二ヶ月間ほど、すっぽり雪に埋もれていたのに、ちゃんとヒゲも健在!すごいなあ!


涙無くしては語れない小径の思ひ出。


空はマッツァオ~!


地面はどこも、こんな感じで姿を現しています。


我が家のシンボル、カエデの老大木のとても大きな枝が折れていました。
ただ今家猫探偵が調査中。


厳しい冬だったもんねえ……って、まだ終わってないのやけど……。


調査してるのかと思いきや、しっとり美味しい緑をハムハム。


掃き掃除をしていると、なにやら甘~いいい香りが。
ずうっと長い間冷凍保存状態だったもみの木が、すごく濃い香りをふりまいてくれていました!
って……もうとっくに回収時期は終わってしもてるのですが……。


春の芽吹き第一号!


なにやら踏んづけたようで、必死に取ろうとしている家猫。


もう一発。


この、縦線になりきれない瞳孔がナニゲに可愛いショーティ。
でも、これが理由で、野生動物からの奇襲を避けられなかったり、感覚がずれたりするので、若い頃はそのための怪我が絶えませんでした。


さあ、そろそろ仕事の準備しよっと!

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ハイシャ復活戦

2011年02月17日 | ひとりごと
本日より、歯医者通い、復活いたしました。
え?!今までまだ行ってなかったん?
と、呆れて椅子から落っこちそうになっているそこのあなた、はい、そうです、今まで行っていませんでした。

今までにも、痛みの大波小波、高波低波、渦巻きなどなど、いろんなんに襲われつつも、
車の修理、息子の治療、ピアノの修理がそのたびに重なり、どうも踏ん切りをつけられないでいるうちに、旦那の鍼などで痛みを消してもらってごまかしてしまっていました。

けれども、わたしのこの、豊かな想像力(妄想癖)は、始終鈍痛が続くわたしの歯の奥が、どんなに恐ろしいことに成り果てているかを、目の裏に張ったスクリーンに映し出すのでたまりません。
恐い、恐い、恐い、と思っているのに、だからといって、新しい歯医者を見つけ出す努力もせず、日だけがどんどん過ぎていったのです。

ところがつい先日、とうとうのとうとう、顔の右半分だけがとんでもなく痛み、夜も眠れない日が数日続きました。
去年、日本に旅行に行く直前に、右下の奥歯が大きく欠け、それを救急で治してもらいに行ったのが8ヶ月前のこと。
それまでずっと、時々お世話になっていた、治療費をよくまけてくれるDr.マディは、その日は休みの日だったのですが、たまたま書類整理に来ていて、「助手無しでもよかったら治したげるわよ」と言ってくれたので、お願いしたのでした。
でも、もともと作業がちょいと荒っぽい彼女、その日は荒っぽさに磨きがかかっていて、詰めてくれた物が数日もすると(旅行中に)取れてしまいました。

それで、これを機会に、新しい歯医者さんを見つけようと決心したわたし。
日本人の方がいいかしらん?
新しい機材を使っている医院の方がいいかしらん?
けども、ぶったくらない歯医者でないと、支払いがもたないし……などと考えているうちに、どんどんと見つけるのが難しくなっていき、
気がついたらもう、半年以上が経ってしまっていたのでした……はい、わかっています、あほです。

アメリカの医療保険の大変さは、今までにも何回も書いてきましたが、歯と目の保険はついていません。
なので、歯と目の治療のために、また別の保険を買わなければなりません。
けれども、その保険も異様に高いので、入っていない人がほとんどです。うちもその仲間です。
なので、実費ということになるのですが、それでは支払いがたまらない、ということで、ディスカウントをしてくれる保険もどきのようなものを買います。
うちもそれを買っていて、年に160ドル払って、治療の◯%(治療の内容によって%が変わる)を引いてもらうのです。
いろんな人に聞いて、評判のいい歯医者さんを見つけ出しても、その歯医者さんがそのディスカウントを使わせてくれなかったらそこでアウト。
また一から探し直しです。

今回、旦那とわたしのカイロプラクターのアランの奥さんが、彼女も歯の問題をいっぱい抱えていて、最近やっとのことでいい歯医者さんと巡り会えたと話してくれたので、連絡先を聞き、支払いのことなども確認すると、我々の保険もどきが使えるとのこと。
よっしゃ~!!とばかりに予約をしたのでした。

長い長い、アホな我慢が、とうとう終わり、これからまた、一本ずつ、お世話になっていこうと思います。
ジョセフィン先生は、それはそれは穏やかで優しい、わたしより少し年上ぐらいの歯医者さんでした。
近代的な器具もなく、麻酔も注射針のオーソドックスなものでしたが、丁寧で迅速、なによりもあの思いやりのある言葉と笑顔に救われました。
そして彼女は、むやみやたらに治療を押し売りせず、神経を殺すことも好まない、「削って削って、ほんの一部しか残っていなくても、やっぱり自分の歯で過ごすのが一番。気長に様子を見ていきましょう」と言ってくださるのでした。

全体の歯のレントゲンを撮り、欠けた部分をさらに削り、整形し、消毒し、この状態で2ヶ月様子を見て、別に問題が無かったら良し、あったらその時に考える。
費用は全部で100ドルちょっとでした。最悪、数百ドルを覚悟していたので、めっちゃ嬉しい!
次は4月のはじめです。問題が発生しませんように。


今日はまるで春のような日でした。
車で走っていると、いろんなケッタイなことと出くわしました。

その1。
ニュージャージー州には、珍しい円形の交差点があります。(コネチカット在住のはとこちゃんが、それはラウンドアバウトと言ふ、と教えてくれました)
こんなんです。


説明しにくいのですが、どの方向に行きたくとも、まずは円の中に入り、ぐるぐる回りながら自分の行きたい道を選びます。
四方から車が入ってくるので、慣れるまではなかなかスリル満点な交差点です。
今日はその交差点の円に入った途端に、どこかで事故が起こったのか、ピタッと渋滞。直線ではないだけに、珍しい角度でいろんな車が見られました。

その2。
さっきの渋滞で、予約の時間に遅れて焦っているのに、紙類のリサイクルを集める巨大な収集車がどうしたわけか道のど真ん中に止まっていて、集めるおじさん達はいっこうに急いでる様子もなく、両側の家の前に山のように積まれている段ボール箱を運んでは入れ、また運んでは入れ、三軒おきに5分以上の停車。すっかり激しく遅れてしまいました。

その3。
同じく、家のレッスンにギリギリで戻れるかどうかの時間になり、焦っているのに、息子達が通っていた高校付近に来た時、とんでもなく大勢の高校生達がゾロゾロうろうろ。道にあふれているではありませんか?!
もちろん、教師の誰も道路整理をするわけもなく、高校生達はゆったりと、まるでハワイの浜辺でも歩いているかのように、わたしの車の前の道を横断。
その列が途切れるまで、冗談抜きで10分以上かかりました。
火災報知器が鳴っているのが聞こえたので、多分避難してたんだろうと思うけれど、あれじゃなあ……。


明日はもっともっと暖かくなり、18℃の予報です。
その後またガタンと寒くなるので、明日の暖かさをうんと楽しもうと思います。




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二月に春?

2011年02月16日 | ひとりごと
今はもう夜の8時前だというのに、気温が8℃もあります!8℃ですよ!マイナスではなくプラスの!
そして明日は最高気温が12℃に、明後日は15℃までに上がる予報が出ています。

いや~もぉ~一気に気分は上昇、ウキウキ気分で、朝食をいただきました。


ちょっと春っぽいでしょ?

雪の層もどんどん薄くなり、とうとうのとうとう、地面が見えました!あ~久しぶりだったねえ~地面さん!


鳥も久々の大地を楽しみに、空から降りてきました。


それをチラチラと横目で見て、あらぬことを想像しながら知らんふりをしている家猫。


あかんねんで!殺生は!
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親子でキレヂ?!

2011年02月15日 | 家族とわたし
昨日、パソコンの前に座っていたら、仕事中の息子が、いきなりチャットで入ってきました。
もちろんぜ~んぶローマ字打ちか英語です。

「もしもし」
「はいはい」
「さっきうんこしたら、人生でいっちゃんぎょうさん血ぃ出た」
「げげっ!そりゃ大変!」
「真っ赤やった」
「まあ、ああいうのはトイレの水と混じって大げさに見えるもんや」
「けど、半端ちゃうかった」
「固いのん出たん?」
「いや、固ないけどめちゃぶっとい」
「なるほど」
「どうしょう」
「大丈夫、そんなんで死なん」

切れ痔歴40年を誇る母からきっぱりと言われ、少し安心した様子の息子。
けれども、なにか対策を練り、事態を改善していかなければなりません。彼はまだ24才。先は長いのですから。

「そりゃそうと、いつから切れてんのん?」
「そんなん、もうだいぶ前からやん」
「そやったっけ?」
「知らんかったん?」
「知らん」
「小学校の頃からや」
「まじっすかっ?!」

焦る母。いきなり真剣になり、水分と野菜の植物繊維の摂取量やらの講釈を始めてしまいました。

「ビルにも聞いとくわ」
「わかった」

そして旦那にこのことを話すと、即、「鍼!」という、まことに端的明快な単語が返ってきました。
それに加えて漢方を飲むのもええからと、拓人の体質に合いそうな漢方を探してくれることになりました。

と、そんなこんなの翌日の今日、
「ボク、たまに患者さんの痛みやら症状と、全くおんなじ状態になってしまうことあんねんけど、今日、人生で一番ぎょうさん血ぃ出た……」と言う旦那。
なんでやねん?
切れ痔って、空気感染するん?
しかも、クィーンズからここまでの距離あんのに?
こ~れ~も~愛♡きっと愛♡……なんでしょか?
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My Funny Valentine

2011年02月15日 | ひとりごと
My Funny Valentine by 弘田三枝子



こちらまだ、Happy Valentine's Dayの余韻が残っております15日。
日本はもうすっかり、なんのこっちゃの16日ですネ。
あ、でも、日本には日本独自の、贈り物になりそうなもんを売ってる会社の陰謀による、ホワイトデーなるものが控えていますけどね。

さて、昨日の夜は、旦那とふたり、ワインを飲み飲み、なごやかに食事をしておったのですが、
急に『My Funny Valentine』の歌のメロディのことでもめ始め、
気がついたらもう、すっかり白熱&没頭&競争(どっちが正しいか)の世界に……。

YouTubeで、いろんなバージョンを聞き比べたのですが、みなさん、なんべんも歌い過ぎて厭きたのか、まあほんまに好きなように歌てはるので、もっと訳ワカメになってしまい、
とうとう歌詞とコードネームだけを出してきて、大昔の純正バージョンを聞き、わたしが聴音をしたメロディをコードに合わせて弾く、というマジな展開になってしまいました。
そして歌い始めると……、

「あ~も~、まうみのリズムはやっぱ変っ!」と、いつもの文句をぬかしやがる旦那。
むっかぁ~

そうなんです。わたしはクラッシック出身なので、こういうリズムはやっぱどっかズレてると、いっつも言うんです。ムカムカ!
「どこが変?」
「ここと、あ、そこも」
「ちゃんと歌てるやん!」
「まうみには無理なんかも」
そしてなんだか、どんどん険悪な雰囲気に……おいおい、今夜はロマンティックなん違たん?


というわけで、
昨晩、耳にタコができてしまうほどに聞きまくったこの曲、
今朝起きてからずうっと、旦那もわたしも、頭の中はこの曲が流れております。
ダークで、物悲しく、けれども深い愛に包まれた名曲。
わたしはずっとずっと長い間、この歌は、恋人の女性が病気かなんかで死んじゃって、その死んだ恋人を、バーボンかなんかを飲みながら、静かに思い出している男性の歌だと、思いっきり勘違いしておりました。ガハハ!

でも……いくら名曲だといっても……そろそろ勘弁してくれぇ~!
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ヴァレンタインズ・デーに初体験!

2011年02月14日 | ひとりごと
Happy Valentine's Day!!


旦那からのお花と、手前にチラッと見えているアーモンドチョコレート。
今日は特別に、その板チョコを、なんと半分も大人食い?してしまいました!あぁ~シャ~ワセ!


今日は、妙~に暖か(なんと14℃まで上がった?)で、風がびゅんびゅん吹き荒れた日になりました。
そんな変な冬の真っただ中に、半世紀以上生きてきて初めての体験をしました。
本格的なインタビューを受けたのです。
5年ほど前にピアノを、少しだけ教えた女の子の母親リンダが、わたしのFacebookのページの写真を見てとても気に入り、ピアノの教師のはずなのに、どうしてあんな写真が撮れるのか興味があるので、と言って、いろいろと質問をしに来たいと連絡があったのでした。
Facebookは、わたしからの英語の発信現場なのだけど、使う言語が英語だけに、言葉数が極端に少なくなり、その代わりに写真をたくさん載っけることになりがちです。
まあでも、旦那に「ブログだけだと日本語ばっかで、ボクの友達や家族が全く読めない」と、前々から文句を言われていたので、やらないよりゃマシか、と適当に、ちょびちょびと続けています。
それが、こんなことになろうとは……全く想像もしていませんでした。


約束の時間になり、彼女がまず家に来てくれました。
リンダは、隣町のタウン誌やネット新聞で、プロの写真家として働いている女性です。
近隣の町に住む、ちょっと面白そうな人を取材して、それを記事にして載せているのだそうです。
さっそく、どんなカメラを使っているのか、と聞かれ、わたしの低価格超古型デジカメを見せました。
すると、カメラを構えて何かを撮ってるところをパチリ。
ぎょえ~!!恥ずかしいですやんかぁ~!!
ちゃんと化粧とかしてなかったし、髪の毛もチョンチョンやし……。
彼女の持論は、写真の良し悪しは、カメラの値段や性能の高さではなく、被写体に対する興味、情熱の量と、本人がいかに写真を撮ることを楽しんでいるかにかかっている、というもの。
まさにわたしにピッタンコではありませんか!
まあ、だからこそ、わたしの写真に興味を持ってくれたのでしょう。

そしてその後すぐに、ノートを片手に、弾丸インタビューが始まったのでした。

聞かれたら答える。これがわたしの信条。
「そんなことまで答えんでもええねん」と、横に旦那が居たら必ず叱られるか止められるしゃべらなわたし。
今日もやっぱりとことん答えてしまいました。
それを律儀にノートに書き込んでいくインタビュアーのリンダ。
いったい何ページが埋まったのか、わたしにはもう数えることもできません。
インタビューの後に、ピアノを弾いているところをビデオに撮って、ようやく終了しました。

どうしてピアノを習うことになったのか。
どうしてこちらに引っ越してきたのか。
どうしてブログを始めたのか。
どうして写真をたくさん撮っているのか。
それにつながっていくのは、どうしてもわたしの人生そのものの話です。
だから、結局終わってみたら、わたしの3才の頃から今までの人生を、ほぼ全部、語ってしまっていました。
1時間弱の予定が、終わってみれば4時間にも延長し、今日の気功のクラスもキャンセル。えらいこっちゃのインタビューになりました。

ピアノを選んだ理由。両親の離婚。父親の事業の失敗。破産。やくざからの借金の追い立て。落下事故。後遺症との闘い。人生の立て直し。田舎での嫁生活。自分自身の離婚。子連れ再婚。貧困との闘い。渡米。テロの目撃。カージャッキング。遺書代わりの手紙書き。小説書き。そしてとうとうのピアノ演奏生活。
どれもこれも、実際に、本当に起こったことなのだけど、だからこそわたしはここで、こんなふうに幸せに暮らさせてもらっているのだけど、
しみじみ、つくづく思いました。
わたしは本当についている人間だと。
なんてありがたいのだろうと。

ありがとうリンダ。


などと、ひとり感動していたら、インタビューの様子を聞いた旦那が一言、
「そんな、いっぱいしゃべって、それをネタに本なんか書かれたらどうすんねん」
まあ、現実的に考えられないこともないねんけど……。

これが性善説を信じるお気楽能天気なわたしと、性悪説が身にしみている元クリスチャンの旦那との、考え方の違いなんでしょうか……。

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『英国王のスピーチ(The King's Speech)』

2011年02月13日 | 家族とわたし
『英国王のスピーチ』


昨日の今日ということで、朝は寝坊して、ゆっくりのんびりパソコンの前でだらだらしていると、
「なあ、映画観に行かへん?『The King's Speech』の」と、拓人が言い出しました。
週末の予定が無いとイライラする旦那にはgood news!
長い長い散歩から戻ってきた旦那に言うと、「そりゃええアイディアや、行こ行こ!」と大乗り気。
わたしも、アカデミーの授賞式の前に観ておきたかったので、もちろん大乗り気。
近所の映画館に行ったのですが、4時という中途半端な時間にも関わらず、しかも大型の映画館だというのに会場は満席。
3人一緒に並んで座る席が見つかりませんでした。残念!
拓人とわたしは、そこだけまだ少し空いている席があった最前列(すぐに首が痛くなってきそうなぐらい近い)に座らなければならないところでしたが、
暗い中、よくよく見ると、その二列と通路を挟んで少し離れた所にある三列目に、荷物をかさ高く積んだ席をふたつ見つけたので、そこに入れてもらいました。
こういう映画(イギリス英語)は聞き取りにくくて、横に旦那か息子が居てくれると助かるのです。(まあ、ほとんどの場合は嫌がられて聞けないのだけど)
わたし達の他にも、席が無くてウロウロと歩き回っている人が少なからずいたのに、コートやバッグで席を塞げる度胸があるのってどうなんでしょ?

さて、鑑賞後の感想ですが、
とてもいい映画でした。
主役を演じる二人の俳優(コリン・ファースとジェフリー・ラッシュ)の演技がとても素晴らしかったです。
保守的で傲慢な貴族社会の中で、怯え、傷つけられ、すっかり縮こまってしまっている王と、その彼を救おうとする、型破りな言語療法士。
シリアスなのだけど、そのぶつかり合いの中に散りばめられた茶目っ気やジョークが、満席の会場を大いにわかせていました。
残念ながら、そのほとんどがわからなくて、みんなと一緒に笑えなかったのだけど、まあ、それはしょうがないとして。
そして、ひとり離れて観ていた旦那は、ものすごく感情移入をして観たそうです。
実は彼も、吃音の問題は無いのですが、人前で話すことがとても苦手で、例え小さなグループであったとしても、そして話す事が簡単な自己紹介であったとしても、異常に緊張してしまうのです。
なので、今日の映画の中の、人前でのスピーチがうまくできなくて悩んだり、大きなマイクロフォンを前にして脂汗を浮かべている王の姿を見て、我が事のように心を痛めたり、緊張したと言っていました。
すっかり忘れていましたが、我が家の王ウィリアム(旦那)は、6才の頃、S・Th・R・Lの発音がうまくできなくて、スピーチクラスに通わされていました。
「その時のことはよく覚えていないけれど、縫いぐるみのヘビとかを手に持たされて、「Snakeと言ってごらん」なんて言われてた」と話してくれました。
もしかしたら、知らず知らずのうちに、彼の心にも傷がついていて、それが人前で話すということへの自信を持てなくさせているのかもしれません。

映画の内容はお話しない方がいいですね。日本ではまだ公開されていないのですから。
ぜひぜひ、観られることをお勧めします。


映画から戻ってすぐに、マンハッタンに来ている旦那母と姉が我々の家に来て、皆で一緒に夕飯を食べました。
母はアパートの部屋を整えに来ていて、昨日のコンサートも聞きに来てくれました。美味しい日本食レストランでの夕食もご馳走してくれました!
その母のアパートに、今は就職活動中の旦那姉のアードリーも昨日の夜から遊びに来ていて、せっかくだからと、うちで一緒にご飯を食べることにしたのです。
今日のわたしは、全くなにもやる気が無かったので、旦那が料理担当。
麦と野菜と牛肉のスープとサラダを作ってくれました。


美味しいワインと美味しい料理で大満足。
拓人が家に居たのも楽しいサプライズとなって、5人でいろんな話に花を咲かせつつ、いい時間を過ごせました。

また明日から1週間が始まります。
がんばるぞ!

 
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WHAT'S MICHAEL!!

2011年02月12日 | 音楽とわたし


今日はACMAの演奏ミーティングでした。
モテモテだな~と周りからからかわれつつ、舞台に二度、上がってまいりました。
マイケルと一緒にシューベルトの『冬の旅』から二曲、ポーレットと一緒にブロードウェイ&古典&プッチーニのアリアの三曲を演奏したんですが、
今回はなぜか、ポーレットと演奏するどの曲にも苦手な所がいつまでも残り、それが無事に弾けるかどうか、とても心配なまま舞台に立ちました。
ところが……、
終わってみると、ポーレットはいつもよりのびのびと、愛の曲を歌い切り、わたしもとても気持ち良く、彼女を支えつつ演奏ができました。

が!
マイケルゥ~!!

練習嫌いの、なんとかなるさ~教の教祖マイケル、なんとかならんかったし……。
そりゃね、繰り返しが多いし、言葉もどんどん変化しているし、ドイツ語やし、淡々としてるし、覚えんの難しいことはわかりますよ、はい。
けど、暗譜するって決めたのは君やん。わたしは、いざって時のために、横にでもいいから置いといたらって言うたやん。
言葉がわからんようになって頭の中が真っ白けになったマイケル。
そんな、すがるような目で見られても、わたしにもできることとできひんことがあります。
わたしはピアノ弾きですねん。もちろん、代わりに歌うこともできるっちゃあできるけど、おっさん声の代わりしたら変ですやん。コメディになってまいますやん。
この曲は、ひたすらに暗く、重く、哀しく、付き合うてた女性に捨てられたひとりの男が、ふたりで暮らしてた家から出て行くとこからはじまる旅の歌やのに。
えぇ~!また忘れた!また!また!またまた?!
おい、こら、覚えてるとこあんのか?!
止まるわけにもいかず、かといって狼狽える彼を置いて先に進むわけにも……と思いながらも、指はどんどん次の音符を弾いていき……終わってもたがな……。

コンサートが終わってからやってきたマイケル。
「ごめんよ~まうみ!いやあ、これからはもっとちゃんと練習するわ」と言うと思いきや、
「ごめんよ~まうみ!いやあ、今度からは楽譜を前に置いとくわ」とサラッと言うマイケル。

これからあんたのこと、『What's Michael』と呼ぶことにするわ!


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