◇西谷騎手のコメント
「『長距離レースでも後ろからになるくらいのゲートとスタートダッシュ』と聞いていた通り、ゲート内でもボーッとしており、案の定、出遅れてしまう格好に。ああなってしまうともう腹を括るしかなく、後ろからの競馬になりました。初めての障害レースだけあって飛越にムラがありますが、それでも周囲を見ながら余裕のある感じ。いつでも仕掛けていける感触でしたので、結果論にはなりますが、もう少し早めから踏み出していれば勝てていたのかも…。それだけに悔しいです。
芝が向きそうなタイプですから、今日も最後の直線が芝であれば差し切れたのではないでしょうか。正味4日間の練習だけで障害試験に合格する馬などそうはいないですし、センスだけで言えば明らかにトップクラス。ボクは体重が重いため、実戦で牝馬に乗るのはおそらく10年ぶりくらい。それぐらい期待をしていただけに、この敗戦は…すみません。
牝馬は大抵テンションが上がりやすいものですが、この子は男馬のようにおっとり。それがスタートで遅い原因でもあるのですが、逆にカーッとなってガス欠を起こすよりは、これくらいの気性の方がイイのではないでしょうか。仮に今後スタートが上達しなかったとしても、飛越の方は使う毎に良くなってくると思いますし、そうすれば、ポジションも上げて行きやすいはず。
このスタートですと、置き障害の比較的小さなコースでは立ち回りが厳しそうですので、次の番組のチョイスが難しいですね。次走については、ちょっと考えさせてもらいます。内心はここを勝って、小倉の障害重賞を狙っていたほど。本当にすみませんでした」
◇松永調教師のコメント
「ついこの間、練習を始めたばかりの馬。初障害にしては頑張って走っていると思います。最初は障害を見ながらよっこらしょっと飛んでいましたが、それも少しずつ慣れていき、最後は権利を獲ってメドを立てる内容。このまま続戦の方向で進めていきましょう。福島か中京か、そのあたりはジョッキーの判断に任せたいと思います」
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まずは西谷騎手、とても長いコメントありがとうございますm(_ _)m
いや、長さのことはさて置いて、西谷騎手には障害練習を始めたときからずっと面倒を見て頂いているわけですが、何と言いますか、本当に期待をしてくれて、一生懸命鍛えくれて、そして勝たせようとしてくれているのがこれほど伝わるコメントも珍しいです。
今日のレースは、結果だけ見れば確かに脚を余した格好ですし、最後まで芝なら差し切っていたかもしれません。
ですが、それはご自身でも仰っているようにあくまでも結果論。 レース前半のぎこちない飛越を見ていると、出来るだけ馬なりのペースで飛越を優先して… となるのは致し方ないところ。 今日が障害デビュー戦なのですから、充分合格点の内容だったと思います。
それにしても、「正味4日間の練習だけで障害試験に合格する馬などそうはいない」とか、「センスだけで言えば明らかにトップクラス」とか、「(減量してまで)実戦で牝馬に乗るのはおそらく10年ぶり」とか、「内心はここを勝って小倉の障害重賞を狙っていた」とか、西谷騎手のコメントを見ていると、クラクラ眩暈がするほどの勘違いをしてしまいそうです(^_^;
松永調教師も障害レースについては(次走も含めて)西谷騎手にお任せのようですから、ゴッドフロアーとしては、せっかくの信頼を裏切らないように(見捨てられると困っちゃいます(^_^;))、次走かその次ぐらいでは結果を出したいですね。
いやホント、未勝利勝ちなど鼻歌まじりで出来そうな、そんな自信を感じる関係者コメントでした(^ .^)y-~~~
*広尾TCのご好意により、クラブ公式HPからの情報転載の許可を頂いています。
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【レース内容】
スタート互角も、ダッシュつかず後方へ。
一つ目、二つ目の障害はぎこちない飛越も、三つ目あたりから落ち着いてジャンプをしていたと思います。
その後も最後方、後方2番手で飛越に専念。 動き出したのは2周目の向こう正面から。 下がってくる馬を交わしながら、3コーナー手前では前との差をつめるようにジワッと進出、3~4コーナーの障害を跳んだあとにゴーサイン!
直線には8番手で入りましたが、スタミナにモノを言わせた平地の脚は一枚上。残り400m地点では6番手、その後も着実に順位を上げていき、最後は抜け出していた2頭に詰め寄りましたが、時すでに遅く3着入線となっています。
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これ、イイんじゃないでしょうか(^_^)
初障害で相手も強いレースでしたから、正直、半信半疑で応援をしていました。
で、最初の飛越が素人目には危なっかしく見えたので、そこからはとにかく無難に飛んでくれぇ!という感じ。
やはり、練習で上手くいってもレースは別ですからね。
それでも、途中からは飛越のたびに離されるようなこともなく、それなりにサマになっていたように見えました。 おそらく馬も落ち着いてきて、レースのペースでの飛越に慣れてきたという事でしょう。
(レースの途中で飛越が安定するあたり、やはりセンスがあるのかな(^^ゞ)
直線でしっかり追い込めたところを見ても、平地の脚力は今日のメンバーでも明らかに上位。
テンに置かれるのは仕方がないとして、前半を落ち着いて飛越に専念し、3コーナー手前から進出を図る今日のようなレースを続けていけば、未勝利クラスはすぐにでも勝てそうな気がします。
飛越だって、2戦目は今日より安定してくるでしょうから。。
まずは関係者コメント待ちですが、ゴッドフロアーの障害挑戦は、ここまでは成功していると言って良さそうです。
レース後の様子がOKで、疲れがあまり無いようであれば、次走での勝ち上がり、そして秋にはオープン挑戦というストーリーも描けそう。 もちろん調子に乗ってはいけませんが、そんなポテンシャルを感じさせてくれたレースでした。
■6/18東京4R 障害未勝利(芝→ダ3000m)・良
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◇川嶋担当のコメント
「今週の火曜日に初めて屋根付き坂路でハロン18秒前後を行きましたが、その後も反動はありませんので、来週もまた入れてみるつもり。自分からハミを取って推進して行きますし、体つきも徐々に来日前の写真に近づきつつありますので、この調子でさらに張りを持たせていきたいです。飼葉喰いは良好で、普段からあまり手がかからないタイプ。慣れない環境やコースにもすんなり対応してくれたように、適応力も高いと思います」
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今はまだ体力強化月間中ですから、4000mの長め乗り込みが中心ですね。
その中で、試験的に坂路18秒をやったということは、そろそろスピード調教の準備段階に入ったということ。 反動がなく、動き自体も好感触だったようですから、このあとのスピード調教にも充分に対応してくれそうです。
普段からあまり手が掛からないとか飼葉喰いが良好とか、牝馬特有の神経質なところが無いのも心強いです。
元々がアメリカ育ちのお嬢さんなので、細かいところを気にしない大らかさがあるのかもしれませんね(^^)
来日後の調整も、全く問題がないどころか、益々大きな期待をかけたくなるレベルで推移していると思います。
まだデビュー時期に関するコメントは出ていませんが、着地検疫が明けるまで(あと一ヶ月ちょっと)の動き次第では、秋口デビューの路線でいけるんじゃないでしょうか。
いや、もしかしたら夏の後半あたり、札幌でデビュー戦なんてこともあるかもしれません(^^)
*広尾TCのご好意により、クラブ公式HPからの情報転載の許可を頂いています。
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吉澤ステーブル在厩のディメンシオンは、おもにBTC坂路でのハロン17~18秒ペースのキャンター1本、または屋外ダートトラックでのハロン18~20秒ペースのキャンターを乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント
「普段はダート、少し速めを乗る時は屋内坂路、そしてたまにグラス坂路にも入れながらの調整。『身体が出来上がる前に進めていくと負担がかかりやすいので、今はじっくり成長を促しながら』(調教師)との指示のもと、本馬の成長曲線に合わせるように進めさせてもらっています。均整が取れてフックラした馬体、スピードがあり、背中の感触も良く、飛びがキレイな走りと、競走馬として頼もしい要素を数多く備えている馬です。疲労が飼葉喰いに直結しやすい点も、成長とともに解消に向かってくれるはず。日々のトレーニングによる基礎体力の強化が待たれます」
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ディメンシオンはハニートリップと同じメニューでの調整ですが、こちらの方がさらにじっくりといった印象です。
藤原先生も、『身体が出来上がる前に進めると負担がかかりやすいので、今はじっくり成長を促しながら』とのコメントですが、兄のマグナムインパクトが引退となってしまったことを考えれば、至極当然の方針に思えます。
お兄ちゃんとはサイズが全然違うとはいえ、慎重に進めるに越した事はありませんからね。
くどいようですが、スピードや背中の感触など、成功する要素をたくさん持った本馬だからこそ、怖いのはアクシデント。 “ディープインパクト×ミスペンバリーの最高傑作はこの馬”を証明するためにも、このまま順調に過ごして欲しいと思います。
血統背景ゆえに、世間ではハニートリップに注目が集まっているようですが、2頭のポテンシャルは甲乙つけがたい高レベルだと思っています。(根拠を出せとか言われると困っちゃいますが(^^ゞ)
今までずっと同じペースでトレーニングを積んできた同厩舎の2頭の牝馬。
ひと夏を越した時、この2頭がどんな関係になっているのか、そんな追いかけ方をしても面白いかもしれません(^^)
*広尾TCのご厚意により、クラブ公式HPからの情報転載の許可を頂いています。 ご面倒かもしれませんが(^^ゞ 応援クリックを何とぞ!m(_ _)m
◇本田広報担当のコメント
「普段はダート、速めは屋内坂路、そしてたまにグラス坂路に入れながらの調整。以前はカリカリすることが多い馬でしたが、ここ最近はだいぶ落ち着けるようになり、稽古時も集中力が出て真っ直ぐ駆け上がれるようになっています。馬体面では胴に伸びが出るなど少しずつ変化も。スピードに長けているとはいえ、スプリント一色という感じでもなさそうです。『まだ時計は要らない』とは調教師。当面は入念に現在のメニューを継続し、基礎固めを行っていきたいと思います」
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父がマンハッタンカフェという事で、姉のストレイトガールより距離に融通が利くのでは?と言われていたハニートリップですが、吉澤ステーブルでのトレーニングを通じ、それが現実のものになる雰囲気が出てきました。
持ち前のスピードに加え、中距離まで対応出来るスタミナが備わっていたら、更に期待が大きくなりますね(^^)
『まだ時計は要らない』とのコメントからも、藤原先生は本馬に関し、全く早い始動を想定していないようです。
実際にどうなるかは分かりませんが、秋デビューで桜花賞路線をめざすというよりは、4歳になってから開花したストレイトガールの成長曲線をなぞるイメージなのかもしれません。
まあ、期待としては3歳春に頑張って欲しいのですが、成長度に関しては無理をしたからどうこうなるものでもありませんし、本当に大きな舞台をめざすなら、慌てずに地力強化を進める方が重要なのでしょう。
以下にYoutubeの動画を貼っておきますが、これはJRA-VANが紹介しているPOG向けのカタログです。
企画としては、育成場ごとの期待馬を紹介するものですが、 Part.2-3吉澤ステーブル編の中で、ハニートリップが(ゴールドシップの全弟などに並んで!)取り上げられています。
動画の中で鷲尾マネージャーは、柔らかさ、スピード、そしてハロン15秒以上のペースになった時の身体の伸びやフットワークについてコメントされていますので、興味のある方、気分良くなりたい方は必見です(^^ゞ
■【POG】2歳馬カタログ2016 Part.2-3 (吉澤ステーブル/大山ヒルズ) JRA-VAN Channelより
*広尾TCのご好意により、クラブ公式HPからの情報転載の許可を頂いています。
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◇村上場長のコメント
「現在は火曜日に角馬場でハッキングキャンターをやってからゲート練習、土曜日に速めを登坂するサイクルで進めています。ゲートのガチャンという音がまだ気になるみたいですが、進入・駐立に不安はなく、あとは慣れの問題。普段から変にチャカチャカすることもなく、気性的にもだいぶ大人になってきた様子です。調教では、速めを行く日でも手綱を抑えてこれくらいの時計が出ていますし、パートナーとの間隔をあけずにビッチリ併せても大丈夫。いいトレーニングになっていると思います。飼葉喰いも良好です」
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半マイル56~58秒を週に一回、しかも持ったままの手応えで登坂しているそうですから、だいぶイイ感じにトレーニングが進んでいるということでしょう。 村上場長のコメントにも後ろ向きなトーンはなく、このまま入厩まで持っていけるという自信が感じられます。
(まだ具体的な入厩目標は出ていませんが、ひょっとすると来週の見学・展示会で確認できるかもしれません(^^))
昨年12月にUPされた、『棟広良隆が訊く!森秀行調教師の懐刀、淡路島エミオンステーブル特集!』によれば、エミオンステーブルの坂路は栗東トレセンの坂路より2秒ほど時計がかかるとのことでした。
となると、今現在56~58秒が出ているなら、栗東坂路で54~56秒は出せるわけで、もしも本当にそうであれば、7月に入厩して8月にデビューといったスケジュール感も充分に考えられます。
いずれにしても、すごく楽しみになってきました。
正直、最初はいろいろと心配だったのですが、ここまで大きなトラブルなく順調に進んでこれたのは、牧場や育成場で一生懸命面倒を見て頂いた皆さんのお陰だと思います。
入厩まであともうひと踏ん張り、引き続きよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
*広尾TCのご好意により、クラブ公式HPからの情報転載の許可を頂いています。
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◎ ホーカーテンペスト
○ ポールシッター
▲ ゴッドフロアー
△ シゲルヒノクニ
△ ソリッドアクシス
△ フォルテリコルド
ゴッドフロアーは4枠4番からの発走になりました。
と言っても、なにしろこちらは初めての障害レースですから、枠順を気にしている余裕などありません。
スタートをして最初の障害をクリアするまでは、正直、ドキドキがおさまりそうもないです(^^ゞ
改めてメンバーを眺めると、何だか未勝利卒業間近の馬がゴロゴロと…
初戦の相手としては強いのが集まってしまった印象で、さすがに本命にするのは気が引けます。
ただ、もしもこのメンバー相手でソコソコの結果が出せるなら、西谷騎手の、「勝ち上がりには苦労しない」というコメントが現実味を帯びてきます。 もちろん、そうなって欲しいのは山々なので、▲印で応援しようと思います。
レースのポイントはよくわかりませんが、やはりスタート後の位置取りでしょうか。
あまり後ろになってしまうと嫌ですし、かといってあまり押していくとリズムが悪くなりますし…
まずは中団で落ち着いて障害を飛び、慣れてきたら少しずつ追い上げるイメージがいいかもしれません。
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