三重ホーストレーニングセンター在厩のカイザーノヴァは、今週からウォーキングマシン運動に移行しています。
◇伊藤場長のコメント 「曳き運動の時間を段階的に延長し、週明けからはウォーキングマシンへ。マシンへの行き来も落ち着いたものですし、中でも大人しく歩いてくれていますよ。その後も歩様や脚元に問題は見られず、引き続き経過は良好です。様子を見ながら、運動時間を45分、60分と延ばしていきましょう」
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先週から曳き運動、そして今週はウォーキングマシン運動が始まりました。
骨折については先週時点で完治との話がありましたし、曳き運動もウォーキングマシンも問題なくはじめられたようですから、心身ともに順調に回復しているのは間違いないでしょう。
となると、このままうまく軌道に乗っていけば、思惑通りに6ヶ月の休養で実戦復帰が叶うかもしれません。
もちろん油断は禁物ですが、昨年の新馬勝ち、そしてクローバー賞勝ちの流れは相当なインパクトでしたし、この馬はギリギリのところで『何かをやってくれる馬』のような気がするんですよね(^^ゞ
◇伊藤マネージャーのコメント 「以前のチャカチャカと危なっかしい感じは薄れてきましたが、相変わらず元気いっぱいですし、馬体的にも張り艶があって年齢を感じさせるようなことはありません。17日の様子も確認した上で、ショックウェーブ放射が必要かどうかを判断。いずれにせよ、いつもと変わりのない良い状態で送り出せそうです」
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今年は大阪杯から3ヶ月ぶりの出走になりますが、もともと久々は苦にしないタイプですし、仕上り、状態さえ良ければクレッシェンドラヴらしいレースをしてくれるはず。。このところ高い壁に阻まれ続けてきましたので、得意の距離、得意のコースに戻って1年ぶりに勝利の美酒を味わいたいです(^^ゞ
大瀧ステーブル在厩のカナロアガールは、おもに角馬場でハッキング1500~2000m、周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター1800mを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇大瀧代表のコメント 「きのう(15日)半マイル57秒を切る程度、馬なりで行きました。先週の1本目に比べると数段いい感じで前向きさも出てきましたが、その分、調教後の飼葉喰いはややゆっくりといった様子。引き続き、注意しながら適度に強弱をつけて進めていきたいと思います。基本的には週1回、速めの時計を入れていく方針です」
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少しずつ調子が上がっているようにも思えますが、馬体がグングン増えていた頃の絶好調感には及ばない印象ですし、もう少し時間が掛かると思っておいた方が良さそうです。
本当は東京コースで走らせてあげたいタイプなのですが、何だかんだでタイミングが合わないことも多かったので、最後のシーズン(?)は、少なくともできるだけ良い状態の時に使ってあげたいですからね。
大瀧ステーブルの皆さんも初めての馬なので、気を遣うことも多いとは思いますが、まだまだやればできる仔なので、くれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
昨日の記事で、2020年終了時点の2歳種牡馬ランキングを掲載しました。(下図)
**2020種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/12月27日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
改めて2020年の結果を眺めているうちに、『そう言えば、この世代の種牡馬勢力図はダービー終了時点でどう変わったのだろう?』ということが単純に気になりまして、世間一般では取り上げられることが比較的少ない、“JRA3歳種牡馬ランキング”なるものを作ってみました。
**2021種牡馬ランキング(JRA/3歳/総合/6月13日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
2歳戦終了から半年なので、基本的には大きく変わっていないとも言えるのですが…。
そんな中でも目につくところはと言うと、4位だったキズナがAEIを1.48から1.77に上げつつ順位も2位に上げたこと(バスラットレオンが代表産駒であり続けているのも素晴らしい!)、モーリスとドゥラメンテの関係が逆転しており、ジワジワと成績を上げているモーリスに比べると、ドゥラメンテがやや失速気味に映ることでしょうか。
そうですねぇ、まだ中盤戦ですから何とも言えない部分はありますが、もしも今後の出資検討においてモーリスかドゥラメンテかで迷ったら、(1年だけの傾向であることを承知のうえで)2歳戦からある程度走れるうえに成長力もあるモーリス産駒を狙いたい…と考えて良いのかもしれません。(カイザーノヴァには、将来、ルークズネストさんから代表産駒の座を取り返して欲しいっすねぇ(^^))
それからキズナについてですが、これはもう本当に優秀な種牡馬だなぁと改めて思います。3歳世代で徐々に存在感を増しているのもそうですが、(下に載せたように)全世代の総合ランキングでもディープインパクト、ロードカナロアに続く3位ですからね。しかも、偉大な父がS級繁殖牝馬をかっさらっていく状況下での成績であること、AEI1.71を叩き出していていることを考えると、いずれ産駒がG1を勝つのは間違いないだろうと思います。
と言いますか、キズナの課題は『産駒がまだG1を勝っていない』こと、これに尽きるのかも。。
ただし、一口馬主的に考えるとですよ、キズナ産駒のお値段がある程度に収まっているのは代表産駒がG1馬でないからかもしれず、しかも、近い将来G1を勝つ産駒が出る可能性が高いとすれば、これはもう18年産世代、19年産世代のキズナ産駒は目を瞑ってでも出資しておくべきだったのかもしれません。
その意味ではバスラットレオン、アシタカ(ミスペンバリー’19)に出資ができた私はラッキーだったと思いますし、もしも20年産世代にキズナ産駒がラインアップされていたら、やはり注目すべき募集馬なのだと言えるでしょう。(ちなみに、キズナ産駒のG1勝ちについては、バスラットレオンがマイルカップでマトモに走っていれば今頃は…なんてことを言う気は全然ありません(^^ゞ)
話が段々と発散してきましたが、とにかく、種牡馬ランキングを眺めているだけでもそれなり以上に楽しめてしまう、広尾TCにもそんな出資馬検討の時期が迫ってきているのは確かです(^^)
**2021種牡馬ランキング(JRA/総合/6月13日終了時点)**