まだ始まったばかりの2歳戦ではありますが、今後の種牡馬勢力図、トレンドを占う意味で非常に重要な、2歳リーディングのチェックを今年もやっていきたいと思います。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/6月13日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
昨年はモーリス、ドゥラメンテという超大物新種牡馬に注目が集まっていましたが、今年は『その2頭に匹敵するほどの存在がいるか?』と聞かれると、正直、少し微妙でしょうか。
ある程度以上の産駒がいてネームヴァリューがある新種牡馬となるとキタサンブラックなのでしょうが、ライバルの多いサンデー系の父ブラックタイドという血統で、比較的中長距離寄りの産駒が多いとすると、あまり2歳リーディング向きではないのかもしれません。それなら父フジキセキのイスラボニータ、父ディープインパクトのシルバーステートやサトノアラジンは産駒数も多く、2歳戦で台風の目になる可能性は高そうです。
広尾TC馬としてはドグマ(ショウナンカラット’19)が父キタサンブラック、アタビズム(グレイスフルソング’19)が父シルバーステートですが、早くもシルバーステートが勝ち馬(6/13中京5R芝1200m:メリトクラシー)を出したのは良いニュースです。シルバーステートは母父Silver Hawk、母母父Niniskiなので、決して2歳戦向きアベレージヒッターとは言えない気もしますが、逆に、一発大物が出せるハーツクライっぽい雰囲気はありますしね。
シルバーステート以外ですでに勝ち馬を出している新種牡馬は、アメリカンペイトリオットとドレフォンの2頭ですが、広尾TCの19年産世代には2頭の産駒は入っていません。あえて言うなら、7月の募集ラインアップに入ってくると(勝手に)想定しているレトロクラシック’20の父がドレフォンなので、ハイアムズビーチの勝利(6/12東京5R芝1400m)は嬉しかったですし、引き続き注目していきたいと思います。
ちなみに昨年の2歳リーディングは、『ドゥラメンテだモーリスだ、いやいやキズナだエピファネイアだ…』とかやっているうちに、『そりゃあ、やっぱりディープインパクトでしょ!』という結果に終わったわけですが、果たして今年はどうなるでしょうか。個人的にはキングエルメスの父ロードカナロア、アシタカの父キズナ、アンジアンの父キングカメハメハ、ハキの父マジェスティックウォリアーには、なるべく上位に入って欲しいと思っています(^^ゞ
参考までに昨年の結果を載せておきます。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/12月27日終了)**(馬名赤字は新種牡馬)