ZBAT!競馬『【2歳新馬・札幌5R】3番人気カイカノキセキがレコードで逃げ切る』
6月12日の札幌5R(2歳新馬、芝1000m)は、鮫島克駿騎手騎乗の3番人気カイカノキセキ(牝、栗東・池添学厩舎)が好スタートからスピード十分の走りで逃げ切り勝ちを収めた。タイム56秒3(良)はレコード。
1馬身半差の2着にはリトス(4番人気)、さらにハナ差遅れた3着にブッシュガーデン(2番人気)が続き、1番人気のコラリンは4着に終わった。
カイカノキセキは、父キンシャサノキセキ、母カイカヨソウ、母の父ティンバーカントリーという血統。
◆鮫島克駿騎手(1着 カイカノキセキ)「栗東でもこっち(札幌)に来てからも調教で仕上がりの良さを感じていました。スピードを生かす競馬をしました。今後距離が延びるうえで道中の遊びがあればいいかなと思います」
ZBAT!競馬『【2歳新馬・札幌5R】7番人気トーセンサンダーがレコード勝ち』
6月13日の札幌5R(2歳新馬、芝1200m)は、丹内祐次騎手騎乗の7番人気トーセンサンダー(牡、美浦・杉浦宏昭厩舎)が2番手追走から直線早め先頭で後続を振り切った。タイム1分08秒9(良)はレコード。
クビ差の2着にはグラスミヤラビ(8番人気)、さらに3馬身半差遅れた3着にアスターヘキサゴン(3番人気)が続き、1番人気のグットディールは4着に敗れた。
トーセンサンダーは、父トーセンファントム、母カグラグレース、母の父エンパイアメイカーという血統。
◆丹内祐次騎手(1着 トーセンサンダー)「稽古で右に張っていましたけど、競馬では左に張る面を見せていました。そういう難しいところがありますね。(体も)緩いので、今後が楽しみです」
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実は、昨日の札幌5R、新馬1000m戦が56秒3だった時点で覚悟をしていたのですが、案の定、今日の1200m戦で1分8秒9が出て、メインの函館SSも1分7秒台の決着ですからね。これはもう誰が考えても、今開催の札幌は相当に速い時計が出る馬場になっていると考えて良いでしょう。
もちろん、綺麗な高速馬場も悪くはないのですが…。
正直、キングエルメスのデビュー戦を考えると、この馬場は少し心配です。兄のカイザーノヴァもそうでしたが、(父がカナロアに替わっても)キングエルメスにとって1200mは基本的に忙しいはずで、おそらくテンのダッシュでは後手を引くと思うんですよね。そこから徐々にエンジンをかけて追い込んでいく展開だとすると、完成度と距離適性で勝る先行勢が止まってくれない高速馬場は、決してプラスではない気がしています。
やる前から負けパターンを想像するのも何ですが、この時季の新馬短距離戦特有の『速さ&早さ』勝負は、素質、将来性とは全く別物なので、どうしても心配になってしまいます。
それでも矢作先生が使ってくる以上は『勝算あり』だと思いたいですが、(カイザーノヴァがそうだったように)あえて短距離戦でおろすのは『集中力が続く距離からの始動で』といった気性面の理由もあるでしょうし、万が一、それがうまくハマらなかった場合は案外の内容になることもあり得るでしょう。
私としては、デビューまでのあと一週間(又は2週間)、逸る気持ちを抑える意味でも『勝利を願いつつ、負けても気にしない』姿勢は忘れないようにしたいです。やる前から言い訳かよ!?と言われるとグゥの音も出ませんが、それもまた楽しからずやということで(^^ゞ
三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のアンジアンは、現在はおもに600mのダートトラックでハロン20~24秒ペースのキャンター2400m、直線ダートコースでハロン17~24秒ペースのキャンター1~2本を乗り込まれています。6月上旬の馬体重は423kgです。
◇藤井担当のコメント 「先月末に坂路で15-15をやったところ、飼葉喰いのペースが少し落ちてしまって馬体重もマイナス傾向に。よって現在は速めを見合わせ、従来のメニューに1600mダートトラックでの調教を加え、1周をハロン17~22秒ペースで入念に乗り込んでいるところです。引き続き成長の妨げにならないよう、うまく押し引きしながら、馬体重が増えてくるのを待ってあげたいと思います」
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少し時間が経ってしまいましたので、改めての話になりますが、藤原英調教師、そして厩舎スタッフの皆さん、シャフリヤール号での第88回日本ダービー優勝おめでとうございます! また、三嶋牧場さんは安田記念のダノンキングリー号で初のG1制覇、こちらも本当におめでとうございます!
私は藤原先生にはエタンダールやディメンシオンでお世話になってきましたし、三嶋牧場生産馬については、古くはスプラッシュエンド、最近ではバスラットレオンにも出資をさせてもらっていますからね。何と言いますか、やはり、少しでも関係がある皆さんのご活躍は嬉しいものですし、どうせなら幸運のおこぼれにも与りたい… とか言い出すと、またしてもスケベ根性を疑われてしまいそうですけれど(^^;)
何でこんな話を書いたかと言いますと、『そう言えば、アンジアンは三嶋牧場生産で藤原英厩舎と、まさに勢いに乗っているラインなのだ!』と気がついてしまいまして…。実際にシャフリヤールやダノンキングリーに近づくのはすごく大変ですが、それでもこういう流れは大切にしていきたいです(^^ゞ
それはさて置き、昨年12月には450kgを超えた馬体重が、スピード調教の継続によって423kgまで減ってしまいました。ただ、ペースを落とせば増えることが分かっているのでそれほど深刻ではないですし、もともと秋デビューが濃厚だった馬なので、充分な余裕ができるまで待ってあげれば良いと思います。
今のところスピードやパワー、乗り味、乗り手とのコンタクトなどについては高い評価をもらえていますので、それを活かすためにも小さくまとまらず、大きく大らかに育って欲しいところ。。その上で、この夏にもう一段の成長があれば、本格的に妄想を膨らませてみたいと思います!
【三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のサティアナ'19:公式HP(2021/6/4更新分)より】