ZBAT!競馬『【安田記念】G1馬6頭撃破!ダノンキングリーが春のマイル王 女傑グランアレグリアは連覇ならず2着』
第71回安田記念(3歳以上、G1、芝1600m)は、川田将雅騎手騎乗の8番人気ダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)がゴール前4頭が並ぶ大激戦を制して勝利。連覇を狙った女傑グランアレグリアや、3歳マイル王シュネルマイスターらG1馬6頭を撃破。東京競馬場で開催される5週連続G1のラストを飾る春のマイル王決定戦を制した。タイムは1分31秒7(良)。アタマ差の2着にはグランアレグリア(1番人気)、さらに半馬身遅れた3着にシュネルマイスター(4番人気)が入った。
安田記念を勝ったダノンキングリーは、父ディープインパクト、母マイグッドネス、母の父Storm Catという血統。通算成績は12戦6勝。重賞は19年共同通信杯、毎日王冠、20年中山記念に次いで4勝目。安田記念は管理する萩原清調教師は初勝利、騎乗した川田将雅騎手は15年モーリス、17年サトノアラジンに次いで3勝目。
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後方待機から直線に入ったことろで外にスペースがなく、それでも馬群をこじ開けて伸びてきたマイル女王グランアレグリア。中団後方から早めに外に出し、猛然とスパートをかける強豪ダノンキングリー。そして、マイルカップを制して勢いに乗る3歳馬のシュネルマイスター…。
雪辱を期して挑んできたインディチャンプを含めた4頭の大激戦は、まさに手に汗握るG1らしいレース、素晴らしいエンターテイメントでした。強い馬が強いレースをするのも競馬の醍醐味ですが、その一方で『やはりG1レースはこうでなくちゃ』ですし、正直、ヴィクトリアマイルより数段面白いモノを見せて頂きましたm(_ _)m
勝ったダノンキングリーは3歳時に共同通信杯を制したあとに皐月賞で3着、ダービーでは2着。秋に毎日王冠を勝った時は、これからG1を何勝するのか…と言われたほどの馬ですからね。今日は天皇賞・秋で大敗してから7ヶ月ぶりのレースでしたが、そもそもいつG1を勝ってもおかしくないポテンシャルを持っていたということでしょう。素晴らしい仕事をした川田騎手も含めて、グランアレグリアとルメールさんの『G1タダ貰い』を許さなかったのは、春のマイル王決定戦、安田記念の格を改めて示すことにもなった気がします。
とは言え、2着のグランアレグリアも本当に強かったです。厳しいマークもあって直線に入ったところでは前が壁、もちろん外に出せるスペースもなく、掲示板外の大敗もあるかという状況でしたから。。あそこから馬群の真ん中を縫って、2番人気のインディチャンプを交わしたわけですし、今日は(最後にダノンキングリーと併せ馬のカタチにならなかったことも含めて)あと一歩の運がなかったと思うしかないかもしれません。
そして、3着に入ったシュネルマイスターも頑張ってくれました。個人的にはバスラットレオンの安田記念参戦を(マイルカップ落馬後に)考えていたこともあり、3歳馬がどこまで通用するかにとても興味がありまして…。その点ではダノンキングリー、グランアレグリアに0.1秒差の3着は、3歳世代の代表としてとても心強い、100%の回答を出してくれたと思います。(ただし、バスラットレオンの秋以降のことを考えると、こんなに強い馬が同世代にいるのは、非常に厄介な話以外の何物でもありませんけれど(^^;))
とにかく、今年の安田記念は本当に面白かったです。グランアレグリアという素晴らしい馬がいて、それでも他の陣営が諦めず、全知全能をもって強い馬を負かしに行く…。ある意味、先週のダービーもそうでしたが、勝利をとことん追い求めるレベルの高い戦いの中にこそ、G1の醍醐味があると感じさせてくれたレースでした(^^)
**2021/6/6東京11R 安田記念(G1/芝1600m)・良**
アスカビレン’20の動画・写真が更新されました。
【パカパカファーム厚賀分場在厩のアスカビレン’20:公式HP(2021/6/4更新分)より】
5/14の近況で「全体像でいうと重心が低く、父のエピファネイアに似てきました」との話が出ていましたが、確かに以前に比べると全体的にどっしりとした印象はあるでしょうか。ただし、あくまでそれは本馬の変化の中での話。。バランスが良く、シュッとした綺麗なラインは変わらずに、その中で馬体に力強さが加わってきたという、要するに、募集時の良いイメージを保ったまま成長してくれていると思います。
歩きに関しては、もうスタッフさんを頼ったり甘えたりしていませんし、徐々に自立心が確立されつつあるように感じます。もともと素直で落ち着きがあり、人とのコンタクトには不安がないタイプだけに、気持ちの面でも好ましい成長をしているのは嬉しいです。(気性難の苦労はなるべく避けたいですからね(^^;))
エピファネイアは牝馬でデアリングタクト、牡馬でエフフォーリアと、早くも牡牝で大モノを輩出しています。私の出資馬ではゴッドシエルが真面目過ぎる気性で苦労をしていますが(^^;)、まあ、サンデークロス持ちのエピファネイア産駒に『一発の魅力』があるのは確かですから、アスカビレン’20には是非とも順調に成長していって欲しいです。
そうすれば、あとタップリ1年間は、大きな夢を諦めずに応援していられると思いますので(^^)
キョウエイカルラ’20の動画・写真が更新されました。
【モリナガファーム分場在厩のキョウエイカルラ’20:公式HP(2021/6/4更新分)より】
前回の写真更新時に、「この一ヶ月でとても印象的な変化を見せてくれた」と書きましたが、今回は体型の変化に加えて冬毛がすっかりなくなっていますので、さらにガラッと印象が違っています。
試しに下の2枚を加えて見比べると、今回の写真で見られるスラッと均整のとれた馬体はむしろ募集時のイメージに近く、矢作先生も仰っている「馬は結局当歳時の馬体に戻っていく」という説を、あえて体現しているように思えます。こうやって写真を時系列で眺めるのは楽しいですが、本馬のように途中で見た目の印象が変わるタイプもいれば、ずっと同じイメージのまま成長していく馬もいるのでなかなか難しいですね。
前々回写真:2021/4/2更新
募集時写真:2020/10/26
とにかく、ようやく冬毛が抜けてくれたことで、募集時の垢ぬけたフォルムにひと冬分の成長を上乗せしたような、とても綺麗な馬体が見られて安心しました。
まあ、まだ遅生まれらしい幼さが残っているのは確かですが、逆に言えば、これからもっともっと逞しく成長する余地を残しているわけで、引き続きそのプロセスを追っていくだけでも相当に楽しめそうです。
話は少し変わりますが、今回の動画や写真を見ると、木村さんが「(育成場ではなく牧場に)馬を見に来るなら6月がイイですよ」と仰っていた意味が改めて分かりますね。いや、直接的には出産シーズン、種付シーズンを避けて欲しいとの理由が大きいのでしょうが(7月以降はセール対応がありますし)、馬の見栄えという点においても、どうせなら本来の姿を見やすい6月に…とのアドバイスということですね(^^)