ZBAT!競馬『【フェアリーS】桜候補浮上!ライラックが切れ味発揮し重賞初V』
第38回フェアリーステークス(3歳、G3、牝、芝1600m)は、ミルコ・デムーロ騎手の5番人気ライラック(美浦・相沢郁厩舎)がゲートをゆっくりと出て最後方からレースを進めると、3~4コーナーにかけて大外を回って直線へ。鮮やかな切れ味を発揮すると内から伸びたスターズオンアースを競り落として先頭でゴール。前走の京都2歳S8着からの巻き返しに成功するとともに、桜の有力候補に名乗りをあげた。タイムは1分35秒2(良)。
クビ差の2着にはスターズオンアース(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にビジュノワール(7番人気)が入った。なお、ルメール騎手のエリカヴィータ(2番人気)は10着、エバーシャドネー(3番人気)は9着に敗れた。
◆ミルコ・デムーロ騎手(1着 ライラック)「すごいですね。いい脚。(昨年のターコイズSを勝った)ミスニューヨークみたいだった。気が難しいところがあって急にテンションが上がったりする。きょうもゲートに入るときは大人しかったけど、入ったらイライラして出遅れたし、二の脚も遅かった。ただ、こないだ(京都2歳S8着)は(前に行って)脚がなくなってしまったので、今回はじっくり脚をためていこうと。流れも良かったし、3コーナーではものすごい手応えでこれなら負けないと思った。早く先頭に立ちたくないから少し追い出しを我慢してだいぶ外を回ることになったけど、直線に向いてからの脚はすごかったね。クラシックでもやれるんじゃないかな。小さい馬だけど、心が強い馬だから。落ち着いて走れればいい脚を使うし、これからも楽しみ」
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勝ったライラックはスタート後から向こう正面にかけては最後方の位置取り。3角手前から徐々にポジションを上げ、4角で大外を回りながら、勢いをつけての末脚勝負が見事にハマりました。ゴール前、1番人気のスターズオンアースが内をさばいて伸びてきたものの、直線早々にスピードに乗っていた分の貯金がモノを言った感じですね。
ライラックはデビュー戦で1800m戦を勝ち、2戦目は京都2歳S(芝2000m)を使って8着、3戦目でマイルに距離を短縮して重賞を勝ちました。今日は、桜花賞出走を確定的にする非常に大きな1勝になりましたが、馬体重が434→424→420kgと減り続けていますので、今後はそのあたりが課題になるのかもしれません。
ということなのですが、今日のフェアリーSは出走全馬が1勝馬という、正直、『あえて重賞にしなくてもイイんじゃないの?』的なレースになっていました。(冗談抜きで、牝馬が2kgもらって出られるシンザン記念との関係とか、整理した方が…)
とにかく、そうなるとエリカヴィータ、エバーシャドネー、スクルトゥーラといった『1戦1勝馬』たちが上位人気に推されるわけですが、今回は、それぞれ10着、9着、6着と期待を裏切る結果に…。昨日のシンザン記念同様に、やはり、この時期の1戦1勝馬の評価は(キャリアが浅くても強い馬がいるのも事実なので)とても難しいですね(^^;)
**2022/1/10中山11R フェアリーステークス(牝/G3/芝2000m)・良**
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