ファンタストクラブ在厩のレトロクラシック’22は、先月下旬に右飛節後腫の症状が出たことから、数日ほどは舎飼で様子見を継続。現在はウォーキングマシン(午前・午後30分ずつ)調整となっています。1月中旬の馬体重は488kgです。
◇佐久間調教補佐のコメント 「痛みはあまりなかったようですが、一時的とはいえ腫れは大きく、熱感もありましたので、騎乗を休止して大事を取りました。冷却クレイでアイシングを行い、その後に消炎剤を塗り込んで対処。今はもうほとんど気にならないところまで回復が進んでいます。厩舎内の通路で軽く走らせても違和感はありませんので、来週ぐらいからまた動かしていこうかと思っています」
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先月まで非常に順調だった本馬ですが、年末に飛節後腫の症状が出てひと休みになりました。その所為もあるのか、馬体重は11月末の468kgからプラス20の488kgに…。前回近況では「現時点では体つきに厚みがあり過ぎる」とも言われていましたので、来週以降トレーニングを再開したら、しっかり絞ってもらわないとイケマセン。
思い起こせばレトロクラシックも脚元の問題で素質ほど大成できずに終わりましたし、本馬も健康第一、無事こそ第一で進めたいところ。。大きくなり過ぎないことも含めて、この冬を大過なく乗り越えて欲しいと思います。
その意味では、飛節後腫が比較的軽度の症状で本当に良かったです。この時季に大きなロスがあるのは好ましいことではないですし、個人的には結構な期待をしている馬だけに、冬の間にしっかり体力をつけ、走りの基本を身につけてもらいたいですからね。今回の小休止をちょうど良いリフレッシュ期間だと捉えるためにも、来週以降のスムースな運動再開を祈りますm(_ _)m
*飛節後腫 馬の資料室(日高育成牧場): 育成後期に問題となる運動器疾患 (jra.jp)より
飛節の下方後面の硬化腫脹を呈する疾患で、飛節の後面に走行する靭帯や腱もしくはそれらの周囲の炎症であり、若齢馬での発症が多く、飛節の発育の悪い馬や曲飛を伴う肢勢で発症しやすいと言われています。病因として運動時の靭帯や腱の過度な緊張が挙げられます。症状は軽度の跛行が通常で、診断には腫脹部位の圧迫による跛行の悪化や、腫脹部位への局所麻酔での跛行の改善を確認することで診断します。レントゲン検査で飛節に関する他の疼痛性疾患を除外することも重要です。治療としては、急性期には馬房内休養を主な方針として、冷水療法、非ステロイド系抗炎症剤の全身投与や、コルチコステロイドの局所投与を実施することもあります。早ければ1週間ほどの休養で歩様は改善する馬もいますが、1~2ヶ月程度の休養を要することもあります。
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