先週はセントアイヴスが16日中山の1勝クラス(芝2500m)に格上挑戦。無難なレースぶりで勝ち馬から1.1秒差、掲示板まで0.4秒の8着という、とても微妙な結果に終わっています。
ただし中館先生や吉田豊騎手は、セントアイヴスが少しずつ成長し、良くなっていることを前向きに評価してくれていて、(未勝利馬の格上挑戦は『安定的な出走機会の確保が問題』なのは百も承知の上で)このままやっていればチャンスが来る…とお考えのようですし、あとしばらくは、ローカル開催の長距離戦での一発を期待することになりそうです。
同じ日の阪神12レース(1勝C/ダ1400m)に出走したメリタテスはダッシュつかずに後方からの競馬となり、直線外から追い込んだものの4着という結果に。前走でレース前にイレ込んで大敗したことを考えれば大きな前進とも言えますが、力量的には1勝クラスに長くいる馬ではないと思っていますので、遅くとも今年中にはあと一つ…をお願いしたいです。
鞍上の古川奈穂騎手によれば、「スタート後に砂を被るのを嫌がって進んでいかなかった」とのことで、まだまだ幼さが残ると同時に経験不足が露呈した一戦になりましたが、それだけに、普通に走れば十分チャンスありだと思います。
今週は、先週の出走を回避したアスロスがおそらく出走してくると思います。
今週となるとレースはおそらく24日の芝1600m戦。来週の1400mに回るのも悪くはないですが、初戦の内容、先々の方向性を考えれば、この段階ではやはりマイル以上のレースを試していきたいところです。
先週の出走を回避したとはいえ、15日に時計を出したあとも日曜、月曜と坂路で調整されていますし、おそらく状態面に不安はないと思いますので、前走同様のしっかりした競馬をして、さらに勝利という結果が得られるよう頑張って欲しいです!
今のところ、9月の出走は(ピークブルームが放牧になってしまったので)アスロスで一段落になりそうです。10月については(新潟最終週目標のセントアイヴスを除けば)まだ具体的な目標レース名が上がってきていませんが、テラステラ、プライムライン、メリタテスはもちろん、遠征帰りのバスラットレオンにも出走の可能性がありますし、今週、来週の近況で一気に予定が埋まっていくことになりそうです。
10月の声を聞くと、2023年年も早くもラストスパートステージになってきますので、パンサラッサやキングエルメスといったアクシデントによる長期休養中の馬も含めて、どの馬も無事に、そして予定通りに出走を重ねて欲しいと思いますm(_ _)m
**出資馬の状況**
**2023年総合成績**
【セントライト記念】レーベンスティールが抜群の瞬発力で突き抜けV!皐月賞馬撃破し菊の主役候補に名乗り:サンスポZBAT!
(セントライト記念、2023年9月18日 15:45、G2、中山11R、芝・右外2200m)
9月18日の中山11Rで行われた第77回セントライト記念(3歳G2、芝2200m)は、ジョアン・モレイラ騎手の2番人気レーベンスティール(牡、美浦・田中博康厩舎)が中団のインでピタリと折り合うと、直線では抜群の瞬発力で一気に突き抜け、後続を寄せ付けず重賞初制覇。皐月賞馬ソールオリエンスを撃破し、牡馬クラシック3冠の最終戦・菊花賞の主役候補に名乗りをあげた。モレイラ騎手は2018年11月の京都2歳S(クラージュゲリエ)以来、約4年10カ月ぶりのJRA重賞制覇。タイムは2分11秒4(良)。
1馬身3/4差の2着には中団後方から外々を回り直線で追い上げたソールオリエンス(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にシャザーン(3番人気)が入り、上位3頭は菊花賞(10月22日、京都、G1、芝3000m)の優先出走権を獲得した。
セントライト記念を勝ったレーベンスティールは、父リアルスティール、母トウカイライフ、母の父トウカイテイオーという血統。通算成績は6戦3勝。重賞は初勝利。田中博康調教師、J・モレイラ騎手ともにセントライト記念は初勝利。
◆ジョアン・モレイラ騎手(1着 レーベンスティール)「先週の金曜日に調教に乗せてもらい、その時から能力を感じていたので、自信を持って乗ろうと思っていました。レース中もとてもいいレースをしていたし、特別な馬になる可能性は高いと思います。G1ホースになるチャンスも非常にあるといえる今日の勝ち方でした」
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今年のセントライト記念は、2番人気のレーベンスティールが勝って断然1番人気の皐月賞馬ソールオリエンスは2着。春の実績馬に、春に間に合わなかった上り馬がひと泡吹かせる結果になりました。
ただし、レース内容を冷静に振り返ると、今日の着差は4番枠と14番枠の有利不利がそのまま出てしまった結果とも言えそうで。。内枠から経済コースを通って道中はずっと脚を溜め、直線入り口で何のストレスもなく外に持ち出せたレーベンスティールに対し、ソールオリエンスは最初から最後まで外々を回らされていましたからね。
それでも33秒台の脚を使って勝ち切ったレーベンスティールの競馬は(モレイラ騎手のナイスプレーも含めて)強い内容でしたし、あのソールオリエンスを完封したのですから、『ラジオNIKKEI賞3着』の実績からは二段跳びのイメージで、世代トップを争う馬になったのは間違いないでしょう。(ラジオNIKKEI賞を負けた馬に注目…の法則ですね!)
一方のソールオリエンスは当初からここが目標ではなかったはずで、本番で逆転する可能性は十分あるでしょう。正直、馬体重が±0だったのは少し意外ながら、陣営も次は必勝の気合いで仕上げてくるはずですし。。もともと能力は高い馬ですから、使った上積みが見込める本番でのパフォーマンスに改めて注目したいです。
**2023/9/18中山11R セントライト記念(G2/芝2200m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309180611/
様似木村牧場在厩のステラリード’22は、今月上旬より日中放牧に切り替えて管理されています。9/5の馬体重は415kgです。
◇木村担当のコメント 「腹袋があって見映えもして、ルーラーシップ産駒としての特徴が出てきていますよね。全体のバランスを崩すことなく、順調に成長が進んでいる印象です。気性面に関しては先月から大きく変わっておらず、過度にテンションが高くなるようなことはありません。普段からあまり手が掛からないのもイイですね」
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馬体重は少しずつ増えて今回の測定では415kgに。まだ何とも言えないところはありますが、全姉パラスアテナと同じぐらいの馬体重で競馬をすることになるかもしれません。(440~450kg台)
その上で、私も木村さんが仰る通り「腹袋があって見映えもして、ルーラーシップ産駒らしさが出ている」と思います。もっと言うと、(パラスアテナもそうでしたが)走るルーラーシップ産駒の特長を持っている馬だよなと。。まあ、出資者の贔屓目ですからそこは差し引いて頂くとしても、無事なら必ずソコソコ以上に走る…だろうと思っています(^^ゞ
(昨日はルーラーシップ×サンデー系のマスクトディーヴァがローズSを勝ちましたが、ああいう強い競馬ができるようになってくれたら嬉しいですねぇ)
あえて不安点を挙げれば、前回(8/11)近況で「普段からテンションが高めでチャカチャカするようになってきた」と話があった気性面になりますが、そこに関しては「先月と大きく変わっていない」ながらも「過度にテンションが高くなるようなことはない」、つまり、今のところは許容範囲内に収まっているようです。
ただし個人的には、ステラリードの仔は妙に大人しい方が逆に心配だったりもしますので、今のところは全てをひっくるめて超前向きに理解しておきたいと思います。
【様似木村牧場在厩のステラリード’22:公式HP(2023/8/28更新)より】
様似木村牧場在厩のディメンシオン'22は、今月上旬より日中放牧に切り替えて管理されています。9/5の馬体重は407kgです。
◇木村担当のコメント 「現在は、早朝から一日9時間ほど放牧地で過ごしています。背丈は高いほうではありませんが、この馬のサイズ感でひと回り大きくなってきており、単体で見ますとバランスの良さがいっそう目立ちますね。皮膚の感じもいいですし、8月の暑さにもやられることなく夏を越すことができました」
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ディメンシオンも先月から15kgほど体重を増やし、ようやく400kgを超えてきました。
馬体に関しては、様似の木村さんが「背丈は高いほうではない」と仰っているように、決して雄大な馬にはならないでしょうが、動画や写真から伝わるバランスの良さ、身のこなしの柔らかさは特筆もので、いかにも運動神経の塊のような印象を受けますからね。ミスペンバリーの系統も脚元が丈夫な方ではないですし、むしろ『牡馬としてはやや小柄』ぐらいの方が、持ち前の運動神経やスピードが活きるのではないかと期待しています。
ちなみに様似木村牧場では、猛暑だった夏の間は夜間放牧、ここに来てそれを日中放牧に切り替えるといった管理になっています。一方で、夏の間も昼夜放牧を継続したシンボリ牧場のようなところもありますし、牧場ごとに気候や立地条件、さらには馬の個性に合わせて管理方法に工夫があるのはとても面白いと思います。
一口馬主的には、出資馬が夏場を無事に乗り越えて、良い状態で馴致に入ってくれることが全てなのですが、実際には傍から見ているだけでは分からない、いろいろなことがあるんだろうなぁと、何となく興味が湧いてきます(^^ゞ
【様似木村牧場在厩のディメンシオン'22:公式HP(2023/8/28更新)より】
吉澤ステーブル在厩のエンパイアブルー’22は初期馴致を滞りなく終え、現在はロンギ場から角馬場入りしての騎乗馴致が行われています。9/14の馬体重は404kgです。
◇本田広報担当のコメント 「腹帯を締める際や洗い場で少しごねるようなところがありましたが、それも最初の時だけ。新しい物事にも気持ちが一杯一杯になる様子はなく、着実に吸収してくれていますよ。人が跨ることをすんなりと受け入れてくれましたし、体つきやバランスも良好ですからね。この調子で騎乗馴致を進めていきたいと思います」
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初期馴致、騎乗馴致をほぼ順調にこなす中、この一ヶ月で13kg増えてようやく馬体重が400kgを超えました。
ちなみに半兄のマジックブルーは1歳10/12の測定で414kgでしたから、どうやらほぼ同時期に400kgを超えたのでは?と思われます。マジックブルーは今は460kgを超えていますので、同じような成長曲線を描くと仮定すれば、エンパイアブルーの仔として程良いサイズになるのではないでしょうか。(大きくなると脚元が心配な系統なので(^^;))
そして、マジックブルーがシュウジデイファームで優等生評価を受ける中、果たして半弟は吉澤ステーブルでどういう評価を受けることになるのか。。
もちろん、父が違うので単純比較はできませんが、どちらもエンパイアブルーの仔らしい綺麗なシルエットをしていますし、気持ちに余裕があって頭が良いところも似ているようなので、今後も個人的な楽しみとして比較をしていこうと思っています。いや、吉澤ステーブルの皆さんはマジックブルーを知りませんので、比較は自分でやるしかないですからね(^^ゞ
【吉澤ステーブル在厩のエンパイアブルー’22:公式HP(2023/8/28更新)より】
【ローズS】マスクトディーヴァが直線弾けてレコードV!連勝で秋華賞切符獲得:サンスポZBAT!
(ローズステークス、2023年9月17日 15:35、G2、阪神11R、芝・右外1800m)
第41回ローズステークス(3歳牝馬、G2、芝1800m)は、岩田望来騎手の7番人気マスクトディーヴァ(栗東・辻野泰之厩舎)がハイペースでレースが流れる中、中団の外めを追走すると直線で外から弾けるように伸びて完全に抜け出し快勝した。エスコーラが2021年7月3日に記録した芝1800メートルのレコードをコンマ8秒も上回る1分43秒0(良)の日本レコードで、1勝クラスからの連勝を果たし初の重賞タイトルを奪取した。
1馬身半差の2着にはスタートでタイミング合わず後方から直線で猛烈に追い込んだブレイディヴェーグ(1番人気)、さらに1馬身3/4差遅れた3着にマラキナイア(5番人気)が入り、上位3頭は秋華賞(10月15日、京都、G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。
ローズSを勝ったマスクトディーヴァは、父ルーラーシップ、母マスクオフ、母の父ディープインパクトという血統。通算成績は4戦3勝。重賞は初勝利。辻野泰之調教師、岩田望来騎手ともにローズSは初勝利。
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1000m通過57.3秒、走破タイムは何とシャフリヤールのコースレコードを大幅に更新する1分43秒0!
(しかも日本レコードのオマケ付き!!)
リバティアイランド1強ムードは揺るがないと思われた3歳牝馬重賞路線でしたが、今日の上位2頭は、ともにこのレースが4戦目という文字通りの新勢力。ラヴェル、ソーダズリング、ブライトジュエリーの他に春の実績馬が見当たらないメンバー構成ではありましたが、新たな挑戦者登場を印象付ける結果になりました。
その上で、勝ったマスクトディーヴァはもちろん、出負けから後方待機になり、直線で進路を探すのに時間が掛かったブレイディヴェーグも本当に能力は高いですね。ペースが速く展開がハマった面はあるでしょうが、この内容であれば、マスクトディーヴァ、ブレイディヴェーグが挑戦者として振る舞っても文句は出ないだろうと思います。
いや、今日のレースを見るまでは、リバティアイランドはちょっとどうにもならない…と言いますか、きっと楽勝しちゃうんだろうなぁと思っていましたので。。部外者のお気楽なコメントで申し訳ないですが、これで多少なりともリバティアイランド陣営に緊張感が芽生えて欲しいですし、改めて秋華賞がG1らしいレースになって欲しいと思いますm(_ _)m
(まあ、普通に走ればリバティアイランドが強いと思いますけれど…)
ついでにちょっとだけ妄想すると、ルーラーシップ牝馬の活躍は嬉しい限り。いずれは(血統構成が似ている)ステラリード’22が、こういう路線で活躍してくれるんじゃないかと勝手にほくそ笑んだりしています(^^ゞ
**2023/9/17阪神11R ローズS(G2/芝1800m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309170911/
ゴッドフロアー’22は、初期馴致の開始に備えて5日に浦河のシュウジデイファームへ移動しています。
シュウジデイファーム在厩のゴッドフロアー’22は、現在はウォーキングマシン60分、ロンギ場での騎乗馴致が行われています。9月上旬の馬体重は503kgです。
◇岸本担当のコメント 「新しい環境下でも見た目どおりのドッシリとした感じで構えていますし、鞍付けや人に触られることも全く気にしませんでしたので、すでに軽く跨って慣らし始めているところです。大柄で肉付きが良く、お尻などにボリュームがあって、いかにもモズアスコットの産駒といった印象です」
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同じモズアスコット産駒のシンボリバーグ’22より一足お先にシュウジデイファームに移動、初期馴致~騎乗馴致を順調にこなしてくれているようです。きっと、木村秀則牧場時代に「人にも馬にも平和主義」と言われた落ち着いた気性が良い方向に作用しているのでしょうし、これからしっかり勉強をして、できれば優等生路線に乗って欲しいところです。
ところで、岸本さんが本馬を見て「いかにもモズアスコットの産駒といった印象」と言ってくれたのは嬉しいのですが、先月上旬に475kgだった馬体重が、僅か一ヶ月で簡単に500kgを超えてしまったという…
本馬のフレームと筋肉量を考えると、いずれは500kgを超えるだろうとの覚悟はしていたものの、何となくもう少し緩やかに増えていくんじゃないかと(願望込みで)想像していました。それが、もしも今もまだ同じペースで増え続けているとしたら、デビューする頃には一体どうなっちゃうんだろうと少し心配になりますね(^^;)
実際には、今回の大幅増で(馬体重については)ある程度落ち着く気もしていますが、何分、いろいろな面で規格外を発揮しそうな雰囲気があるだけに、本格的トレーニングが上手く軌道に乗るかどうか、ドキドキしつつ見守りたいと思います。
【木村秀則牧場在厩時のゴッドフロアー’22:公式HP(2023/9/1更新)より】
シンボリ牧場在厩のシンボリバーグ’22は、先月同様、昼夜放牧が続けられています。9/15測定の馬体重は443kgです。
◇一本松場長のコメント 「今年の夏の暑さは異常でしたので、中間に軽く皮膚病が出るなどあまり過ごしやすそうではありませんでしたが、大きな影響はなく何とか乗り越えてくれました。この時期にしては十分な成長が見て取れますからね。現在は2頭で放牧に出ていますが、相手がやんちゃなタイプでだいぶ振り回されている様子。それに感化されて運動量が増えているのは良いことです」
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今年は北海道が異常な暑さに見舞われたらしいですが、何とか大過なく乗り越えてくれて良かったです。
放牧時の相方がヤンチャで運動量が増えたというのも良い話で、幼駒時代にたくさん動くことは基本的な身体能力、運動神経の強化に繋がる(らしい)ので、暑い中でも頑張って昼夜放牧を継続した甲斐があるというものです。
これは先月あたりからそうでしたが、馬体もだいぶそれらしいバランスになってきましたし、その中で443kgと15kgほど増えてくれたのも良い傾向。いつ頃シュウジデイファームに移動するのか分かりませんが、今月後半から来月前半だとすると、良い状態、良い流れの中で初期馴致に入っていくことができそうです(^^)
【シンボリ牧場在厩のシンボリバーグ’22:公式HP(2023/8/28更新)より】
阪神12R 3歳以上1勝クラス(ダ1400m)で4着となったメリタテスの関係者コメントです。
◇古川奈騎手のコメント 「前走時よりは落ち着いていました。ゲート内でも問題なかったですし、いいスタートが切れたのですが、キックバックを気にして前に進んで行ってくれず、3角では少し外へヨレるところがあり、なかなかバランス良く走れなかったです。それでも4角で前が開いてからは伸びてくれそうな雰囲気でしたので、少し早い気もしましたが、そこからアクセル踏んで行きました。終いはちゃんと伸びてくれましたし、1400mでこういった競馬ができれば、慣れてくればもっとやれるのではないでしょうか」
◇岡助手のコメント 「まだ決め付けるのはどうかと思いますが、これくらいの距離で今日のような競馬をしていくのも悪くないですよね。そのうちチャンスはあると思います」
◆クラブのコメント 「最初の芝の部分でもうひとつスピードに乗り切れず、ダートに入ってからも砂を被ってフォームを乱してしまいましたが、前がクリアになってからはしっかりと脚を使って追い上げてくる形。能力の一端は示してくれました。なお、このあとは、「上がりの状態を確認しながら」と厩舎陣営。距離などの条件も含めて意見交換を行っていく予定になっています」
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古川奈穂騎手によれば、行き脚がつかなかったのは「キックバックを気にして」とのこと。要するにまだ経験が浅く、実力を発揮するには自身の状態だけでなく、周りの条件が大事なのだと思います。
ただ、それは裏を返せば伸びしろ満載ということで…。今後も状態の良い時に適度に使っていけば1勝クラスの卒業は時間の問題、その間の成長を見込めばさらに上のクラスをめざせる可能性があると感じました。
あとは、今日の内容で逃げが必須ではないことも分かりましたので、例えばメンバーや展開次第で戦法を変える…なんてこともできるかもしれませんし、まずは今年中のあと1勝を目標に、たくさん楽しませて欲しいと思います!
阪神12R 3歳以上1勝クラス(ダ1400m)に出走したメリタテスは4着でした。
【レース内容】互角のスタートから押して前位置をとりに行きましたが、ダッシュがつかずに中団後方へ。想定とだいぶ違う位置になってしまいましたし、何となく推進力が足りないようで心配したのですが…。3角過ぎから古川奈穂騎手が気合をつけて進出、コーナー半ばで早くもムチを入れる強引な競馬で勝負に出ました。すると、メリタテスの眠っていた闘志に火がついたのか、4角から直線に入って次々に前を交わしていき、最後は3着馬にあと一歩まで迫ったところがゴールでした。
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まさか外から追い込む競馬になるとは…
それでも力があるのが分かってよかったです(^^)
今日のレースぶりをそのまま受け入れると、1400mの競馬はメリタテスにはだいぶ忙しいですね。函館の未勝利戦とは言え、芝1200mの競馬で先行して3着という実績があるので、もう少しテンのスピード勝負に対応できると考えていたのですが、いやいやホントに競馬はやってみなければ分からないものです。
それでも最後に4着まで上がったのは、現級での力量上位の証拠と考えて良いのではないでしょうか。
距離適性がどうなのか、逃げ先行か追い込みか?といった競馬のスタイルについては、まだ何とも言えない部分を残しているものの、そこは今後の伸びしろとも考えられますし、様々な条件を試すのは楽しみでもありますからね。
ということで、このあとはさすがに放牧かもしれませんが、秋競馬のうちにあと一つ勝つ可能性が出てきたように思います。今日の勝ち馬は強かったですし、ハイペースで逃げ粘ったインヒズアイズ(池田さんお疲れ様でした!)も頑張っていましたので、着順は4着でもメリタテスは充分立派な競馬をしたと言えるでしょう!
**2023/9/16阪神12R 3歳以上1勝C(ダ1400m)・良**
競馬ラボ:https://www.keibalab.jp/db/race/202309160912/