前回に続き、作品の「歪み」に付いて、述べます。
原因として、「土の記憶性」、「乾燥の仕方」以外に、以下の事が、考えられます。
3) 作り方に原因が、ある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
電動轆轤で、「歪み」無く、作品を造る事は、中々難しい事です。
作品が常に、回転して動いている為、少しの力で、変形し易く、振らついたり、歪んだします。
特に初心者は、土練りから始まり、土殺し、土の伸ばし、形作りと、各工程を踏んでの作業で、
それに伴い、手や指の使い方など、慣れない作業で、苦労するはずです。
本来、電動轆轤は、速く、綺麗に作品を、仕上げる道具ですが、使いこなすには、それなりの、
年季(時間)が必要です。
「歪み」の原因は、以下の、各工程に存在します。
) 土の練り方が不十分の為
) 土を轆轤上に、据え方が悪い為
) 土殺しが、上手に出来ていない為
) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
Ⅴ) 作品の形による為(不安定な形の為)
Ⅵ) 作品を、轆轤上からの、切り離し、及び、取上げる際の、「歪み」
Ⅶ) その他の原因(回転スピード、土の伸ばし方など)
以下順次、述べて行きたいと、思います。
1) 土の練り方が、不十分な為
土練りの効果は、土の硬さを、均一にする事と、土の中の空気を抜く事です。
土の塊の中に、硬い部分と、軟らかい部分が、混在していると、轆轤作業は、上手く行きません。
上手く行かない言うより、不可能と言っても、過言ではありません。
a) この様な場合には、全部轆轤より取り除き、土を練り直し、最初から、やり直した方が、
簡単で、作品も綺麗に出来ます。さもないと、苦労するだけです。
但し、練り直した土は、軟らかくなっています。又、腰も弱くなっていて、意外に使い難い
です。出来れば、新しい土を使う事を、勧めます。
尚、腰の無くなった、軟らかい土は、時間を掛け、乾燥させ、水分を抜き、
しっかり、練り直せば、直ぐに使える様に、成ります。
b) 同様にして、土に空気が、閉じ込められている場合、空気の部分が、手に当り、
作業中に、違和感を感じると伴に、土が、均等に、伸びません。
この場合は、土を薄く伸ばすに従い、空気の存在が、より明確に現れます。
空気の入っている部分が、1~2箇所ならば、針で突き、指で撫ぜます。
撫ぜた部分が、凹む様ですと、そこの空気が、逃げた事に成ります。
又、数が多い時や、何度も針を刺しても、空気が逃げない場合には、思いきって、最初の、
土練りから、やり直した方が、時間的にも、速く出来ます。
土の塊の硬さが、不均一の場合や、空気が入ったままで、轆轤作業を続けると、作品は、
振れたり、歪んだりします。それ故、土練り特に「菊練」は、十分練習する必要が有ります。
・ 尚、土の練り方(回転方向、左右の手の違いなど)、練る量、練る回数、練り上がりの形など
(砲弾型、円錐型、団子型など)は、統一した決まり(方法)は有りません。
各自、自分なりの方法で、行っているのが実情です。
要は、硬さを均一にする、空気を抜くと言う目的を、達成すれば良い、と言う事です。
以下 次回に続きます。
電動轆轤作品の歪み
原因として、「土の記憶性」、「乾燥の仕方」以外に、以下の事が、考えられます。
3) 作り方に原因が、ある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
電動轆轤で、「歪み」無く、作品を造る事は、中々難しい事です。
作品が常に、回転して動いている為、少しの力で、変形し易く、振らついたり、歪んだします。
特に初心者は、土練りから始まり、土殺し、土の伸ばし、形作りと、各工程を踏んでの作業で、
それに伴い、手や指の使い方など、慣れない作業で、苦労するはずです。
本来、電動轆轤は、速く、綺麗に作品を、仕上げる道具ですが、使いこなすには、それなりの、
年季(時間)が必要です。
「歪み」の原因は、以下の、各工程に存在します。
) 土の練り方が不十分の為
) 土を轆轤上に、据え方が悪い為
) 土殺しが、上手に出来ていない為
) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
Ⅴ) 作品の形による為(不安定な形の為)
Ⅵ) 作品を、轆轤上からの、切り離し、及び、取上げる際の、「歪み」
Ⅶ) その他の原因(回転スピード、土の伸ばし方など)
以下順次、述べて行きたいと、思います。
1) 土の練り方が、不十分な為
土練りの効果は、土の硬さを、均一にする事と、土の中の空気を抜く事です。
土の塊の中に、硬い部分と、軟らかい部分が、混在していると、轆轤作業は、上手く行きません。
上手く行かない言うより、不可能と言っても、過言ではありません。
a) この様な場合には、全部轆轤より取り除き、土を練り直し、最初から、やり直した方が、
簡単で、作品も綺麗に出来ます。さもないと、苦労するだけです。
但し、練り直した土は、軟らかくなっています。又、腰も弱くなっていて、意外に使い難い
です。出来れば、新しい土を使う事を、勧めます。
尚、腰の無くなった、軟らかい土は、時間を掛け、乾燥させ、水分を抜き、
しっかり、練り直せば、直ぐに使える様に、成ります。
b) 同様にして、土に空気が、閉じ込められている場合、空気の部分が、手に当り、
作業中に、違和感を感じると伴に、土が、均等に、伸びません。
この場合は、土を薄く伸ばすに従い、空気の存在が、より明確に現れます。
空気の入っている部分が、1~2箇所ならば、針で突き、指で撫ぜます。
撫ぜた部分が、凹む様ですと、そこの空気が、逃げた事に成ります。
又、数が多い時や、何度も針を刺しても、空気が逃げない場合には、思いきって、最初の、
土練りから、やり直した方が、時間的にも、速く出来ます。
土の塊の硬さが、不均一の場合や、空気が入ったままで、轆轤作業を続けると、作品は、
振れたり、歪んだりします。それ故、土練り特に「菊練」は、十分練習する必要が有ります。
・ 尚、土の練り方(回転方向、左右の手の違いなど)、練る量、練る回数、練り上がりの形など
(砲弾型、円錐型、団子型など)は、統一した決まり(方法)は有りません。
各自、自分なりの方法で、行っているのが実情です。
要は、硬さを均一にする、空気を抜くと言う目的を、達成すれば良い、と言う事です。
以下 次回に続きます。
電動轆轤作品の歪み