前回に続き、作品の「歪み」に付いて、述べます。
3) 作り方に原因がある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
Ⅴ) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
電動轆轤の作業では、色々の場面で、「振れ」が発生します。
b) 土を上に薄く伸ばす作業時の、「振れ止め」
土が捩(よじ)れる、肉厚に差が出る、高さに差が出る、土が折れ曲がる、土が傾く、
土が落ちる(上に伸びない)、その他の要因によって、「振れ」が発生します。
厳密には、上記要因を、取り除かないと、「振れ」は止められませんが、
その要因を、そのままの状態で、「振れ」を止める、一般的な方法を、述べます。
ロ) 振れた場合の処置(振れ止め)に付いて、
上部が「振れ」れていても、実は下部から、除々に狂いが生じている事が、ほとんどです。
それ故、下部から補修(振れ止め)しなければ、「振れ」は止まりません。
手を、下から上に移動させて、「振れ」をとめます。
(但し、土が回転方向に、撚れた場合に、上から下に手を移動させる事も、あります)
・ 筒状に伸ばした際の、「歪み」(傾き)は、外側を、両手で抱え込み、(両肘は、体に付ける)
径を、やや小さくする様にして、ゆっくり、下から上に手を移動させます。
尚、「傾き」や「歪み」が無くとも、一度土を伸ばしたら、抱え込んで、外側に水を曳くと伴に、
「振れ止め」を行う事を、勧めます。
・ 直径を急激に細くした場合、捩れが出る場合が有ります。
径を細くすると、肉厚が厚くなりますが、やり方によっては、均一に厚くならず、部分的に、
肉厚になり、撚れが出て、作品が「歪み」ます。
その対策は、除々に細くすると同時に、細くしたら肉を薄くする事を、繰り返します。
・ 基本的には、上に行くほど、肉を薄くします。途中で肉が厚い場合には、
薄くすれば良いが、途中で肉が薄い場合には、「歪む」原因に成ります。
途中で薄くなった肉厚を、厚くする事は、かなり困難です。
径を細くすれば、若干肉が厚くなりますが、細くすると、逆に撚れが出や易いです。
又、薄くなった部分に、その上下の土を、移動すれば、肉厚に成りますが、この作業が、
意外と難しいです。
最上部がの肉が薄い場合には、口縁を上から押さえ、肉厚にしたり、外に折り返して、
二重にする方法が、出来ますが、途中で肉が薄くなった場合には、むしろ、
その真下から、切り取る法が、確実です。
但し、背丈が、低く成りますので、場合によっては、若干、乾燥後、上に土を足す必要が、
有るかも知れません。
・ 「振れ」や「歪み」を直す方法に、一度径を拡げ、狂いを無くしてから、径を細くする
方法もあります。
・ 水を吸いすぎて、土が軟らかくなり、「振れ」「歪み」が出る場合が有ります。
この場合には、土を少し、乾燥させてから、補修しないと、直りません。
・ 背の高さに、差が出た場合でも、遠心力が一方に、強く働き、「歪み」の原因に、成ります。
「弓」や「針」で高さを揃えて、切ります。
以下 次回に続きます。
作品の振れ 作品の歪み
3) 作り方に原因がある場合
④ 電動轆轤による「歪み」
Ⅴ) 要所要所の、振れ止めが、不十分の為。
電動轆轤の作業では、色々の場面で、「振れ」が発生します。
b) 土を上に薄く伸ばす作業時の、「振れ止め」
土が捩(よじ)れる、肉厚に差が出る、高さに差が出る、土が折れ曲がる、土が傾く、
土が落ちる(上に伸びない)、その他の要因によって、「振れ」が発生します。
厳密には、上記要因を、取り除かないと、「振れ」は止められませんが、
その要因を、そのままの状態で、「振れ」を止める、一般的な方法を、述べます。
ロ) 振れた場合の処置(振れ止め)に付いて、
上部が「振れ」れていても、実は下部から、除々に狂いが生じている事が、ほとんどです。
それ故、下部から補修(振れ止め)しなければ、「振れ」は止まりません。
手を、下から上に移動させて、「振れ」をとめます。
(但し、土が回転方向に、撚れた場合に、上から下に手を移動させる事も、あります)
・ 筒状に伸ばした際の、「歪み」(傾き)は、外側を、両手で抱え込み、(両肘は、体に付ける)
径を、やや小さくする様にして、ゆっくり、下から上に手を移動させます。
尚、「傾き」や「歪み」が無くとも、一度土を伸ばしたら、抱え込んで、外側に水を曳くと伴に、
「振れ止め」を行う事を、勧めます。
・ 直径を急激に細くした場合、捩れが出る場合が有ります。
径を細くすると、肉厚が厚くなりますが、やり方によっては、均一に厚くならず、部分的に、
肉厚になり、撚れが出て、作品が「歪み」ます。
その対策は、除々に細くすると同時に、細くしたら肉を薄くする事を、繰り返します。
・ 基本的には、上に行くほど、肉を薄くします。途中で肉が厚い場合には、
薄くすれば良いが、途中で肉が薄い場合には、「歪む」原因に成ります。
途中で薄くなった肉厚を、厚くする事は、かなり困難です。
径を細くすれば、若干肉が厚くなりますが、細くすると、逆に撚れが出や易いです。
又、薄くなった部分に、その上下の土を、移動すれば、肉厚に成りますが、この作業が、
意外と難しいです。
最上部がの肉が薄い場合には、口縁を上から押さえ、肉厚にしたり、外に折り返して、
二重にする方法が、出来ますが、途中で肉が薄くなった場合には、むしろ、
その真下から、切り取る法が、確実です。
但し、背丈が、低く成りますので、場合によっては、若干、乾燥後、上に土を足す必要が、
有るかも知れません。
・ 「振れ」や「歪み」を直す方法に、一度径を拡げ、狂いを無くしてから、径を細くする
方法もあります。
・ 水を吸いすぎて、土が軟らかくなり、「振れ」「歪み」が出る場合が有ります。
この場合には、土を少し、乾燥させてから、補修しないと、直りません。
・ 背の高さに、差が出た場合でも、遠心力が一方に、強く働き、「歪み」の原因に、成ります。
「弓」や「針」で高さを揃えて、切ります。
以下 次回に続きます。
作品の振れ 作品の歪み