わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

生徒(教わる人)の不平不満(その2)

2009-08-20 20:43:50 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に引き続き、生徒さん達の、思っている、不平不満について述べます。

3) 聞いた事に、答えてくれない。

   経験を積んだ指導者でしたら、生徒さんから受けた、陶芸に関しての、質問に、

   即答できるはずです。

   なぜなら、生徒さんの質問事項は、ある程度予想が付き、今まで何度も、その答えを、

   しているからです。

   但し、長く陶芸をやっている生徒さん等は、何処で(書籍など)仕入れてきた、

   知識で質問する方もいます。

   (答えが知りたくて、質問する場合と、先生の知識を試したり、困らせたり、する場合も有ります)

   勿論、答えられる質問では、即答します。場合に拠っては、即答出来ない事かも、知れません。

   その場合、変に誤魔化さず、「解かりません」、「次回までに、調べて置きます」と

   答えるしかありません。

   約束通り、次回までに調べ、解かった範囲内の事を伝えます。

   (忘れた振りをする事は、最悪です。)

  ・  生徒からの質問は、教える側から見れば、喜ばしい事です。どんな質問をするかによって、

    その人の、技術の高さ、何に関心が有るのか等を、測り知る事が出来ます。

    又、積極的に質問を受ける事は、一方的に教えるよりも、コミニニケーションが、良く成ります。

  ・  それ故、質問から逃げるようでしたら、生徒さんも、付いてこないのも、納得いきます。
   
  ・  単に答えるのではなく、質問者に考えさせれば、最も上手に対応した事に成りますが、

    中々難しいです。

4) 先生の言う事が、解からない。話がくどい。

 ① 先生の言う事が、解からない。(理解できない)

   陶芸特有の言葉や、技術的説明が、存在します。この様な事項は、陶芸の初歩の段階で、

   説明して置きます。その際に、相手の反応を見ながら話し、納得しない様でしたら、別の言葉で、

   言い換えます。又相手の性別、年齢などを、考慮する必要も有るかも知れません。

   私の場合、話の途中で、「私の言っている事が、解かりますか?」と聞くことにしています。

   「解かります」と答えてからと言って、こちらの趣旨が、伝わらない事も多いです。

   以前にもお話しましたが、7年ほどいる生徒さんが、「先生の言っている事が、

   やっと解かって来た」と話されました。

   この言葉に、私は「ビックリ」した事を、今でも思い出します。

   当然、話の趣旨を、理解してくれている物と、思っていたからです。

   このように、理解の仕方(解かった)にも、色々の段階があるものだと、思いました。

 ② 話がくどい。 同じ話を何度もする。

   同じ注意を何度も受けると、人は嫌がります。又、前回聞いた説明を、2~3度繰り返されると、

   「解かった、解かった」と、口には出さずに、思っていたりする物です。

   注意の回数を減らしたり、説明が「ダブらない」様に工夫する必要が、有ります。

   但し、多数の方に、個別に説明する場合には、その人に既に話している事を、

   忘れている場合もあります。

   この場合は、「前にも聞きました」と言う方は、少ないですので、十分注意する必要が有ります。
   
  ・ 「そんなやり方は、教えていないぞ」と、口から出そうな場面も、意外と多いものです。

   と言って、そのやり方を注意すると、嫌な顔をされます。

   教室によっては、その教室のやり方(技法等)が有ります。そのやり方と違うからと言って、

   初心者ならともかく、長くやっている方に、注意するのは、問題です。

   陶芸の技法で、これで無ければいけないと言う事は、有りません。

   どんな方法でも、作品が早く、綺麗に、確実に、完成できれば良い訳です。

   ある意味、黙認の形に成っても、仕方ありません。

以下、次回に続きます。

陶芸四方山話不平不満

   

   
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