わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

作品の「歪み」に付いて(電動轆轤8、その他の要因)

2009-08-15 16:54:49 | 失敗と対策
前回に続き、作品の「歪み」に付いて、述べます。

3) 作り方に原因がある場合

 ④ 電動轆轤による「歪み」

  Ⅶ) その他の原因 (回転速度、土の伸ばし方など) について

   a) 回転速度(スピード)

     電動轆轤では、回転速度も、重要な要素です。

     同じ回転速度であっても、作品の直径が、大きくなれば、手が土に触る速さ(相対速度)は、

     速く成ります。この相対速度が、変化する事で、「歪み」「振れ」の原因に成ります。

     出来るだけ、この相対速度の変化を、少なくして下さい。

   ・ 相対速度を、一定にするには、作品の直径の変化に合わせて、スピードを、調整する事です。

     即ち、径が小さい時には速く、径が大きく成るに従い、速度を遅くして行きます。

   ・ 速度のコントロールは、足で行う電動轆轤が、一般的です。 手と足の作業を、同時に、

     行わなければ成らないので、慣れないと、難しいです。

     初心者の方は、手の方ばかりに、気を取られ、足の方が、おろそかになり、手と土との速度が、

     変化し(振ら付き)、「歪み」や「振れ」を起し易いです。

    尚、轆轤のスピードは、人により速い方を好む人と、「ゆっくり目」を好む人がいます。

     各自、好みの速さを、見つける事も、大切な事です。

    ・ 基本的には、相対速度を、一定にする様にしますが、例外的にスピードを変えた方が、

      良い場合が有ります。

      幾つかの例を、挙げます。(注:以下、あくまでも、私の経験で述べます。)

       土殺し: やや速め。 土を上に伸ばす: やや速め。 作品の最上部: やや緩やか。

       弓で切る: やや速め。 針で切る: やや緩やか。 糸(シッピキ)で切る: やや緩やか。

       作品の径を変化させる直前: やや緩やか。(径を細くする場合には、以後やや速め)

       「撚れ」や「歪み」の補正: やや緩やか。

       (削り作業: 最初はゆっくりして、安定な状態か、様子を見た後、速度を増す。)

   b) 土の伸ばし方。(轆轤目を付ける)

      土を上に伸ばす際の、手を挙げるスピード、力の入れ方によっても、「振れ」「歪み」が出ます。

      作品表面に、「轆轤目」を付けたいと言う、要望は多いです。

      この作業も、「振れ」「歪み」の原因と成り易いです。

      荒々しい「轆轤目」は、厚めの土を、薄く伸ばす過程で、出来る物で、土が薄くなってから、

      「轆轤目」を付ける事は、弱弱しく、「歪み」の原因に成ります。     

      「轆轤目」は、回転速度、手の移動速度、指による強い締め付け、等の要素によって、

      細かく、粗く、浅く、深くと、付ける事が出来ますが、粗く深い程、難しく成ります。

    c) 力の入れ方

      土の状態(状況)によって、指に掛かる力を、変化させる必要が有ります。 即ち、

     ・ (やや)強い力が必要な時、

       土が固めの場合、肉厚が厚い時、轆轤目を付ける時、作品の径を細くする時など。

     ・  弱い力の方が望ましい時、

       土が水を吸って弱ってきた時、土が薄くなり、作品の形作りの時、

       土が薄くなり過ぎた時、「撚れ」「ねじれ」「振れ」の補正時、水や「ドベ」で濡らす時など。

     (肉厚に、極端な差がある場合には、厚い所では強く、薄いところは、撫ぜる様にします。)

以下次回に続きます。     

作品の振れ 作品の歪み
     
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